« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011年6月

2011.06.26

珊瑚模型の東洋活性白土2号(ディテール工作)

うれし恥ずかしディテール工作である。

Toyokase1_20110626
 シリンダーカバー

PU101改良キットを使用したので、協三のロコにするためには
シリンダカバーをつける必要がある。
t0.1の洋白板を適当に曲げて側面に接着する。

Toyokase2_20110626
 煙室戸のヒンジ

ヒンジの表現は、いさみやの0.4φの割りピンの組み合わせで表現する
ことにした。
煙室戸側は、片方の帯板をカットしてある。
後で考えたら、手スリと同じ甲丸の割りピンを使ったが、平のタイプを
購入してきてやった方が良かったかもしれない。

Toyokase3_20110626
 手スリ

手スリハハンドレールナップではなく、いさみやの割りピン(0.4)を
使用した。
こういう小型ロコは、ハンドレールナップはゴツすぎると思う。

ところで、キャブ入り口の手スリと側面の逆止弁は省略した。
それは、他のナローのロコ(コッペル、鉄連)には付いてないので
バランスを取ったことと、このロコ自身がさっぱりとしたディテール
だからである。
色々な考え方があると思うが、私はこういう小型ロコは、差しさわり
がないものは省略して、さっぱりとした表現がいいと思う。

Toyokase5_20110626
 ほぼディテール工作は完了か?

とりあえず組んでみた。
ディテール工作は、後は天窓の戸くらいだ。

動力はもう出来ているのだから、これで「古い珊瑚のエッチング板の
東洋活性白土2号」は完成したのも同じだ。
こうなると、ナローゲージモデリングに出て来る「ねこんでるた」のある
レイアウトが妄想されるのである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.24

珊瑚模型の東洋活性白土2号(PU改良キット続き)

暑さでサボっていた。

Toyoka1_20110624
 PU101にシリンダとロッドを組み込む

どうという作業でもないのだが、ようやくロッドとシリンダを組み込んだ。
ついでに、床板の固定ネジ(キャブ側)のネジを1.4φにした。

Toyoka2_20110624
 動輪とクロスヘッドのクリアランス

前回のサイドロットとクロスヘッドとのクリアランスがギリギリだったので、
東洋活性白土2号はサイドロットを省略した。
しかし、組み込んだ結果を見ると、「これなら平気なのでは?」という
感じである。
とりあえず、シリンダの幅を左右で+0.5mmするのは止めた。

Toyoka3_20110624
 ロッドが着くと、すごくいい感じ。

シリンダとメインロッドが付くといい感じだ。
シリンダについては、これにカバーをつけなくてはいけない。

さて、次はいよいよ「楽しいディテール工作」だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.20

珊瑚の東洋活性白土2号(PU改良キット編)

さて、昨日疲れて組むのを断念したPU改良キットである。

前回の経験を生かして、組み方を工夫した。

Toyokase21_20110620
 1/2倍のマクロレンズの限界が・・・

まず、メインロッドとクロスヘッド部の接合部分である。
これは前回も注意したのだが少し説明。
このクロスヘッドは凄く良く出来ていて、メインロッド先端が入る部分が
非常に細かくクリアランスがギリギリである。
そのため、まずは穴(0.6φ)を開け(これも結構大変ではある)、次に
ギリギリまで削ることが必要である。
上側のロッドが未加工、下側が加工済みである。

そろそろ、私のα用の古いマクロレンズ(50F3.5)の1/2倍では撮影が厳しく
感じるサイズである。

Toyokase22_20110620
 メインロッドをクロスヘッド接合部から0.3mm上げにする

クロスヘッドの穴は0.7φである。
模型の場合、実物と異なりメインロッドは斜めにクロスヘッドに入る。
(実物でこんなことをしたら壊れる)
0.3mm隙間を取ることにしたのだが、これは本当にそれが良いことか?
は判断が難しい。
大きめに取ると動きは軽くなるが、サイドロットと干渉する可能性が当然
高まるからである。
後で出て来るが、シリンダに入れるパイプもエコーの内径0.7mmに変えて
あるので、この寸法にした。
一応、「サイドロットは今回は付けない」からという判断である。
もっとも、この改良キットの場合は、後でサイドロットをつけてもいいので
その考慮はしておこうと思う。
いさみやのt0.5とt0.3の紙を重ねて治具にしている。
クロスヘッド部の厚み(メインロッドが入り込むところ)は、実測で0.3mm
なので、こんなものか?という感じである。
(決めるまでは、結構試行錯誤したが)

Toyokase23_20110620
 脱落防止の帯板の取り付けの工夫

いさみやのt0.5の紙を2枚重ね、そこに帯板を置く。
セロテープで固定しておけば、それなりの落ち着いて作業が出来る。
こういう極小パーツは「やり直しがきかない」ので、一発勝負は慎重に
やる必要がある。

Toyokase24_20110620
 スライドバーは0.7mm(t0.3)の帯板

前回の経験を元に、最初からフクシマ模型の帯板を使う。
こういう精度の良い帯材、フクシマさんが廃業してしまって、今後提供が
どうなるのか?と思うと心配である。
フクシマ模型さんの廃業は、鉄道模型の工作を継続できるかどうかの
重要事件である。
素材や動力装置、パンタグラフは、他のディテールパーツなどとは比較に
ならない重要物資なのだ。
シリンダ側は、カッターナイフで削っておく。

Toyokase25_20110620
 今日は接着して終わり。

ハンダ付けを終わり、洗浄がまた大変である。
シリンダを接着したところで2時間である。
今日はこんなところで止めにしよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.19

珊瑚の東洋活性白土2号の工作

数年前に、珊瑚のエッチング板の東洋活性白土のロコの組みかけを
購入した。
メルクリンのZゲージのCタンクを使って組もうと思ったのだ。
不動品のCタンクを修理して・・・・
その後、父の逝去などのどさくさを言い訳にして、工作はうやむやに!

コンさんのPU101改良キットを2個入手。
1個組んだ感触として「ああ、ちゃんと動くロコにしたい!」と思った。
それで思い出したのが、珊瑚の東洋活性白土2号なのだ。

Toyokase1_20110619
 IMONのPU101を購入。

さっそく、PU101を購入してきた。
誤解を受けるかもしれないが、乗工社のPU101には辛い思い出しか
ない(凄く遠い目)
亀の子、KATOの5t機を購入したが、ほとんど走らせずに終わった。
同じキャラメルモータ機でも、コッペルやDC12、ダックスは良く走った。
そのためにはかなり涙ぐましい努力をしたのだが、どうもPU101は・・
であったのだ。
結局、その2両も手放してしまって手元にない。
(亀の子はちょっともったいなかったかも?)

その私が、21世紀になってPU101の新品を買うとは!
IMONのキットは、結構豪華にパーツが入っている。
せっかくの高性能モータは使わないのだから贅沢な話だ。
(IMONの小型モータは、いずれ動力性能測定をしてみよう)

Toyokase2_20110619
 まず、ボディの基本部分を完成させようと・・(失敗例)

なにはともあれ、まずはボディをそこそこの完成に持っていく。
キャブの部分は前オーナが組んでおいてくれたので楽・・・かと
思ったが、状態チェックをしていると何箇所かバラけた。
続いてはボイラーなのだが、久々にボイラーバンドを巻いて・・・と
やっていたら、なにしろ昨年から近くが見えなくなってきていて、
ハンダが回ったか??だと思っていたら、こういうみっともないことを
やってしまった。
ああ、ハズキルーペ買うか?(ボーナスで)

Toyokase3_20110619
 少しカンを取り戻してボイラーの工作を完了。

しばし休憩し、落ち着きを取り戻して再トライ。
カンが多少戻ってなんとか完了。
最近は動力改修ばっかりやっていたので、どうもこういうディテール
工作のカンが鈍りまくりだ。

Toyokase4_20110619
 床板は作りなおし。

PU101を固定する方法にしばし迷ったが、結局はオリジナルの板を
使うのを諦めて作りなおした。
なにしろ、PU101を使ったり、K&Dカプラーをつけないといけないので
この辺りはオリジナルの設計にせざるおえない。

Toyokase5_20110619
 説明書はもったいないので、模型日誌に貼った。

かなり工作が進んだ(ボディ)ので、説明書を模型日誌に貼った。
こういう古文書は大事に残しておくことに価値がある。

Toyokase6_20110619
 PU101、床板、ボディ

さて、ここまで工作進捗。
今日はPU101改良キットを組むに到らず。
もっとも、そちらもそのままでは使えないからどうするか?を考えなくては
いけない。

Toyokase7_20110619
 一応、こんな感じ

とりあえず組んでみた。
おお!いい感じだ。
モータが小さいので、少なくともモバイルデコーダは楽勝で入る。
実は、このロコをPU101化したもう一つのもくろみとして「ひょっとする
とサウンド化できるのでは?」があった。
多少大きめに見えたのと、サイドタンクが大きいので中に隙間がある
からである。
計測してみると、どうやらサウンダー本体は収まりそうなのだが、
やはりスピーカーが厳しい。

と、ここまで書いて思い出した!
「そういえば、新しいスピーカーのテストをやるんだっけ?」
購入後、なんだかんだで忘れていた。
そっちもやらないといかんな=>自分

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2011.06.15

PU101続き

Wed3_20110615

ふと思いついて、先日改良キットを組み込んだPU101に、珊瑚のエッチング板の
東洋活性白土の機関車を載せてみた。

お!なんかいけそうではないか!

メルクリンのCタンクを使おうと思っていたのだが、どうもラピッドスタート気味で
どうなんだろう?と思っていた。
モータ自身もさすがに30年以上経過してお疲れ気味のようだし。

IMONのPU101を買って、モータをアルの0811にして、もちろん改良キットを
組み込んで(ただし、メインロッドだけ)・・・良さそうだ。

ボーナスが出たらやってみようか?

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011.06.12

乗工社草軽デキ12の動力改修開始!

梅雨である。
湿度高し!
私は暑さに極端に弱いのだが、湿度が上がると体温調整ができずに
グロッキーになる。
この陽気はヤバい!
早く、やるべきことを済ませておかないといけない(焦るココロ)

Sun2_20110612
 乗工社の草軽デキ12のモータ交換開始!

先のPU101改良キットの経験を元に、草軽デキのモータ交換開始である。
ブラケット作成はまったく同じだ。
しかし、なぜかモータ固定用ネジがPU101に当るのはなぜ?

Sun1_20110612
 IMONの改良パーツを組み込む。

ウォームギアの軸は1.0φがあるし、ベリリューム銅の集電シューもあるし、
まったく、21世紀になって恵まれたものである。
そういう意味で、「かつての製品のメンテパーツを提供してくれる」という
IMONさんの姿勢は評価したい。

Sun3_20110612
 組み立てて調整を行う。

アルモデルの0811モータ、PU101のような「少し力が欲しい動力装置」でも
しっかりと動かすことのできる良いモータだ。
(吊掛モータでしっかりとタフさは確認済だ)
ウォームギアはもちろんロックタイト601で固定、その後、モータ取付位置
や集電シューの調整で前後進それぞれできちんと動くことを確認する。
なにしろ、DCC化するのだから、かっちりと調整しておかないと後で泣く
ことになる。
DCC化について「DC時代の絶縁と動きの調整」について、もっと強調しておいて
も良いと思うのだがどうだろうか?

Sun4_20110612
 キャブ内のクリアランス

さて、モータのクリアランスを確認する。
よし!これならDZ125が入るだろう!
サウンド関係は隣の車両に搭載するとして、これでDCC化の最大の障壁
(スペース問題)はクリア出来たと思う。

ああ、いよいよ草軽レイアウト一歩前進か?
しかし、架線の問題(私は「電化路線」は必ず架線を張る」)など、まだまだ
考えることはいっぱいだ。

しかし、だからいいのである。
毎回「少しずつ進化」しなくては意味がない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.09

大判デジカメ、カラー撮影へ!

Rgbr
 R

Rgbg
 G

Rgbb
 B

で、R+G+Bイコールは?

Colort_20110609
 なんとなくカラーのような画像

う~ん、大判デジカメのカラー撮影、まだまだ手ごわい。
ユザワヤで購入した赤、グリーン、青のセル板が結構厚手のセル板なので
露出不足のようだ。

まあ、まだこの試みは始まったばかりだ。
きっと、銀塩時代のカラーの試みも苦労したのだろうなぁ・・(遠い目)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.08

苦闘!PU101改良キット!

いつかは勝負をつけないといけない・・・と思っていた。
やはりやるのか・・・・

Pu101k1_20110608
 30年ぶりくらいのPU101と改良キット

2年ほど前に、PU101仕様の丸瀬布のロコ(ほぼジャンク)を入手して
あった。
PU101改良キットが出たので、じゃあ綺麗にするか・・・と塗装を剥がして
などとやっていたら、元の組みが・・だったので、車体はバランバランの
ヘニャヘニャになってしまった(遠い目)。
凄い脱力感・・・・
そんな訳で、丸瀬布復活計画はあっけなく放置プレイに・・

その後、PU101は、同じ乗工社のデキ12のモータ交換(デコーダを
キャブに収める)のテストにしよう・・・と思いつつ、やはり面倒で放置して
あった(要するに怠け者な私)。

今回、PU101改良キットを入手したので復活させることにした。
キットの中身を確認すると・・・・・うっ、パーツが猛烈に小さい(遠い目)
かなり老いが進んだ私の目が「これは小さすぎる、お前にはムリだ!」と
悲鳴を早くも上げる始末。

しかし、ここで負けてはいかん! =>オレ

Pu101k2_20110608
 まずはモータ取り付け

アルモデルの新型0811モータを装着した。
t0.6の板をカットして取り付け。
ウォームギアは、IMONの軸が1.0φになったものに交換。
これは便利なパーツだ。
ロックタイト601でウォームギアを固定して完成・・・となるかと思ったのだが
車輪裏側側面が猛烈に汚れていた(ほぼジャンク製品だった)のと、集電
シューも磨いてやらないといけないのと・・・で整備に時間がかった。
やはり、PU101本体が侮れない。

Pu101k3_20110608
 メインロットのクロスヘッドのピンを0.6φの穴に広げる

クロスヘッドとメインロッドのピンは0.6φである。
メインロッドの穴を広げるのだが、結構タイトであるので、うっかりする
と穴が切れてしまう恐れがある。
まずは0.5φ、次に0.6φとするのが良さそうである。
(私はいきなり0.6φでやったが、かなりヒヤヒヤした)

Pu101k5_20110608
 凄い!こんなところが0.4φの穴が!!

できるかなぁ~、ダメかなぁ~と0.4φのドリルでクロスヘッドに
穴を開けようとすると、しっかりと穴が開いていた。
(中には石膏が微妙に残っているものの)
最近のロストは凄いと思う。
側面にまで穴があり、貫通しているとはビックリである。
ドリルで中の石膏を落としてハンダ付けが出来るように綺麗にする。
これは欠かさずやるべき作業だろう。
メインロッドを止めるピンの径は0.6φである。
動きをスムーズにするため、クロスヘッドの穴は少し大きめの0,7φ
を開けた。
こちらもピンバイスで行う。
(パーツが極小なのでボール盤では押えていられない)

Pu101k6_20110608
 0.4φ洋白線を入れてクロスヘッドを水平にし、ロッドをつける。

0.4φ洋白線を通してクロスヘッドを平行にしてハンダ付け、次は
メインロッドにピンを通してハンダ付けをして止める。
普通の大きさのものはチョロくいつもやっているが、さすがにこの
大きさのものでは、ルーペでチェックしながらの作業である。
ハンダコテは触れたか?触れないか?のすれすれで止める。
ハンダを流す時間も瞬時だ。
はっきり言って、目がすごく辛い(遠い目)

Pu101k7_20110608
 ちょっと違うやり方でやったのは失敗だったかも?

シリンダは、まずはパイプを通し、スライドバーは最初からカットして
ハンダ付けした。
失敗であった(涙)
ただただ、大変なだけであった。
しかも、後出するが、片方が外れてしまった。

もう一組をやるときには、違う方法でスライドバーは固定しようと思う。

Pu101k8_20110608
 改良パーツの組み立て完了、洗浄する。

かなり目が辛かったが組み立て完了。
洗浄して接着やら動輪への組みつけの準備。
パーツがあまりに小さいので、ブラシで洗うことは出来ず、刷毛で洗う
ことになった。
また、洗面器などを下に置いてやらないと、流しに落とすと悲劇である。

Pu101k9_20110608
 シリンダブロックに接着。

これはどうといこともない。
エポキシで接着。
硬化するまで、動かないようにきちんと治具を作った方が良い。

Pu101k11_20110608
 ロッドを動輪に入れる。ここからが・・・

エポキシが固まる間にロッドを組み付けた。
クランク角を90度にする作業は省略(ま、いいかということで)

さて、動くようになるまでが・・・・大変であった。
回らないのである・・・ロッドが引っかかるのだ。
なにしろ、PU101は後輪を駆動し、第一動輪まで小径かつねじりの入った
ギアが5個もあるのである。
ラッシュ(遊びというべき?)の付き方もなにやら微妙で、どの位置で第一
動輪にクランク穴を開けるべきかは微妙だ。
結局、3回穴を開けて(微妙な位置なのでサイドロットで隠れた)、ロッドの
穴もヤスリで広げて(後で判ったのだが、抜きのエッジが微妙で、ヤスリ
仕上げしておくのが良いみたいだ)対応した。

ハンダによる組立より、こちらの調整の方が時間がかかった。

Pu101k10_20110608
 さらにスライドバーを外れる・・・

さらに、スライドバーのハンダが外れる・・・・
う~ん・・・・

Pu101k12_20110608
 そんなことにはメゲない。

まあ、こんなことは想定内である(なぜ?)
洋白0.5幅のt0.3の帯板をシリンダブロックトシリンダに穴を開けて
差し込んで対応完了。
(というか、こちらの方が強度もあるし工作も楽なことが判明)

Pu101k13_20110608
 ここまで8時間、苦闘であった。

Pu101k14_20110608
 スライドバーは、左右各0.5mm横に広げてある。

苦闘8時間、どうやらそれなりの走りに到達。
しかし、ややラピッドスタート気味である。
サイドロットの抵抗が、アルモデルの0811には厳しいようだ。
IMON提供の1020はかなり強力なモータなので平気かもしれない。

改良キットについての私の感想。
・PU101の動輪にメインロッドとサイドロットを組み込むと寸法がギリギリ
 なので(そこが良いのかもしれないが)やはりクロスヘッドにクランクピン
 が当たってしまう。
 シリンダ中心感覚は、外側に0.5mmずつ出してくれる方が、組むもの
 (私のような不器用なものには)にとってはありがたい。
・上記と関連して、シリンダに入れる内径0.5φのパイプであるが、クロス
 ヘッド側が0.4φだからこれでも・・なのかもしれないが、やはり工作精度
 の問題(って、自分がダメなだけかも)からすると、できれば内径は0.6φ
 にしてくれた方が動かす側としては楽だと思う。
 (自分で組むときには自発的に交換しよう)
・やはり、後輪にモータ駆動がかかっているPU101では、メインロッドだけ
 をこのキットでディテールアップするのが無難だと思う。
 そうすれば、上記の左右各0.5mm拡幅は必要ない。
 (サイドロットとの干渉を気にしなくて済むから)
 それだけなら、かなり作業は楽である(そりゃそうだ)
 その割には、クロスヘッドとメインロッドがググッとレベルアップするので
 満足度は十分だと思う。
 =>なにしろ、サイドロットの調整だけで2時間かかった。
    慣れればどうということもないかも?は不明。
 =>考えてみると、ここまでシビアな調整をして動かしたこの動力、
    次にPU101を分解整備・・と思っても、サイドロットが微妙な
    関係で作用しているとなると、怖くて分解(動輪を外す)ことは
    出来ないことに気が付いた私(う~ん)
 =>クランク角を90度にする作業をサボった(ギア連動だから)のだが、
    それの悪影響でトラぶったのかは?不明である。
・しみじみと見ていると、シリンダブロックが左右一体では、DCではさして
 問題はないが、DCC化すると金属のサイドロット+メインロッドで、微妙
 に通電してしまうかもしれない(未検証なので断言は出来ない)
 その場合、シリンダブロックを左右分離し、PU101の取付穴(1.4φ)を
 使ってネジ止めに改造した方が良いかもしれない。
 まあ、そうすれば、「左右の+0.5mm拡幅」はモデラー自身がやればいい
 ことになるから、むしろ良いことかもしれない。
 =>それで、乗工社はメインロッドをプラにしていたのか・・と今頃気が
    付く私ってどうなの?

完成したものを見ていると「ああ、確かに格段にディテールアップした」
のが実感できる。
ただし、このキットはディテールアップ工作しかやったことがない人には、
厳しすぎるかもしれない。
少なくとも、動力装置を自分で作るか出来合いのものでも、自分なりに
改造できる程度の知識と技術は必須であろう。
そういう意味では「工作の技術を1段UPする」という題材としては良いもの
だと思う。
=>もっとも、辛さを減少させたいなら、サイドロットを省略すればいいだけ
   だから回避策はしっかりとあるから安心。
=>クランク穴を間違えてしまった人のために、動輪の分売をお願いします!
   =>IMONさん

それにしても、今回の件で自分の目の老化を実感した。
ああ、ハズキルーペがほしい!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

大判デジカメ使用の準備

大判デジカメ、ようやくきちんとしたボディになった。
いよいよ、使いこなすための準備である。

Wed1_20110608
 フィルタ取り付け枠とIR/UVフィルタ

ダンボールカメラ時代に、日中使う場合にはCONGO210F4.5の最大絞り
値(F=1:45)を使用しても、露出オーバーになることは確認済である。
そうなると、NDフィルタを入れなくてはいけない。
CONGOレンズには、フィルタをそのまま装着することは出来ない。
IR/UVフィルタも、フィルタ取り付け枠(以前Zunow50F1.1用にフードを作成
したものを改造)にパーマセルで貼り付けて使っていたのだが、それでは
NDフィルタ(重ねて使う可能性あり)は装着できない。
ということで、ステップアップリング(55φ=>72φ)をネジ止めし、72φ
のフィルタを使えるようにした。

IR/UVフィルタについては、72φ=>77φのステップアップリングにエポキシ
で固定。

ところで、先に77φのND8を購入(というか、ポイントを使った)したのだが、
ああ、これはムダになってしまうのか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.06

プリズナーNo.6

昨日、CONTAX I型(Ver.3)の試写を行った。

Mon3_20110606_2
 CONTAX I型 1/100 Tessar50F3.5 絞り解放

Mon4_20110606
 CONTAX I型 1/100 Tessar50F3.5 絞り解放

近接でファインダー中央にチョコ君を入れて撮影すると、やはりこのように
ズレてしまう。
まあ、判っていたことではある。
スリ傷のないTessar50F3.5は、カッチリと写っていい感じだ。

さて、大判デジカメの試写といっしょに、CONTAX I型もお寺で撮影してみる
ことにした。
そろそろあじさいが咲き始めているころだ。

Mon5_20110606
 ん?なんだこれ??

撮影をしていると、光の柱が現れた!
な、なんだ!!
どうやら、聖域に入れないように私を押し戻しにかかってきたようだ!
こ、これは・・・
光は、なにやら後ろにバラまいている!!

Mon6_20110606
 さらに現れる光の柱、その光で画像も乱れている!!

Mon7_20110606
 ついに、光の柱は次元まで歪ませて聖域への立ち入りを防ぐ!!

とうとう、光の柱は次元をゆがませ、激しい攻撃をしてきた!
危うし!オレ!!
これはひょっとして・・・あの「プリズナーNo.6」では?
私はこのお寺の境内に閉じ込められてしまったのだ!!
  ・
  ・
  ・
あほ!

これはクラカメによくある「心霊現象」に違いない!

Mon8_20110606
 調べて判った「驚愕の事実!!!」

調べてみると面白いことが判った。
それは、このCONTAX I型(Ver.3)を
 (1)まず、1/50のくらいでレリーズする。
 (2)シャッターを巻き上げずに1/25にセットする。
 (3)そのまま巻き上げると・・なんと!隙間が開いて巻き上がる!
面白いのは、微妙にななめの隙間だったり、縦位置で撮影したので、陰に
なった部分(周囲はかなり曇天で暗くなっていた)は半分になったり、早く
巻き上げたので巻き上げ時に微妙に露出して歪んだ像が写ったり・・と
偶然が偶然を呼んで、この面白い写真が写ったのだ。
また、1/25にする前のシャッター速度が、1/100以上だと、これまたこの
現象は発生しないのだ。
曇天や日陰だったからこそ、この現象は発生したのだ!
凄いぞ!プリズナーNo.6!!(違うって)

う~ん、クラカメってすごいな。
こういうスリルとサスペンスまで与えてくれるのだな。

なんにしても、クラカメというのは「この程度のこと」で怒るようでは修行が
足りないのである。
楽しんでこそ!である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.05

本格大判デジカメ

さて、いよいよちゃんとした大判カメラを入手することができた。
大判デジカメ、本格版開始である!

Oobanmkii1_20110605
 スキャナ取付枠、レンズボード作成

大判デジカメ、本体を改造せずに対応するためには、レンズボードは
最初から付いているもの(90X122X6)を作成し、スキャナは木枠を作って
オリジナルのものと同一仕様にしなくてはいけない。
まあ、それは私としては「いつもの工作の延長だよね」ということで、木工
を開始することになる。

Oobanmkii2_20110605
 レンズボードはベニヤ板+ヒノキ角材、ようやくきちんとした取付

レンズボードは、銀塩バージョンのようにかっちりとした防光対策は
必要ない(やってもいいけど)ので、ベニヤ板+ヒノキ角材で作成した。
ダンボールカメラ時代のように、パーマセルで張り付けるようなことを
しなくて済むのは精神的に楽だ。

Oobanmkii3_20110605
 ピントグラスと同一仕様にしたスキャナボード

ヒノキ角材(10X30)で木枠を組み、ピントグラスと同じ仕様のものを作った。
木枠さえできてしまえば、ピントグラスと共用が出来て楽だ。

Oobanmkii4_20110605
 完成したところ、いい感じである。

できるだけ大きな大判カメラを選んだので、スキャナの撮像範囲のかなりの
部分をカバー出来た。
スキャナ動作開始部分を開口できるようにしてあるのは、パソコン接続時と
スキャン開始時(プレビュー時)に強い光を当てることが必要になるためで
ある。
こういう教訓は、先人(オフ会で私に教えてくれたSさん)の教えが大変参考
になっているところである。

Oobanmkii6_20110605
 第一発!室内で撮影!!

絞りF=1:4.5で撮影。
おお!ほぼ真四角の輪郭でかっちりと写っている。

さて、いよいよ野外撮影だ!

Oobanmkii5_20110605
 きちんとした大判カメラによる撮影に見える

父の墓掃除といっしょに、CONTAX I型(Ver.3)のテスト撮影と大判デジの
撮影を行う。
こうして、ちゃんとした大判カメラを使うと、ちゃんとした撮影をしているように
見えるのが良い。
事実、こうしたきちんとしたカメラで撮影していると楽しい。

Oobanmkii7_20110605
 F=1:8 IR/UVフィルタなし

Oobanmkii8_20110605
 F=1:6.3 IR/UVフィルタ付

夕方でかなり曇天。
それでも、やはり野外には紫外線も赤外線もあることが判る。

Oobanmkii9_20110605
 F=1:6.3 IR/UVフィルタなし

Oobanmkii10_20110605
 F=1:5.6 IR/UVフィルタ付

このくらいになると、かなり暗くなってきたので、ピント合わせがちょっと
辛かった。
それはともかく、紫外線と赤外線は曇天でも結構あるのだな・・・と思う。

さて、これでこの大判デジカメがかなり使えるのは判った。
次はいよいよ「大判デジカメによる撮影散歩」だろうか??

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011.06.04

カメラ関係、寄り戻し

さて、いよいよレイアウトに直結した模型工作を・・・・

Sat1_20110604
 カメラ市にて

こんなときに、東急百貨店でカメラ市である。
クラカメマニアである私は、一応は行くのである。
昨日はどうという・・・こともなかった。
しかし、一夜明けて「あれはやっぱり買っておくべきか」という気持ちが募る。

結果、大判カメラ(大判デジカメ用)とCONTAX I型(Ver.3)が気が付くと袋の中
に入っていた(遠い目)

Sat2_20110604
 CONTAX I型(Ver.3)は欠品パーツがある。

CONTAX I型(Ver.3)は極めて廉価だった。
完全オーバーホール済で、レンズはテッサー50F3.5にしてはレンズに傷が
無い素晴らしいコンディションであった。
それはいいのだが、欠品パーツが2点あった。
 ・ファインダーの焦点距離用枠がない
 ・巻き上げ側の押え板がない
というものである。
どちらも、無くても実用には支障なし(のはず)であるが、作ってもどうという
こともないので、Ver.2とVer.5を参考にしてパーツを作ることにした。

まずはファインダー枠を作った。
Ver.2のものは135mm用だったので、Ver.5を参考にして85mm用を作成
した。

Sat3_20110604
 フィルム巻き上げ側の押え板を作る。

こちらも無かった。
面白いのは、Ver.2はニッケルメッキなのに、Ver.3は黒塗装であることが
判ったことである。

Sat5_20110604
 パーツを固定したところ。

ああ、こういう違いがあるのか!
こういうことは、現物を所有したものの恍惚感である。
マニア以外には判らない幸福である。

Sat4_20110604
 Ver.2とVer.3の並び。素晴らしい幸福感だ。

さして違いはないだろう・・と思っていたのだが、Ver.2とVer.3は結構違いが
ある。
また、どちらを操作していても思うのだが、ちゃんと整備済(新品時に誓い)
のものを操作していると、スロー付のものよりスムーズだし、音も静かだし、
重さも軽くて取り回しがいい。
ライカがスローなし(II型)を残した(実際は1/25または1/20のためにガバナー
があるのに)のに、CONTAXは止めてしまったのか?
当時の事情に、なにかこう心が行くのである。

明日、天気が良ければ撮影をしてみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »