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2010.02.07

M9でHologon16F8(ハード編)

私の手元には、超広角レンズが1本しかなかった。
Super-Elmar15F3.5である。
このレンズは、はっきり言って素晴らしい。
写りもよく、しかもレンズ自身を眺めていても「いい~仕事してますね~」と
うっとりできる。
しかし、こんなレンズにも欠点はある。

そう「でかくて重い」ことである。
このレンズで撮影をして歩くには、それ相応の覚悟がなくてはならない。

Holo1_20100207
 きしくも「同じZeiss生まれ」のレンズが2本揃った

M9やM8で撮影をして歩くのに、M-Rアダプタを使って、このレンズを
使うのはあまりに辛い。
そうなると「もう一つの道」として、Hologonへの妄想が膨らむ。
聞いた話で恐縮(試してみたいが所有していない)だが、15F8の方は
M8には装着不能とのことである。
では、CONTAX Gシリーズ用のHologon16F8はどうなのだろうか?
既にヤシコンのHPは消滅しているので、そちらを確認することは出来ない
が、英語版の資料は残っていたので、ウィキペディア経由で確認してみると
G用のホロゴンはフランジバック29mm(つまりはライカと同じ)で設計されて
いるので、大丈夫なようである。

しかし「大丈夫なようだ」では、なんともはや頼りない。
ライカM型は「エルマーの沈胴時のクリアランスは保障」と言われている。
ということは、Elmar50F3.5、Super-Angulon21F3.4と比較してみれば
はっきりするではないか!
(注:こんな簡単なことを、やった人をあまり聞かないのは何故だろうか?)

Holo2_20100207_2
 左からElmar50F3.5(L)、Hologon16F8、Super-Angulon21F3.4

並べてみると、Hologon16F8が気持ち長いように見えるが、総じて2cm
くらいの出っ張りのようである。

では、実際に装着してみるとどうなるのか?
さすがにM8やM9では確認できない(笑)ので、M3に装着して比較して
みることにする。

Holo3_20100207
 Elmar50F3.5の沈胴時 かなりギリギリである。

Holo4_20100207
 Super-Angulon21F3.4 ますますギリギリにみえる。

Holo5_20100207
 一番出っ張っていたように見えるHologon16F8
 後玉が小さいからか、上2本より余裕に見える。

結局、「M3で見るかぎりは大丈夫」なようである。
ここで「では、なぜにSuper-Angulon21F4はM8とM9に装着できないのか?」
という疑問が湧いてくるが、所有していないので確認できないし、今回の趣旨
から外れるので今回は試さない。

結局、同じHologonとう名称であっても、15mm=>16mmになることによって
クリアランスが取れるようになったということか。
そういえば、Hologonでは必ずネタになる「カメラを普通に保持すると指が写る」
は、私が撮影する限りではHologon16F8では発生しなかった。

噂や伝説に迷わされてはいけない。
現物があるのなら、きちんと計測や確認をしてから、そういうことは語るべきで
ある。

Holo6_20100207
 私にしては珍しくレンズ側を加工。これでAE対応できる。

ネットであれこれと調べた結果、なぜかM9についてには「使えない」とか「ダメ」
という話しかなく「ならばどうダメなのか?」をしっかりと報告したものがない。
まったく「ダメならダメ、気に入らないならその理由をなぜにUPしない」という
不満を感じる。
それはともかく、この「AE対応加工」は役に立った。
一応、このレンズが正常か?を確認してから、この工作を行った。
ドレメルで削ってみたところ、このHologonの鏡筒部の材質は快削真鍮である
ことが判った。
切削加工がやりやすい素材で、各種の工業製品に使われている。
しかし、あのZeissがこの材料を使うのか・・・と思うと、G用として製造された
時点で「Zeissも変わったのだな」と思うと、時の流れを感じるのであった。

それはともかく、私はこの切削加工をやってみたが、基本的にはこの工作は
お勧めしない。
この画像を見てもらって判る通り、大量に切削金属粉が出るのだが、このよう
にしっかりとマスキングしても、実際はかなりの部分に細かいクズが入り
込んでしまい、取り除くのが大変であった。
私は鉄道模型の工作で慣れているから良いが、あまり金属加工の経験がない
方はやらない方が良い。
もしやったとしても「自己責任」であることを忘れてはいけない。

ということで、次のUPで実際の写りを検証する。

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