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2009年5月

2009.05.30

鉄道模型社のターンテーブル

鉄道模型社は、色々な意味で先端のことをやってきた。
それは工作機械だけでなく、工作機械やレイアウト用品もあるのである。

ターンテーブルについては、ようやく珊瑚から素晴らしい製品が発売に
なったが、かつては海外製品、または自作に頼らざるおえなかった。

ところが、今から40年近く前には、しっかりと国産のものがあった。
鉄道模型社のターンテーブルである。。
今となっては「幻の製品」なのだが、たまたま私の手元にやってきた。
さすがにこれを現役で使うことは難しいが、技術的に見るべき点がある
ので、修理して動作確認を行った。

Turn1_20050312

これが、40年近く前の鉄道模型社のターンテーブルである。
ピット内の橋脚(?)部はホワイトメタル製の重量のあるもの、ピット自身は当時の
ハイテク素材(?)の塩ビの配水管を使っているというのは新鮮だ。
直径は263mmとかなり大型である。

Turn2_20050312

Turn3_20050312

Turn4_20050312

上の3画像がターンテーブルの動力部分
下から順に、まず円盤を回し、2番目の三角形のローラー部を回し、最後に一番上の
画像のアンダーデッキにあるローラーを回して旋回を行うしくみである。
各段階(全部で4回)にクラッチ機構を持たせつつ減速を行う方式は、かなり
凝った構造である。

Turn5_20050312

これが最終的にガーター部を旋回させる部分。
ゴムが40年の歳月で無くなってしまっていたため、新規にOリングとゴムジョイントを
使って修理。
実際には、もう少し柔らかい素材が欲しかったのだが、間に合わせとしてはこれでも
動作可能であった。

このまま現代に応用するのは難しいものの、クラッチ機構や大きく減速する機構として
は参考になるかもしれない。
いずれ、このターンテーブルを参考にすることがあるかもしれない。

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2009.05.06

松本模型の京都N電の整備(2)

GW最後の2日は雨である。
天気が悪いので、すんなりと模型工作が出来る。

Matsu6_20090505
Matsu7_20090505

いよいよ動力装置である。
21世紀になって、さすがに車体中央にデ~ンとDV18が威容を示して
いるのは悲しいので、さてとどうするか・・と台車を確認する。
驚いたことに、な!なんと!どうやっても車輪が外せない。
車輪を入れてハンダ付けで組み立て、そして塗装をしたようである。
仕方が無いので、下回りは組みなおすこととした。

Matsu8_20090505

真ん中から切断したところ。
片方の台車のハンダが緩んでいたので、上下が分離してしまった。

Matsu9_20090505

塗装を剥離してハンダ付けをやり直す。
それで判ったのだが、コイルスプリングは真鍮ネジを使って表現している。
板バネは真鍮板をカットして上下を合わせて表現している。
エッチングも鋳物も使わない、シンプルな表現が心地よい。

Matsu10_20090505

動力については、昨年から地味に開発してきた吊掛モータを採用する。
数年前から「音が静かでスペース効率が良いサウンドDCC対応に向いた
動力装置が作れないか?」という研究テーマの結果できたものである。
各種テスト中であるが、まずは試験もしっかり行ってある10.5φ用の
14:28のギア比のものを採用した。
テスト用ユニットによるテスト走行はかなり行っているが、きちんとした
車両にスプレーグ式のこのタイプを本格的に搭載するのは、私にとって
は初めてである。

Matsu11_20090505

全て整備を終わったところ。
屋根については、再塗装をするかは思案中である。

Matsu12_20090505

これで一応形になった。
静かに走るので満足である。
今後、架線集電やDCCサウンド化なども試行してみる予定である。
ともかく、これで松本模型の京都N電はどこに出しても恥ずかしくない
状態に整備を完了した。

かなり満足である。

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2009.05.05

松本模型の京都N電の整備(1)

前回、鉄道模型社のEF55のキットを出して眺めた。
で、結果としては「自作だけでも3両あるから、またにしよう」と箱の収めた。
まあ、焦る必要はないのである。
たぶん、このキットを組むときには、きっと前面は自分で真鍮板を叩いて
作り直して、電鋳の銅の前面は「いい~仕事してますねぇ」と酒の肴にする
ことになりそうだな、と思いを巡らした。

それはともかくとして、いつまでもこのブログを放置しておくのも問題である。
少しは模型を作る意欲を見せないといけないのである。

GW中にサクっとなんとかなりそうな題材はないか?と探した結果、すっかり
忘れていた松本模型の京都N電を整備しようということになった。

Matsu1_20090505

直そう直そうと思ってすっかり忘れていた。
よ~っく見ると、外観がかなり疲れている。

Matsu2_20090505

整備するために分解した。
現代の目で見ても小さいボディに、無理やり(当時としては仕方が無い)に
DV18を入れているために、取り出すだけでもそれなりに苦労した。

Matsu3_20090505

ボディの修理のため、状態を確認する。
片方のデッキ(ベスビチュール)が、落としたかぶつけるか?をして曲がって
しまったようで、塗装が痛んでグラグラしている。

Matsu4_20090505

屋根が着脱出来るのが面白い。
それで気が付いたのだが、なんとこの製品は架線集電対応している。
これは面白いことである。

Matsu5_20090505

とりあえず、ボディは整備した。
塗装が綺麗になるだけでも、かなり気持ちが楽になる。
動力をどのようなものにしようか?と思案しながら呑む酒はうまい。

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