ようやく長時間座っても平気なくらいに腰が回復。
GW3日目にして、ようやく模型工作が出来る。
鉄道模型も機械の要素がある以上、整備や修理が必要となる。
若いころは車両も少なかったし、「ああ、欲しい」と思ってもそう簡単には
数も増えないので、整備の悩みは少なかった。
しかし、そろそろ50歳が目の前になってくると、作ったり購入した車両も
人間と同じに古くなってくる。
また、若い頃に作ったものは雑な工作で動きが悪かったりする。
DCCサウンド化するとなると、動力装置は徹底的に見直さなくてはいけない。
こうして、新造車両にかける時間は減り、既に完成して「いつかはレイアウト」
というような車両整備ばかりをやるようになる。
GWに入る前から、整備待ちの車両は大量である。
優先順位をどうするか?
カツミのC12からサウンドデコーダとLN14を外し、モータを換える。
かなり前に、Nゲージ用のサウンドデコーダのテストをするためにカツミの
C12のモータをLN14(高速)にして、DCCサウンドにしてテストをした。
とっくに元に戻すべきだったのだが、何年も忘れていた。
そんなことをしている間に、エンドウのLN14が生産完了(号泣)
もったいないので、モータを秋葉原で購入した普通のものに変えて、アナログ
仕様に戻した。
とっても地味な作業だ。
ひかり模型(動力は天賞堂)のモータを交換する。
数年前に、天賞堂の旧型EF級のモータをMV8から全てEN22(高速)に
交換した。
そのとき、これまたテストのためにLN14をEF58に搭載して、性能比較を
行った。
これはこれでそのままでも良かったのだが、小田急3100系または3000系
のMP化のために使うかもしれないので、EN22に交換した。
ああ、とっても地味だ。
しかし、走らせて遊ぶためには、大事な作業でもある。
来るべきレイアウト上をビデオカーで撮影するために
息抜きに、ビデオスコープを超久々に発掘し、携帯TVで見られるか?を
テストする。
=>結果、やはり専用アンテナがないとダメなことが発覚(悲しい)
続いては、宮沢模型のD50を更新するため?に、天賞堂のD50に置き換え
るべき?とのことで、ちょっと痛んでいるものを廉価に購入したものの、整備が
面倒だったので、すっかり放置していたD50を整備することにした。
ようやく開けてみた天賞堂のD50
開けてみるとサウンドの接点のパーツのみが・・
どうも走りがおかしいD50だったのであるが、中を見ると中途半端にサウンド
のパーツが入っている。
その割には、接点がないのだが・・(ひょっとして、購入時に外したか?)
ギアボックス部を分解・清掃
天賞堂の蒸気機関車で、私はこのタイプのギアボックスは初めてで
ある。
ちょっと動力装置を知っている人なら判ると思うのだが、このモータ支持
の形式では、モータの軸受けに注油が出来ない。
なにしろ、樹脂で固定ネジをご丁寧に固めているくらいなので、「じゃあ、
整備はしなくていいのかよ!(怒)」という構造である。
注:この2130モータはフルイチさんですが、軸の注油は当然必要です。
しかも、モータブラケットとギアボックスを1本の1.4φのネジで「片方から」
締めて固定するようになっている。
これでは、軸のセンターが出なくて、振動が出たり回転ムラが出たりして
モータが痛む。
結局、ネジの受け側に1.6φの穴を開けて、変形せずに固定できるように
改修した。
なるほど、そのせいで分解させたくないのか・・・って、それじゃあ、
モータに注油するためにお店に持っていくのかよ!(怒)という気持ちに
なってくる。
結構時間をかけてモータ+ギアボックスを調整して組み付け。
モータをLN14(高速)に交換しようと思ったのだが、面倒なのでとりあえず
そのまま戻してみた。
フルイチ2130は回転数は9000rpmくらいだからちょっと・・・という気はする
のだが、まあ、1度この動力装置での牽引力測定をしてみるのもいいだろう。
テンダーは、特に改修する部分は・・・と思ったのだが、なぜかK&DのNo.5が
付かないために穴を開け、カプラー高さが低いのでボルスターにワッシャを
入れて調整した。
なんと!ダミーカプラーだった前部のカプラーをK&Dに交換
前部のカプラーはどうなんだっけ?と確認すると・・・・
あれ?ダミーカプラーがハンダ付けされている・・・(遠い目)
交換することをまったく考えていない。
ああ、なんだかなぁ・・・
結局、ダミーカプラーを糸ノコで切り落とし、なにしろランボードの板が薄い
ので1.4φのネジを切る。
カプラーを入れて調整すると、先台車の排障器が当たるので切り落とし
イコライザ(TPシステムとも言う)の高さ調整もする。
ああ、めんどくさい・・・・
やはり、私の遺伝子が「このD50の整備は絶対に面倒だぞ」と教えて
いたから、ズ~っとサボっていたのか!(と、正当化する)
どうにか走行する状態になった。
やれやれ、D50が走るようになった。
ここからどうするか?は、やはり走行テストをしてから判断か?
しかし、このカメカメ走行速度だと、DCCサウンドの同調が難しいのだが・・
まだまだ整備待ちの車両はあるのだが、かなりグッタリ気味である。
走行テストもしないといけないのだが。
それにしても、天賞堂の蒸気機関車完成品に、穴を開けたり糸ノコでガリガリ
切り込むとは・・・・・(遠い目)
テンダーも本体も切りまくりである。
いくら外観がヘタっているとはいえ、考えてみると凄い度胸である。
私はやはり「芸術系」ではなく「職人系」のモデラーなのだと実感した。
改造をして「ああ、良く作った」と満足していたのでは、真の職人とはいえない。
その成果を確認しなくてはいけないのである。
牽引力測定。いつものコースの2%勾配を上る。
恒例の「いじめ」である。
鉛貨車(1両400g)を牽引し、いさみやレイアウト(最大2%(一部3%も?))を走行する
テストである。
重い貨車を牽引して、エンドレスを1周しなくては記録にならない。
結果、2.25両(900g)を牽引した。
テストの結果、2%勾配込みで2.25両(900g)は楽勝で牽引し、2.5両はギリギリで
ダメであった。
数値だけ見ると、「新しい天賞堂の蒸気機関車にしてはいいじゃん」という風に
見える。
ここで、「同じ条件で計測しておいた結果」が生きてくる。
重量は機関車本体だけである。
C53(カツミ) 485g LN14(高速) 4.0両(1,600g)
C51(古い天賞堂) 390g LN14(高速) 4.0両(1,600g)
D50(宮沢) 452g フルイチ1630 4.0両(1,600g)
そして
D50(天賞堂) 391g フルイチ2130 2.25両(900g)
先輩機関車の記録、偉大である。
これから、あれこれと試さないといけない。
しかし、こんなときに、エンドウLN14が生産完了とは・・・・
先の道のりは長い!
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