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2010年7月

2010.07.28

花巻デハ5の改造(2)

何もやっていないようでいて、ちょっとずつ進捗中。

花巻デハ5の架線対応をとりあえずやってみた。

Hanamaki1_20100728_3
 4両目のデハは、架線集電対応に備えてポールを絶縁

これで4両目の花巻デハの架線対応である。
最大の違いは「架線対応をするために絶縁をするかどうか?」である。
先輩の3両は、架線対応はしているが集電は想定していない。
なぜか?というと、花巻電鉄風のレイアウトでは、グランドクロスやトラバーサ
などはない「単純な線路配置」だからである。
そのようなものであれば、普通の2線式で十分である。
しかも、前3両はDCCも考えていなかった。

今度のものからは、DCC+サウンド対応を行うことになっている。
ゆえに、架線集電対応もしておいても良いだろう・・ということになった。
色々と考えた末に「ポールの取付台を絶縁にしておこう」ということになった。
プラ板(1.0t)を3枚重ねたものに、2.0φのタップを切ってある。
ポールは過去15年以上も使い続けている、カワイモデルのポールを架線集電
対応用にシュー式に改造したものだ。
取付が2.0φのネジになっているので、この形式になる。

Hanamaki2_20100728
 シュー式改造のカワイのポール 15年間も親しんだ「立派な実用品」

今ではもっと見栄えの良い、集電対応のポールの製品があったような気がする。
しかし、私には「自分が幼児だった頃から頑丈でカッコ良かった」この製品が
なにやら信用できるのである。
こういうことは理屈ではない。
長年、こうして模型界を支えてきた実績の賜物である。

Hanamaki3_20100728
 さあ!準備は出来た! あとはDCC+サウンドだ!

外観パーツについてはこれでほぼ準備完了である。
いよいよ、サウンドをやらなくてはいけない。

出来るくせにやらない・・これはモノグサな私のクセである。
(注:単に怠け者なだけかも)

ともかく、ここまで来たら、サウンド対応をやらんといかん!
 =>オレ

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2010.07.25

旧型F電機の動力の話(1)

このまま忘れたフリをしようかと思った(笑)

やはり続きを書かないと、中には楽しみにしている人がいるかもしれないので
旧型F級電機の動力装置の話を始める。

前回のときに「そもそも1軸1モータ式を考えたのはサウンド対応のため」と
書いた。
FABのEF58用DCCサウンドを搭載するため、昔購入してそのままになっていた
珊瑚のEF53を使うことにした。

Kfmov1_20100725
 モータを交換し、スピーカーを搭載したところ。

音が小さい、ちょっと走行すると音が消える・・などの難問を解決しながら
どうにかここまで来た・・・ものの、やはり問題山積であった。
このままでは、サウンド対応そのものが頓挫しそうな雰囲気である。
こりゃ、動力装置を変えないとダメだ、ということになった。

Kfmov2_20100725
 平ギアが無いので、まずは1軸1モータのものを作成することに

動力装置の話の初っ端に書いたが「なにしろ平ギアがない」のである。
貴重な平ギア(なんてことを書くこと自体が鉄道模型として悲しい)を
成功するかどうか?の動力装置に使うことはできないので、まずは
1軸1モータ式で試作してみることになった。

Kfmov3_20100725
 とりあえず図面を書いてみた

珊瑚のEF電機は台車に車輪を受けるものがない。
ギアボックスをきちんと作らないとダメなのである。
ということで、EFギアボックスを眺めつつ、このように設計してみた。

Kfmov8_20100725
 とりあえず出来たギアボックス、良く見てもらうと判るのだが・・・

簡単なギアボックスなのですぐに出来た。
ここでよ~っく見てもらいたい。
そう、この動力装置はA-1-Aなのである。
平ギアが欠乏しているから・・ということもあるが、新型EF電機で4軸で
十分にパワーが出ていたからいいだろう・・という判断である。

Kfmov9_20100725
 新型動力を使うためには、ギアボックス以外のものも新規作成

新型電機とは違い、ギアボックス(というか台車そのもの)の構造が変わる
ために、何から何まで新規に作らなくてはいけない。
床板もモータが4個もあるので、切り抜きが多い。
また、ボルスターも変わるので車体を安定させるためにギアボックス後部
にバネを入れなくてはいけなかった。
動力装置の作成より、こちらの工夫が大変であった。

Kfmov5_20100725
 一番苦労したのがウェイトの積み方(画像は改良後のもの)

一番困ったのはウェイトの置き場所であった。
なにしろ、狭いボディ内に4個のモータが屹立するのである。
一体全体、どこのウェイトを積むのか?

Kfmov6_20100725
 ウェイト、そして車体安定用のバネが見える(同じく改良後の画像)

結局、中型のウェイトを3個積む構造となった。
まったく、涙ぐましい努力だ。
努力はしても、やはり車重は483gが限界であった。
まあ、新型EF電機は軽量でもパワーがあったので、今回も大丈夫だろう。

Kfmov7_20100725
 手持ちのパーツをかき集めて形にする。

車体は手持ちのパーツをかき集めて旧EF58となった。
デッキは、以前友人に頼まれて作ったものだが「ステップの幅が狭くて
使えなかったよ」と言われて戻ってきたものである。
どうやって使えるようにしたか?は簡単で、ちょっと切れ目を入れて
グイっと曲げて、補強を入れただけである。
こういう力技は得意である(偉くないけど)

Kfmov10_20100725
 いよいよ牽引力測定(別名「いじめ」)である

完成したところで、牽引力測定を実施した。
 ・EF53(珊瑚のギアボックスのまま) : 8両(3.2kg)
 ・EF58旧(新型動力) : 7両(2.8kg)

どうも振るわない成績である。
それでも、483gの軽量の車両が7両牽けば十分・・といえるかもしれないが
納得がいかない。

やはり、A-1-A+A-1-Aの動力ではだめなようである。
考えてみると、さらに先台者が4軸もあるのだから当然である。

ということで、真ん中の動輪をギア連動で駆動し、B-A+A-Bにすることに
なった。

                       この話、続く

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2010.07.24

ハチロクの修理

Hachiro1_20100724
 ウォームの入っているパイプ(2.0-1.5)を長さ19mmのものに交換

別にどうということもない修理である。
ちょっと気になる改造ではるが、LN14の軸に2.0-1.5のパイプを経てウォームを
付けている訳であるが、前回のものはフルハーベル1220用で1.5mmほどしか
差し込まれていなかったため、簡単に抜けてしまったのだ。

Hachiro2_20100724
 ほぼすっぽりと軸が差し込まれている状態

今度は19mmと長くしたため、4.0mmは軸に入っている。
これでたぶん大丈夫だろう。

ところで、天賞堂のハチロクの重量の内訳は以下の通りである。
 本体:264g
 テンダー:109g
考えてみると、「本来の動力部」に対して、なんともバランスが悪いものである。
もう少しテンダーを軽量化しても良いような気はする。

それはともかくとして、LN14にすることによって、天賞堂のハチロクの牽引力
は大幅に向上した。
結果、3両(1200g)の牽引(2%(ときどき3%))の勾配を軽々と登る。
テンダーの重量を入れると、1309gの貨物を牽引しているのである。

まずまずの結果が出て満足である。

このハチロクには、元々MRCのサウンド/モバイル一体のデコーダを搭載して
いた。
別に不満はないのだが、汽笛のバリエーションが広いことと、天プラのキューロク
にサウンダーを搭載しているので、ハチロクもモバイルをDZ125、サウンドを
サウンダーにするつもりである。

暑い・・・から、しばらく経ってからになりそうではあるが(笑)

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2010.07.22

ハチロク改の牽引力測定

モータ交換を完了した。
いよいよ、牽引力測定(別名「いじめ」)である。

Hachiro1_20100722
 まずはフルハーベル1220に交換したハチロクから。

まずは走行テストである。
エンドレス(2%,ときどき3%勾配)を1周できるかの確認である。

Hachiro2_20100722
 1220の軸は1.5mm程度パイプに刺さっていたのだが・・

結果、1周もしないのにモータが空回りである(絶句)
フルハーベルはこれで普通に回っていたのだが、高回転型のLN14を使うと
ちょっと走っただけで抜けてしまうことが判った。

Hachiro3_20100722
 仕方が無いのでヤケ酒

近所の居酒屋でヤケ酒?をしつつ、「もう一両で明日テストや!」とリベンジを
誓うのであった。

さて、翌日。

Hachiro4_20100722
 ハチロク改造Mk-II 牽引力測定貨車X3両(1.2kg)を従えて待機中

2両目のハチロクでいよいよテストである。
目標の3両(1.2kg)は果たして牽引できるのか?
平坦だけでなく、勾配(2%、ときどき3%)を越えなくてはいけない。

Hachiro5_20100722
 このハチロクは+1.5mmは軸が深く入っている

2両目のハチロクは、+1.5mmは軸が深く入っている。
これでokであって欲しい!

Hachiro6_20100722
 楽勝! 12V/0.1Aで軽々と登坂を完了!

結果、楽勝であった。
ハチロクで3両(1.2kg)は立派である。
これで、牽引力はokである。
ショート(短時間)もないので、これで安心してDCC化が出来る。

Hachiro7_20100722
 祝いの酒!

前の1両を直せば、DCCサウンド化を試せる。
まずは祝いの酒である。

結局、どっちでも呑むのか?
 =>オレ

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2010.07.19

ハチロクの続き(進捗遅し)

今日は暑かった
日差しが強くなる前に、羽田の大鳥居まで行ってきた。

Mon7_20100719
 久々の羽田の大鳥居。え?模型となんの関係があるかって?

ともかく暑かった。
水の補給ミスもあり、復路は地獄のようであった。

という話はともかく、ハチロクの続きである。

Hachiro2_20100719
 普通に配線して収めたところ。

猛烈な日差し焼かれて帰宅。
脚力よりこの猛暑の中では水分補給が命取りになることを実感した。
帰宅して2リットルくらい水分を採り、吉野家で牛丼パワーを補給してから
模型工作に着手。
もっとも、普通に配線して組み立てただけのことである。
結果、LN14はキャブ内に収まっているので気にならないことを確認。
後は走行テストを行うだけだ。

さて、もう一両の天賞堂のハチロクのモータ交換である。

Hachiro1_20100719
 もう一両はフルイチの1622のままであった。

すっかりコアレスに交換済だと思っていたが、もう一両はオリジナルの
フルイチの1622のままであった。
ああ、フルイチさんには旧型F級電機のモータ交換(12000回転のものを
作ってもらった)のときにお世話になったな・・としばし感傷的になる。
まったく、フルイチさんのモータは良かった。
(注:フルイチさんのモータは、戦後すぐから・・という話を知る人は少ない)
それはともかく、天賞堂のハチロク用には1622では回転数もパワーも
不足なので、LN14への交換は今までと同じである。

Hachiro3_20100719
 軸からウォームを抜く。この手の一発勝負は父直伝だ。

ウォームは打ち込みである。
こういうものを、小型ハンマーでコツン!と気合い一発で抜き取るワザは
昨年亡くなった父からの直伝だ。
(注:実際は彫金用ハンマーで細かく打って抜く、地味な作業である)
こういうことは理屈ではない。
父からは(当時小学生)ゲンコツと怒鳴り声から教わったものだ。
当時は、なんでこんな目に遭うのか・・・と思ったが、こういう体で覚えた
技というのは、いくつになっても忘れないものだ。
工作というのは、理屈だけではないのである。
こうやって「親から気合一発をゲンコツで教わる」などというのは、もう
これからの世の中では失われていく技術なのであろう。
(注:それでいいのかはちょっと疑問ではあるが)

Hachiro4_20100719
 またまた雑な図面の元に、ウォームに軸を通す。

まあ、雑な図面(なのか?)を書いて軸を18mmと決めてウォームに通す。
実は手抜きをして、2.0-1.5の真鍮パイプを打ち込みして曲げてしまい、
やり直し(0.1φ刻みのドリルで抜き落とし)をするのに1時間もかかって
しまった。
やはり手抜きは良くない。
前のハチロクの経験を元に、LN14の軸に入るパイプの長さを1.0mm
延ばしてある(そのせいでまた苦労するのだが)

ともかく、ここまでは出来た。
配線を済ませて、走行テストをしたいものである。

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2010.07.18

遅まきながらハチロクのモーター交換

自転車を購入したり、暑かったり(関係ないけど)して、すっかり停滞している
天賞堂のハチロクのモータ交換である。

今日も自転車を漕ごう!と思ったものの、日中はあまりに暑いので外出は
危険(昨日は4時間ほど漕いだら日焼けでヒリヒリする)なので、夕方まで
は家事を行い、余った時間でハチロクのモータブラケットを作成した。

Hachiro1_20100718
 0.6tの真鍮板をこの図面を元にほとんどカンでカットする

なにせイメージをいい加減+カンで書いた図面(しかも日数が経過)なので
そういえば、どうしてこういう風に書いたのか?なんで肝心な部分の寸法が
書いてないのか?などしばし考えながら、結局は現物合わせでカットする。
まあ、それでもなんとかなるものだ。

Hachiro2_20100718
 いい加減に作ったわりには、きちんと動いた

さっそく下回りと組み合わせて動作確認。
スムーズに動いた。
ところで、この手の吊掛式では必ずモータを台枠に固定というか、振れ
止めをしているのを見かけるのだが、私はその必要を感じたことがない。
もう20年以上、この手の吊掛モータを作り続けているが、あのいさみや2Fの
レイアウトでの牽引力試験(極めて過酷)でもモータの振れ具合を見ているが
たまに揺れる以外はほとんどそのまま真っ直ぐな状態を保っている。

なぜなんだろう?

理由は判らないが、固定する意味がないことは確かなので、私はいい加減な
性格だからやらなくていいことはやらないのである。
(注:鉄模社のTさんからも「○○さんはいい加減だから」と言われる筋金入り)

Hachiro3_20100718
 もう一両分も作った。明日にでもやるか?

とりあえずうまく行ったので、もう一両分も作成。
予想通り、なんてことのない工作であった。
ならばなぜここまでサボったのか?

暑かったから・・・だと思う(たぶん)
いい加減なやつなのである。

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2010.07.15

花巻デハ5の改造

Hanamaki11_20100715
 花巻の台枠を改造。これでデコーダが搭載できる。

ふと思いついて、花巻デハ5の床板をカットして、補強として1X2の角線で
補強するように改造した。

これで、DZ125+SFX004が収まるようになった。

いよいよDCC化のテストは目の前だ。

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2010.07.14

花巻デハ5の修理

なんだかんだと、鉄道模型以外のことばかりをやっている感じだ。

それでは悲しいので、少しだけ工作を行った。
花巻デハの動力装置の整備である。

Hanamaki1_20100714
 車輪が真っ黒だったのを磨き、配線をハンダ付けやり直し

なぜか車輪まで塗装というか、黒染めでもなく、マジックを塗ったような
感じになっていた車輪をマメに磨いた。
配線もどうも・・・だったのでやり直し。
工作というほどでもないが、まったく以って地味な作業だ。
モータに注油して、なんだかんだとやっていたら動くようになった。

Hanamaki2_20100714
 走行テスト。まあまあスムーズなのだが、やはりスピードが速いか?

走行テストの結果はまあまあであった。
今考えているレイアウトでの使用を考えると、やはりもうちょっとスピードを
落としたいような気がする。

ところで、モバイルのデコーダ、DigitraxのSFX004、スピーカーはデハの
中に入るのだろうか?

Hanamaki3_20100714
 レンツのデコーダ(モバイル)、SFX004、MRCの20φを入れてみた

実際はモバイルのデコーダはもっと小さいものを使うが、レンツのSilver
にSFX004、20φのスピーカーを車体に放り込んでみると、まあまあいけ
そうな感じである。

あまり難しく考えずに、この動力装置のままで一度DCC化してテストする
のが良いのかもしれない。

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2010.07.10

Miniのトランクに入る自転車

ローバー ミニを購入するときに、「これに自転車を積んで出かけよう」という
ことを考えていた。
あまり深くも考えずにミニを購入してしみじみとトランクを眺めると、デ~ン
と中にガソリンタンク(38リットル)が居座っていて、とても自転車が積める
ようには見えない。
ちなみに、自転車はBD-1である。
折りたたみのかなり小型のものだ。
にもかかわらず、どう考えても入りそうにない。
諦めの気分で数ヶ月。
そういえば、昔もっと小型の自転車で輪行すれば便利かも?と考えた
ことがあった。
それがパナソニックのトレンクルである。
フレームがチタン製で14インチタイヤの超小型のものである。
しかし、トレンクルはその大きさからは想像が付かないほどに高価な
ものなのである。
これだったらミニのトランクに・・とは思うものの、思っただけで終わる。

しかし、今回ご好意により搭載テストを行うことが出来た。

Tren1_20100710
 後ろがBD-1、手前がトレンクル。

Tren2_20100710
 折りたたむと2回りはBD-1より小さい。

Tren3_20100710
 折りたたんだ厚さは意外に違わない。

Tren4_20100710
 ギア側を下にして入れたところ。入りきらない・・・

Tren5_20100710
 今度はギアを下にしてシートポストを抜いて格納。無事に入りきった。

これでちょっと希望が出てきた。
トレンクルの走行テストは、とりあえずは1時間ほどやってみたが、思いのほか
良く走るものである。
これからもうちょっと試してみる予定だ。

オマケ

Tren6_20100711
 BD-1をミニのトランクに入れたところ。まったく収まっていない。

一応やってみた。
やはりダメであった。
トレンクルをもっと研究しよう。

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