平ギア式吊掛モーター研究
2009年もあっと2日である。
今年は、私にとって本当に激動であった。
昨年のうつ病による病欠からの復帰が出来たのが3月というマイナスからの
出発となり、身内の認知症問題=>看護=>葬儀と一気に状況が変化して
いく中で、自分自身にも色々な決断があった。
タイトルの話に戻る。
かなり以前から平ギア式(普通の形式)の吊掛モーターをやってみたいという
気持ちはあった。
うつ病治療も社会復帰前となり、医師からも「やってみたいと思うことがあれば
何かやってみるといい」とのアドバイスもあり、先年まで案のままで止まって
いた吊掛モーター式動力の研究を開始した。
しかし、始めるとなっても難題が多数ある。
まずはモーターである。
いくら16番がバックゲージはそれなりに余裕があるとはいえ、当時(2009.1時点)
で丁度良いものは見つかっていなかった。
画像の中の右側のものを採用した。
秋葉原で1個100円で売られていたものである。
先年に試作した縦型吊掛モーターを作ったときに、大量に購入してあった
ことも理由である。
(ちなみに、左側のものがアルモーター1012)
しかし、このモーターでは当然バックゲージ内に収まらない。
思案のすえ「まずはこれでやってみよう」ということで、平ギアを3枚使って
床上にモーターを上げる形で試作した。
これならば、モーターの発熱状態も手で触って確認が可能である。
貴重なインサイドギア(現状で猛烈に品薄)を2個分解し、なんとか確保した
ギアで1:1.67のギア比を確保した。
完成した試作動力装置を使い、いさみやのレイアウトで牽引力と電力消費を
計測する。
計測結果は以下の通り。
自重200g
本体のみ 0.05A/6V
200gトレーラー牽引 0.1A/6V
400gトレーラー牽引 0.1A/6V
1200gトレーレー牽引 0.2A/12V
自重400g
本体のみ 0.1A/6V
200gトレーラー牽引 計測せず
400gトレーラー牽引 0.1A/8V
1200gトレーレー牽引 0.4A/12V
自重400gでさらにテストをしているときに、ギアが破損してテスト不能になった。
計測結果で面白いのが、「自重を増やしても牽引力には関係ない」ということ
である。
従来の鉄道模型のチューニング技法(笑)である「強いモーターに重いウェイト」
が実は関係のないことであることがこれで判ったことになる。
ほとんど空転しない動力装置においては、定格に対する牽引力の関係であって
補充(過大なウェイト)は必要ないことが判ったことは重要であった。
しかし、この時点で「6V仕様のモーター」だと思っていたものが、最近になって
3V仕様してあることが判ったのだが、その誤解のためにしばし停滞することに
なる。
ところで、この動力装置で面白いことが確認できた。
そう「電力回生が可能である」ということである。
自重200gの状態で、勾配を落とした(1m)結果は以下の通り。
4% 計測不能
6% 計測不能
8% 0.4V
10% 0.6V
12% 0.8V
このおかげか?勾配で車両が滑り落ちることはないことも確認出来た。
2009年もあと2日、追加動力装置はここまで組んである。
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