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2010.12.31

寛大であるということ

いよいよ、2010年も終わりである。
今年は、ここ数年ほどデジタル中心であった反動か?銀塩カメラにリバウンド
したような年であった。

年末の雑用で忙しかったのだが、ようやく新年を迎える準備も出来て「さて、あと
は何をやり残していたっけ?」となった。
そういえば、Reidで谷中を撮影した結果をスキャンしていなかった・・ということで、
2010年最後のフィルムスキャンである。

で、結果を見ていて気が付いた。
「あれ?なんかおかしいぞ」

Fri2_20101231
 Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 F=1:8

Fri3_20101231
 Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 絞り開放

Fri4_20101231
 Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 絞り開放

Fri5_20101231
 Reid III TAILER-HOBSON 2inch/f2 F=1:5.6

そう、どこかから光が漏れているのである。
たぶん、後幕にピンホールがあるのだろう。

それにしても、よ~っく見ていると、同じ位置にハレー彗星のような尾を引いて
いるのを見るとなんとも楽しい。
特に、2枚目と4枚目のちょっと微妙な光線の具合のところでは、なにかこうちょっと
面白いような気すらしてくる。

「どこでもハレー彗星カメラ」

まあ、なにしろ古いものなので、これくらいおおらかというか、寛大な気持ちで
付き合ってやらなくては、カメラもレンズもかわいそうだ。
高性能でカッチリ仕事をするカメラは、高性能デジカメに任せればいいのである。

クラシックカメラや古いレンズには、これくらいの寛大であることがオトナの条件
なのである。

ああ、銀塩の年であった2010年の〆にふさわしい内容だ!と満足。

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