2023.12.04

路面ボギー車両のDCCサウンド化と地上設備

路面電車のDCCサウンド化の作業は続く(遠い目)
 
Romen1_20231204
路面ボギー車両のDCC対応開始
単車の作業がある程度進んだので、次はボギー車両である。
架線があるだけでも大変なのに、R140カーブのレイアウトでは
ボギー車両は苦労が多い。
まずはボギー車両でも小柄な都電から始める。
 
Romen2_20231204
DCCサウンドの搭載
小型とはいえボディサイズに余裕のある銀河模型の都電6100に
サウンドDCCを搭載する。
DigitraxのPR3のサウンドローダーの対応(V3インストールと
修正パッチ)でようやくSDH166Dが使えるようになったので
そのセットを使用する。
 
Romen3_20231204
動力装置の悩み
R140カーブでの悩みは動力装置である。
サウンド搭載車両は動力装置が静音でなくては意味がない(笑)
アルモデルの動力装置は
(1)スロー走行はいいのだが急カーブ(R180でも)動力装置の減速
 ギアが大きくて床板の切り欠きを大きくする必要がある
(2)ウォームギアが多いのでウィ~ンという音がする
 (不快なほど大きくはないものの)
という評価である。
「ダメ出し」と思われるかもしれないがそうではない。
ダルマヤの動力装置はDCC以前のものなので(2)については
絶望的な状況(笑)なのである。
ではなぜ使うのか?
それは「R150までは楽勝で曲がる」からである。
とはいえ、それもR140となると悩みはある。
 
Romen8_20231204
ダルマヤ16mm動力装置の対応
都電4100+ダルマヤ16mm動力は上画像のように搭載されている。
元がR150カーブ対応だったのだが、R140ではDCC使用時のショート
防止(予防?)のためあちこち切り欠くことになる。
 
Romen9_20231204
動力装置側
ボルスターについてもR140では「接触している?」と疑われる
状態になるので切り欠けを入れた。
(注:やらなくてもショートはしないが念のため)
こうやって分解整備してみると「ダルマヤ動力は精密機器」だと
しみじみ思う。
小さいギア+高精度部品で構成されており、基本的にはメンテ周期は
長いのだが不調になると全バラシして整備しなくてはいけない。
こういう製品はもう出ないのかもしれない(遠い目)
 
Romen10_20231204
ポールの改良
1998~2003年時点での路面対応ではポールの架線対応が
うまく行かずに悔しいまま終わった。
今回はようやく成功したのだが、DCC+架線集電をやっていると
まだまだ改良の余地が多い。
分岐やR140カーブでの離線に悩まされていたが、YAMA模型の)
ポールを改めて改良を続けた結果、シュー部分の幅が自作タイプ
では1.5mm幅だったことで不調が発生していることが判り、
YAMA模型同様の2mm幅にすることで大幅に改善された。
(このジャンルはまだまだ改良が必要
 
Romen4_20231204
大型のボギー車
続いて大型車両である。
珊瑚模型モ510とマッハ模型阪国61である。
このクラスになるとSDH166Dのユニットでも楽勝である。
もっとも、両車ともダルマヤ動力なので動力音でサウンドの
走行音は「ほぼ聞き取れない」のが悲しい(遠い目)
 
Romen5_20231204
R140で発生する問題
DCC化して走行自体には問題ないのだが、ときどき擦る音がする
うえに車体が傾いてパンタのシューが架線から外れてしまうことが
判った。
調査の結果「車輪が車体裾を擦って押し上げている」が原因だった。
R150ではギリOKでもR140では微妙だったことになる。
 
Romen6_20231204
急カーブ対応を実施
あれこれ考えて、以下の対応を実施した。
・ボルスターを+1mm上げて裾擦りを解消する
・アルパンタのシュー幅を13=>16mmに拡げる
これでどうにか対応完了。
上から眺めてみると、このボディサイズにR140カーブが
いかに過酷?かが判る。
 
車輛側の整備が進むと、今度は地上設備の問題が顕在化する。
 
Romen7_20231204
ポイントのフログ周辺
内線で走行させていると、なぜかポイントで一時停止する現象が
発生する。
なんでだろう?と調べてみるとフログ部分の分岐側線路(上画像)
のレールが車輪通過時に外側の直線部分に「車輪を通して接触」
することが判った。
透明プラセルを貼って絶縁強化を実施。
 
Romen12_20231204
手動分岐ポイントも整備
カーブで入線してきた車両がときどきスタックする原因も
どうやら上記のような原因であることが判った。
同様の改良作業を実施。
 
Romen11_20231204
架線も改修
DCC/架線集電対応をした各種車両が入線すると、架線も
改修が必要になる。
内線の商店街側?のカーブで架線位置が内側寄りすぎてパンタの
シュー幅を広げても離線することがあるので、5mm外側に
固定位置を変えて架線も作り直した。
この問題、もう片方と同じカーブなのになぜこちらだけダメ?
ま、レイアウトではありがちである(遠い目)
  
ついに2023年も最終月。
年末年始運転のためストラクチャも作りたい(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.11.27

カツミN電のDCCサウンド化

路面電車のDCC化は続く(遠い目)
単車の動力整備もいよいよロンビック台車の車両で締めくくり
の段階になった。
そうなるとカツミのN電の改装である。
 
Nden1_20231127
IMON10-08-12.5に交換
同じ動力装置のアル路面電車の経験を元に、N電もIMONの
モータに交換してDCCサウンド(モバイル+SFX004)を
搭載した。
 
Nden2_20231127
上から整備出来るのが便利
カツミのN電は大柄のボディなのだが、室内にイスがあったり
手狭である。
こういうときに屋根が脱着出来るので床板固定後に上から
ピンセットでデコーダ+スピーカー位置を動かしたり、
ポール集電のための接続が可能なのは助かる。
(カツミ模型の先見性?)
 
Nden3_20231127
走行性能今イチ
さっそく走行させてみた。
結果は・・・今イチであった。
サウンドは普通に音が出るのだが、動きがギクシャクして
「停車しているのに音が出る」という悲しさ(涙)
集電装置(ポール)か?とビューゲルにしてみたのが上画像
である。
(注:こういうときは共通仕様にしておくと便利)
結果は「やはり今イチ」であった。
それならば!とギア比を16:2=>16:1に変更すると良くは
なるのだが、今度は動力音がうるさくなってサウンド向き
とは言い難い。
どうしたものか?
 
Nden4_20231127
トーマモータ+16:2仕様でDCC化
N電(ベスビチュール窓あり)はもう一両あるので、そちらを
元々の仕様(トーマモータ+16:2)をそのまんまDCC化して
みることにした。
 
Nden5_20231127
快調(静音)で走行
結果は良好であった(う~ん)
なんのことはない「低速トルクのあるトーマモータを低回転で
使って16:2ウォームギアで静音化」の路線は正しかったことを
証明することになった。
まあ「効果をちゃんと確認するのは良い」と思おう(遠い目)
 
Nden6_20231127
1両目を元の仕様に戻す
こうなると先の1両を元に戻すことになる。
戻すのは簡単である。
戻したものを走行させると快調であった。
う~む、ガッツリテストをしてしまった(遠い目)
 
Nden7_20231127
オープンデッキタイプをDCCサウンド化
勢いに乗ってあと1両(オープンデッキ)もDCCサウンド化する。
何度やっても「ぐちゃぐちゃな配線」なのだが、これも方式が
確定すれば(あるいは小型のSDN147にするとか?)コンパクトに
改良しなくてはいけない。
 
Nden8_20231127
DCC化テスト中に気が付いたこと
話は少し変わるのだが、ポール集電+DCC化作業をしていて
気が付いたことがある。
ポールのカーブ通過状況を確認するため、レイアウトを縦長?に
置いて走行確認していた。
上画像を見ると判るのだが「架線の存在感と集電装置の動きが
良く見える」のである。
俯瞰から架線+架線柱+車両(集電装置)を通して街の風景を
見るとは「ああ、路面電車」を実感する。
このことは、横長に置いてレイアウトを見ていたときには
あまり実感が無かった。
架線対応するとレイアウトの眺め方(置き方)も変わるという
ことなのだろうか?
 
Nden9_20231127
架線があって集電していることの意味
N電は窓アリの2両は架線集電、オープンの1両(とアル路面)
はレール集電にしてある。
=>新しい集電装置の動作確認にレール集電は便利
そんなことを考えながら、上画像のような眺め方をすると
「集電をどこからするか?ということより架線があって
集電装置がゆらゆらと動く」のが楽しいのである。
こういう眺め方をすると建物の配置も気になって来る。
 
そろそろストラクチャも作りたくなってきたかも?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.11.19

路面電車あれこれ(装備・設備)

急に寒くなった(遠い目)
こういうときは「地味な模型工作」である!(そうなのか?)
 
Romen7_20231119
DCC対応のためモータ交換開始
ウチの路面電車は1995年~2003年に作ったものが多い。
そのため、使用しているモータはキドマイティとマシマ1015が
主流であった。
その後のDCC対応の経験から「新しいモータに交換した方が
制御がしやすい」ことが判ってきたので、思い切って全車の
モータをアル1015(相当)に交換を開始した。
とりあえずダルマヤ23mm動力についてはようやく全車交換を
完了した(遠い目)
次はボギー車両なのだが、アルモデル以外のメーカーのモータに
ついても評価しながら作業は続けていく。
 
Romen8_20231119
複線レイアウトの線路配置
このレイアウトの進捗が停滞していたのは「線路配置を変えると
もっと面白くならないか?」を検討していたからである。
結局「この大きさ(800x400)ではこれ以上線路は入らない」という
ところで妥協して、敷石や道路を綺麗にして一応完成とした。
 
Romen1_20231119
パンタグラフ
設備(線路と架線)を整備したので、続いて各集電装置を使って
架線集電での走行性能を確認する。
まずはアルモデルの小型パンタであるが、集電シューを架線に
引っ掛からないように加工した以外はノーマルの状態で
充分に使えることが判った。
というか「集電するパンタとしては現状では最良」と言っても
良いと思う(入手しやすさや価格も含めて)
 
Romen2_20231119
ポールはやはり難しい
次はパール集電である。
今年前半に2種類のポールを開発したのだが、改めて集電性能を
確認すると2本バネのタイプが良いことが判った。
じっくり評価していくと、シュー部分の形状(外形や溝)が
重要であることが判ってきたのだが、こちらについては継続して
改良版を開発する必要を痛感した。
考えてみると、かつて架線集電を開始した時点ではポールの改良を
行うことが出来ず無念な結果になっていた。
それから20年近く経過してようやく解決(遠い目)
 
Romen5_20231119
サウンド対応の要
レイアウトと集電装置の次はサウンド対応である。
数年前にDigitraxの新SFXシリーズ(6シリーズ)のローディングを
行うことが出来ずに停滞していた。
今回、新しいパソコン(中古)を購入!
最新版のSoundLoader(V3.1)+PR3/PR4 Win10用ドライバの
修正パッチの適用した結果、SDH166Dへのローディングが
可能になった。
同時にHPにあるマニュアルをしみじみ読み直してみると、SFX006は
どうやら「サウンドローディングする使い方ではなさそう?」と
いうことも判明。
(注:私の拙い英語力による理解です)
それでも2個あるうちの1個は無理やりローディングは出来たのは
なぜなんだろう?
(注:失敗すると壊れるので危険です!マネしないように!!)
今後は新しい7シリーズについても検証の予定(資金的問題による)
 
Romen9_20231119
デコーダ搭載用のコネクタ
DCCを長年やっていると「デコーダは進歩に合わせて交換する」
ものであることをしみじみ実感してきた(遠い目)
かつてはKATOから小型の4ピンコネクタが販売されていて
便利だったのだが廃盤になってしまった(号泣)
秋葉原のパーツ屋に相談すると「個人で組んで使える最小のものは
ZHRシリーズ」と教えてもらった。
{秋葉原のパーツ屋さんは素人にも新設で嬉しい)
(注:KATO販売の小型タイプは受け側は売っているものの、上画像
 のような”ケーブルを付ける側”はメーカー発注しかない(パーツ
 販売がない(売っても個人では組めないから)とのこと)
久々に組むとそれなりに失敗したが、どうにか必要数を組んだ。
そんなことをやっていると、購入してすっかり忘却していた
ロクハンのデコーダも発掘したので使用することにした。
 
Romen3_20231119
都電6100にサウンドデコーダ搭載
SDH166Dはロコ用に購入したようで、大きさが大きいので
単車には厳しい?
ということで、ボギー車に搭載することにした。
ところで、Digitraxの6シリーズからは標準のスピーカーは
細長いやや大きなタイプに変更になっている。
(それ以前は28φでエンクロージャー無し)
上画像では搭載スペースの関係でシュガーキューブ(相当)に
交換してあるが、サウンドローディング時には純正スピーカー
でないとサウンドローダの初期チェックをクリアしない(可能性
がある)ことがあったり、過去の経験から「使用中にデコーダの
アンプが焼損」の可能性もあるのでお勧め出来ない使用法である
ことはご理解頂きたい。
(結局「手を入れて使うのは自己責任」なのである)
 
Romen4_20231119
ロンビック台車車両にもデコーダ搭載
ダルマヤ動力の車両だけでなく、近年制作している
新動力タイプ(ロンビック台車)についてもデコーダ搭載
して架線集電のテストを開始した。
現状ではDCC化すると低速走行時のコントロールが容易に
なり高評価である。
(トーマモデルの低速トルクタイプのモータの相性良好?)
 
Romen6_20231119
路面電車に必要な装備と設備とは?
1995年から「路面電車に必要なもの」についてあれこれ
研究してきた。
・脱着可能な架線/架線柱
・小型レイアウト化に必要な線路と小型ポイント
・敷石と道路の表現
・架線集電下での車両コントロール(DCC)と動力装置
・実感的な運転をするためのアクセサリー(サウンド)
・特殊装備(トラバーサ)
それは「時代の中で改良されてきたもの」もあるので
 
追伸2023.11.20
Mon5_20231120
ロンビック台車のモータを交換
ポール集電/DCC制御にしてみて判ったのだが、どうも
速度コントロールがやりにくい。
なぜなんだろう?
少し考えてIMON08-10-12.5に交換してみることにした。
 
Mon6_20231120
走行がマイルドになった
結果は良好で速度コントロールが楽になった。
この下回り、実はダルマヤ23mm動力が「車体を被せると
なぜか音がうるさくなる」からである(衝撃の告白!)
ロンビック台車の走行装置はシンプルそのものの構造
なので動作音はまあまあである。
(静かとは言い難い(遠い目))
こうなるとサウンド搭載したのだが、7連窓の小型ボディに
入れるべきか?N電もモータ交換してそっちにするか?
迷っているときが楽しい。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.11.06

路面レイアウト用架線クリーニングカー

味噌汁軽便レイアウトが一段落したので今年初旬にやっていた
路面レイアウトの活動を再開することにした。
 
Kase1_20231106
ある悩み事
'98年当初から架線集電をやっていて「ある悩み」があった。
それは「架線クリーニング」である。
そのこともあって脱着可能架線を実用化したのであるが、
単線のレイアウトであっても架線クリーニング毎に脱着して
クリーニングするのはなんとも手間ではあった。
そんな時代から20年近く経過(遠い目)
複線レイアウトで同様の作業をすると、単純計算で
架線クリーニングの労力は2倍!
さらに内線の架線を外すのは手間なので、運転する毎に
そんなことをやっていたらゲンナリである。
なんとかならないものか?
 
Kase2_20231106
シングルアームパンタの試作
そんな悩みの解決策を考えていると、ある日のXを見て
これだ!というものを見つけた。
それは欧州の架線集電ロコのパンタ(シングルアーム)に紙ヤスリを
付けて架線クリーニングをしているものであった。
おお!これはいいぞ!
とはいえ、外国型車両は所有していない(貧乏)
仕方がないので、それに類するものを自作することにした。
手持ち素材を元にそれっぽいものを作成する(ありがち)
 
Kase3_20231106
試作車両完成
まずはシングルアームパンタっぽいものを作成。
とりあえずテストするために動力部は以前トーマの
コアレスモータの牽引力テストのために作成した
軸距31mm下回りを発掘したので使用する。
なんとも怪しげなものが出来た(笑)
 
Kase4_20231106
使用テストの結果
とりあえずエンドレスをグルグル走行させてみる。
何度か架線に引っ掛かったりしたが、調整を済ませると
それなりに快調に周回するようになった。
テスト結果で判ったのは、こんな簡単な構造のものでも
おそらく「接触部分が小さいから」磨き効果は上画像のように
効果ありであることが判った。
 
Kase5_20231106
改良タイプを作る
試作車両の結果を元に改良タイプを作成した。
・動力をダルマヤ23mmを使用
・シングルアームパンタの動き(押上力)をマイルドにする
・シュー部分をアタッチメントにして交換可能にする
 
Kase7_20231106
クリーニング用途でアタッチメント交換
シングルアームパンタを作るときに安直に1.0φの
洋白線を曲げて作成した結果、シュー部分は交換可能に
なってしまった(笑)
ちなみにこのクリーニング装置は「シングルアームパンタ」
でもあるので、実は通常車両でも使用可能である。
2.0φネジ穴を開けてあるが、両面テープで屋根に貼っても
クリーニング可能であることが判った。
「安直に作ろう」としたものが、結果的に「高機能」に

なってしまった例である。
悩んで苦労してしくみを考えると、結果的に良いアイデアが
自然と生まれるのかもしれない。
 
Kase6_20231106
テストを繰り返して実用度を上げる
クリーニング用のアタッチメントは紙ヤスリ(#800)と
しみとり用のペーパー(接点クリーニング液用)の
2種になった。
これで架線クリーニングはバッチリ!
長年の悩みが解決したので、しばし2線式/DCにしていた
路面電車の車両をDCC(サウンド)+架線集電に戻す
ことが可能になった。
 
Sun2_20231112
架線下で使うもの
線路上65mmに架線があり、横には架線柱があると線路側の
クリーニング道具もちょっと工夫が必要になる。
低い位置から浅い角度でレールを磨くことになるので
クリーニング棒?の先端部分は「ほぼ側面だけ」を使って
作業することになる。
それならば!ということで、真ん中で分割式にして紙ヤスリと
クリーニング液の布を裏表一体のものを作成した。
結果は良好で、ひっくり返して磨く作業を連続することで
効率良く作業が出来るようになった。
 
次は「路面上を掃除機でホコリ除去する道具」だな(笑)
  
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2023.10.29

味噌汁軽便レイアウトの制作(8)

軽便祭と久々のDCCサウンドで間が開いてしまった。
そろそろ味噌汁軽便レイアウトも完成ないと!
 
Miso1_20231029
植林を行う
車輛運転確認も完了したので、植林を行う。
樹木はかなり前にドサっと作ってあるので、使えそうなものを
選択して使用する。
 
Miso2_20231029
民家裏側からの風景
終端駅に分岐する側(民家裏側)から見たところ。
運転をするときに終端駅側から車両が見えるように背の低い
木を植林している。
 
Miso3_20231029
終端駅側からの風景
こちら側はやや背が高い樹木を使用している。
線路が「切通し風」に見えるように地面を盛っているので
樹木は少し低めでないと使えない。
(注:収納スペースの関係で全体で20cm以内の高さ)
エンドレスに登る線がある方はさらに低めの樹木を使って
奥に向かって樹高を上げて「だんだん木が増えている」
ように見せかけている。
 
Miso4_20231029
竹林を使う
今回のレイアウトでやってみたかったこと。
それは「日本の風景といえば竹林」である。
今までのレイアウトでも小規模に使っていたのだが、今回は
思い切って「ズラッと竹林」にしてみた。
試しに植えてみたのが上画像である。
この前に簡易駅を作るので「竹林駅」になんとなく決定(笑)
 
Miso5_20231029
車輛を置いて少しずつ調整
この部分は「スイッチバック」に見えるように考えていた。
車輛を配置して樹木の雰囲気をさらに調整する。
(最終的には新規に樹木を作る?)
 
Miso6_20231029
駅工事開始!
さっそく簡易駅設置のための工事を開始する。
この部分「中途半端な傾斜」になっていたのだが、竹林駅への
通り道の坂を作ることにした。
 
Miso7_20231029
ホームを作る
簡易駅ホームは角材にディテールを付けて作成する。
 
Miso8_20231029
竹林駅一応完成
スロープ部分の地面仕上げ/草撒きを終了して、一応駅っぽく
なった。
 
Miso9_20231029
次のテーマは「家畜」
竹林駅側はなんとかなったので、次は茅葺屋根の民家の風景を
充実させることにした。
「軽便のある地区の民家の風景」ってなんだろう?
自分が子供だったころの民家の記憶は「家畜がいた」である。
実は、かつて簡易軌道レイアウトの改修をやったときにも
同様のことを考えていた。
しかし、そのときには「挫折」してしまった。
というのが「そもそもどういう家畜がいいのか?」である。
上画像を見てもらうと判るのだが、馬や牛を家畜として飼育する
施設(あくまで模型的に)を作ろうとすると「結構大きい」ので
ある。
そうなると民家も大きく=小型レイアウトに入らない。
そこで考えた「少年時代に田舎に行ったときにいた家畜」
である。
そのとき見たのはヤギとニワトリであった。
さっそくフィギュアを購入して検討開始!
 
この展開、どうなるか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.10.22

いさみやの豆タンク(8)

色々とあって塗装が遅れてしまった。
ようやく塗装をするのだが「私は塗装が苦手」である。
そのことで見事にトラブル発生!
 
Mame1_20231021
見事に失敗
いつものようにカラープライマー(黒)で吹付塗装開始!
う~ん、ちょっとゆず肌気味?と思ったのだが、作業を
進めていくうちにあることに気が付いた。
「あ!コールバンカーがざらざらだ!」
コールバンカーはホワイトメタル(鋳物)なので、ちょっと
ペーパーをかけておいた。
塗装中に#1000のペーパーをかければいいか・・・と思って
いたのだが、鋳物肌がガッツリ出てしまい、ペーパーを
ちょっとかけたくらいでは消えないではないか!
さらに水タンクのパーティションラインも軽くヤスった
くらいでは全然だめ・・・
う~む、いい加減な作業をしてしまったぜ(ふっ)
諦めてシンナー浴で塗装を剥がした。
その後、#600~#800で丹念に磨きをかけた。
 
Mame2_20231021
ラッカーに変更
2度目の塗装ということで、久々にエッチングプライマーと
黒ラッカーで塗装することにした。
今回も塗装肌は今イチだったがどうにか塗装終了。
ホワイトメタルパーツの肌については、接着した後での
磨きなので少し不満が残った。
このロコ、上画像のように各部を分けて塗装出来るので
蒸気ならではの塗りにくさは緩和されるのだが、水タンク
はキャブ前取付側に突起を付けて、キャブ側は穴をあけて
おいて塗装後に貼る方式だともっと良かったかもしれない。
(注:個人の感想です)
 
Mame3_20231021
組立開始
ロッド機は「快調に走るものを分解すると組むのが面倒」である。
未塗装段階であれこれ調整したものをまたやるからである。
動輪を入れてロッド類をシリンダに入れるためには当然
シリンダブロックを固定しないといけない。
このキットではサドル-カプラー-ボイラーの固定ネジで止める
ので下回り単体時ではフラフラして作業出来ない。
そのためナットで締めて作業を行うことになる。
組んでいるときにシリンダブロック固定ネジを別に付けようか?
とも思ったがカプラーがあるので難しい。
いっそ、カプラーを非絶縁のロスト製にしてみるか?と思ったが
結局オリジナルのままになった。
バルブロッドの固定と集電ブラシも同一のネジで、これも組立時に
やりにくいので別ネジに・・・も断念した。
そういえば、組んでいるときに動輪押さえ板をウェイト無しで
固定出来る構造にしたい、と考えたこともあった。
不便を感じつつ「結局その構造しかない」というのは小型ロコ
あるある!なのかもしれない。
「知恵の輪的構造」は小型ロコの設計者の苦労の結果かも?
 
Mame4_20231021
絶縁強化
前回の走行テスト時には「ショートしていないか?」の
確認も行っている。
牽引力測定は「運転時に使える車両(重量)の確認」だけでなく
「DCC化時ショート問題」の確認も兼ねている。
ショートの発生は負荷をかけて行わないと意外に発見出来ない
ことは20年以上DCCを使用していの教訓である。
豆タンクにおいてはパックのメーターを見ていると、微妙に
ジョートしている?ことが散見された。
ということでセル板を集電ブラシ周辺に貼ってある。
バルブロットガイドが使っているうちに集電ブラシに接触しそう
なので細くカットして貼るのに苦労した。
 
Mame5_20231021
前からの姿
 
Mame6_20231021
後ろからの姿
色々あったがようやく完成。
このロコ、キャブ側面の窓はガラスがあると使いにくい?と
思うのだが、それなら引き窓枠がある?などと考えたものの
結局窓セルを貼ってしまった。
蒸気機関車の組立をやっていると、どうしてもエッジが立った
部分の塗装がチコっと剥げてしまうことがある。
(注:私だけかもしれない)
前からの画像でキャブ庇の角が微妙に剥げてカラープライマーで
補修したのが少し目立ってしまった(遠い目)
屋根の曲げ後についても塗装により少しバレてしまった。
まだまだ腕の未熟さが目立つ結果になってしまった(反省)
 
Mame7_20231021
走行テスト
完成したので自宅運転スペースで走行テスト。
貨車を出してきて運転すると「凄く小さいロコだなぁ」
しみじみ思った。
実物が動いているのを見たら感動するだろうなぁ(遠い目)
 
なんだかんだで苦労の多い・・・いや、自分の老眼と
技術の低さ(工作+塗装)を実感するのであった。
まだまだ修行である。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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軽便車両のDCCサウンド化(2)

MRCのSounderによる軽便車両用サウンドカーが9年経過して
ようやく成功した(遠い目)
こうなると、次はDIgitraxのSFX004(書換可能)で同様の
使い方が出来るか?を試したくなる。
 
Sat3_20231021
3両目のニフにSFX搭載
軽便祭で入手した乗工社ニフの車体に下回りを作り、PECOの
下回りにKATOの軸受を組込んだ。
この工作はもう慣れたものである。
 
Sat4_20231021
ローディング
もう何年ぶりか?のDigitraxのPR3とサウンドローダで
サウンドプロジェクトからダウンロードした英国小型ロコの
音をローディングする。
(BR#5526"Light Prarie Tank")
ロコ(モバイルデコーダ)とSFX(サウンドカー)で
分離した方式でのローディングは初であるがサクっと成功。
 
Sat5_20231021
レイアウトで走行(サウンド動作)テスト
ロコと連結して走行テスト。
結果は成功であった。
SFXもこの方式で充分に実用になることが判った。
 
Sat6_20231021
続々とサウンドDCC対応する軽便車両
軽便祭で意外に好評だったので9年ぶりに軽便用のサウンドカー
の実用化を再開したのだが、KATOの軸受+車輪に交換しただけ
で長年の悩みが解決した。
「発見」というものはこういうものなのかもしれない。
 
Sun4_20231022
南筑のブタさんにデコーダ搭載
DigitraxのSFXデコーダは「自分で作成したサウンドが使える」
のが特徴である。
それで思い出したのが10年くらい前?に作成した焼玉エンジンの
サウンドである。
このサウンドデータ、実はナローの車両で使ってみたのだが、
当時はシュガーキューブが無いので音量不足でダメだった。
その後はず~~っとお蔵入りしていたのだが、この機会に活用して
みることにした。
手持ちの南筑のブタさん(動力はアルの小型に交換済)を
補重してデコーダ搭載した。
 
Sun5_20231022
焼玉エンジンのサウンドは2種類
昔作成したデータを発掘。
焼玉エンジンのサウンドは2stと4stがあり、南筑のブタさんの
実車は2stである。
焼玉エンジンのサウンドは漁船の本源データを加工して使っている。
作成時に判っていたのだが、エンジンの違いからか?2stは静かで
サウンドデータとして使うとよく聞こえない(う~ん)
両方ローディングして確認したが、結局4stを使うことにした。
 
Sun6_20231022
焼玉エンジンサウンドがようやく日の目を見た
さっそく走行させてみる。
おそらく「焼玉エンジンロコの音を聞いた人はいない」ので
実物っぽいか?は判断出来ないが、他のロコでは堪能出来ない
独特な音を出して走行するのは楽しい。
「自分でサウンドを作れると想像で珍車の音を出す」ことが
出来て遊びの範囲が広くなる。
 
MRCのSLとDL/DCのサウンドデコーダにそれに加えて
EL/ECまでサウンド対応が可能になった。
それにしても、日本型軽便客車の極初期製品の乗工社ニフが
40年近く経過して”DCCサウンドの中心車両”になってしまう
のが鉄道模型の面白さなのかもしれない。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.10.10

軽便車両のDCCサウンド化(1)

軽便祭も終わってさてなにをやるか?
今回の祭りでは色々と試すことが出来たが、1つ心残りの
ことがあった。
それは「SLのDCCサウンドが今一つ」だったことである。
ちなみに前回のチャレンジは2014年2月だった。
 
Tue8_20231010
杉山模型のミニ動力を改造
軽便の車両は小さいのでサウンドデコーダ+スピーカーを
車輛に納めるのは難しい。
電車やDCはいいのだが、特にSLでは厳しい。
その解決方法として、MRCのSounderをトレーラーに
搭載して「レールで接続する」方法で音は出るようになった。
この方式、ポイントのフログ(絶縁)や線路の状態で集電と
いうか接続が悪くなると音切れするのである。
SLの場合、ブラスト音が切れてまた始動から始まるので
どうもイラっとする。
それを解決出来ないか?
考えたのは「いっそトレーラーに動力を入れては?」
それならば接続は切れないはずである。
手持ちで小型の動力を探すと杉山模型のミニ動力があった。
ホイールベースを20mmに伸ばす改造をして使用する。
 
Tue9_20231010
苦労して作成したものをテストする
2日ほどかかって動力を改造しデコーダを搭載した。
頚城ニフの車体に収まるようにすると・・・ほぼギリギリの
サイズでウェイトは積めず。
さっそくテストすると・・・ただ空転して動かないばかりか
モータが実質無負荷になってしまうのでサウンドも暴走状態
になってしまった。
これは・・・失敗だな(遠い目)
 
Tue10_20231010
KATOの客車下回り
失敗にめげずに対策を考える。
1晩寝てふと気が付いた!
「KATOのボギー客車の下回りを使えばいいのでは!」
さっそく客車の床板+台車(TR11とTR47)を入手。
床板はアルモデルの客車の長さに改造した。
 
Tue11_20231010
Sounderを搭載してテスト
さっそくMRCのSounderを搭載してテストする。
結果は「成功」であった。
これまではポイント通過や線路状態で接続が切れていたものが
まるでウソのように接続を維持してブラスト音が安定した。
おお!これは素晴らしい!(感動)
 
Tue4_20231010
車体を組む
アルモデルの客車を買ってきて組む。
台車がTR11なのでデッキ付きよりは「ちょっと電車っぽい」
ものを選択。
よしよし・・・と思ったがふと気が付いた。
この組合せにすると、客車重量は57gもある。
この重さは小型のSL[には(勾配があると)厳しい。
さて、どうしたものか?
 
Tue12_20231010
PECOの台車をKATO仕様
これまた1晩寝て考えた。
「PECOの台車をKATO仕様にすればいいのでは!」
ホビセンで客車の下回りを購入したときに、パーツとして
ボギー台車用の軸受を買っておいた。
これを改造してPECOの台車に仕込むのである。
車輪はもちろんKATOのものを使う。
 
Tue13_20231010
Sounder搭載
元はホワイトメタル台車+集電ブラシだったものを
PECOの台車(KATO仕様)に戻した。
元々この台車なのであっさり納まった。
 
Tue14_20231010
新下回りでサウンドテスト
走行テストの結果は「成功」であった。
う~む、今までの苦労はなんだったんだ?(遠い目)
別に軸箱可動にした訳でもないのにKATOの軸受と車輪を
使うだけでこんなにも劇的に改善してしまうとは!
さすがは「世界のKATO」である。 
 
Tue15_20231010
さらに応用してみる
これは凄い!ということで、DL用のサウンドカーも作成。
当たり前だがちゃんと動作する。
DCC改造したものの使わずにいた頚城DB81がサウンドにより
活躍の場が出来た。
 
Tue7_20231010
蒙古の戦車をDCC化
音が出るならば!ということでモータ交換したものの
これまた使う機会の無かった蒙古の戦車もDCC化した。
サウンド対応可能になると「今まで使っていなかったロコ」に
活躍の場が生まれる。
 
Tue5_20231010
軽便DCCサウンド軍団
なんだかんだで軽便DCCサウンド軍団増殖中である!
単純に車両をDCC化するのはそれほど気が乗らないのだが
「音が出る!」という機能が加わると遊びココロに
火が付くのだな、と思った。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.10.08

いさみやの豆タンク(7)

私が作成する16番の動力付き車両(キット組み)は「あの儀式」を
済ませないと塗装の工程に進めない。
そう!走行テスト(牽引力測定)である。
 
Sun7_20231008
牽引力測定を行う
いさみや2階のレイアウト(2%勾配あり)においてまずは長距離?
走行テスト。
基本設計+部品精度が良いからか?極めて静粛にスムーズに
周回をしたのにちょっと喜ぶ。
10周ほど試し運転したが特に発熱もない。
さて、次は牽引力測定である。
自重71g(キット仕様のままで補充なし)の小型ロコである。
ウェイト貨車は100g、200gを使用する。
(後で考えたら400gもやれば良かった?)
 
Sun5_20231008
200g貨車を牽引して2%勾配を登る
100gについては牽引している気配すら感じさせず登坂(笑)
勾配途中からの牽き出しも問題なし。
200gは正直「途中で止まるかなぁ」と思いながらテストした
のだが、結果は連続走行ではなんということもなく登坂。
さすがに勾配途中からの牽き出しは無理だった。
 
Sun8_20231008
300g貨車によるテスト
300gについては平坦部ではなんといういことなく走行。
2%勾配についてはいいところまで登坂したが、最後の難関
(3%勾配?)で停まった(無念)
 
テスト終了後、車輪とロッドピンについて確認したが緩みなし。
モータの発熱もほとんどなし。
 
軽便のコッペルくらいの大きさ(模型的にも)のロコとしては
優秀な結果であった。
さて、塗装するか(笑)
 
注意!
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参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.10.02

第19回軽便鉄道祭(体験編)

毎年軽便鉄道祭に参加して思うことがある。
それは「出展者と見学者の距離感が近い」ことである。
お願いするとすぐ自分の車両を走らせたり撮影出来たりする
のは楽しいし、自分のレイアウト作りの参考になる。
今回は小茂内鉄道さんにほぼ1日密着?運転体験をさせて
頂いた。
かつてのTMS(レイアウト全書を読んだ人はご存知)では
かつては「レイアウト探訪記」があって楽しかったのを思い出した
のでそれっぽく書いてみることにした。
 
注:あくまで雑談なので「べき論」ではありません。
 
Kmiso1_20231002
小茂内鉄道全景(俯瞰)
この風景、実は展示終了前にお願いして駅側から撮影させて
もらったものである。
オーナー氏と「味噌汁軽便鉄道の風景」を会話した中で
「なにがあるといいのかな?」という雑談をした。
(1)田んぼ
 ・私からは「日本の田園風景のマストアイテムなのに良い
  素材がないよね」とボヤき。
 ・オーナー氏からは(今回は)時間が無かったのでKATOの
  芝職人(長いタイプ)を使ったが、KATOのおかげで単色の
  タイプのものが出たので助かった。
 ・その後の雑談では「いっそハイテク草撒き器で稲のように
  撒けるやつがあれば」という話も出た(願望)
(2)田舎の駅(後述)
(3)田舎の街並み
 =>消防団の建物はどんなものがいいか?で結構
   あれこれ意見が出た(笑)
  (注:画像内では蔵の後ろにあります)
 =>配置については後述
(4)川
 ・私からは「季節によって水量などで川の表情が変わるよね」
   =>今年だと猛暑なので水量が凄く少ない、など
   =>オーナー氏からは「水量少な目にすると夏にしか
     見えないよね」(なるほど)
 ・オーナー氏から「田んぼ側から見たときに川のレイアウト
  の横切り方は違う方が良かったかも?」という話
  =>私からはこの角度(駅側)から見るとこれがベスト
   のように思う。
(5)生垣
 ・オーナー氏は「あれこれ試した結果、この方式(スポンジに
  葉っぱを撒く)のが良かった」とのこと
 ・私からは「枝葉感を出そうとあれこれ素材をミックスして
  作ったらキモいものになった」という参考にならない
  話をしてしまった(ち~ん)
 
Kmiso6_20231002
味噌汁軽便鉄道における駅とは?
この話は背景ボードを外して「駅のイメージとは?」で
雑談をした。
味噌汁軽便鉄道の駅のイメージ分類
(1)存在感のあるタイプ(笑)
 ・しっかりとしたホームがある
 ・駅舎や付属施設(詰所、トイレなど)がある
 ・交換線、貨物用の引き込みがある
 =>実物では尾小屋、頚城、西大寺、井笠?
(2)言われないと気が付かないタイプ
 ・併用軌道で道のあるポイントで止まる
 ・ハッキリとしないホームがなんとなくある
 =>実物では沼尻?
この話、「結局どうしてそうなるんだろう?」という話になり
・尾小屋や沼尻は鉱石輸送などで終点-終点での貨物輸送が
 中心なので「貨物拠点だけしっかりした駅になって、中間駅は
 ”停車すればいいか”」の発想だった?
・井笠や西大寺は旅客中心&乗客が多いので「駅舎が必要」
 だったからかも?
・会話して「鉱石輸送はないのに頚城は中間駅にも貨物ホーム
 があるよね」となり、味噌汁軽便の奥深さを感じる(遠い目)
 
Kmiso11_20231002
線路を挟み込む街並み
私の作るレイアウトはサイズが小さい(=余裕がない)ので
線路配置は台枠ギリギリになり、エンドレス外側にストラクチャーを
配置する構成を試す機会がなかった。
小茂内鉄道では「田舎の街並み」として併用軌道を建物で囲う
デザインになっているが、撮影してみると良い感じである。
=>配置が巧みなので撮影がしやすい
ところで、これは帰宅して画像を見ていて気が付いたのだが、
・オーナー氏:生真面目な性格?なので住宅が多い
・私:街並みを作ると飲食店や宴会が出来る旅館がある
   =>レイアウト全書の探訪記で「バー(呑み屋)で会話」
     を刷り込まれている?
この辺りは好みの問題?(笑)
 
続いて車両を走らせながらの話。
私も味噌汁軽便レイアウトを作っているのだが、オーナー氏と
話が合ったのが「味噌汁軽便はかつての軽便レイアウトの主流
だったのに、気が付くとあまり見かけなくなった」という
話である。
そういえば私の制作動機も「ウチには何台もレイアウトあるのに
味噌汁軽便がない」であった。
そんな話をしていると「味噌汁軽便に合う車両って?」という
話になった。
私は「旅客車両としては単端がいいかも?」
 
Kmiso3_20231002
沼尻のガソ 
Kmiso4_20231002
井笠のジ5
こうやって単端を走らせていてオーナー氏との会話。
私:かつてはこの20人乗りで商売になったんだよね
オーナー氏:昔は乗客が少なかった?
私:しかもエンジントラクター用の25馬力!
オーナー氏:それでよく走ったよねぇ
私:九十九里鉄道はのちにV8で100馬力に交換した
  のを自慢したと本に出ていた。
オーナー氏:時代ですねぇ
私:乗ってみたいよね
オーナー氏:乗り心地悪いけど楽しそう
私:乗車して終点でターンテーブル押したいね
 (私はその夢実現のためターンテーブル作成)
オーナー氏:ターンテーブル回しだけでもやりたい!
私:単端の製品って今はないんだよね(HOn30)
オーナー氏:増えるといいね
 
Kmiso5_20231002
トレインスコープ
「別の角度でレイアウトを見るツール」としてトレインスコープを
使用させてもらった。
実際に乗客気分になってレイアウト探訪記」が面白いか?
実際の撮影結果は以下の通り。
Kmiso7_20231002
田園風景と建物
Kmiso8_20231002
橋からの風景
Kmiso9_20231002
駅(改札口)
Kmiso10_20231002
駄菓子屋さん?
え?なんで静止画なんだ?って??
撮影結果を確認して「一番心配していたこと」がやっぱり
発生していたのである。
そう!「にやにやしているオヤジ(要するに私)」が
ガッツリ写っているのである!(あほ)
それはともかく、この製品は20年近く前のものなので、
もっと性能の良いカメラが欲しいと思ったりするのであった。
 
Kmiso2_20231002
車輛のあれこれ
今回の私の車両はDCCサウンド搭載車中心であった。
サウンドについてはMRC Sounder(SL,DL)を使用しているので
車輛に合致している?という問題はともかくとして、音量は
あるのでオーナー氏からも「音出るといいよね」という話に
なった。
 
Kmiso13_20231002
SLのMRC Sounderはサウンドカー方式
軽便のSLではサウンド一式ロコ内に収まらないので
Sounder+スピーカーはトレーラーに搭載して、ロコとの
接続は「レールで繋がっている」形式である。
この方法、過去にやってぜんぜんブラスト音が出なくて
軽便祭に出すことを断念(涙)
今回は集電ブラシを作り変えてそれなりに改善。
実走させてみると、それでもポイントのフログ(絶縁)で
音が切れてチグハグなブラスト音になってしまった(無念)
この方式は「サウンドカーがあれば全蒸気Sound化」が
出来る(笑)ので引き続き改善方法を検討の予定(遠い目)
他にも花巻デハ(SFX004搭載)もあったが、電車の音は人が
多い展示会場ではやはり地味であった。
さて、サウンドは好評だったが、オーナー氏から「そういえば
貨車がないね」と言われてしまった!
しまった!沼尻イメージのこのレイアウトではやはりセタと
車掌車がないと!(反省)
オーナー氏からは「来年は車両も充実させますよ!」という
話を聞いて、私もなにか作ろう!と思うのであった!
 
Kmiso12_20231002
味噌汁軽便の風景とは?
1日「密着味噌汁軽便鉄道」をしていると、そのイメージは
どんなものか?ということを改めて考えることになった。
オーナー氏と話ながら「普通にあった日本の田舎の風景」
「ああそれ見たことある」なのかな?と、結論はないが
方向はそのような感じなのかと・・・
 
貴重な体験をした1日であった(ありがとうございます)
ということで、来年に期待して終了!
 
注意!
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参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
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2023.10.01

第19回軽便鉄道模型祭

今年も祭りの季節である。
 
Kmatu20231_20231001
入口で凹む
受付を済ませて今年のエッチング板を見て「老眼にはムリ」と
凹む(ち~ん)
 
Kmatu20232_20231001
木曽のレイアウト
シェフの木曽レイアウトを見て「がんばってるなぁ」と
感動する。
 
Kmatu20233_20231001
物販は混雑
 
Kmatu1_20231002
次の製品化は林鉄とのことで楽しみ
 
Kmatu20234_20231001
書籍充実
物販コーナーでは書籍がいっぱいあって嬉しい。
予算の都合(涙)でこの書籍を購入。
 
Kmatu20235_20231001
クリッタークラブは乗工社製品
 
Kmatu2_20231002
毎回パワーのある展示で興味深い
 
Kmatu4_20231002
圧巻の街並み!
 
Kmatu5_20231002
駿遠線の車庫の全貌を初めてみたような気がする
 
Kmatu3_20231002
まとまりのいいレイアウトは参考になる
 
Kmatu20236_20231001
いよいよ今日の目的地に到着
会場を一通り見てから今日色々とお世話になる小茂内鉄道さんに
到着した。
ここで色々と運転させてもらい、気が付いたことをまとめて
いこうと思う。 
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
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進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.28

いさみやの豆タンク(6)

ようやく大きな工作が終わった(はず)
完成に向けて細かい工作をこなす。
 
Mame1_20230927
煙突のタップ切り
煙突と座をどうやってボイラーに止めるか?
少し考えた結果、1.4φネジを煙突側に切ることにした。
 
Mame2_20230927
煙突をボイラー内からネジ止め、シリンダブロックからも
1.4φネジで固定する。
下側のネジは普通の蒸気キット同様に板をハンダ付けして
タップを切った。
 
Mame3_20230927
キャブ取付板
説明書によるとキャブ取付板のネジ間隔が間違っているとの
ことで指定の方法で板を付けてネジ穴を開けた。
やってみて判ったのだが、普通にネジ止めすると微妙に
センターに来ないことが発覚(ち~ん)
結局、台枠側の穴を1.6φの長孔にすることで解決。
(古典的手法?)
 
Mame4_20230927
カプラー取付
添付のカプラーを改造して使えるようにした。
シリンダブロック下に入る部分は大胆にカットしないと
入らなかったが、これだと絶縁にならない?と思ったが
気にしないことにした(おおらか)
 
Mame5_20230927
ようやく接着
キャブ手摺/ドアノブを付けてハンダ付けは終了!
これでようやくホワイトメタルパーツの接着である。
ああ、これで完成だ!・・・あ!キャブ下ステップを
付けてない(呆然)
 
Mame1_20230928
ボイラー取付ネジは1.7φにした。
取付部分(通常の前面板部分)はt0.2しかなくてネジの
頭だけで止めると歪んでしまうのでt0.4の板で裏打ちを
して補強した。
(もっと広く補強を入れるべき?)
 
Mame2_20230928
ステップ取付
洋白帯板を曲げて板を簡易治具にしてハンダ付けした。
 
Fri3_20230929
キャブ内に裏打ち
サイドタンクを付けて気が付いたのだが、ロコを手で
持つときにサイドタンクを持つと前妻がペコッと歪むことが
判った。
これは精神衛生上悪いことなので、t0.3の板を接着して
補強を行った。
 
Mame3_20230928
どうにか組立を完了。
塗装は軽便祭の後にやるとして「あの儀式」を済ませないと!
(次回に続く)
 
注意!
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2023.09.27

いさみやの豆タンク(5)

下回りの工作の次は上回りである。
私はこのキットを見たとき「このキャブは」とちょっと警戒して
はいたのだが・・・
 
Mame1_20230926
曲げる前に寸法確認を行う。
説明書によると窓上1.5mmの位置からキュッと曲げて
そこから緩やかにカーブしていくことになっている。
こうやって眺めると判るがキュッと曲った肩の部分が
側板の延長でなく庇部なので曲げのときに咥えることが
出来ない。
う~む、ちょっと嫌な予感・・・
 
Mame2_20230926
悩んでいては進まないので説明書の通り万力に咥えて
曲げてみた。
う~ん、やはり肩のキュッとした曲げが出ない(う~ん)
ま、ここまでは予想してはいた(けどショックではある)
さて、ここからは「長年やってきた技(ゴマカシ?)」の
腕を見せるしかない!
 
Mame3_20230926
角材を使って微妙な曲げをする。
この作業と並行して大きな丸棒で屋根のカーブを付けたり
しながら緩くカーブを曲げていく。
ある程度曲がるのだが肩のキュッは出ない(そりゃそうだ)
庇部分もまっすぐのままである(う~ん)
 
Mame4_20230926
こうなったらと真鍮板を使って微妙に肩を曲げていく。
t0.8の真鍮板x2枚を微妙に使って庇部分を含めて肩のキュッを
付けていく。
 
Mame5_20230926
かなり苦労してなんとか妻を付け始める程度に曲げた。
終わってから気が付いたが、このキットはt0.4の真鍮板に
抜きが出来るくらい深くエッチングをかけている。
ならばエッチングで掘り下げた部分(通常の面)はt0.3
だろうと”いつもの調子で”曲げに入ったのが失敗であった。
厚さを計測するとt0.2で場所によってはそれより薄い?
くらいであった。
考えてみれば、手に取った段階で薄い!と思ったのだが
その感触から確認しなかったのは失敗であった(無念)
昨今の繊細なキットは私には向かないのだろうか?
それはともかく、真ん中を仮止めして妻のカーブに
カーブを合わせてハンダ付けの準備を済ませる。
 
Mame6_20230926
キャブが小さいので手持ちで仮止めして組む。
前の妻はそれでもなんとか固定出来た。
問題は後ろの妻である。
ドアの抜きがあるため側面は「t0.2の1mm無い帯板」に
なっている(う~ん)
そこを指で摘まんで妻を仮止めしようとするとグニャっと
曲がって「強烈な絶望感」に襲われることになる。
その毎に歪みを修正してまたやると・・・である。
どうにか克服してドアを付けるのだが、ドア下がネジ固定の
折り曲げになっているので治具が使えない!
仕方なくピンセットで位置決めするのだが、ここでまた
細い側面が曲がる・・・(虚脱感高し)
 
Mame7_20230926
苦闘の末、どうにかキャブ組み終わった(虚空)
ようやく真ん中を正式に接合する。
 
Mame8_20230926
ボイラーを丸める
径は10mmなので、長年使っているベンツのバルブを
使って丸めていく。
蒸気機関車を組んでいると「硬い丸い棒」をいっぱい
もらっておくと吉である。
 
Mame9_20230926
ようやくここまで出来た。
力尽きてしまったので今日はここまで!
 
山場は超えた?が上回り工作は続く(ち~ん)
 
注意!
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2023.09.25

いさみやの豆タンク(4)

猛暑は少し緩和。
しかし、今夜も「老眼地獄編」は続く・・・(遠い目)
 
Mame1_20230924
弁室に0.6φの穴を開ける
ここでもミニバイスが大活躍である。
説明書ではここに0.6-0.4のパイプを入れることになっているが
省略することにした(典型的老眼対策)
 
さて、次はガイドヨーク+バルブロット回りである。
本来はディテールパーツなので「動力部テストとは関係なし」
のはずなのだが、このキットでは集電ブラシの取付に関係する
のでここをパスすることが出来ない(う~ん)
 
構造的には簡単だが細くて微妙に精度が要求されるので
治具を使う工作が連続する。
 
Mame2_20230924
ガイドヨークを取付板にハンダ付け
両面テープと角材で簡易治具を上画像のように作成した。
 
Mame3_20230924
バルブロッドとスライドバーに伸びる部分をハンダ付け
ロッドをセロテープで止めてハンダ付け、その横にガイドヨーク
のカットした残りをハンダ付けする。
ここでは厚い板材が治具として活躍する(これは定番)
 
Mame4_20230924
ロッカーアームを先のバルブロッドをハンダ付けしたときに
の応用で厚板+角材で治具を作ってハンダ付けする。
位置関係は動輪間の中間にロッカーアームが来るように
する(この位置決めが意外に面倒)
 
Mame5_20230924
ガイドヨーク+バルブロッドの長さ合わせをする。
切り過ぎると1からやり直しになるので慎重に進める。
長さの目安は下に置いた方眼紙の目盛りを参考のため撮影して
おいた。
 
Mame7_20230924
いよいよ動かくためにモータとウォームギアをロックタイトで
固定する。
キットの取付板の穴を広げずにウォームがピタっと合うのは
設計が良い証拠か?
 
Mame6_20230924
集電ブラシを作る。
プリント基板にベリ銅線をハンダ付けする。
この後、これを現物合わせで曲げていくことになる。
 
Mame8_20230924
ガイドヨークをうまく避けるように集電ブラシを曲げる。
これが結構大変で、あっちを合わせるとこっちが接触、
そちらを合わせるとこっちがタイヤに触らない・・・が
連続する(ち~ん)
やっているうちに、いっそガイドヨークを省略するか?とも
思ったが「ここで諦めたらニンゲンがダメになる」と思い直して
なんとか組み込むことが出来た。
走行テストをするとスムーズに動くので元設計が良いことを
実感出来た。
 
Mame9_20230924_20230925005201
下回りが出来たところで眺めてみる
ここまできて、ふとナローのコッペルと並べてみた。
なるほど、ほぼ同じ大きさである。
元々のいさみやの豆タンクの企画では9mm、10.5mmの
製品を作って「ポーター機の素材」にすることも考えていた
と聞いている。
こうやって「自分で組んでその小ささを実感」した。
 
ようやく下回りの工作がほぼ済んだ。
次は上回りである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.24

いさみやの豆タンク(3)

いきなり涼しくなった。
これはいよいよ「ハンダ付け工作の秋」である。
反面・・・老眼には辛い(季節関係なし)
前回以上に小さいものを組む「地獄編」である(ち~ん)
 
Mame1_20230923
ピークルーペ使用
前回0.4φの穴を開けたクロスヘッドにピストン棒をハンダ付け
する。
固定+水平を出すために上図のようにやるのが私流である。
ハンダがちゃんと回っているか?をピークルーペでじっくり
確認して作業を進める(早くも「地獄編」の始まり)
 
Mame2_20230923
メインロッド+ピンのハンダ付け
前回にリンクを貼った(2011年)を見て思い出した。
(記録は大事である)
いさみやのt0.5の方眼紙を治具にしてメインロッドを固定して
クロスヘッドとのクリアランス(0.3mmくらい?)を空けて
ハンダ付けをする。
方眼紙の目盛りで判ると思うが極小ハンダ付けで可動部分に
ハンダを流すのは瞬間芸でかなり疲労する。
 
Mame3_20230923
クリアランス
位置関係はこのようになる。
両面テープにピンを付けて作業するため「うっかり飛ばし」
が発生しない。
0.3mm程度の隙間にするようにいさみやの方眼紙をt0.2~
t0.5の組合せで調整するのが楽だと思う。
(ここでも目視確認が老眼には辛い)
 
Mame4_20230923
クロスヘッド裏に板を貼る
ここまででも「地獄編」なのだが工作はさらに続く。
クロスヘッド裏側にt0.2の板を貼らないといけない。
少し考えた結果、1.5mm帯板(t0.2)を上図のようにすることで
ハンダコテでハンダを流す余地を作り(一瞬で効果的に流す)
余り部分は後でカットすることにした。
こういう「敢えてはみ出し部を付ける」のは金属工作を
長くやってきたものの悪知恵である(笑)
 
Mame5_20230923
仮組みして余分をカット
組んでみてピストン棒の余りをカットする。
この作業は後で何度でも出来る(笑)ので短く切り過ぎない
方が良い。
(失敗するとかなり泣きを見るから)
 
Mame6_20230923
クロスヘッドと各ロッドの関係
ここまで工作するとクロスヘッドと各ロッド(+ピン)の
関係が確認出来る。
この時点でクリアランスがどうなっているか?を確認する
ことは蒸気機関車工作の要である。
場合によってはシリンダブロック側の直しが発生することも
あるのでサボらずマメにやるのが吉である。
(ちゃんと出来ると「満足感」もある)
 
Mame7_20230923
ブレーキ関係を付ける
ここまででかなりパワー(老眼力)を使い果たしているのだが
最後の力を振り絞ってブレーキ関係を付ける。
台枠側にパーツを付ける穴がないので自分で開けて、ロッドを
通す支持部は裏側から角材に両面テープに貼って押しながら
ハンダを流して止めるのだが位置決めは難しい。
アーム部分は上画像のようにいさみや方眼紙で支持して
ハンダを流した。
 
Mame8_20230923
ウェイトを接着
これで台枠へのハンダ付けは済んだのでウェイト兼ネジ止め部
を接着した。
硬化すればようやく動力を入れることが出来る。
  
なにはともあれ「老眼には辛い作業」は済んだようである。
しかし、工作はまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.23

いさみやの豆タンク(2)

一夜明けて今夜も修行(ち~ん)
 
Mame9_20230921
シリンダ部の穴開け
スライドバー(0.6φ)とシリンダにパイプを入れる穴(1.0φ)
の穴を開ける。
シリンダが傾いているので小型バイスで固定したうえで
斜め角度を付ける。
この作業は老眼には辛い・・・
 
Mame10_20230921
クロスヘッドの穴開け
極めて小さいクロスヘッドに穴を開ける。
・ピストン棒:0.4φ
・クロスヘッドとメインロッドのピンの穴:0.7φ
 (ピンの径が0.6φ)
画像で見ると太いドリル+大きなパーツに見えるが
ドリル径は0.4φでクロスヘッド先端が細いので
老眼で位置合わせするのは辛い。
 
Mame11_20230921
シリンダブロックを組む
シリンダ部が出来たのでサドル部分にハンダ付けする。
ロストパーツの接合部の仕上がりとサドル側の穴位置に
ズレがあって左右の高さ合わせや水平を出すのにかなり
苦労した。
 
Mame12_20230921
苦労の末にシリンダブロックを入れてみる
1.0φパイプをロックタイトで固定して台枠に入れてみる。
この時点では問題無さそうである。
 
Mame13_20230921
やはりやってしまった!
今回もMWのキット(野村組、井笠ジ5)のEリングと同じ
失敗をやってしまった。
そう!「パーツを飛ばして紛失」である!(あほ)
クロスヘッドとメインロッドの穴開け後の具合を確認する
ためピンを入れて確認していたら・・・ピン!
工作室内を捜索するも発見出来ず!
こうなると残り2個で勝負!・・・疲れたから明日だな。
 
過去のクロスヘッド部の組立の記録発見!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.22

いさみやの豆タンク(1)

それそろ猛暑も終わるだろうか?
もうすぐ軽便祭なのだが出展ではないので特に準備は
ない(はず)である。
 
そんな状況で新しい車両である。
タイトルにもあるが「いさみやの豆タンク」である。
この製品、元々はいさみや創業何周年記念(年数忘却)で
発売になるはずだったのだが、諸般の事情(秘密)で
製品化されなかったものである。
それがまさか!令和になって製品化されたのである。
ということですぐ購入して組み始めた。
 
Mame1_20230921
台枠パーツのチェック
説明書に従って(私にしては珍しい)台枠から組んでいく。
台枠のプレス抜き?は反りもなく良いパーツである。
それでも油断せずに確認していくと前側(シリンダブロック)が
微妙に傾斜していることが判った。
う~む、これは前梁のハンダ付けは面倒だぞ(早くも波乱)
 
Mame2_20230921
前梁をどう組むか?
台枠先端が微妙に上がっていくタイプなので前梁を
単純に角材を使った治具で組むことは出来ない。
それと謎だったのが「シリンダブロック+上回りを固定する
ネジ穴」がなぜか台枠切り欠き中心に穴が来ないのである。
う~ん、それは私がなにか勘違いしているのか?
シリンダブロックのパーツを出してきて説明書と見比べ
ながら確認するとやや前寄りに来るので良いらしいことが
判った(カプラー取付の都合?)
あれこれ考えた挙句、3mm角材+両面テープで治具を
作って固定することにした。
 
Mame3_20230921
治具を反対側から見たところ
簡易治具なので位置を簡単に固定しているだけなので
慎重に位置確認してハンダで仮止めして確認する。
やっていて気が付いたのだが台枠の差込部は結構削ったり
して調整しないと位置決め出来ないことが判った。
(それは台枠先端部も同様)
 
シリンダブロック取付のため切り欠きの高さと合わせるため
こういう面倒な治具を使った。
この問題、もっと数を作る(同じタイプの台枠で他のポーター
が製品化された場合)のであれば動輪の穴部分を固定する
治具を作るのが良いと思う。
(今後そういうことがあれば考えてみよう)
 
Mame4_20230921
前梁仮止めでチェック
両側の台枠を仮止めしたところで洗浄して、動輪を入れて
組立精度を確認する。
(画像がヘボなので歪んで見えるが)この段階で車軸が
斜めになっていないかなどを確認することが重要である。
(後梁を付けると大きく調整出来ないから)
 
Mame5_20230921
後梁を仮止めしてさらに確認
台枠後部は斜めにはなっていないので仮止めはやや容易である。
こちらも仮止めで洗浄=>動輪を入れて確認を慎重に行う。
 
Mame6_20230921
ロッドピンにスリットを入れる
ただ動輪を入れただけではダメなのでロッドを付ける。
このキットでは以下の作業が必要である。
・ロッドピンの頭にスリットが入っていない
 =>自分で切り目を入れる
・動輪に1.0φネジを切る
後者はいいのだが、ロッドピンのスリット切りは治具を
作って糸鋸で切るのだが凄く小さいので老眼にはかなり
辛い作業である。
ところで、このロッドピンであるがネジ部が1mm程度
になっている。
金属輪芯であればそれでも良いとは思うが、POM(樹脂)
輪芯にタップを切っていれる場合、ネジ部はもっと長い
方がPOM側のネジをダメにしてしまうことが減るので
はないか?(少なくとも心理的安心感はある)
(注:個人の感想です)
 
Mame7_20230921
とりあえずロッドを付けてみた
モーター取付板をハンダ付け(これも治具作ったが撮影忘れ)
この取付板はそのまま入れると台枠が膨らんでしまうので
ヤスって入れた。
問題その時に決めた「寸法」である。
前/後梁の仮止め時に何度も計測した結果、台枠幅は
「たぶん12.5mm程度なんだろう」と判断してその幅になる
ようにした。
(注:あくまで個人の判断です)

こういうことがあると思うことがある。
最近のキットは組み立て方の説明は親切なのだが、
私のような年寄りは「手順の説明より図面」を
入れてくれるといいのに、と思うことがあるがどうだろうか?
せめて寸法(と誤差範囲)だけでもあると助かるのだが・・・
(注:個人の希望です)
先日MWの井笠ジ5のキットを組んだが、説明書の展開図
(というんだっけ?)でどのパーツがどのようについているか?
が判るようになっているのは大変役に立った。
この手の図は画才がないと難しいのだが、やはり初見の
キットでは助かるものである。
(注:個人の感想です)
 
Mame8_20230921
ウェイトの固定位置と集電ブラシ
次に台枠内ウェイトにネジのスリーブx2を入れる。
ロックタイトを使用したが、上下から入れるので間が
あって、ソロソロっと入れているとズボッ!と落ちて
焦ることがあった(あほ)
このキットではこのウェイトで動輪押さえ板と集電シューの
板を固定する仕様になっている。
鉛ウェイトは当然接着である。
試しにウェイトを上から置いたものが上画像である。
これでいさみや店頭にあった組立見本で「このウェイト
はどうやって固定しているのだろうか?」と感じた謎は
理解出来た。
ついでに集電ブラシのプリント基板を説明書に指定に
従って4mm幅にカットした。
(注:シェアリングで切れますがお勧めしません)
 
それはいいとして、この後もハンダ付け工作があるので
この時点でウェイトの接着は出来ない。
そうなると困ることがある。
それは「動輪押さえ板が付けられないとロッド連動の
テストが出来ない」のである。
これはモデラー個人の考え方の違いだと思うが、私も
私に模型作りを教えて父も「動力部がちゃんと動くことを
確認せずにディテール工作をするのは問題がある」と
いうポリシーである。
あれこれディテールを付けてしまったあとで(最悪は)
台枠は組み直し!となったら大変である。
結局、セロテープで動輪押さえ板を仮止めしてロッドを
入れてみた。
ちょっと調整が必要であったがなんとか動きそうである。
 
工作の手よりあれこれ考えて進めたので時間がかかった。
今日はここまで。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.13

帰ってきた!トレインスコープ

今年もやってきた!
そう!軽便鉄道模型祭である。
この季節になると、なぜか私が思い出したように始めることがある。
それが「トレインスコープ」である。
前回の試みは2019年だった。
この時点で使えるようにはなっていたものの、完成度が
低かった(遠い目)
Vtrcar11_20230913
電源車を作成
前回もレール給電ではダメだった。
一応今回もやってみたがやはりダメだった。
=>古い製品(2004年)なので電源安定用のコンデンサが
  ダメになっているのかも?
2019年の経験を元にCR2の電池BOXを作りトレーラーも
専用車になった。
 
Vtrcar1_20230913
簡易軌道レイアウト(全景)
車輛が整備出来たので走行テスト(撮影?)を行う。
電鉄軽便レイアウトでもやってみたが、風景としてはこちらの
レイアウトの方が向いているかも?
 
Vtrcar2_20230913
家の前(斜め位置)
車輛や人形をいっぱい設置して効果を確認する。
Vtrcar3_20230913
にぎやかな家の前
カメラを真横にすると「飛び去って行く人達」でやや不満が
あるので、斜め前方にカメラを向けて撮影を行う。
このレイアウトは「ほぼ直線がない」のでロコが微妙に
入るのがカッコいい?
 
Vtrcar4_20230913
踏切? 付近
家の前を通過して踏切を走行。
Vtrcar5_20230913
横断者がクッキリ
割とリアルに横断者がスッと入って来るのが案外いい感じ。
トレインスコープを使うと効果的人形配置が出来る?
 
Vtrcar6_20230913
湿原地帯を通過する
このレイアウトで「ある意味特徴のある地形」である。
Vtrcar7_20230913
湿原と鹿(なんで?)
苦労して(染み込んで)流したクリアウォーターが
効果を出している?
ただの風景では寂しいので湿原にいる動物として
鹿を置いてみた。
(実際はどういう動物がいるのだろうか?)
 
Vtrcar8_20230913
放牧地
ここは草撒き+牛の人形でいい雰囲気の場所である。
(上から見た感じが清々しい)
Vtrcar9_20230913
のびのびとしている牛達
単に「牛がいる風景」ではなく手前にバイクを入れると
変化が付いて良い。
この画像を見ると「なぜ柵を付けないか」が理解して
もらえるだろうか?(カメラ写りが悪いから)
 
Vtrcar10_20230913
R150でもS字カーブがあると辛い
今回の走行テストで判ったこと。
・R150+S字カーブがあるとK&Dカプラーはムリ
 =>朝顔型での上画像のようにかなり捩じれている
 =>台車マウントにしないとダメ?
・低速走行可能なロコ(カメラ写りがいい)が意外に
 少ない(これは努力目標?)
 
追伸 2023.9.15
Fri4_20230915
車輛を改良
テストの結果判ったことは以下の通り。
・R150/S字カーブでは車体固定のK&Dは連結出来ない(涙)
・朝顔カプラーに交換しても捩じれてときどき脱線
・朝顔カプラーにロッドを刺す作業が老眼には辛い(涙)
・カメラと電源のケーブルが硬くて装着しにくい
まずはいさみやで購入してきたGMの菱形台車に交換して
走行をスムーズにしてカプラーを台車マウントにする。
ボルスターについてもパイプとワッシャでバネ入りにする。
 
Fri5_20230915
R140/S字カーブ
改良の結果、S字カーブ通過の問題は解決。
この後でカメラと電源車のケーブルを柔らかいものに
交換した。
 
Fri6_20230915
撮影の結果を反映
走行性能改善したトレインスコープで味噌汁軽便レイアウトを
撮影する。
結果、茅葺屋根の家を手前に移動すると良いことが判った。
「乗客目線」でレイアウトの風景を検討出来るのは
トレインスコープの面白いところである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.06

水素材の研究(2)

猛暑だからか?水素材の研究は続く。
前回「大波小波が”あるもの”に応用可能」と書いた。
それは「滝」である。
(涼しさを求めている?=>自分)
 
Taki2_20230906
滝の水流の作り方
これは海の波をつけていて気が付いた。
大波小波の粘り+動きが付けられる特性を使うと「滝の流れが表現可能」
ではないか?
やってみると
・大波小波だけではダメ
・透明な芯としてサランラップを細く伸ばして塗るとOK
ということが判った。
その線で何個から試作して太さや表現方法を検討した。
 
Taki3_20230906
川底と滝
準備として川底+滝部分を作る。
発泡スチロール+テッシュで作るのですぐ出来る(笑)
川岸部分は「あとで追加表現する」のでディープウォーター
(以後DWと称す)で漬かる部分までで良い。
 
Taki4_20230906
滝を作って貼り付け
先に記載した方法で滝の流れを作る。
滝つぼ内の表現もするため、瀑布っぽい表現も加えた。
 
Taki5_20230906
1回目のDW流し込み
滝の流れを固定してDWを流し込む。
流し込みは「深いところ」だけに止める。
川部分の深いところを緑色、滝つぼは波音の青を入れる。
量は少な目で良い。
それは「最初の流し込みではDWがは浸透して這い上がっていく」
からである。
=>不足を感じれば次で足す方がいい
 
Taki6_20230906
2回目のDW流し込み
1回目のDWが硬化したところで波音の薄い青をごく少量入れた
ものを流し込む。
 
Taki7_20230906
波紋を付けてドライ部分を仕上げ
2回目のDWが硬化したところで仕上げに入る。
水面にジェルメディウムで波紋を付けて、川岸の乾いた部分に
砂、土、草を撒く。
岩部分はターフを撒く。
これで滝サンプル完成である。
少しだけ満足感あり!
 
追伸 2023.9.17
Sun8_20230917
衝撃!滝の色が・・・
滝を作って1週間以上・・・
水素材が変色しないか?をチェックしていたのだが、
なんと!滝が茶色になってしまった。
どうやら芯に使ったサランラップが変色したようである。
大波小波の素材となにか反応するのだろうか?
次に滝を作るために「芯になる素材」を探さないと!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.09.03

水素材の研究(1)

たまたま始めたディープウォーターによる水表現だったが
(以降ディープウォーターをDWと称す)
せっかく始めたので「試せることは全部やる」ことにした。
(連続して作業しないと「忘却」するから)
 
Umi1_20230903
海(海岸)を作る
DW用の染料として波音2色(海)を購入したので試す。
まずはサンプル海岸を作る。
 
Umi2_20230903
波音1色
まずは単色で作ってみた。
う~ん・・・コレジャナイ感が(注:個人の感想です)
 
Umi3_20230903
色を3層にしてみる
サンプル海岸をさらに作って複層で流し込んでみる。
個人的な好みとしてはインク(青)を深い部分に入れたものが
発色は良いような気がする。
これで色はいいとして、ベタなぎ状態では海とはいえない。
波を付けようとしたものの、川の流れの波紋くらいなら
ジェルメディウムでもいいのだが、海としては物足りない。
 
Umi4_20230903
大波小波を使う
追加で大波小波を購入。
使い方は割と簡単。
(1)大波小波をベタッと厚めに塗布
(2)ドライヤーで加温して少し固める
(3)ヘラで表面を引っ搔くように整形
(4)ボリューム感が足りなければさらに塗って繰り返す
 
Umi5_20230903
波付け処理後はこんな感じ
海の場合は何度か塗布して引っ掻くことで上画像のような
感じになる。
必要があればドライブラシで白を入れると良さそう。
 
Umi6_20230903
色見本
川も作業見本を作ってみたのだが、川底の出来栄えをチェックする
ためにDW+染料のサンプルを作っておくと上に置いても目視確認を
することが出来て便利である。
こういうことは「何度も作業した結果の知恵」である。
 
大波小波を使っていると「あるものに応用可能」であることが
判った。
水素材研究はまだまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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