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2010年4月

2010.04.10

こんにちは・さようなら

CASCA II型のブログを書くために、ContaxII型を購入した。
ブログなので「動かなくてもいい」と割り切って、外観がきれいなジャンクを
購入したものの、そこはそれメカ好きの私のことである。
距離計もきれいとなると「これを使ってみたい」と考えるのに、さして時間は
かからなかった。
ということで修理に出した。

Kiev1_20100410
 急遽購入したKIEV 私の初ロシアカメラなのだが・・・

しかし、無いとなると寂しい。
いっそ、もう一台II型を買うか!とも思ったものの、それもあまり能がないし
第一「また壊れた!」となっては元も子もない。
ならばということで、KIEVを買ってみることにした。
オークションで落札し、届いた品はこのようにきれいなものである。
しかし、よ~っく見ると「あれ?私の知っているKIEVと違う」と気が付いた。

Kiev2_20100410
 巻き戻し、シンクロターミナル、シャッターダイアルがなんとも近代的

驚いたのは、巻き戻しがクランクになっていることである。
これははっきり言って便利だ。
シンクロもしっかりとダイレクト接点化されている。
シャッターダイアルについても、1/1250が1/1000になっているなど使いやすい。
そういえば、このKIEVは手に取ると軽い。
 ・本体:556g(裏フタ90g)
 ・レンズ:148g
 ・番号帯:8222****

Kiev3_20100410
 驚いたことに、裏フタのノブがContarexと同じ方式に!

Kiev4_20100410
 巻き上げ側のスプールは樹脂製の固定になっている。これも使い易い!

さらに驚いたのが、裏フタの構造が微妙にContarexと同じになっているのである。
具体的には、リターンボタンが無くなり、ノブを少し回すことによりフィルムの巻き戻し
が可能になっているのだ。
こうやって、西側の新しい技術を吸収してきたのだろうか?
中を見てみると、かなりの部分が樹脂化されている。
このおかげで軽量化されているのだ。

Kiev5_20100410
 かなり近代化されているのに、シャッターは昔の姿だ。

全体的に近代化されているのに、シャッターは昔ながらのII型である。
少しずつ姿を変えつつ、現代まで生き残ってきたのか。
そう思うと、なにかちょっと感動的でる。

実はこのKIEV、修理に出したII型の部品取り用になることになった。
少し惜しい気もするが、これもまた運命なのであろう。

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