2023.09.28

いさみやの豆タンク(6)

ようやく大きな工作が終わった(はず)
完成に向けて細かい工作をこなす。
 
Mame1_20230927
煙突のタップ切り
煙突と座をどうやってボイラーに止めるか?
少し考えた結果、1.4φネジを煙突側に切ることにした。
 
Mame2_20230927
煙突をボイラー内からネジ止め、シリンダブロックからも
1.4φネジで固定する。
下側のネジは普通の蒸気キット同様に板をハンダ付けして
タップを切った。
 
Mame3_20230927
キャブ取付板
説明書によるとキャブ取付板のネジ間隔が間違っているとの
ことで指定の方法で板を付けてネジ穴を開けた。
やってみて判ったのだが、普通にネジ止めすると微妙に
センターに来ないことが発覚(ち~ん)
結局、台枠側の穴を1.6φの長孔にすることで解決。
(古典的手法?)
 
Mame4_20230927
カプラー取付
添付のカプラーを改造して使えるようにした。
シリンダブロック下に入る部分は大胆にカットしないと
入らなかったが、これだと絶縁にならない?と思ったが
気にしないことにした(おおらか)
 
Mame5_20230927
ようやく接着
キャブ手摺/ドアノブを付けてハンダ付けは終了!
これでようやくホワイトメタルパーツの接着である。
ああ、これで完成だ!・・・あ!キャブ下ステップを
付けてない(呆然)
 
Mame1_20230928
ボイラー取付ネジは1.7φにした。
取付部分(通常の前面板部分)はt0.2しかなくてネジの
頭だけで止めると歪んでしまうのでt0.4の板で裏打ちを
して補強した。
(もっと広く補強を入れるべき?)
 
Mame2_20230928
ステップ取付
洋白帯板を曲げて板を簡易治具にしてハンダ付けした。
 
Mame3_20230928
どうにか組立を完了。
塗装は軽便祭の後だな。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.27

いさみやの豆タンク(5)

下回りの工作の次は上回りである。
私はこのキットを見たとき「このキャブは」とちょっと警戒して
はいたのだが・・・
 
Mame1_20230926
曲げる前に寸法確認を行う。
説明書によると窓上1.5mmの位置からキュッと曲げて
そこから緩やかにカーブしていくことになっている。
こうやって眺めると判るがキュッと曲った肩の部分が
側板の延長でなく庇部なので曲げのときに咥えることが
出来ない。
う~む、ちょっと嫌な予感・・・
 
Mame2_20230926
悩んでいては進まないので説明書の通り万力に咥えて
曲げてみた。
う~ん、やはり肩のキュッとした曲げが出ない(う~ん)
ま、ここまでは予想してはいた(けどショックではある)
さて、ここからは「長年やってきた技(ゴマカシ?)」の
腕を見せるしかない!
 
Mame3_20230926
角材を使って微妙な曲げをする。
この作業と並行して大きな丸棒で屋根のカーブを付けたり
しながら緩くカーブを曲げていく。
ある程度曲がるのだが肩のキュッは出ない(そりゃそうだ)
庇部分もまっすぐのままである(う~ん)
 
Mame4_20230926
こうなったらと真鍮板を使って微妙に肩を曲げていく。
t0.8の真鍮板x2枚を微妙に使って庇部分を含めて肩のキュッを
付けていく。
 
Mame5_20230926
かなり苦労してなんとか妻を付け始める程度に曲げた。
終わってから気が付いたが、このキットはt0.4の真鍮板に
抜きが出来るくらい深くエッチングをかけている。
ならばエッチングで掘り下げた部分(通常の面)はt0.3
だろうと”いつもの調子で”曲げに入ったのが失敗であった。
厚さを計測するとt0.2で場所によってはそれより薄い?
くらいであった。
考えてみれば、手に取った段階で薄い!と思ったのだが
その感触から確認しなかったのは失敗であった(無念)
昨今の繊細なキットは私には向かないのだろうか?
それはともかく、真ん中を仮止めして妻のカーブに
カーブを合わせてハンダ付けの準備を済ませる。
 
Mame6_20230926
キャブが小さいので手持ちで仮止めして組む。
前の妻はそれでもなんとか固定出来た。
問題は後ろの妻である。
ドアの抜きがあるため側面は「t0.2の1mm無い帯板」に
なっている(う~ん)
そこを指で摘まんで妻を仮止めしようとするとグニャっと
曲がって「強烈な絶望感」に襲われることになる。
その毎に歪みを修正してまたやると・・・である。
どうにか克服してドアを付けるのだが、ドア下がネジ固定の
折り曲げになっているので治具が使えない!
仕方なくピンセットで位置決めするのだが、ここでまた
細い側面が曲がる・・・(虚脱感高し)
 
Mame7_20230926
苦闘の末、どうにかキャブ組み終わった(虚空)
ようやく真ん中を正式に接合する。
 
Mame8_20230926
ボイラーを丸める
径は10mmなので、長年使っているベンツのバルブを
使って丸めていく。
蒸気機関車を組んでいると「硬い丸い棒」をいっぱい
もらっておくと吉である。
 
Mame9_20230926
ようやくここまで出来た。
力尽きてしまったので今日はここまで!
 
山場は超えた?が上回り工作は続く(ち~ん)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.25

いさみやの豆タンク(4)

猛暑は少し緩和。
しかし、今夜も「老眼地獄編」は続く・・・(遠い目)
 
Mame1_20230924
弁室に0.6φの穴を開ける
ここでもミニバイスが大活躍である。
説明書ではここに0.6-0.4のパイプを入れることになっているが
省略することにした(典型的老眼対策)
 
さて、次はガイドヨーク+バルブロット回りである。
本来はディテールパーツなので「動力部テストとは関係なし」
のはずなのだが、このキットでは集電ブラシの取付に関係する
のでここをパスすることが出来ない(う~ん)
 
構造的には簡単だが細くて微妙に精度が要求されるので
治具を使う工作が連続する。
 
Mame2_20230924
ガイドヨークを取付板にハンダ付け
両面テープと角材で簡易治具を上画像のように作成した。
 
Mame3_20230924
バルブロッドとスライドバーに伸びる部分をハンダ付け
ロッドをセロテープで止めてハンダ付け、その横にガイドヨーク
のカットした残りをハンダ付けする。
ここでは厚い板材が治具として活躍する(これは定番)
 
Mame4_20230924
ロッカーアームを先のバルブロッドをハンダ付けしたときに
の応用で厚板+角材で治具を作ってハンダ付けする。
位置関係は動輪間の中間にロッカーアームが来るように
する(この位置決めが意外に面倒)
 
Mame5_20230924
ガイドヨーク+バルブロッドの長さ合わせをする。
切り過ぎると1からやり直しになるので慎重に進める。
長さの目安は下に置いた方眼紙の目盛りを参考のため撮影して
おいた。
 
Mame7_20230924
いよいよ動かくためにモータとウォームギアをロックタイトで
固定する。
キットの取付板の穴を広げずにウォームがピタっと合うのは
設計が良い証拠か?
 
Mame6_20230924
集電ブラシを作る。
プリント基板にベリ銅線をハンダ付けする。
この後、これを現物合わせで曲げていくことになる。
 
Mame8_20230924
ガイドヨークをうまく避けるように集電ブラシを曲げる。
これが結構大変で、あっちを合わせるとこっちが接触、
そちらを合わせるとこっちがタイヤに触らない・・・が
連続する(ち~ん)
やっているうちに、いっそガイドヨークを省略するか?とも
思ったが「ここで諦めたらニンゲンがダメになる」と思い直して
なんとか組み込むことが出来た。
走行テストをするとスムーズに動くので元設計が良いことを
実感出来た。
 
Mame9_20230924_20230925005201
下回りが出来たところで眺めてみる
ここまできて、ふとナローのコッペルと並べてみた。
なるほど、ほぼ同じ大きさである。
元々のいさみやの豆タンクの企画では9mm、10.5mmの
製品を作って「ポーター機の素材」にすることも考えていた
と聞いている。
こうやって「自分で組んでその小ささを実感」した。
 
ようやく下回りの工作がほぼ済んだ。
次は上回りである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.24

いさみやの豆タンク(3)

いきなり涼しくなった。
これはいよいよ「ハンダ付け工作の秋」である。
反面・・・老眼には辛い(季節関係なし)
前回以上に小さいものを組む「地獄編」である(ち~ん)
 
Mame1_20230923
ピークルーペ使用
前回0.4φの穴を開けたクロスヘッドにピストン棒をハンダ付け
する。
固定+水平を出すために上図のようにやるのが私流である。
ハンダがちゃんと回っているか?をピークルーペでじっくり
確認して作業を進める(早くも「地獄編」の始まり)
 
Mame2_20230923
メインロッド+ピンのハンダ付け
前回にリンクを貼った(2011年)を見て思い出した。
(記録は大事である)
いさみやのt0.5の方眼紙を治具にしてメインロッドを固定して
クロスヘッドとのクリアランス(0.3mmくらい?)を空けて
ハンダ付けをする。
方眼紙の目盛りで判ると思うが極小ハンダ付けで可動部分に
ハンダを流すのは瞬間芸でかなり疲労する。
 
Mame3_20230923
クリアランス
位置関係はこのようになる。
両面テープにピンを付けて作業するため「うっかり飛ばし」
が発生しない。
0.3mm程度の隙間にするようにいさみやの方眼紙をt0.2~
t0.5の組合せで調整するのが楽だと思う。
(ここでも目視確認が老眼には辛い)
 
Mame4_20230923
クロスヘッド裏に板を貼る
ここまででも「地獄編」なのだが工作はさらに続く。
クロスヘッド裏側にt0.2の板を貼らないといけない。
少し考えた結果、1.5mm帯板(t0.2)を上図のようにすることで
ハンダコテでハンダを流す余地を作り(一瞬で効果的に流す)
余り部分は後でカットすることにした。
こういう「敢えてはみ出し部を付ける」のは金属工作を
長くやってきたものの悪知恵である(笑)
 
Mame5_20230923
仮組みして余分をカット
組んでみてピストン棒の余りをカットする。
この作業は後で何度でも出来る(笑)ので短く切り過ぎない
方が良い。
(失敗するとかなり泣きを見るから)
 
Mame6_20230923
クロスヘッドと各ロッドの関係
ここまで工作するとクロスヘッドと各ロッド(+ピン)の
関係が確認出来る。
この時点でクリアランスがどうなっているか?を確認する
ことは蒸気機関車工作の要である。
場合によってはシリンダブロック側の直しが発生することも
あるのでサボらずマメにやるのが吉である。
(ちゃんと出来ると「満足感」もある)
 
Mame7_20230923
ブレーキ関係を付ける
ここまででかなりパワー(老眼力)を使い果たしているのだが
最後の力を振り絞ってブレーキ関係を付ける。
台枠側にパーツを付ける穴がないので自分で開けて、ロッドを
通す支持部は裏側から角材に両面テープに貼って押しながら
ハンダを流して止めるのだが位置決めは難しい。
アーム部分は上画像のようにいさみや方眼紙で支持して
ハンダを流した。
 
Mame8_20230923
ウェイトを接着
これで台枠へのハンダ付けは済んだのでウェイト兼ネジ止め部
を接着した。
硬化すればようやく動力を入れることが出来る。
  
なにはともあれ「老眼には辛い作業」は済んだようである。
しかし、工作はまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.23

いさみやの豆タンク(2)

一夜明けて今夜も修行(ち~ん)
 
Mame9_20230921
シリンダ部の穴開け
スライドバー(0.6φ)とシリンダにパイプを入れる穴(1.0φ)
の穴を開ける。
シリンダが傾いているので小型バイスで固定したうえで
斜め角度を付ける。
この作業は老眼には辛い・・・
 
Mame10_20230921
クロスヘッドの穴開け
極めて小さいクロスヘッドに穴を開ける。
・ピストン棒:0.4φ
・クロスヘッドとメインロッドのピンの穴:0.7φ
 (ピンの径が0.6φ)
画像で見ると太いドリル+大きなパーツに見えるが
ドリル径は0.4φでクロスヘッド先端が細いので
老眼で位置合わせするのは辛い。
 
Mame11_20230921
シリンダブロックを組む
シリンダ部が出来たのでサドル部分にハンダ付けする。
ロストパーツの接合部の仕上がりとサドル側の穴位置に
ズレがあって左右の高さ合わせや水平を出すのにかなり
苦労した。
 
Mame12_20230921
苦労の末にシリンダブロックを入れてみる
1.0φパイプをロックタイトで固定して台枠に入れてみる。
この時点では問題無さそうである。
 
Mame13_20230921
やはりやってしまった!
今回もMWのキット(野村組、井笠ジ5)のEリングと同じ
失敗をやってしまった。
そう!「パーツを飛ばして紛失」である!(あほ)
クロスヘッドとメインロッドの穴開け後の具合を確認する
ためピンを入れて確認していたら・・・ピン!
工作室内を捜索するも発見出来ず!
こうなると残り2個で勝負!・・・疲れたから明日だな。
 
過去のクロスヘッド部の組立の記録発見!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.22

いさみやの豆タンク(1)

それそろ猛暑も終わるだろうか?
もうすぐ軽便祭なのだが出展ではないので特に準備は
ない(はず)である。
 
そんな状況で新しい車両である。
タイトルにもあるが「いさみやの豆タンク」である。
この製品、元々はいさみや創業何周年記念(年数忘却)で
発売になるはずだったのだが、諸般の事情(秘密)で
製品化されなかったものである。
それがまさか!令和になって製品化されたのである。
ということですぐ購入して組み始めた。
 
Mame1_20230921
台枠パーツのチェック
説明書に従って(私にしては珍しい)台枠から組んでいく。
台枠のプレス抜き?は反りもなく良いパーツである。
それでも油断せずに確認していくと前側(シリンダブロック)が
微妙に傾斜していることが判った。
う~む、これは前梁のハンダ付けは面倒だぞ(早くも波乱)
 
Mame2_20230921
前梁をどう組むか?
台枠先端が微妙に上がっていくタイプなので前梁を
単純に角材を使った治具で組むことは出来ない。
それと謎だったのが「シリンダブロック+上回りを固定する
ネジ穴」がなぜか台枠切り欠き中心に穴が来ないのである。
う~ん、それは私がなにか勘違いしているのか?
シリンダブロックのパーツを出してきて説明書と見比べ
ながら確認するとやや前寄りに来るので良いらしいことが
判った(カプラー取付の都合?)
あれこれ考えた挙句、3mm角材+両面テープで治具を
作って固定することにした。
 
Mame3_20230921
治具を反対側から見たところ
簡易治具なので位置を簡単に固定しているだけなので
慎重に位置確認してハンダで仮止めして確認する。
やっていて気が付いたのだが台枠の差込部は結構削ったり
して調整しないと位置決め出来ないことが判った。
(それは台枠先端部も同様)
 
シリンダブロック取付のため切り欠きの高さと合わせるため
こういう面倒な治具を使った。
この問題、もっと数を作る(同じタイプの台枠で他のポーター
が製品化された場合)のであれば動輪の穴部分を固定する
治具を作るのが良いと思う。
(今後そういうことがあれば考えてみよう)
 
Mame4_20230921
前梁仮止めでチェック
両側の台枠を仮止めしたところで洗浄して、動輪を入れて
組立精度を確認する。
(画像がヘボなので歪んで見えるが)この段階で車軸が
斜めになっていないかなどを確認することが重要である。
(後梁を付けると大きく調整出来ないから)
 
Mame5_20230921
後梁を仮止めしてさらに確認
台枠後部は斜めにはなっていないので仮止めはやや容易である。
こちらも仮止めで洗浄=>動輪を入れて確認を慎重に行う。
 
Mame6_20230921
ロッドピンにスリットを入れる
ただ動輪を入れただけではダメなのでロッドを付ける。
このキットでは以下の作業が必要である。
・ロッドピンの頭にスリットが入っていない
 =>自分で切り目を入れる
・動輪に1.0φネジを切る
後者はいいのだが、ロッドピンのスリット切りは治具を
作って糸鋸で切るのだが凄く小さいので老眼にはかなり
辛い作業である。
ところで、このロッドピンであるがネジ部が1mm程度
になっている。
金属輪芯であればそれでも良いとは思うが、POM(樹脂)
輪芯にタップを切っていれる場合、ネジ部はもっと長い
方がPOM側のネジをダメにしてしまうことが減るので
はないか?(少なくとも心理的安心感はある)
(注:個人の感想です)
 
Mame7_20230921
とりあえずロッドを付けてみた
モーター取付板をハンダ付け(これも治具作ったが撮影忘れ)
この取付板はそのまま入れると台枠が膨らんでしまうので
ヤスって入れた。
問題その時に決めた「寸法」である。
前/後梁の仮止め時に何度も計測した結果、台枠幅は
「たぶん12.5mm程度なんだろう」と判断してその幅になる
ようにした。
(注:あくまで個人の判断です)

こういうことがあると思うことがある。
最近のキットは組み立て方の説明は親切なのだが、
私のような年寄りは「手順の説明より図面」を
入れてくれるといいのに、と思うことがあるがどうだろうか?
せめて寸法(と誤差範囲)だけでもあると助かるのだが・・・
(注:個人の希望です)
先日MWの井笠ジ5のキットを組んだが、説明書の展開図
(というんだっけ?)でどのパーツがどのようについているか?
が判るようになっているのは大変役に立った。
この手の図は画才がないと難しいのだが、やはり初見の
キットでは助かるものである。
(注:個人の感想です)
 
Mame8_20230921
ウェイトの固定位置と集電ブラシ
次に台枠内ウェイトにネジのスリーブx2を入れる。
ロックタイトを使用したが、上下から入れるので間が
あって、ソロソロっと入れているとズボッ!と落ちて
焦ることがあった(あほ)
このキットではこのウェイトで動輪押さえ板と集電シューの
板を固定する仕様になっている。
鉛ウェイトは当然接着である。
試しにウェイトを上から置いたものが上画像である。
これでいさみや店頭にあった組立見本で「このウェイト
はどうやって固定しているのだろうか?」と感じた謎は
理解出来た。
ついでに集電ブラシのプリント基板を説明書に指定に
従って4mm幅にカットした。
(注:シェアリングで切れますがお勧めしません)
 
それはいいとして、この後もハンダ付け工作があるので
この時点でウェイトの接着は出来ない。
そうなると困ることがある。
それは「動輪押さえ板が付けられないとロッド連動の
テストが出来ない」のである。
これはモデラー個人の考え方の違いだと思うが、私も
私に模型作りを教えて父も「動力部がちゃんと動くことを
確認せずにディテール工作をするのは問題がある」と
いうポリシーである。
あれこれディテールを付けてしまったあとで(最悪は)
台枠は組み直し!となったら大変である。
結局、セロテープで動輪押さえ板を仮止めしてロッドを
入れてみた。
ちょっと調整が必要であったがなんとか動きそうである。
 
工作の手よりあれこれ考えて進めたので時間がかかった。
今日はここまで。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.13

帰ってきた!トレインスコープ

今年もやってきた!
そう!軽便鉄道模型祭である。
この季節になると、なぜか私が思い出したように始めることがある。
それが「トレインスコープ」である。
前回の試みは2019年だった。
この時点で使えるようにはなっていたものの、完成度が
低かった(遠い目)
Vtrcar11_20230913
電源車を作成
前回もレール給電ではダメだった。
一応今回もやってみたがやはりダメだった。
=>古い製品(2004年)なので電源安定用のコンデンサが
  ダメになっているのかも?
2019年の経験を元にCR2の電池BOXを作りトレーラーも
専用車になった。
 
Vtrcar1_20230913
簡易軌道レイアウト(全景)
車輛が整備出来たので走行テスト(撮影?)を行う。
電鉄軽便レイアウトでもやってみたが、風景としてはこちらの
レイアウトの方が向いているかも?
 
Vtrcar2_20230913
家の前(斜め位置)
車輛や人形をいっぱい設置して効果を確認する。
Vtrcar3_20230913
にぎやかな家の前
カメラを真横にすると「飛び去って行く人達」でやや不満が
あるので、斜め前方にカメラを向けて撮影を行う。
このレイアウトは「ほぼ直線がない」のでロコが微妙に
入るのがカッコいい?
 
Vtrcar4_20230913
踏切? 付近
家の前を通過して踏切を走行。
Vtrcar5_20230913
横断者がクッキリ
割とリアルに横断者がスッと入って来るのが案外いい感じ。
トレインスコープを使うと効果的人形配置が出来る?
 
Vtrcar6_20230913
湿原地帯を通過する
このレイアウトで「ある意味特徴のある地形」である。
Vtrcar7_20230913
湿原と鹿(なんで?)
苦労して(染み込んで)流したクリアウォーターが
効果を出している?
ただの風景では寂しいので湿原にいる動物として
鹿を置いてみた。
(実際はどういう動物がいるのだろうか?)
 
Vtrcar8_20230913
放牧地
ここは草撒き+牛の人形でいい雰囲気の場所である。
(上から見た感じが清々しい)
Vtrcar9_20230913
のびのびとしている牛達
単に「牛がいる風景」ではなく手前にバイクを入れると
変化が付いて良い。
この画像を見ると「なぜ柵を付けないか」が理解して
もらえるだろうか?(カメラ写りが悪いから)
 
Vtrcar10_20230913
R150でもS字カーブがあると辛い
今回の走行テストで判ったこと。
・R150+S字カーブがあるとK&Dカプラーはムリ
 =>朝顔型での上画像のようにかなり捩じれている
 =>台車マウントにしないとダメ?
・低速走行可能なロコ(カメラ写りがいい)が意外に
 少ない(これは努力目標?)
 
追伸 2023.9.15
Fri4_20230915
車輛を改良
テストの結果判ったことは以下の通り。
・R150/S字カーブでは車体固定のK&Dは連結出来ない(涙)
・朝顔カプラーに交換しても捩じれてときどき脱線
・朝顔カプラーにロッドを刺す作業が老眼には辛い(涙)
・カメラと電源のケーブルが硬くて装着しにくい
まずはいさみやで購入してきたGMの菱形台車に交換して
走行をスムーズにしてカプラーを台車マウントにする。
ボルスターについてもパイプとワッシャでバネ入りにする。
 
Fri5_20230915
R140/S字カーブ
改良の結果、S字カーブ通過の問題は解決。
この後でカメラと電源車のケーブルを柔らかいものに
交換した。
 
Fri6_20230915
撮影の結果を反映
走行性能改善したトレインスコープで味噌汁軽便レイアウトを
撮影する。
結果、茅葺屋根の家を手前に移動すると良いことが判った。
「乗客目線」でレイアウトの風景を検討出来るのは
トレインスコープの面白いところである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.06

水素材の研究(2)

猛暑だからか?水素材の研究は続く。
前回「大波小波が”あるもの”に応用可能」と書いた。
それは「滝」である。
(涼しさを求めている?=>自分)
 
Taki2_20230906
滝の水流の作り方
これは海の波をつけていて気が付いた。
大波小波の粘り+動きが付けられる特性を使うと「滝の流れが表現可能」
ではないか?
やってみると
・大波小波だけではダメ
・透明な芯としてサランラップを細く伸ばして塗るとOK
ということが判った。
その線で何個から試作して太さや表現方法を検討した。
 
Taki3_20230906
川底と滝
準備として川底+滝部分を作る。
発泡スチロール+テッシュで作るのですぐ出来る(笑)
川岸部分は「あとで追加表現する」のでディープウォーター
(以後DWと称す)で漬かる部分までで良い。
 
Taki4_20230906
滝を作って貼り付け
先に記載した方法で滝の流れを作る。
滝つぼ内の表現もするため、瀑布っぽい表現も加えた。
 
Taki5_20230906
1回目のDW流し込み
滝の流れを固定してDWを流し込む。
流し込みは「深いところ」だけに止める。
川部分の深いところを緑色、滝つぼは波音の青を入れる。
量は少な目で良い。
それは「最初の流し込みではDWがは浸透して這い上がっていく」
からである。
=>不足を感じれば次で足す方がいい
 
Taki6_20230906
2回目のDW流し込み
1回目のDWが硬化したところで波音の薄い青をごく少量入れた
ものを流し込む。
 
Taki7_20230906
波紋を付けてドライ部分を仕上げ
2回目のDWが硬化したところで仕上げに入る。
水面にジェルメディウムで波紋を付けて、川岸の乾いた部分に
砂、土、草を撒く。
岩部分はターフを撒く。
これで滝サンプル完成である。
少しだけ満足感あり!
 
追伸 2023.9.17
Sun8_20230917
衝撃!滝の色が・・・
滝を作って1週間以上・・・
水素材が変色しないか?をチェックしていたのだが、
なんと!滝が茶色になってしまった。
どうやら芯に使ったサランラップが変色したようである。
大波小波の素材となにか反応するのだろうか?
次に滝を作るために「芯になる素材」を探さないと!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.09.03

水素材の研究(1)

たまたま始めたディープウォーターによる水表現だったが
(以降ディープウォーターをDWと称す)
せっかく始めたので「試せることは全部やる」ことにした。
(連続して作業しないと「忘却」するから)
 
Umi1_20230903
海(海岸)を作る
DW用の染料として波音2色(海)を購入したので試す。
まずはサンプル海岸を作る。
 
Umi2_20230903
波音1色
まずは単色で作ってみた。
う~ん・・・コレジャナイ感が(注:個人の感想です)
 
Umi3_20230903
色を3層にしてみる
サンプル海岸をさらに作って複層で流し込んでみる。
個人的な好みとしてはインク(青)を深い部分に入れたものが
発色は良いような気がする。
これで色はいいとして、ベタなぎ状態では海とはいえない。
波を付けようとしたものの、川の流れの波紋くらいなら
ジェルメディウムでもいいのだが、海としては物足りない。
 
Umi4_20230903
大波小波を使う
追加で大波小波を購入。
使い方は割と簡単。
(1)大波小波をベタッと厚めに塗布
(2)ドライヤーで加温して少し固める
(3)ヘラで表面を引っ搔くように整形
(4)ボリューム感が足りなければさらに塗って繰り返す
 
Umi5_20230903
波付け処理後はこんな感じ
海の場合は何度か塗布して引っ掻くことで上画像のような
感じになる。
必要があればドライブラシで白を入れると良さそう。
 
Umi6_20230903
色見本
川も作業見本を作ってみたのだが、川底の出来栄えをチェックする
ためにDW+染料のサンプルを作っておくと上に置いても目視確認を
することが出来て便利である。
こういうことは「何度も作業した結果の知恵」である。
 
大波小波を使っていると「あるものに応用可能」であることが
判った。
水素材研究はまだまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.08.27

味噌汁軽便レイアウトの制作(7)

今回の味噌汁軽便レイアウトではやってみたいことがあった。
それは「川の表現」である。
川のあるレイアウトは初期の林鉄レイアウトで三角橋を
入れたものを作成したがその後の改造で無くなってしまい、
その後はず~っと制作する余裕が無かった。
 
Mizu1_20230827
クリアウォーター、デブコンのテスト
水素材だけは割と潤沢に購入してあった(遠い目)
あまりに久々に使うので使い方が??になっていたが、
比率2:1で混合して使ってみる。
今回、水の着色に凝りたいので水性顔料を用意してあるので
それが使えるか?の検証も行った。
左:インクタイプ(油性?)
右:水性顔料
結果、デブコン、クリアウォーターとも水性顔料はうまく
攪拌出来ないことが判った。
(注:あくまで私個人の検証結果です)
次なる手は、ディープウォーターを試してみよう。
 
その前に川底の準備である。
デブコン、クリアウォーターを使ったときの悩みは以下の通り。
・ともかく染み込んでしまい、水嵩がなくなってしまう
・岸や草などに液面が這い上がってしまう
この対策として「水素材が必要な部分だけをシート化する」方法を
試してみることにした。
透明プラシート(セル)で枠を作り、その中に川底を作っていく。
(以降ディープウォーターをDWと称す)
川部分を別パーツ化するのは、他にも「素材硬化時間(24h)でも
他の工作をすることが可能」というメリットもある。
 
Mizu2_20230827
プラシート枠内に砂と石を入れて川底の元を作る。
 
Mizu3_20230827
川底の泥表現のため線香の灰を撒く。
コツは「水の流れを意識して土の濃淡を付ける」である。
逆に岸部分は必要はない。
乾いた岸部分はシート固定後に付けるからである。
(水素材の這い上がり対策)
 
Mizu4_20230827
川底の着色
上のもの:茶色の土っぽい色
    =>水流やや多く流されてくる土がある
下のもの:粘土質が多く藻が少しある
    =>夏の水温が高く水嵩が少ない川 
川底の準備が整ったのでいよいよDWを入れる。
 
Mizu6_20230827
50度のお湯で温める
作業についてはDWの説明書に従う。
=>KATOのHPには使用法のページもある
まずはDWを50度のお湯で10分温める。
何度かテストして判ったのだが加温しないで作業するのと
加温して作業するのでは攪拌の容易さや顔料の攪拌に差が
出ることが判った。
ケミカル製品なので使用法は守った方が良い。
 
Mizu5_20230827
2:1の比率で混合
電子秤を使って素材を混合する。
計量は上画像のように電子秤を使うと便利である。
というか、この秤はこの作業のため購入したのを忘れていた。
主剤:硬化剤を2:1の比率にキッチリ混ぜる。
容器に注いだ後は5分間攪拌する。
ところで、上画像は主剤+硬化剤で14g程度なので
それほど発熱は無かった。
これが25g程度になるとそれなりに発熱がある。
発熱があると泡が出やすくなるなどの注意事項があるので
個人的には「少量使用で何度かに分ける」のが良いと思う。
 
Mizu7_20230827
顔料のテスト(色見本作成)
DWの用意が出来たので顔料のテストを行う。
使用顔料
(1)インクタイプ(青、緑)
 =>スカッと用意に混ざる
 =>ごく少量で発色が鮮やか
 =>当たり前だが「原色」
(2)水性顔料
 ・波音(海色2種、上画像に入ってない(笑))
 ・原色タイプ(画像左側の2種)
 ・ジオラマモデル用の実感処理で使うもの(真ん中3種)
 =>DWと相性が良くて綺麗に混ざる
 =>ジオラマモデル用の実物っぽい色が使えるのはありがたい
上画像を見ると
・丸く薄いタイプ
・三角で水の厚みの差があるもの
というサンプルを作っている。
これは
・薄い円盤タイプ・水底の色との相性確認用
・三角タイプ:水深でどのくらい発色が違うかのサンプル
という構成になっている。
こういうものを用意しておくと今後の作業で顔料の選択や
使用量、水深を決めるのが楽になる。
 
ところで、色見本を作っていて気が付いた。
DWに顔料を混ぜると「必ずしも顔料に色のままではない」
ということである。
この現象、先日Eテレの科学系の番組で「ガラスに混合する
金属素材の発色」で説明していた。
=>金属の色だけでなく粒子の形や大きさで色が決まる
まさか模型作りでそれを実感するとは思わなかった(笑)
そういうことからも「色見本は作らないといけない」ことを
改めて実感した。
 
Mizu8_20230827
川底に入れるDWを決める
作成した川底にDW+顔料を入れる。
細い方はやや茶色系、三角の方はやや緑系の顔料を使う。
このとき、顔料は「楊枝の先にちょっと」である。
混合時点で濃くすると後で川の水としては濃すぎることに
なるので控え目にするのが良い。
=>不足であれば後で追加でDWを入れるのが良い
 
Mizu9_20230827
出来た川底
DWの標準硬化時間は24hである。
=>ちなみに完全硬化は48h
とりあえず24hで硬化したものの枠を外して固定する。
川岸の「水がない岸」を付けるために角をちょっと落として
接着する。
 
Mizu12_20230827
メディウムジェルで小波を付ける
DWの硬化が完了したところでメディウムジェルで水面に
小波を付ける。
波の付け方は筆で塗るよりテッシュで叩きつけるように
ピシャッ!と付けていくのが良いことが判った。
 
Mizu10_20230827
川岸を仕上げ
乾いた?川岸を石垣との間につけて完成である。
眺めてみるとまあまあいい感じか?
 
Mizu11_20230827
もう片方の川も出来た
残りの角の川は水が不足したので2度目のDWを流したので
1日遅れで完成。
川岸を付けたところで人形と車両を置いて眺めてみる。
水素材の使いこなしについては、これからも継続的に研究して
みよう(池、湖面、海なども作るかもしれないので)
 
これで地面+植生(樹木除く)は一応出来上がった。
次はストラクチャの整備をするか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.08.23

味噌汁軽便レイアウトの制作(6)

猛暑は続く。
レイアウトの進捗が遅いのはそのせい?と言うかと思われるが
実際はそうではない。
工作内容が「乾燥待ち」が多いのである(結局言い訳?)
 
Miso1_20230823
石垣に垂れる蔓草を付ける
最近作るレイアウトの草は「草撒きタイプ」が中心である。
それはいいのだが、実際の風景の中には遠目にはモコモコして
見えるタイプの蔓草が多い。
石垣から垂れ下がる蔓を表現するため、繊維が繋がったタイプの
スポンジをギュ~っと引っ張って伸ばして蔓の感じを出して
接着していく。
 
Miso2_20230823
蔓を着色
手持ちの繊維のあるスポンジが色の薄いものしかないので
木工ボンド水溶液が固まったところで着色する。
 
Miso3_20230823
草撒き
背の低い草撒きに続いて、背の高いものの散布も行う。
山部分は樹木を植える可能性があるので低い草との組合せで
撒いていく。
 
Miso4_20230823
田んぼはいつもの通り
いつも思うのだが「本当に稲田らしい表現」はないものか?
結局思いつかないので人工芝をカットして着色するものに
なるのだが・・・(それほど不満がないから?)
 
Miso5_20230823
井笠カラーに合った風景?
植生がある程度出来たところで井笠ジ5を走らせて眺める。
味噌汁軽便レイアウトで目指す「日本的風景」とはこういう
感じか?
 
植生作りが一段落したので、次は「ちょっと毛色の異なるもの」
の話になる予定。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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2023.08.14

味噌汁軽便レイアウトの制作(5)

猛暑を利用?してレイアウト工作は続く。
 
Miso1_20230814
地形をさらに整えていく
地面の基本色(配色?)を行いながら地形をさらに整えていく。
追加でテッシュを貼って線香の灰を撒いて地面感を出す。
画像左上方の石垣を追加するために山肌をバサッとカットしたが
発泡スチロール+キッチンペーパーなので加工は簡単である。
 
Miso2_20230814
地面着色(棚田側)
Miso3_20230814
地面着色(登坂側)
基本的着色を終了したところ。
全体に「ホコリっぽさ」を出すようにしている。
 
Miso4_20230814
パウダー類を撒く
基本的配色を決めたので、次は「地面の表情」を付けていく。
ターフ(茶色部分)砂(岩)土(斜面の土が出ている部分)と
地面を覆うような背の低い草を撒いていく。
 
Miso5_20230814
パウダー類撒き(棚田側) 
Miso6_20230814
パウダー類撒き(登坂側)
この処理をすると「地面の表情」がハッキリしてくる。
緑が入ると「生きた大地感」が出て眺めていても楽しい。
ここでも「ホコリっぽさ」を出すように意識している。
 
Miso7_20230814
草撒きをする
地面に表情が付いたところで「草撒き」である。
これでさらに「大地の生命観」が出る。
 
Miso8_20230814
草撒き実施(棚田側) 
Miso9_20230814
草撒き実施(登坂側)
今回の草撒きは「短いタイプ(背が低い)」を2種使用している。
草撒き素材はバリエーション(色)が少ないというか「この色は
日本の草地ではなぁ」というものが多い(遠い目)
そのため、結果として「使える素材が少ない」のである。
とはいえ「地肌が微妙に見えて大地の表情が出る」という
メリットがあるのも事実である。
そのため、前工程のような「地形や場所による微妙に違い」を
出す処理が必要になるのである。
こういうことは、やはり「何度もレイアウト制作してきたノウハウ」
である。
今回は味噌汁軽便鉄道が題材ということで「人が管理している自然」
を意識している。
年代的には昭和30年代くらいなので未舗装路しかないホコリっぽい
感じに仕上げたいので「草撒きしても微妙に砂埃がある」感じに
なるようにしてある。
上画像を見ると、同じ草撒き素材で発色が変わっているのが判る?
 
場所といえば棚田の畔である。
棚田というか田んぼを見ていると判るのだが、畔というのは
「単純に草が生えている」というのとはちょっと違う。
棚田になるとさらに高低差があって植生が微妙になる。
さて、どうするか?
 
Miso10_20230814
スポンジ素材を貼って微妙に剥がしてまだらにする 
Miso11_20230814
追加で草撒きをしてハイブリッド
今回はどうしようか?と考えたのだが、草がモコッとしている
ところ(ツタ?)をスポンジを付けて表現し、地肌が見える
ように草撒きをして表現することにした。
畔は草抜きもすると人が踏むところでもあるので、地面が見える
ように注意した。
まずはこんなものか?
 
Miso12_20230814
コンパクト版のユニット
このレイアウトは可搬式/収納BOXに収まるタイプである。
そのためターンテーブルユニットが「少し大きめ」なので
脱着式になっているのだが、収納時にガタつかないように
角を埋めておく必要がある。
そのため、カットした部分を「小型ユニット」として
復活することにした。
作ってみると改めて「このスペースではポイントも
入らない」ことを再認識した。
さて、どう使ったものか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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2023.08.07

味噌汁軽便レイアウトの制作(4)

過酷な猛暑が続くと捗る作業がある。
そう!地面作りである(遠い目)
木工ボンドがすぐに固まるので作業が凄く捗る。
 
Miso1_20230807
発泡スチロールを貼る
ターンテーブルを使った運転テストも済んだので地形を作る。
まずは発泡スチロールのブロックを貼ってベースを作る。
 
Miso2_20230807
削って地形を作り始める
接着剤が固まったところで発泡スチロールをおおざっぱにカットして
爪でガリガリ削って地形を整えていく。
 
Miso3_20230807
テッシュ/ペーパータオルを貼る
削り終わったらすぐに
・岩になる部分はテッシュ(デコボコが出る)
・通常の地面はペーパータオル
を木工ボンド水溶液を使って貼って、仕上げにリキテックスで
ベース色を着色する。
一律に同じ色でいいのか? という風にも見えるが、この着色は
・リキテックスによる貼った紙の強度を上げる
・白色(紙の色)から次の作業に入ると着色が面倒
という理由である。
 
この「99.9%発泡スチロールの地面広報」の良いところ
(1)出来上がりがともかく軽い
(2)工作が容易(削るも切るも簡単)
(3)後で地形を変えたくなったときにはカッターナイフで切るだけ
(4)削ったり切ったりしても石膏や紙粘土のような粉末が出ない
(5)表面は繊維(テッシュorペーパータオル)なので持ち歩きで
 衝撃を加えても割れたりしない
そういう理由から、私のレイアウトの定番手法となっている。
 
Miso4_20230807
ターンテーブルへの気配
これからしばらく「大量の木工ボンド水溶液を使う」ので、
ターンテーブルの動力部に水溶液がかからないようにするため
目張りをする。
この辺りは今までには無かった気配りである。
 
Miso5_20230807
表面をザラっとさせる処理
線香の灰を撒いて表面をザラっとさせてエッジを消す処理をする。
この後もこの手の処理はちょくちょく行うことになる。
  
Miso6_20230807
地形の処理を進めていく
表面の違い(土は場所で異なる、岩など)で着色を変え、
隙間塞ぎや表面を足す処理はテッシュを木工ボンド水溶液に
浸したものを盛っていく。
石垣を貼る処理は必要によっては山をカットして設置を行う。
レールについてはバラスト撒き/道床着色を行う。
 
Miso7_20230807
味噌汁軽便の風景
作業が進むと「味噌汁軽便鉄道の風景」が見えてくる。
茅葺屋根の家+棚田は私のレイアウトの定番になってきた?
 
Miso8_20230807
手前側はだいぶ形になってきた
終端駅側(手前)は石垣の設置と地面/岩肌の作業が
進んできたので雰囲気が整ってきた。
それで気が付いたのだが「建物を入れるスペースがない」
ことに気が付いてしまったが・・・(遠い目)
 
この作業はしばらく続く。
猛暑のおかげで進捗は良好である。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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2023.07.30

味噌汁軽便レイアウトの制作(3)

味噌汁軽便レイアウトの2つ目のターンテーブルを設置する。
 
Gomu1_20230730
主桁長50mmの制作開始
前に作成した主桁60mmタイプを参考にして50mmのものを
作成する。
前回は試作だったのでパーツ数が多く台枠の厚みも多かったが
その点を改善して薄くパーツ数を減らし、分解せずに上から
脱着可能にする。
 
Gomu2_20230730
塗装する
主桁はトビカで塗装する。
ピット面はタミヤのサーフェサーで塗装。
 
Gomu3_20230730
ターンテーブル本体の組立
塗装を済ませたパーツと合わせてターンテーブルを組み立てる。
前回の180度旋回タイプより薄くパーツ数も減らした。
 
Gomu4_20230730
台枠天板に穴を開けて取付
ターンテーブル本体が出来たので天板に丸穴を開けて
取り付ける。
50φの径になるはずだったが実際には53φになった。
 
Gomu5_20230730
高さ2mmの誤差!
取り付けてみると・・・あれ?レールに段差が!(が~ん)
しかも2mmもある!
薄型にした結果というより「単に設計ミス」の匂いが・・・
 
Gomu6_20230730
調整の末
ターンテーブルの動力部(台座の軸調整など)と主桁を調整して
どうにかレール面の誤差はt0.8になった。
さて、どうするか?
色々考えた結果、以下の対策を行った。
(1)ターンテーブル本体が取り付けてある板をt0.8上げる
 =>ボール紙を挟む
(2)ゴム道床下のボール紙を外す
単純だがこれで解決した。
 
Gomu7_20230730
配線を行う
レールと主桁のフィーダ線とターンテーブルコントロール用の
配線を行う。
後で変更したり脱着する可能性が高いので配電盤を付ける。
 
Gomu8_20230730
レールも敷設して旋回テスト
取付だけで3日かかった(遠い目)
さっそく車両を載せて方転テストである。
 
これで「運転用施設」の準備が終わった.
今後しばらくは使い勝手の確認になるので、地面は
もう少し先になる予定。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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2023.07.15

猫屋線ジ1の動力化、珊瑚模型沼尻ガソ整備

味噌汁軽便鉄道開業に向けての努力は続く。
 
Gaso1_20230714
手持ちのKATOチビ凸用動力
ウチになにか手持ちの動力装置はないか?
探してみると10年以上前に購入して使っていない
KATOチビ凸の動力装置があった。
これを使うためにまずは簡単にジ1の床板につけて
みると背が高くてカッコ悪い。
ということで、3mm低くするため複雑な形の床板を
作成する。
t0.6真鍮板に3x3アングル材を付けて現物合わせで
切り抜いていく。
 
Gaso2_20230714
ウェイトを搭載
結構苦労して複雑な形を作り、車体側もちょっと削ってどうにか
納めることが出来た。
ウェイトも載せた。
 
Gaso3_20230714
珊瑚の沼尻ガソと同じ高さ
かなり苦労したが沼尻ガソと同等の高さになった。
 
Gaso4_20230714
走行テスト
古い動力装置なのでスローは弱いのだがまあいいか、という
レベルで使えるようになった。
 
Sun2_20230716
珊瑚模型の沼尻ガソ
続いて珊瑚模型の沼尻ガソのモータをキド=>アル1015に
交換する。
この沼尻ガソはなんと!元々はキャラメルモータ仕様の
極初期製品なのだが、キド+DCCサウンド化して使っていた
強者である。
 
Sun3_20230716
まだまだ現役!
とりあえずDCCサウンドは外して使うことにした。
ウチにはもう少し新しい珊瑚模型の沼尻ガソがあり、そちらが
DCCサウンド化されているのでまあいいだろう。
この「日本のナロー気動車初製品」はまだまだ現役である。
 
Gaso5_20230714
単端が5両!
今までは沼尻ガソx2しかなかった当社に単端が大量に
導入されることになった。
 
さて、これでレイアウト工作に戻れる・・・
ってまたターンテーブルかぁ(さらに遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
軽便参加III 南軽出版局 発行
レイルNo.29 私鉄紀行/瀬戸の駅から(上) エリエイ出版 発行
レイルNo.30 私鉄紀行/瀬戸の駅から(下) エリエイ出版 発行

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2023.07.13

MW井笠ジ5の制作(3)

いよいよ残り2両を完成させる。
 
Gaso1_20230713
小さいパーツでも治具が必要
ボンネットのロストパーツ(鋳物)に小さいホーンを
ハンダ付けするのだが、たったこれだけのことでも
治具を使わないと60Wハンダコテでもハンダが流れない。
(大きな鋳物だから)
私は父から「ハンダ付けは治具とキサゲが要」とゲンコツで
教えられた(遠い目)
それはいいのだが、このホーンは取付部が0.4φという細さで
ロストのグニャグニャで強度が明らかに足りない。
(それはブレーキシューも同様)
今後、この位置では折れないかどうか心配である。
実感的?以前に「模型としての強度」を確保して欲しい。
(注:個人の感想です)
 
Gaso2_20230713
手スリ、ドアノブの取付
こういうハンダ付けにいさみやの車体制作シート(t0.4)を使う
のは私の定番手法である。
ハンダコテで加熱しても紙は案外燃えないものである。
(焦げるくらいのことはある)
手スリはいいのだが、ドアノブはt0.2を下に入れて隙間を
作ってハンダ付けしたが面倒あった。
この後の塗装で思ったのだが、このドアノブ程度の程度なら
「前面ロストに作り付けでいいんじゃね?」と思うのは
私だけなのだろうか?
(注:個人の感想です)
 
Gaso3_20230713
2両の組立終了
1両目では無かった鮮魚台も組んでハンダ付け工作終了。
洗浄していよいよ塗装である。
 
Gaso4_20230713
猛暑の中で塗装
夜になっても32度の猛暑の中で塗装する(呆然)
私の苦手?な塗分けのある塗装なのでそれを2回やることになる。
カラープライマー(グレー、黒)MW井笠色(黄、緑)である。
高温なのはともかくとして、高湿度で塗装しているとコンプレッサの
チリコシに水が大量に溜まる。
1度の塗装を終わると途中でなんども水抜きしてもどうしても水滴が
溜まってしまう。
これではエアー中にも水分が混じっているのだろうなぁ(呆然)
ああ、エアコンのある部屋で塗装したい(願望)
 
Gaso5_20230713
重量計測
下回りを組んだところで重量計測。
あれ?1両目より少し重いぞ(謎)
鮮魚台の3gを引いても多いのはなぜ?
(屋根板の削りで力尽きたせい?)
 
Gaso6_20230713
3両揃う
色々とあったが3両揃った。
これだけの数があれば味噌汁軽便鉄道が開業出来る!
最後にフォードA型のラジエターの枠の金色を塗ると
いい感じになった。
 
Gaso7_20230713_20230713233201
ターンテーブルに載せて大きさを見る
ようやく鮮魚台付きの車両が出来たのでターンテーブルに
載せてみる。
う~ん・・・デカい。
大きめの主桁(60mm)でこれかぁ・・・
実車は運転士+車掌(女性)でこれを転回していたのかと
思うと「ニンゲンって凄い」と感動してしまう。
考えてみると、BタンクやCタンクって「動力部だけ」なので
案外短いのだが、単端は「30人乗りの客室のあるバス」だから
体積があるのは当たり前なのか(ふむ)
こういうことも「実物を見て初めて実感」するものである。
 
さて、これでレイアウト工作に戻れる・・・
ってまたターンテーブルかぁ(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
軽便参加III 南軽出版局 発行
レイルNo.29 私鉄紀行/瀬戸の駅から(上) エリエイ出版 発行
レイルNo.30 私鉄紀行/瀬戸の駅から(下) エリエイ出版 発行

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2023.07.09

MW井笠ジ5の制作(2)

前回撮影を忘れた下回り工作を撮影したので続き(笑)
 
Gaso1_20230709
ギアボックスを組む
いつものようにプレスパーツの歪みを修正してパーツを
ハンダ付けしていく。
このネジ穴のあるパーツ、珊瑚やアダチなら叩いて止める
カシメになっているので固定を位置決めがやりやすいのだが
MWのものはゆるゆるの穴に入れてハンダ付けするように
なっている。
う~ん、付けにくい・・・
しかも下にちょっと隙間が出来るのでうまく位置合わせして
ハンダを流すのはちょっとコツが必要だ。
付けるときにも1個を双方に固定して、合わせるときに
微調整してから組まないとギアボックスが歪むことになる。
(注意してもちょっと歪むのだが)
 
Gaso2_20230709
床板への固定パーツを付ける
先の組みに歪みがないことを確認してから、床板への固定パーツを
ハンダ付けする。
このパーツがこれまた微妙に歪んで付きやすく、仮止めして
ちゃんと平行が出ていることを確認してから本格的にハンダを
流すようにする。
(注意してもちょっと歪むのだが)
 
Gaso3_20230709
床板を組む
続いて床板である。
まずは前側を斜めにカットする。
え?こういうものはテストショットの段階で確認後
プレス型を修正するのが普通ではないの?
(注:個人の感想です)
続いて単台車をハンダ付けするのだが、グニャっとした
ブレーキシューがジャマしたり、単台車のロストパーツの
下辺が微妙に斜めになっていたり、床板の穴が大きすぎて
かつ形がおかしいので角材を治具にしても「結局カンで
位置合わせ」してハンダを少し流して仮止めして、
角度を確認してハンダを流すことになる。
こういうものはテストショットの段階で確認後、鋳物の型を
修正するのが普通ではないのか?
(注:個人の感想です)
 
Gaso4_20230709
組み終わったパーツを調整する
下回りのハンダ付けが済んだところで合わせてみる。
当然、微妙な歪みなどがあるので修正するのだが、
ちゃんと指定位置に固定するとパーツが干渉してギアボックスが
床板に入らない、ボンネット部がネジ止め出来ないなどの
問題があるので盛大に削って入るようにする。
こういうものはテストショットを量産前に組んで確認した段階で
プレスと鋳物の型を修正して製品ではピッタリ合うようになって
いるのが普通なのではないか?
(注:個人の感想です)
 
Gaso5_20230709
生活の知恵(Eリング飛ばし対策)
下回りを塗装したのち、ギアボックスの組立である。
MWの製品といえば、前回の魚梁瀬の野村組DLで極小Eリングを
飛ばして大混乱した。
今回はそういうアホなことをしたくない。
あれこれ考えた結果、ギアボックス組みのときは周囲を白ボール紙
で囲って作業することにした。
これならば飛ばして行方不明になることもない。
この方法、実はクラカメ修理屋さんの知恵なのである。
(良いことはなんでも参考にする)
ところで、実際には1個飛ばしたりしたのだが、こうやって
囲ってあると「落ちる位置が限られる(予想出来る)」ので
工作後に探すと発見が可能であった。
 
Gaso6_20230709
絶縁処理をしてギアボックスを組む
DCCサウンド化することを前提に絶縁処理はそれなりに
厳重に行った。
集電ブラシが当りそうな部分はセル板で絶縁、配線のハンダ付け
部分は被覆をかけてある。
こういうことは後でやろうとすると面倒なので、予めやっておく
のが生活の知恵である。
 
Gaso7_20230709
モータ交換と高さ調整
キット同梱のモータはマシマ1015なのでより走行性能の良い
アル1015に交換した。
ここで仮組みすると微妙に後ろが低いのでt0.5のワッシャを
入れて高さを合わせる。
 
Gaso8_20230709
重量計測
全部揃ったところで重量計測する。
・屋根板:11g
・車体 :16g
・下回り:30g
結果、全部で57gとBタンクよりは重いのでウェイトは
使わないことにした。
(空いたスペースにDCCサウンドが入れられる?)
ところで、今回組んだ1両目は車体をぶどう1号で塗装した。
原型?という扱いなのだが、私のイメージは「鬼太郎の妖怪バス」
である(笑)
 
Gaso9_20230709
味噌汁軽便レイアウトで走行テスト
ようやく味噌汁軽便レイアウトで走行テストが出来るように
なった。
テストの結果は、低速で安定して走る良い車両である。
それにしても「ぶどう1号って黒にしか見えない」もの
なんだなぁ(遠い目)
 
まだ残り2両の工作がある(遠い目)
味噌汁軽便鉄道開業には日車単端x3もあれば充分だが、
こうなると丸山の単端気動車も欲しく!と思うのは
人情というものか?(ああ、資金難)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
軽便参加III 南軽出版局 発行

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2023.07.03

MW井笠ジ5の制作(1)

味噌汁軽便レイアウトの工作はまだまだ続く。
それはいいのだが、ふと気が付いてしまった。
「ところで肝心の単端気動車は?」
ウチにある単端気動車は珊瑚の沼尻ガソx2である。
同じものが2両ではターンテーブルの主桁長が50mmで
良いのか?を検証出来ない。
そこで思い出した「ウチにはMWのキットがある」
井笠ジ5のキットである。
私は走行させて使う車両は2両買うクセがあるのだが、
ジ5は間違えて3両も買ってしまった(あほ)
実はそのことが足かせになって、他の単端気動車の購入を
躊躇しているのである。
これはいかん!(もっと前に気が付け!=>オレ)
 
Gaso1_20230703
まずは側面
このキット、前面と背面はロスト製の鋳物、真ん中4窓分の
側面がプレスパーツである。
説明書に従って窓枠を貼るのだが、全面の継ぎ目を意識して
窓枠位置を確認する必要がある。
 
Gaso2_20230703
差し込むためには加工が必要
側面を前面に入れるためには、前面側の接合部をヤスって
側面が差し込めるようにする。
ヤスるときの注意は、ややきつめに差し込むように窓枠部分の
凹みを削ることで、あまりぶかぶかにすると次の仮組みの
ときに位置決めがやりにくくなる。
 
Gaso3_20230703
仮組みして確認
あくまで私の「仮組みの手順」
・上下位置を合わせて上側にハンダをちょっと流して仮止め
 =>本気で流すと動かして位置決め出来ないので注意!
・側面が平行にしっかり入っていることを確認する
 =>微調整をする
・位置が決まったら下側/車体内側を仮止め(上画像)
・先の上側を板に当てて前面鋳物と面を合わせるようにして
 仮止めのハンダを溶かすようにコテを当てて本固定
 =>面積は小さいので微調整が可能
・側面の平行が完全に取れたことを確認して下側のハンダを
 本格的に流して固定する
 
Gaso4_20230703
ウィンドシルを貼る
箱になったところでウィンドシル/ヘッダーを貼る。
MWの製品はこういう部分に洋白を使うことがあるのだが
こういう「現物に貼りながら修正しつつハンダ付けする」
ものは真鍮にしてくれた方が楽なのだが・・・
(注:個人の感想です)
最初の1両で苦労したので、次からは最初の角のカーブは
曲げて貼るようにしたがそれでもやっぱり手間ではあった。
 
Gaso5_20230703
雨樋?の苦労
シル・ヘッダーの次は雨どいである。
私はこの時点で??と思った。
え?雨樋ってこの細い帯板?
だとしたら屋根の細いフチはなに?
実物資料を見るとペタっとした屋根板のフチに雨樋が
あり、さらによ~~~っく見るとすんごく小さく2段に
なっていることが判った。
なるほど、このことなのか!
ところで、このキットの屋根板もロストの鋳物である。
それはいいのだが、3両あれこれ工夫はしたものの、どうしても
微妙に隙間が空くのである。
どうしたものか?
結局、この雨樋でその隙間を解消しようとするのだが、
そうなると必然的に雨樋貼りは微妙な作業になる。
後ろまであれこれ工夫しながらハンダ付けして、最後にピタッ
と隙間を塞ぐのはそれなりに大変ではある。
 
Gaso9_20230703
前面ロストパーツに歪み
3両目を組む(遠い目)ときに前面パーツを確認すると、
後ろ側のドア枠部分の鋳物が歪んでいた。
鋳物の歪みなので直すことは難しい。
この位置はウィンドシルを貼れば気にならないだろう・・・
と諦めることにした。
鉄道模型は「諦めが肝心」の典型なのか?
 
Gaso7_20230703
なんだかんだで3両のボディ
苦労はしたがどうには1両は下回りまで、2両はボディの
組みを終了した。
下回りの工作記録がないのは単に撮影し忘れである(笑)
=>結構注意点があるのでいずれ掲載予定
同じキットなのだが3両で微妙に印象が違って感じるのは
気のせい?
 
Gaso6_20230703
ターンテーブルに載せてみる
とりあえず1両下回りまで組んだのでターンテーブルに
載せてみる。
こうしてみると単端気動車はやはり小さい。
意外だったのは主桁60mmのターンテーブルに載せて
見ると「案外ギリギリのサイズ」だったことである。
考えてみると、日車の単端気動車のサイズは、現代の
4mシャーシーのトラックとほぼ同じなのである。
そうしてみると、実物の写真でよく見る「女性車掌も
手伝って転車台で方向転換」が結構大変な作業だった
ことをしみじみ模型で確認したことになる。
それでも「実写の転車台はもっと主桁短いのでは?」
と思うのだがどのくらいなのだろうか?
ホイールベースを見ると主桁長は50mmでも問題なさそう
なのでレイアウトの方は計画通りで進める。
 
Gaso8_20230703
組立中の保存方法
井笠ジ5のMW製品は箱なしである。
今回のように3両も組むとなると、組立長にどうやって
保管するか?が問題になる。
私はこういうときにはテッシュの空き箱を加工して
保管するようにしている。
工作が終わればミックスペーパーとしてリサイクルに
回すのでなんともエコである。
 
工作はまだまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
軽便参加III 南軽出版局 発行

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2023.06.29

味噌汁軽便レイアウトの制作(2)

次はターンテーブルの接続である。
 
Misotetsu11_20230628
台枠への接続部分
ターンテーブルユニットは試作品を使う(手抜き?)
ピット面はクラッチタイプ/180度旋回タイプのものを使っているので
少し大柄なのである(16mmくらい)
台枠との接続はネジ止めだけでも良い?かと思ったのだが、
この部分を完全に切断する前に持って台枠全体を持つとミシッと
なったので「うっかりミス時でも破損しない強度」を持たせる
必要があることが判った。
結果、8x8角材2ケ所取付、ユニット側はそこに嵌め込む構造に
なった。
最終的な接続は本体側からのネジx3本で行う。
 
Misotetsu12_20230628
配線は意外に複雑?
ターンテーブルのピット面の接点への配線があるので
意外に複雑?である。
配電盤経由にしてあるのはターンテーブルの整備や後追加の
配線があった場合の考慮である。
=>こういうことは何個もレイアウトを作った教訓
 
Misotetsu13_20230628
実際に使ってみる
機回し側の配線を済ませたので動かしてみる。
(1)ターンテーブルの動作そのものは問題なし
 =>線路との接続部の調整は手間(後述)
(2)このレイアウトは省スペースを目指して制御盤なしにして
 パワーパックでターンテーブルもコントロールしている。
 そうなると車両を運転=>ターンテーブル旋回=>車両
 =>ターンテーブル=>車両(書いていて疲れた)と
 パワーパックの接続をしなくてはいけない。
 実際はそれほど手間ではない(そうか?)のだが、
 フィーダ端子がターンテーブル端子と近くないとかなり
 イラッとすることが判った。
 こういう「教訓」は使って実感すると染み込んでくる。
 
Misotetsu14_20230628
テスト結果を受けて端子を付ける
さっそく端子を付ける。
秋葉原で購入してきたこのタイプ(たぶん電話用)は
ネジ止めで配線を脱着出来て便利である。
台枠側には終端駅用の端子を2端子に改造して使用したが
この端子はともかく頑丈でカットするのは大変だった。
=>やはりちゃんと2個タイプを買おう(遠い目)
 
Misotetsu17_20230628
ターンテーブルの端子とスイッチ
4端子のうち、ターンテーブル動作用以外は予備。
右側にあるスイッチはターンテーブル先にある車庫に
ロコを格納したときに電源offにするためのもの。
 
Misotetsu15_20230628
機回し線にターンテーブルの教訓
機回し線の片方に小型ターンテーブルを配置して省スペース化
する技法は祖師谷軽便鉄道や他のレイアウトで良く見る手法で
なので、私もやってみたいと思っていた。
ようやく作成したので自分なりの感想。
(1)ターンテーブルに入線する線路は放射状が良い
 機回し線の終端に主桁を持って来るので線路の入り方が
 かなり微妙である。
 ターンテーブルの構造を上から見れば判るように、
 「線路は放射状になっているのがスムーズ」なのである。
 そこにカーブを描いて線路を入れると、上画像のように
 どうしてもちょっとムリがある。
(2)機回し線にカーブして入る線路は「30度くらい」と
 思ってピット面の接点を配置した。
 =>マイクロスイッチ設置の都合もある
  (このターンテーブルにはないのだが)
 実際に作ってみると、どうやら20~25度が良いようで
 ある(遠い目)
 こういうことはやはり「やってみないと判らない」
 のだとしみじみ思った。
(3)肝心の省スペース化であるが、使ってみた感じでは
 ポイントを使った場合にあるロコの退避線が不要に
 なるので5~7cmは省スペースになる。
 ならいいじゃん!と思うかもしれない。
 しかし、ここで気が付いたのである。
 ・ターンテーブルの動力部を含めたスペース問題
  =>そのせいで+16mm幅になり別ユニット化
 ・せっかくターンテーブルを付けたのに機回しだけ
  につかうのはもったいない。
  =>結局車庫スペースで+10cm
こういうことはやはり「やってみないと判らないものだ」と
しみじみ実感した。
 
ターンテーブル問題、もう1個あるんだよなぁ(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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2023.06.26

味噌汁軽便レイアウトの製作(1)

電鉄軽便レイアウトも3個作成して一段落。
さて、次はなにをやるか?
考えていて気が付いた「ウチには普通の軽便レイアウトがない」
非電化軽便のレイアウトがないのである(遠い目)
林鉄風レイアウトの半分を駅を設置するため田園風景風にしたが
普通の地鉄とは言い難い。
これはやはり「味噌汁軽便レイアウトを作らねば!」ということ
になった。
 
Misotetsu2_20230625
基本プランを考える
私の味噌汁軽便の原点は「祖師ヶ谷軽便鉄道」である。
以前、そのプランを元にしたレイアウトを試作したが以下の問題があって
製作を中止した。
(1)リバース線を入れると台枠サイズが大きくなる
 =>900x600は必要(ウチの収納限界は800x450)
(2)背面側のポイントが複雑
 =>軽便鉄道としては不自然
 =>不自然さを隠すために山で覆うと小型レイアウトでは線路の
   見える部分が減る
(3)山で覆うとポイント操作が不便
 =>レールクリーニングもやりにくい
とはいえ、終端駅を手前に持ってきて始発列車風景を実現する
楽しさは捨てがたい。
今回のレイアウトでは今まで活用していなかった単端気動車を使う
ことを考慮すると「反転する機能」は必須である。
どうしたものか?
そこで気が付いた!
「ウチには小型ターンテーブルがあるではないか」
ゴムベルト式で180度反転タイプのターンテーブルを作ることは
私には容易になったのである。
それならば!ということで中間駅に小型ターンテーブル(50φ)を設置して
ここで単端気動車を反転して終端駅に戻すのである。
よし!このプランで行こう!
 
Misotetsu3_20230625
高低差とストラクチャの配置
TOMIXのR140を使って線路配置を検討する。
エンドレス部分は草軽風レイアウトの改造前のプランを使用し、分岐して
終端駅に下ってくる。
祖師谷軽便鉄道ではエンドレス下を通していたが、それでは終端駅から
エンドレスに上る勾配がきつくなるので外に逃がした(5%勾配)
エンドレスについても終端駅との高低差を取るために背面側から
勾配で登坂(2%)して終端駅から30mmの高低差を付けている。
終端駅の機回し線には60φターンテーブルを使用する。
ストラクチャについては茅葺屋根民家を設置し、その下に棚田を作る。
終端駅を作るため、小型レイアウト標準の600x400には収まらず、
600x450に拡大した。
 
Misotetsu6_20230625
高地地面と道床の設置
レイアウトプランがおおよそ決まったので道床と高地の地面を付ける。
中間駅周辺は小型ターンテーブルを設置するので強度を確保、のちの工作
のために脱着式にしてある。
台枠の2角はカットして補強を入れて強度を確保、配電盤もこの位置に
設置するのはウチのレイアウトの定番技法となった。
 
Misotetsu7_20230625
ターンテーブルはユニット化
台枠サイズは終端駅+ターンテーブルのため600x450に拡大したのだが
結果的に60φターンテーブルはギリギリで収まらないことが判った。
今後のこと(新しいものに交換、メンテナンスなど)もあるので
ユニット化して脱着式にすることになった。
せっかく外出し可能にしたので、ターンテーブル先端に小さな格納
スペースを付ける予定。
 
Misotetsu10_20230625
ゴム道床と線路を敷設
このレイアウトは台枠トップ面にレール直接敷設は少ないので防音ゴム
は不要?とも思ったが、防音するに越したことはないので敷設した。
PECOの線路も敷設して正式な線路での走行テストが可能になった。
 
さて、次はどうするか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
レイアウトモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージモデリング (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック1 (株)機芸出版社 発行
ナローゲージブック2 (株)機芸出版社 発行

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