鉄模社C56はどうした?の声がありそう?
トビーのハチロクを改造したC50
30年くらい前に国鉄制式機を揃えようと思ったときに
「C50はどうしようか?」と思った。
当時製品としてあったのはトビーなのだが、このメーカの
製品は高級品で買うことが出来なかった(遠い目)
そこで諦めたら話はそこで終わりなのだが、ふと「ハチロク
から改造出来るのでは?」と思いついた。
運よく「よくぞここまで」とボロになっていたトビーの
ハチロクを入手出来た。
改造ポイントは以下の通り。
・テンダーと下回りはほぼそのまま
・上回りはボイラー+キャブ前面/屋根を使用して
キャブ側面(雨樋下で継ぎ)とランボードは全部
新規作成
凄く苦労して作ったのだが、いざ使おうとすると実車が
地味な運用だったのと同じで、運転会などでは大型パシ機が
良く使われてC50は仕舞ったままに・・・
そんな不遇だったC50だが、30年を経て思い出した。
「ハチロクやC50のテンダーは床板と台車が別ネジ?」
先の鉄模社C56はテンダーと台車の取付ネジが兼用に
なっていて、デコーダや集電ブラシの取付をやりにくい。
それならばC50のテンダーでテンダー集電を試してから
C56をやるのが良いのでは?
え?そんなことで?と思うかもしれないが、使い易い
ロコという観点は大事である。
ということでC56はちょっと保留でこちらの工作を開始。
まずはモータ交換
当たり前だが30年前のロコにポンッとデコーダを積めば
動くわけがない(遠い目)
まずはSmileSoundと相性が良い(経験的に)モータに
交換する。
開けてみるとタネダのモータが搭載してあったが、モータ
ブラケットを見ると前に別モータが付いていたようだ。
今回で3回目のモータ交換である。
その前はハチロクで棒モータだったのだから「ここまで
しぶとく改造する」モデラーは私くらいか?
交換完了
モータ交換は特に問題なく終了。
さて、いよいよテンダーの工作である。
絶縁強化
今回のDCCサウンド化では「テンダーだけ集電でいけるか?」
がポイントである。
C56については「ロコの動輪集電だけ」で動くことが
判ったのだが、それは意外に大変なのである。
(1)SLの絶縁側に集電ブラシを当てるのは難しい
(2)テンダー内デコーダに2本配線を持って行くのが手間
ハチロクの3軸テンダーは大きいので集電ブラシを付けて
3軸集電にすれば「ロコからは不要」になるか?の
検証である。
それに加えてDCC化で車輪が汚れやすいのを遊輪だけにすれば
掃除が楽である(そこか)
車輪を調べると軸絶縁であった。
これなら集電ブラシを付けるのは楽なので、絶縁ワッシャを
入れて絶縁強化するくらいで対応可能である。
集電ブラシを付ける
床板が大き目なのでプラ板を敷いてL字の真鍮板に
ベリ銅t0.08でシューを当てる方式はもはや定番である。
ウェイトを貼る
デコーダが入るのと集電ブラシの配線があるので真ん中に
デ~ンといたウェイトは止めて側面にウェイトを貼る。
ウチではかなり前からこの方法になっている。
(ハチロク=>C50ではサボった?)
ドローバーは作り直し
配線もあるのでロコとテンダーは永久連結になる。
ドローバーは作り直し、テンダー側はネジに交換している。
前輪上の絶縁強化
デコーダ搭載前に確認すると、デッキ下に先輪が擦った跡が
あった。
プラシートを貼って絶縁強化する。
配線を通す苦労
これでようやくデコーダ搭載である。
MTC21にC12/C56をローディングする。
さあ搭載だ!とやってみると、床板が台車を付けて
着脱出来るのはいいのだが、取付板が「デコーダを
ギリ通せる間隔」という意地悪をしている(が~ん)
集電ブラシへの配線、本体との配線をあちこちの穴を
通して・・・なのだが、線の入れ方を間違えたり、やっと
デコーダが収まったらスピーカーが外に・・・(あほ)
そんなこんなで何度もやり直した(遠い目)
SmileSound搭載完了
結構苦労してようやく搭載完了!
これで「テンダーだけ集電」が試せる!
テスト走行する・・・あれ?
ギクシャクするだけで動かん!(絶望)
車輪の汚れ?と思ったがそうでもない。
なんで?
バイパス回路
しばし考えて気が付いた!
「集電ブラシ側の接触が不足しているのでは?」
集電ブラシの通電については、先の工作時にかなり
ガッチリ確認してある。
SmileSoundを使う場合、DC運転ではOKな集電(接触)
ではダメなことがあるのはこの3ケ月でさんざん経験
している(凄く遠い目)
対処は簡単で、本体側からバイパス線を集電ブラシに
接続する。
結果は良好で、ウソのように快調に走行するようになった。
無事走行
「テンダーだけ集電」の野望は挫折したものの、3ケ月の
SmileSound経験から立ち直りは早かった。
ブラスト音を出して快調に走るC50は良い感じである。
しかし、それだけで終わらないのがDCCサウンド!
快調に走らせていると・・・あれ?コマンドを受け付けない!
これはNSEやキハ82でも発生した問題である。
明らかになった課題
キハ82同様に「どれくらい走るとコマンド受けない障害?」を
調べると、面白いことにキハ同様に「R730エンドレスと10周」
でそうなることが判った。
これは一体・・・
車輪の状態を確認して判ったのだが、本来はレールを擦っている
動輪が?と思ったのだが、そちらはほとんど汚れていない。
汚れが付いていたのはテンダー側の車輪で、10周程度で上画像の
綿棒の汚れになることが判った。
え?この程度でこんなに汚れるのか・・・
なぜ遊輪が?と考えて気が付いた!
同じ距離を走行した場合「大きな車輪より小さい車輪が回転数が
多い=レールを擦る回数が多い」のである。
なるほど、それでこういう差が出るのか(ふむ)
ということは「10.5φ車輪はR730x10周でクリーニング」という
ことなのか?(対症療法的解決策)
この問題、キハ82のときは「SmileSoundの消費電力が高い」
ことが原因だと思っていた。
今回のC50の件もあり2006年のC56(3度もデコーダ交換)
の模型日誌の記録を調べると面白いことが判った。
「TSUNAMIは車輪がすぐ汚れて走行不良」
「MRC miniでも同様」
の記載があったのである。
この問題「18年前からの宿題」だったのである(驚愕の事実)
原因は判ったが根本的解決策は・・・(う~ん)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。