旧型F電機の動力の話(1)
このまま忘れたフリをしようかと思った(笑)
やはり続きを書かないと、中には楽しみにしている人がいるかもしれないので
旧型F級電機の動力装置の話を始める。
前回のときに「そもそも1軸1モータ式を考えたのはサウンド対応のため」と
書いた。
FABのEF58用DCCサウンドを搭載するため、昔購入してそのままになっていた
珊瑚のEF53を使うことにした。
モータを交換し、スピーカーを搭載したところ。
音が小さい、ちょっと走行すると音が消える・・などの難問を解決しながら
どうにかここまで来た・・・ものの、やはり問題山積であった。
このままでは、サウンド対応そのものが頓挫しそうな雰囲気である。
こりゃ、動力装置を変えないとダメだ、ということになった。
平ギアが無いので、まずは1軸1モータのものを作成することに
動力装置の話の初っ端に書いたが「なにしろ平ギアがない」のである。
貴重な平ギア(なんてことを書くこと自体が鉄道模型として悲しい)を
成功するかどうか?の動力装置に使うことはできないので、まずは
1軸1モータ式で試作してみることになった。
とりあえず図面を書いてみた
珊瑚のEF電機は台車に車輪を受けるものがない。
ギアボックスをきちんと作らないとダメなのである。
ということで、EFギアボックスを眺めつつ、このように設計してみた。
とりあえず出来たギアボックス、良く見てもらうと判るのだが・・・
簡単なギアボックスなのですぐに出来た。
ここでよ~っく見てもらいたい。
そう、この動力装置はA-1-Aなのである。
平ギアが欠乏しているから・・ということもあるが、新型EF電機で4軸で
十分にパワーが出ていたからいいだろう・・という判断である。
新型動力を使うためには、ギアボックス以外のものも新規作成
新型電機とは違い、ギアボックス(というか台車そのもの)の構造が変わる
ために、何から何まで新規に作らなくてはいけない。
床板もモータが4個もあるので、切り抜きが多い。
また、ボルスターも変わるので車体を安定させるためにギアボックス後部
にバネを入れなくてはいけなかった。
動力装置の作成より、こちらの工夫が大変であった。
一番苦労したのがウェイトの積み方(画像は改良後のもの)
一番困ったのはウェイトの置き場所であった。
なにしろ、狭いボディ内に4個のモータが屹立するのである。
一体全体、どこのウェイトを積むのか?
ウェイト、そして車体安定用のバネが見える(同じく改良後の画像)
結局、中型のウェイトを3個積む構造となった。
まったく、涙ぐましい努力だ。
努力はしても、やはり車重は483gが限界であった。
まあ、新型EF電機は軽量でもパワーがあったので、今回も大丈夫だろう。
手持ちのパーツをかき集めて形にする。
車体は手持ちのパーツをかき集めて旧EF58となった。
デッキは、以前友人に頼まれて作ったものだが「ステップの幅が狭くて
使えなかったよ」と言われて戻ってきたものである。
どうやって使えるようにしたか?は簡単で、ちょっと切れ目を入れて
グイっと曲げて、補強を入れただけである。
こういう力技は得意である(偉くないけど)
いよいよ牽引力測定(別名「いじめ」)である
完成したところで、牽引力測定を実施した。
・EF53(珊瑚のギアボックスのまま) : 8両(3.2kg)
・EF58旧(新型動力) : 7両(2.8kg)
どうも振るわない成績である。
それでも、483gの軽量の車両が7両牽けば十分・・といえるかもしれないが
納得がいかない。
やはり、A-1-A+A-1-Aの動力ではだめなようである。
考えてみると、さらに先台者が4軸もあるのだから当然である。
ということで、真ん中の動輪をギア連動で駆動し、B-A+A-Bにすることに
なった。
この話、続く
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