Rollei SL2000Fのグリップ
Rollei SL2000F,3003の撮影準備は終わった。
それなのに雨である。
まったく残念なことだ。
撮影は諦めて、以前から書こうと思っていたローライSL2000F用のグリップについて
の話をする。
SL2000Fの左右にあるレリーズ、3003のように上部にはない。
カメラ関係の書籍にも、ネット上の話を見ても「両側のレリーズで右手、左手で
レリーズできるようになっている」とある。
しかし、実際に使っていると少し疑問を感じる。
それは、このレリーズのある位置なのである。
ハッセルをお持ちの方は判ると思うが、ハッセルやSL2000Fのような箱型の
ボディは、抱え込む、あるいは手で包み込むような形でホールドするのが
使い易い。
そうなると、レリーズは前面に欲しい。
SL2000Fのレリーズ位置でも、確かにボディ下部から手で包むように持てば
丁度良い位置ではあるのだが、そうなるとウェストレベルファインダーならば
良いが、アイレベルではフォーカシングがやりにくい。
私は、このレリーズの位置は「ホールドを補助する装置とセットで考えるように
なっている」と思っていた。
そういう疑問を感じて数年・・・・
あるとき、ようやくRolleiSL2000F用のグリップを入手出来た。
まるで航空撮影用のようはSL2000F用のグリップ
これがそのグリップである。
3種のパーツから成っており、セットで売ればよいのになぜかバラで販売されて
いた(箱が別なので)という事実は、「もし1パーツでも入手できなければ能力を
発揮出来ない」というのがなんとも面白い。
結論から言うと、このグリップがあるとSL2000Fの使い勝手は大きく改善する。
というか、一度これを使ってしまうと、裸のSL2000Fを使う気にはなれない。
グリップ内に内蔵されたピンが絶妙な感触でレリーズを押す
言葉では説明しにくいが、このグリップのレリーズは大変いい感じである。
普通、なにかを介してレリーズを押すと、フィーリングがどうしても低下する
ものである。
しかし、このグリップに関しては「これが入ることにより劇的にフィーリングが
良い」のである。
3種のパーツ。グリップ本体、支持部(レリーズピンあり)、ボディ接続部
グリップはともかく、他のパーツは極めて簡素な形をしている。
カメラのような重いものを、このような単純なダイキャストパーツでガッチリと
支持できるというのは、なんとも巧みな構造である。
グリップ部 六角ボルト1本で必要部分が全て外せる。
支持部、グリップ上部(ハンドストラップ)、反対側の支持部受けの蓋が
ボルトを緩めると外れる。
このグリップ、両側に支持部を固定できるようになっており、利用者の都合で
簡単に組み替えが出来る。
なんとも賢いしくみだ。
ハンドグリップ部のところには、実はレリーズを押すしくみがあるのだが、
SL2000F側にこれを受けるしくみはなく、たぶん他のパーツとの組み合わせで
何かを実現するのであろうが、残念ながら私はそれを所有していないので
謎である。
巧みなダイキャストの造形により、ボルト1本でがっちりと固定される。
支持部については「こんなに細くて大丈夫?」と思うのもさながら、ボディ接続部
との固定がボルト1本で果たして緩んでしまわないのか?という疑問はあった。
しかし、実際に使うとダイキャストの造形の微妙さにより、ボルトを締めると
ビクとも緩まない。
良く考えられたしくみである。
工具(6角レンチ)はグリップに格納。
グリップを使うための6角レンチはグリップに格納されている。
何をするにもこれを使うので、このしくみはありがたい。
3003では上部にレリーズが付き、ビデオのように保持できるハンドグリップが
付いたのでこのグリップは必要ないが、SL2000Fには必需品である。
このようなアイテムが、本体の何倍もレアアイテムなのは残念なことだ。
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