あっという間に2010年になってしまった。
元旦からリキ入れて模型工作をしようか?とも考えたのだが、なかなか思うよう
にはならない。
とはいえ、何もしないのも悲しいので、吊掛モーターを1個作成した。
その過程をUPする。
この手の「数が必要なもの」を作る場合、大事なことは「生産性」である。
どんなに良いものであっても、1両に2個または4個も必要なものであるので、
工数が少ないものでなければ意味がない。
また、それは部品原価も同様である。
私の目標は1個1,000円である。
まず、軸を長さ1.0mmにカットする。
簡単な治具を作るのが良い。
軸に油を差し、セロテープで軸受けをカバーする。
ロックタイトによる固着を防ぐためだ。
ギアは協育歯車のものをスライスして、軸を2.0mm=>1.0mmに変換
したものを使う。
色々な固定方法(ハンダ付け)を試みた結果、ロックタイトによるものが
良い(現状)と思う。
軸の先の方にジェルタイプを付け、指でグイっと押し込むだけ。
(嫌気性の接着剤なので、空気との接触を絶つことが必要)
0.2mmほど出っ張った軸をヤスリで削る。
セロテープに付着したロックタイトで軸が固定されているので楽だ。
作業後、セロテープを引き抜けば軸の回転に問題なし。
ノーマルのままでは車輪にモーターの端子が触ってしまうため、
モーター後部を削って0.3φの洋白線で後ろに伸ばす。
絶縁材を接着する。
強度を確保するために、アロンアルファを適量流す。
あとは、車輪側のギアに合わせて軸受けをモーターにつける。
一応は市販品があるのに「なぜ苦労して吊掛モーターを作るのか?」と
言われそうである。
理由は以下のようなものだ。
・上の画像を見てもらうと判るが、吊掛モーターを使用することで車体内の
スペースを空けてサウンドDCCを搭載する車両として、私は路面電車を
想定している。
8.5φや9.5φの車輪はダルマヤの製品であり、軸は3.0φである。
・機関車の場合についても同様に軸は3.0φである。
・やはりコストの問題は大きい。
工数の問題(自分の手間代)はあるものの、調達コストは1,000円以内
にしたい。
・実物(直巻モーター)のように、起動時に最大トルクを出せるモーターが
模型用に調達出来ない。
そのため、起動時からある程度高い電圧(電流)をかけるような操作を
する(DC、DCCの差なく)ことになるが、DCCの使用を前提とするならば
4個モーターで12V/0.3A以下を目標にしたいので、それを可能にする
モーターを探す。
なんにしても「新しいこと」をやるのは面倒である。
少しでも楽をする方法を考えたい。
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