寛大であるということ
いよいよ、2010年も終わりである。
今年は、ここ数年ほどデジタル中心であった反動か?銀塩カメラにリバウンド
したような年であった。
年末の雑用で忙しかったのだが、ようやく新年を迎える準備も出来て「さて、あと
は何をやり残していたっけ?」となった。
そういえば、Reidで谷中を撮影した結果をスキャンしていなかった・・ということで、
2010年最後のフィルムスキャンである。
で、結果を見ていて気が付いた。
「あれ?なんかおかしいぞ」
Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 F=1:8
Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 絞り開放
Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 絞り開放
Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 F=1:5.6
そう、どこかから光が漏れているのである。
たぶん、後幕にピンホールがあるのだろう。
それにしても、よ~っく見ていると、同じ位置にハレー彗星のような尾を引いて
いるのを見るとなんとも楽しい。
特に、2枚目と4枚目のちょっと微妙な光線の具合のところでは、なにかこうちょっと
面白いような気すらしてくる。
「どこでもハレー彗星カメラ」
まあ、なにしろ古いものなので、これくらいおおらかというか、寛大な気持ちで
付き合ってやらなくては、カメラもレンズもかわいそうだ。
高性能でカッチリ仕事をするカメラは、高性能デジカメに任せればいいのである。
クラシックカメラや古いレンズには、これくらいの寛大であることがオトナの条件
なのである。
ああ、銀塩の年であった2010年の〆にふさわしい内容だ!と満足。
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