D50(宮沢模型)、小田急3100系のテスト走行結果
日曜日に走行テストを行っていたのだが、その夜にしたたかに呑んでしまい、
さらに、酔っぱらってカンヅメを開けようとして右人差し指の先をザックリと切って
しまい、キーボード入力が出来なくなってしまった。
さて、GW中の「修理職人シリーズ」の最終章である(そうでもないか)。
2両のD50。外観で見分けはつかない。
IMON1616モータ搭載車、秋葉原で200円で購入したモータを搭載した
宮沢のD50が2両である。
吊掛式モータの構造はまったく同じ、当たり前だが車両違いはない。
重量は以下のようになっている(これもさして違わない)
機関車本体 テンダー
IMON1616仕様 467g 115g
秋葉原200円モータ 439g 120g
さて、いよいよ牽引力測定(通称「いじめ」)である。
このテストで、ショートしないこと、低電力消費であること、牽引力が十分である
こと(真鍮客車4両相当以上(鉛貨車2両以上))をクリアしないと、DCCサウンド化
の候補に入れないのだ。
2%勾配を上るD50(IMONモータ)
新記録達成! 鉛貨車5両を牽引。
IMONモータ仕様、さすがである。
テスト前は「4両はムリかな」という速度で走り出したが、勾配にかかるとこれが
なんとも粘っこい走りをするのである。
蒸気機関車、しかもテンダー機は牽引力という点ではかなり不利なのである。
(テンダーがデットウェイトになる)
それが2000gの鉛貨車を牽引し、2%勾配を登るのである。
しかも、4両ならば勾配途中で止めて引き出すこともできる。
これははっきり言って驚いた。
ちなみに、電力消費は16V/0.1Aと、これもまた優秀である。
秋葉原200円モータ仕様。これも立派な4.5両。
こちらも驚いた。
なんと、フルイチ1630モータの記録を塗り替えて、堂々の4.5両(1800g)の
牽引である。
こうしてみると、IMONモータの性能にも驚くが、秋葉原モータがたかが
200円なのに堂々の記録更新というのも驚く。
そう考えると、案外「宮沢模型のD50が凄いのではないか」と思えてくる。
ディテールはまあまあ、廉価で丈夫なのだから、ほんとうに言うことがない。
宮沢模型のD50、もっと評価されてもいいであろう。
微妙に機関車重量が違うので、車重対牽引量の比率を見ると以下の通り。
IMONモータ 4.3
秋葉原200円モータ 4.1
正直言って、16番の蒸気機関車(国鉄正式機)はスペースに余裕があるので、
200円モータでも十分か?という気はしないでもない。
しかし、1/87の国鉄正式蒸気はスペースが厳しいから、価格の点は納得して、
IMON1616モータで十分な性能を確保するというアドバンテージは大きいと思う。
そういえば、DD51では「高速型1616モータ」が使われているとのこと。
それを使えば、さらに性能向上しそうである。
=>ぜひ分売してください!IMONさん
また、より径の小さい1313モータなども作ってくれれば、古典機にも使えて、
それも助かるのである。
=>ぜひ製品化してください。
さて、次は小田急3100系である。
中村精密の小田急3100系、こちらも快調である。
モータをEN22(高速)に交換した3100系、こちらも快調である。
ちなみに、動力車の重量は517gである。
電力は、12V/0.3~0.4Aと、気持ち消費電力は多い。
快調なのだが、なぜかこの場所でチラっとショートする。
快調に走るのだが、なぜかこの場所で瞬間ショートするのだ。
動力車の車高が1.0mm高くなって、隣接する車両が傾いている。
CN16=>EN22に交換するため、車高を1.0mm上げてみた。
そのため、両隣の車両が大きく傾いている。
ひょっとすると、このためにショートすることがあるのかもしれない。
走行テストはほぼ成功であった。
D50については、IMONモータを天賞堂のD50で試してみるのも面白いかもしれない。
| 固定リンク
コメント
秋葉原200円モーターは優れものだと思います。ただ、気動車に取り付けた物は、EN14高速型(?)よりも高速で、ダイオードで電圧を下げてもかっとんで行きます(新幹線より速い?)。1/36ぐらいのギアー付きの機関車でちょうど良いぐらいです。(当社では、D51,D50)に付けています(と思います、最近確認していないので)。C型機では、速すぎるようでした。
投稿: 美男(備南鉄道) | 2011.05.10 22:26
モータの回転数のことを言われる人が結構多いのですが、それって何が問題なのかな?と私は思います。
DV18やDH13などは、17000rpmくらいあるモータですから、それがもともと装着されていた車両には、せめて12000rpmのモータを装着するべきだと思うのですけどね。
それと、「回転数が高すぎる」というのならば、動力装置をスムーズに動くように整備し、電圧を落として使えばいいだけのことです。
スピードの出る車両を減速して使うことはできますが、低速な車両で高速は出せません。
大きなレイアウトで走行させるときには、エンドレスを占有することになるので、鈍足で長時間走らせていると、待っている人に迷惑もかけますし、蒸気機関車などは勾配を上らせるときにスピードを付けて勢いで登らせる(これは実車もやっていること)必要もあるので、適度なスピードは絶対に必要なのです。
むやみに減速することは、私はまったく無意味だと思います。
秋葉原の200円モータですら、私には低速に思えるくらいです。
投稿: ム | 2011.05.11 06:44