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2010年3月14日 - 2010年3月20日

2010.03.14

EKTAR35F3.3

幸運なことに、コダック エクトラには広角レンズがある。
エクター35F3.3である。

Ektra351_20100314_2
 Ektar35F3.3を装着したEKTRA 標準レンズよりコンパクトで使いやすい。

F=1:3.3とは少し中途半端な感じがしないでもないが、エルマーやズマロンの
F=1:3.5よりは気持ち明るいというのが、一種のステータスだったのだろうか?
もっとも、エクトラの時代にはZeissからあのビオゴン35F2.8が出ていたのだから
多少f値を明るくしても・・という気がしないでもない。

ところで、エクター35F3.3というレンズは、マウント後部が非常に出っ張っている
レンズである。

Ektra352_20100314
 レンズを外したところ。 フランジバック部が出っ張っているのが判る。

マウント後部がこれだけ出っ張っているので、マウントアダプタによるデジタル
対応が出来なくなっている。
このため、ほとんどのレンズをデジタルで使用する私には珍しく、エクトラのレンズは
ほぼ100%銀塩で使われることになる。

しかし、このレンズ後端の出っ張りは面白いのである。

Ektra353_20100314
 EKTAR35F3.3をマウント側から撮影。 レンズ本体は奥の方にある。

マウントから後ろに出っ張っているレンズは、スーパーアンギュロンやビオゴン
のように「レンズ後端のレンズが出っ張っている」ものである。
しかし、EKTAR35F3.3はレンズ後端はほとんどマウント部のところにある。
この出っ張りは「フランジバック部の反射防止のカバー」なのである。

Ektra354_20100314
 ボディに装着してマウント内部の状況を撮影したところ。
 シャッター直前まで、レンズ後部の「反射防止部」が来ているのが判る。

ボディに装着してレンズ後部の状況を見ると、シャッター直前までカバーして
反射防止をしているのが判る。
35mm版カメラで、レンズ自体がフランジバック部まで反射防止している例は
私が知る限りはエクトラのEKTAR35F3.3くらいである。
(注:レンズ交換式の場合)

Ektra355_20100314
 EKTAR35F3.3のバリエーション

私の手元には、2種類のエクター35F3.3がある。
右側の1本はもう15年くらい前に購入したもので、左の1本は最近購入したボディに
装着されていたものである
1941年の広角レンズであるから、きっと高価であったと思われるので、数は
少ないはずなのに、たったの2本を所有しただけで違うバリエーションが出てきて
しまうのが面白い。
右側のものは、距離計連動範囲のストッパが無く、面白いことにレンズ製造年代
の刻印がない。
他にも、細かく見ていくと違いがある。
しかし、なぜそのようなバリエーションがあるのか?は、文献などがないので
理由は不明である。

Ektra356_20100314
 KODAK EKTRA 1/500 EKTAR35F3.3 F=1:5.6 

Ektra357_20100314
 KODAK EKTRA 1/500 EKTAR35F3.3 F=1:5.6

ようやくポジで撮影することができた。
青い空が蒼く写る、この感覚が好みなのである。
銀塩でしか味わえないというこの感触は、デジタル全盛の時代に「たまには原点
に戻れ」という戒めなのかもしれない。

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