ContaxII型と初期型Sonnar50F2
3/11の大地震のとき、私は事務所内のホールを歩いていた。
ガラス戸がガチガチいっているので「工事なんかしていたっけ?」と思っていた
ところ、立ってはいられるものの歩行するのはフラフラの状態になり、柱にヘバり
ついてしのいだところ、やがて各フロアからド~っと非難?する人に押されて
外に出た。
その後、事務所に一度戻り、17:00に「徒歩で帰宅できる人は帰るように」との
館内放送があり、私は一人多摩川の土手を歩いて3.5時間かかって帰宅。
途中、新幹線、横須賀線、東急ともまったく運転していなかったし、多摩川の
橋には徒歩帰宅する人と車の渋滞、そして東名高速は完全に交通止めという
状況を歩きながら冷静に見ることとなった。
翌日から、脚に少し疲労感あり。
徒歩移動途中、膝が痛んだり、クツズレをしたり、マメが出来たりしなかった
のは幸いであった。
もし動けなくなっても、JR東は全て運転取りやめ、道路は渋滞では、もうどうし
ようもなったからだ。
私自身もそのような経験をしたからこそ、被災地の方々にはお見舞い申し上げ
ます。
自宅は奇跡的にもほとんどなにも起こっていなかった。
古い貯金箱が1個割れただけだった。
本棚に出しっぱなしだった購入したばかりのカツミの9700と乗工社デキ12は
動きもしていなかった。
私の部屋は2階にある。
偶然にも、寝室兼平日の部屋は、1階のガッチリと耐震性を意識した部屋に
移動を先週すませた状態であったので寝るには困らないのだが、趣味の
部屋は2階にあり、余震がたびたび来る状況では、とても模型工作を・・と
いう気持ちが起きない(ちょっと言い訳くさいような??)
ということで、「そういえばやろうと思っていたが面倒なので放置していたな」
ということで、ContaxII型のテスト+初期型Sonnar50F2の銀塩による試写
をすることにした。
全開の撮影時の光線モレ対策として、モルトプレンを貼る。
最初はブログ更新ネタとして購入したII型であったが、今までお願いしたこと
がない修理屋さんがやってくれるということで修理に出した。
で、撮影してみると光線モレが発生し、なんだかなぁ(遠い目)となり、すっかり
放置されていた。
しかし、その後「いいII型があったら買いたい」とは思うものの、どうも機械的に
良いコンディションのものは出て来ないし、出てくると猛烈に高価なので、では
光線モレだけ直して(セルフタイマー不動はもともと放置するつもり)という
気になった。
初期型Sonnar50F2を装着した状態。
久々のContaxII型である。
最近、I型しか触っていなかったのだが、こうしてII型を操作していると、いやまあ
なんと使い易いことか!(なんのこっちゃ)
フィルムはネガを使用した。
Sonnar50F2(初期型) F=1:4 1/1250
フードはいつものようにSummicron50F2用を使っている(便利)
やや逆光?気味である。
そんなに厳しい条件でなくてもハレーション発生なのは、ノンコートレンズ
だからであろうか?
Sonnar50F2(初期型) 絞り開放 1/250
ハレーション、フレアとも出ているが光線の条件が厳しくないと、結構しっかり
した写りになる。
Sonnar50F2(初期型) F=1:4 1/1250
凄いローコントラストである。
まるで、30年前のネガをプリントしたような感じだ。
この写りを見ていると、モノクロで撮影するといい味が出そうな気がする。
ようやく、ブログを更新する気になるくらいに落ち着いてきたが、ときどき余震も
あったり、明日から輪番停電をやる?などの話があり、関東地区でも今回の
大地震の件は大変である。
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