草撒き職人
天気の悪い日が続く。
台風まで来てしまった。
それとは関係なく、しばし模型工作が停滞してしまった。
そのせいで、レイアウト関係で確認することが停滞したままになってしまい、
自分なりにガッカリなので、そろそろ挽回したいと思っている。
軽便祭りでは、あることがレイアウトに関して、一番の収穫であったと思って
いる。
それは、はまとんさんのOナローレイアウトであった。
はまとんさんのレイアウトでは、今までに見たことがない方法で、草の表現が
されていたのだ。
従来からのライケンとスポンジ粉ではなく、細かい繊維状のものが、なんと!
直立して生えているのである。
これは驚きであった。
拙い技術しかない私は、以前から「植生の表現をケースにより変える」という
ことが出来ないのだろうか?と思っていた。
たとえば、高原と平地では違うだろうし、森林でもまた色々と違うだろう・・と。
ということで、教えてもらった機材を購入に天賞堂に行くことになった。
NOCHの草撒き装置一式。
購入した機材がこれである。
正直言って、値段はけっこうする。
もっとも、これを1台買うと、ほぼ一生使えるだろうし、レイアウトをいっぱい作れ
ばイニシャルコストがかかるだけで、撒く草の素材は極めて安い。
アドバイスに従い、口を狭くする。
はまとんさんにアドバイスを頂いたのは「NOCHの荒い目の網では、ドサっと
素材が落ちてしまい、ベタっとした草の表現になる」ということであった。
ボール紙を切って(画像右)、口を狭くする。
テスト用地面を作る。
続いては、テスト散布用の地面を作る。
私の地面の表現では石膏は使わない。
発泡スチロール(またはベニヤ板)にペーパータオルを貼る方法である。
これはかつていさみやの社長さんに教わった方法で、このやり方で作ると
軽く仕上がり、ゴミも少なく、後で改造したいときにカッターナイフでサクサク
カット出来るので便利だ。
また、今回の「草撒き方式」においても、ペーパータオルが木工ボンドを吸い
込んでいる上から散布するので、付きが良いと思ったからである。
草の素材を入れる。
NOCHの草撒き器の先端部分に素材を入れる。
結構大きな円筒なので、大型レイアウトで行うときにはみっちり入れてもいい?
のかもしれないが、微妙な撒きっぷりにするため、少量をほぐして入れる。
もっとも、後で判ったのだが、多少固まりっぽい状態で入れても、静電気吸着に
より、勝手にほぐれるようである。
筒の部分を軽く叩きながら・・
地面から2cmほど位置にして、筒の部分を軽く叩くと面白いように垂直に繊維が
立ったように吸着されていく。
最初は全体を揺すっていたのだが、筒の部分を指で軽くコンコンと叩くリズムを
変えてやると草撒きの濃淡が変わって植えることができる。
まずは短め、続いて長めの草を撒いたところ。
これもはまとんさんからのアドバイスである。
・ます下草として短いものを軽く撒く。
・続いて、長めの草を撒いていく。
・あまりベタっと撒かず、調子を見て軽く撒いていく。
初めてのことなので、まだこれで良いのか?であるが、なるほど、この方法だと
メリハリが付いて面白い。
しかも、微妙に地面が見えるのがまたいい感じだ。
地面の色調と草の種類で3種を作成。
地面の色調と草の素材の種類で3種類を作ってみた。
地面は乾燥により色調が変わるので、数日後に結果が判ることになる。
それにしても、この草撒き方式は結構面白い。
これからが楽しみである。
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