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2010年2月7日 - 2010年2月13日

2010.02.07

M9でHologon16F8(実写編)

さて、Hologon16F8の実写編である。

まずは結論からいこう。
M9とM8の撮影結果の比較だ。

Holo9_20100207
 M8+Hologon16F8(絞り開放(笑)) 写りは「普通の広角」という感じ

Holo10_20100207
 M8+Hologon16F8 いい感じの写り。しかし「普通の広角」である

Holo7_20100207
 M9+Hologon16F8 この周辺のマゼンダ被りは・・

Holo11_20100207
 M9+Hologon16F8 どうやら「中央と比較して、極端に暗い、または明るい」
 とマゼンダ被りするようだ。

上2枚の画像を比較するとはっきりする。
M9でHologonを使うと、Super-Angulon21F3.4以上に周辺がマゼンダ被りする。
まあ、当然予想されることではあるのだが、M8がx1.33の画角であることを
考慮したにしても、このマゼンダ被りは極端すぎるのではないだろうか?
そういう意味では、M8が「急いで発売したので荒削りなところがある」と思って
いたのだが、画像だけ見ると「M9はまだまだファームや画像エンジンについて
見直しが必要なのではないか?」という疑問が湧いてくる。

とまあ、結論が出てしまったような感じもあるが、このまま「M9による超広角
レンズのダイナミズム」を味わうのを捨ててしまうのは惜しい。
こういうときに「悪あがき」をするのが私の取り得だ。
あれこれと試してみると「中央部分と比較して、周辺が極端に明るい、または
暗いとマゼンダ被りする」ということは経験的に判ってきた。
(注:私は画像のプロではない。あくまで経験上での話しである)

ならば「そうならない被写体を探せば良い」のである。

Holo12_20100207
 完全に日陰。これならばまあまあ問題なし。

Holo13_20100207
 ビルの谷間。これもまあまあいける。超広角のダイナミズムも堪能できる。

昼間なら、この手の撮影で結構楽しめる。

Holo14_20100207

Holo15_20100207

Holo16_20100207

Holo17_20100207
 夜景。これならば明るいも暗いもない。ただし、光源の色がときどきマゼンダ
 被りすることもあるが、夜景ならば気にならない(笑)

さすがはデジタルのM9である。
Hologon16F8のような暗いレンズであっても、ISO感度設定で色々なシチュエーション
に対応可能だ。
夜景ならば、中央と周辺の極端な明るさの差は発生しない。
点光源の色がたまにマゼンダ被りしても、ほとんど気にならない。
むしろ、M9のおかげで「超広角レンズを手持ちで夜景撮影に使える」という
面白さは、やってみるとかなりクセになる。

最期にAE加工してから、日中のかなり明るいときにM9で撮影。

Holo20_20100207
 ここまで来ると「特殊効果?」といいたくなる、芸術的なマゼンダ被り

なにかこう、犬(チョコ君)がオーラを発しているような感じである。
もう、なんともしようがない脱力感・・・

使い方の工夫でなんとかするにしても、M9の画像エンジンの対応で
超広角レンズ(Hologonはともかく、Super-Angulonは自社ブランド品)
の対応はやってもらいたいものである。

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M9でHologon16F8(ハード編)

私の手元には、超広角レンズが1本しかなかった。
Super-Elmar15F3.5である。
このレンズは、はっきり言って素晴らしい。
写りもよく、しかもレンズ自身を眺めていても「いい~仕事してますね~」と
うっとりできる。
しかし、こんなレンズにも欠点はある。

そう「でかくて重い」ことである。
このレンズで撮影をして歩くには、それ相応の覚悟がなくてはならない。

Holo1_20100207
 きしくも「同じZeiss生まれ」のレンズが2本揃った

M9やM8で撮影をして歩くのに、M-Rアダプタを使って、このレンズを
使うのはあまりに辛い。
そうなると「もう一つの道」として、Hologonへの妄想が膨らむ。
聞いた話で恐縮(試してみたいが所有していない)だが、15F8の方は
M8には装着不能とのことである。
では、CONTAX Gシリーズ用のHologon16F8はどうなのだろうか?
既にヤシコンのHPは消滅しているので、そちらを確認することは出来ない
が、英語版の資料は残っていたので、ウィキペディア経由で確認してみると
G用のホロゴンはフランジバック29mm(つまりはライカと同じ)で設計されて
いるので、大丈夫なようである。

しかし「大丈夫なようだ」では、なんともはや頼りない。
ライカM型は「エルマーの沈胴時のクリアランスは保障」と言われている。
ということは、Elmar50F3.5、Super-Angulon21F3.4と比較してみれば
はっきりするではないか!
(注:こんな簡単なことを、やった人をあまり聞かないのは何故だろうか?)

Holo2_20100207_2
 左からElmar50F3.5(L)、Hologon16F8、Super-Angulon21F3.4

並べてみると、Hologon16F8が気持ち長いように見えるが、総じて2cm
くらいの出っ張りのようである。

では、実際に装着してみるとどうなるのか?
さすがにM8やM9では確認できない(笑)ので、M3に装着して比較して
みることにする。

Holo3_20100207
 Elmar50F3.5の沈胴時 かなりギリギリである。

Holo4_20100207
 Super-Angulon21F3.4 ますますギリギリにみえる。

Holo5_20100207
 一番出っ張っていたように見えるHologon16F8
 後玉が小さいからか、上2本より余裕に見える。

結局、「M3で見るかぎりは大丈夫」なようである。
ここで「では、なぜにSuper-Angulon21F4はM8とM9に装着できないのか?」
という疑問が湧いてくるが、所有していないので確認できないし、今回の趣旨
から外れるので今回は試さない。

結局、同じHologonとう名称であっても、15mm=>16mmになることによって
クリアランスが取れるようになったということか。
そういえば、Hologonでは必ずネタになる「カメラを普通に保持すると指が写る」
は、私が撮影する限りではHologon16F8では発生しなかった。

噂や伝説に迷わされてはいけない。
現物があるのなら、きちんと計測や確認をしてから、そういうことは語るべきで
ある。

Holo6_20100207
 私にしては珍しくレンズ側を加工。これでAE対応できる。

ネットであれこれと調べた結果、なぜかM9についてには「使えない」とか「ダメ」
という話しかなく「ならばどうダメなのか?」をしっかりと報告したものがない。
まったく「ダメならダメ、気に入らないならその理由をなぜにUPしない」という
不満を感じる。
それはともかく、この「AE対応加工」は役に立った。
一応、このレンズが正常か?を確認してから、この工作を行った。
ドレメルで削ってみたところ、このHologonの鏡筒部の材質は快削真鍮である
ことが判った。
切削加工がやりやすい素材で、各種の工業製品に使われている。
しかし、あのZeissがこの材料を使うのか・・・と思うと、G用として製造された
時点で「Zeissも変わったのだな」と思うと、時の流れを感じるのであった。

それはともかく、私はこの切削加工をやってみたが、基本的にはこの工作は
お勧めしない。
この画像を見てもらって判る通り、大量に切削金属粉が出るのだが、このよう
にしっかりとマスキングしても、実際はかなりの部分に細かいクズが入り
込んでしまい、取り除くのが大変であった。
私は鉄道模型の工作で慣れているから良いが、あまり金属加工の経験がない
方はやらない方が良い。
もしやったとしても「自己責任」であることを忘れてはいけない。

ということで、次のUPで実際の写りを検証する。

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