鉄道模型社のターンテーブル
鉄道模型社は、色々な意味で先端のことをやってきた。
それは工作機械だけでなく、工作機械やレイアウト用品もあるのである。
ターンテーブルについては、ようやく珊瑚から素晴らしい製品が発売に
なったが、かつては海外製品、または自作に頼らざるおえなかった。
ところが、今から40年近く前には、しっかりと国産のものがあった。
鉄道模型社のターンテーブルである。。
今となっては「幻の製品」なのだが、たまたま私の手元にやってきた。
さすがにこれを現役で使うことは難しいが、技術的に見るべき点がある
ので、修理して動作確認を行った。
これが、40年近く前の鉄道模型社のターンテーブルである。
ピット内の橋脚(?)部はホワイトメタル製の重量のあるもの、ピット自身は当時の
ハイテク素材(?)の塩ビの配水管を使っているというのは新鮮だ。
直径は263mmとかなり大型である。
上の3画像がターンテーブルの動力部分
下から順に、まず円盤を回し、2番目の三角形のローラー部を回し、最後に一番上の
画像のアンダーデッキにあるローラーを回して旋回を行うしくみである。
各段階(全部で4回)にクラッチ機構を持たせつつ減速を行う方式は、かなり
凝った構造である。
これが最終的にガーター部を旋回させる部分。
ゴムが40年の歳月で無くなってしまっていたため、新規にOリングとゴムジョイントを
使って修理。
実際には、もう少し柔らかい素材が欲しかったのだが、間に合わせとしてはこれでも
動作可能であった。
このまま現代に応用するのは難しいものの、クラッチ機構や大きく減速する機構として
は参考になるかもしれない。
いずれ、このターンテーブルを参考にすることがあるかもしれない。
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