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2011年7月

2011.07.31

ハドソンの14年式の話(2)

ちょっと前にUPしたネタの続編。

 

元々は「日本軍の拳銃がなぜ海外からは低い評価なのか?」を調べるため
に購入したモデルガンなのだが、ハドソンの14年式(N-1)は40年近く前の
製品で、その時代のスタンダードというか、銃刀法のせいなのか?パーツ
強度も精度も低く、ウチに来た当時はまったく動かなかった。
それを修理して、なんとかストライカーが動作するようになったのだが・・

 

Sun1_20110731
 ストライカーが折れてきた

 

さして動作させている訳でもないのだが、今日ふと操作してみるとボルトが
変な位置で止まるようになった。
なぜだろう?とストライカーを抜いてみると、「あ!折れてきた!!」
なるほど、これではストライカーがボルトの中で詰まって動作しなくなる。
まあ、別に放置しても良いのだけれど、せっかくなので、洋白0.5tで補強を
してみた。
まあまあ動作するのだが・・・

 

結局、またヒビが広がって動きが悪くなってくる。
これはもう、根本的な解決をしなくてはダメなようだ。

 

Sun4_20110731
 6.0φのパイプでストライカーを作りなおし。

 

結局、真鍮6.0φのパイプで作りなおす。
t0.8の真鍮板をハンダ付けして補強とそれなりの形にする。
シアーに当たる部分は両側の磨耗するところをt0.5の洋白板を貼り、
突起とパイプの固定部分にはピンを圧入して強度を上げてある。

 

結果、凄く快調になった。

 

考えてみると、この製品が出た当時には私はこのモデルガンを購入する
気はまったくなく、遠く40年近くを経て手にしたものを直している。
せっかくここまで形を保っているのだから、きちんと動くよう維持して
やるか。

 

それにしても・・・・・鉄道模型作れよ!
 =>自分

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IMONの温根湯ボールドウィン(4)

欠品だったスライドバーがその後届いた。

Sun2_20110731
 煙突を付ける。

どうということのないはずの煙突の固定。
煙突は上からネジ止めするのだが、締めこむ先はウェイトである。
この時代のキットは、普通に真鍮の太い棒である。
(将来はタングステンになるのか?)
確か、この方法は乗工社時代からだったはずである。
ところが、このネジ止めがなかなかうまくいかない。
ウェイトが変な角度になってしまうのだ。
大したものでもないのに、イラっとする。

Sun3_20110731
 スライドバーを止めて、いくつか手直しして作業完了。

スライドバーのハンダ付けはどうということもない。
むしろ、先の煙突のネジ止めで手間取って、砂撒き管のハンダが
外れてしまって、やり直しをすることになった。

洗浄も済ませたので、来週にでも塗装しよう。

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2011.07.26

IMONの温根湯ボールドウィン(3)

ダブルヘッダーである。
昼食後、いよいよ残り部分をやる。

Tue10_20110726
 このロコはボイラー周りの配管がすごい。

温根湯のボールドウィンは、木曽のものとは違って配管が多い。
しかも、実車を知らないだけならともかくとして、組立図を見ただけでは
配管がどうなっているのかが、さっぱり??なのである。

結局、まずはコンプレッサーを固定、左側の配管(蒸気側)から行う。
これがまた結構あちこち回してあって(模型だから兼用になっている)
1時間くらいを費やした。

さて、次はエアー側なのだが、この画像の下にある真鍮線(ちょっとだけ
曲げてある)があるだけなのである。
う~ん、これで何を判れと言っているんだ??

Tue11_20110726
 まるでスフィンクスの謎かけのような配管工作は続く

エアー側の配管は、どうやら2本を組み合わせ(ボイラー下側と上側を
通る配管)があって、キャブ側で接続して使うらしいことは判った。
下に置いてあるのは逆止弁に向かう給水管である。
エアー周りを付ける前に、給水パイプを付ける。
エアー配管の下になってしまうからだ。
まったく、詳細も判らず、図面も??なもので、組立順序を考えるのは
なんとも大変だ。

Tue12_20110726
 エアー配管(放熱器込み)はこんな感じ

ボイラー下と上を通る配管をキャブ側でくっつけ、まとめ金具(というのか?)
で束ねる。
このやり方は、それなりに蒸気機関車を組んだ経験がないと難しいのでは
ないだろうか?

Tue13_20110726
 これが大変だった。

エアーの配管をするのだが、これがまたコンプレッサーのところであちこち
取りまわしている(これも模型ならではだ)ので、寸法を合わせるのが大変
であった。
しかも、ボイラーとコンプレッサーの間の狭いところを真鍮線(0.5φ)を
通してキャブ側で上下90度ずつ曲げる・・という、ほとんどマジックの
ような工作をしなくてはいけないのだ。

ん~、この辺りは組む順番を間違えたかも?
IMONさんも完成品を作るのだから、そんな組み方をするはずがない。
もっとも、IMONさんが完成品を作るのならば、配管は曲げ治具がある
はずだから、こんな苦労はしないか。

それにしても、このキットは真鍮線が入っているだけで、全部やれという
とことん「蒸気の配管を味わう」ことを追及した製品だ。
昨今では、珍しいのではないだろうか?

結局、この配管でまた1時間かかった。

Tue14_20110726
 最後の工作はヘッドライト台にフックをハンダ付け

どうにか最大の山場を越えた。
最後の工作は、ヘッドライト台に小さなフックをハンダ付することだ。
それにしても、これって・・・・ロストの型を最初からその形にすればいい
ことなのではないのか??(どうってことない工作ではあるが)
完成品を作るときに、手間だと思うのだが・・・
もっとも、この複雑怪奇な配管も真鍮線でやるくらい(ロストにしない)の
だから、IMONさんはとことんマニアである。

これでようやく、ハンダ付工作は完了した。

Tue15_20110726
 工作を完了したところ(左側)

Tue16_20110726
 工作を完了したところ(右側)

Tue17_20110726
 正面から見たところ

Tue18_20110726
 上から見たところ

いや~、この輪番休業では、仕事以上に働いた。
配管については、私の想像と好みでやったものである。
=>放熱管は本来はボイラー側に傾いているらしい。
   私の好みで垂直にしたので、向こう側に行く配管も変更した。

これから温根湯のボールドウィンを組む人の参考になれば幸いである。

これを組んでいて思った。
「置戸の完成品が出たら、喜んで購入しよう(どんなに大変か判ったから)」

いや~、久々に連続で車両を組んだ、組んだ。

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IMONの温根湯ボールドウィン(2)

輪番休業の2日目である。
平日休みのパワーをボールドウィン完成に向ける(えらい!)

Tue1_20110726
 判りにくいところは「現物」で確認する

キャブ内部に下回りを固定するアングル材を付けるのだが、その位置が
良く判らないので乗工社のボールドウィンを出してきて確認する。
下から1mmの位置である。
よくよく図面を見ると、ひっそりと1mm・・・と描いてあったが、これがどの
部分かは書いてない。
この辺りは、「乗工社全盛時代のワイルドさ」を残すことで、マニアを
楽しませるという演出なのか?

Tue2_20110726
 縦トイが2本、手スリは全て「自分で曲げる」

幅0.5mmの短い帯板が入っている。
なんだろう?と思うと、どうやら2本はキャブ横の縦トイであった。
ちなみに、手スリは全て自分で曲げるのが乗工社時代からの伝統の
ようである(前に出てきたKATO5tもそうだった)
IMON時代になっても「マニアを甘やかさない!」という姿勢がいい。
しかも、キャブにドアをハンダ付けすると、しっかりと手スリ穴がふさがって
しまう(右側の戸、両側に手スリがあって、片方が半分くらいふさがる)
自分でドリルでもむということの大事さを、マニアに教えているのだろう。

Tue3_20110726
 このロストパーツは?正解は開放テコ受け??

なにやら2個付けるパーツは?
乗工社のボールドウィンで確認すると、どうやら画像の上下関係で
付くパーツであった。
開放カプラー受け??しかし、朝顔カプラー仕様なのだが・・

Tue4_20110726
 この配管は何?というか、どういう曲がりっぷり?

キャブ前から水タンク?があると思われるところまでパイプが延びて
いる。
これは何?というより「どういう風に曲げればいいの?」
組み立て図の図面らしきものではしっかりとコンプレッサーで隠れて
見えず(う~ん)、裏側の写真っぽいもの(模型の)でも良く判らない。
これはきっと「モデラーは見えないものを想像して作る能力がなくては
いけない」という戒めなのだろう。
その戒めはキャブ横のハシゴもそうで、なかなかいい形に曲げること
が出来ない。
こういうときこそ、私の「資料も見ないでテキトーに作る」が生かされる
のである。
ああ、こういう私の出番を残してくれているんだなぁ(遠い目)

ところで、この配管を途中で押さえている金具であるが、組み立て図に
よると「0.5mm幅の帯板を0.6φの真鍮線に巻いて割りピンのように」
と書かれている。
う~ん、遭えて割りピンを入れないところが渋いなぁ。
このボールドウィンのキット、マニアに適度な緊張感を与えることを意識
しているところが渋い!

Tue5_20110726
 キャブ完成(1)

Tue6_20110726
 キャブ完成(2)

ということで、こういう感じになった。
給水ポンプの配管?とハシゴの曲がりっぷりはご参考までに。
(私のカンピュータで算出したものなので、実物通りかは不明なので)

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2011.07.25

IMONの温根湯ボールドウィン(1)

一頃よりマシなのかもしれないが暑い。

今日と明日が輪番休業である。
ということで、模型工作に熱意をかけることにする。

Mon2_20110725
 まずは塗装

雨宮の5t機、KATOの5t機(って、この2両の大きさで同じ重さとは
思えないのだがどうなんだろう?)、草軽ホハ30と塗装。
KATOをどんな色にするか?は迷ったのだが、沼尻DC12用に購入したが
どう考えても違うタミヤのTS-15を使ってみた。
(そういう深い考えのない塗装をするのが我ながら凄い)

さて、次はIMONの温根湯のボールドウィンである。
実は、乗工社の草軽デキ12をもう1両増やそうと思っているのだが、
「それだったらIMONキットの未着工を無くそう」という誓いを立てたので
組み始める気になったのだ。

Mon3_20110725
 まずは動力部

IMONというか乗工社のボールドウィンは動力が大変凝っている。
実は4両同タイプのボールドウィンを持っているのだが、自分で組むのは
初めてである。
まずはギアボックス?を組むところで「お、これは大変だ」と思う。
この細かい真鍮プレス抜きパーツを、カッチリと組むのは、それなりに経験
がないと難しい。
私は、こういうときはカマボコ板(熱に強く反らない)とヒノキ棒で直角を
出して組むのだが、これは結構コツが必要である。

Mon4_20110725
 ブレーキシューはどうやってつける?

パーツを確認したところ、スライドバーが欠品であった。
電話をして送ってもらうことにした。
さて、台枠を組み、次はブレーキシューである。
これを先に付けないと、シリンダを先に付けるとハンダコテが当たらない。
それはいいのだが、これが結構付け難い。
サドル部分は大きなロストワックスパーツに穴が隠れ、裏側からコテを
当てられないからだ。
これはどういう順番でやるべきなんだ?
しかし、サドル部を台枠に付ける前にブレーキシューを付けても、熱で
外れてしまうと思うのだが・・・

Mon5_20110725
 エアホース、フロントデッキ部分のバー(名称忘却)を付けた

さらにエアホースとフロントデッキ部のバー(なんという名前だったっけ?)
を付ける。
ここで気が付いたのだが、どうやらシリンダはこれらのパーツをフロント
エンドにハンダ付けした後、つまりは最後にハンダ付けするようである。
(要するにコテが当てにくい)

などという教訓を残して、温根湯ボールドウィンの下回りの組みは完了。
(注:スライドバーは欠品なので後で付ける)

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2011.07.24

車両制作、がんばる!

台風が去って、なぜか涼しくなった。
この陽気を逃してはいけない。
(って、逃しっぱなしかもしれないが)

Sun2_20110724
 DC12、白を入れる

DC12の白を入れた。
これが無ければ、簡単な車両なのだが・・・
塗装、苦手である。

この次に、草軽ホハ30の屋根色も塗った。

Sun3_20110724
 乗工社の雨宮5t機も組む

ボイラー周りを残していた乗工社の雨宮5t機も組んだ。
やはり、逆止弁を省略。
やろうとしたのだが、なぜか水タンクとの間に入らなかった。
ひょっとして組み間違え?
ま、どうせ他の蒸気も省略しているからいいか。
塗装のため、すぐに洗浄。
考えていると手が止まるから危険だ。

Sun4_20110724
 久々のカシメ作業

IMONのキットは、温根湯のボールドウィンとKATO5tが未組みである。
この勢いで着工する。
どちらから?と思ったが、簡単そうなのでKATOからかかる。
まずは動力部のカシメ作業。
小さいと目が辛い(涙)

Sun5_20110724
 すいません、簡単じゃなかったです(反省)

なめてかかったのが悪かった。
2時間で完了するはずだった組立ては、結局3時間かかった。
目が辛い・・・
こちらも洗浄し、塗装待ちである。

で、気が付いた。
KATO5tと雨宮では、色が違うので同時にカラープライマー吹けない・・・・
バカすぎ!
 =>自分

それはともかく、明日はまた塗装をしよう。

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2011.07.20

軽便関係、動きあり!

台風6号がやってきた。
こうなると、「今日は電車が止まるかもしれない」ということで、どうせなら他にも
ある用事を済ませよう!ということで、休むことにした。

Wed1_20110720
 第一の懸案

まずはウォーミングアップとして、ハドソンの南部14年式のストライカーがちゃんと
シアーにかかるように調整した。
なるほど、これで一応はきちんと動作する。
安全装置をかけてもムリクリトリガーを絞ると暴発するのは・・実物通り?

さて、気分を切り替えて次の作業だ。
沼尻のDC12の塗装である。
造形村のコンプレッサー+ガンも使い方が判ってきた。
カラープライマーのきめ細かい塗装がいい!
やはり、この塗装セットは素晴らしいなぁ。

塗装が乾くまで、次の作業をする。
乗工社の草軽ホハのキット組みだ!
今年こそ、草軽レイアウトに1歩でも近づくのだ!

Keibenko7_20110720
 カラープライマー=>塗装

カラープライマーを拭き、シェフさんのテクニックを見習ってタミヤTS-55と64で
塗装をする。
う~ん、ちょっと黒過ぎるような?
まあ、前作もこうだからいいか。

Keibenko2_20110720
 これはインベーダーゲームのキャラか?

草軽ホハの洗浄も終わり、カラープライマーを拭く。

その間を縫って雨宮8tのキットの組みを開始!
ある方に譲って頂いて1年くらいか?
申し訳ないので、組むのだ!
このパーツは、ちなみに、シリンダである。
パタパタ折りはワールド工芸さんだけかと思ったが、乗工社のキットも
こういう感じなのか。

Keibenko3_20110720
 このキットでは、シリンダは台枠にハンダ付けだ。

地味に組んでいくと、どうやらこのキットのシリンダは台枠にハンダ付である。
大丈夫か?
まあ、とりあえずはそのまま組んでしまおう。

Keibenko4_20110720
 スプレーを拭いたら…ああ!塗料がダメになってる!!(怒)

雨宮の工作で2時間以上。
草軽ホハの床板と台車の黒は大丈夫だったのに、屋根色のグレーが
スプレーがダメになっていて、ブツブツになってしまった(号泣)

ばかやろ~!(怒・怒・怒)仕事増やすな!!!!!
シンナードボンでやり直しだ。

Keibenko6_20110720
 草軽ホハ、塗装はここまで!

車体のカラープライマー拭き直し。
まあ、どうにかここまでやった。

Keibenko5_20110720
 パタパタ折り再び

雨宮8tのボディを組む。
こちらはもっとパタパタ折りである。
現代のキットと違い、結構手直ししないときれいに折れない。
「相棒」を見ながら、あれこれ補正して折っては合わせ、あちこち削っては
また追って合わせ・・の試行錯誤である。

Keibenko8_20110720
 雨宮の8t、今日はこんな感じか?

チョコ君の散歩もあるので、乗工社の雨宮8tはここまでである。

Wed3_20110720
 今日の軽便の車両の成果

まあ、よくもこうもあれこれやったもんだ。
今日の成果はこんな感じだ。
新規着工2両にしては、まあまあのアベレージだろう。

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2011.07.17

ハドソンの14年式の話(1)

私の性格は、どうも「知りたい」と思うと、あれこれと探したり調べたりを地味に
続けてしまうもののようだ。

 

大したことではないのだが、確か去年くらいに「マニア待望の94年式が発売」
というものがあった。
なんじゃそれ?と思う人が多いだろう。
私が少年の時代から「日本軍の世にも不思議な拳銃」として本には出ている
ものの、不思議な外観は書籍から判るものの、中がどうなっているのかが??
のまま現在に至っているものだ。

 

う~ん、ちょっと買ってみたい・・・

 

そうしたら、さらにオークションに、小さくてカッコイイものが出ている。
「ベビー南部」である。
これはかっこいいなぁ。

 

書籍は購入するとして、現物は手にはできないがモデルなら入手出来る。
ということであっさりと購入。

 

それはいいのだが、前から不思議に思っていたことはさらにある。

 

Bnanbu1_20110717
 なぜ上下の銃を元にすると真ん中のものになる??

 

これまた少年時代からの拙い知識であるが「南部拳銃はルガーP-08を
元にして・・」というものである。
しかし、あまりにメカが違いすぎないか?
最近の月刊Gun(ああ、10年ぶりくらいに買った)によると、外観的や一部の
構造はP-08であるが、ロッキング機構(ショートリコイル)は、モーゼルなのだ
そうである。
で、思い出した「あ、屋根裏からモーゼルが出てきたじゃないか!」
そのモーゼルは高校生のときに友人が壊れたものをくれたのだが、私が直せる
訳でもなく、いつしか屋根裏で30年以上・・・
もう1台はP-08があればいいのか!とyahooでさっそく落札。
(おいおい、なんかハマってないか?)

 

Bnanbu2_20110717
 マルシンのP-08

 

かなり実物に忠実なマルシンのP-08である。
分解(フィールドストラップ)は極めて簡単である。
100年以上前の機械とはとても思えない。
結構複雑なメカなのに、グリップ内にあるスプリング1本で作動する。
もっとも、そのためにかなり複雑なテコやらリンクがある。
南部拳銃は左側に平行にスプリングがある。
これはあくまで私の予想であるが、グリップを細くする(日本人向きに)に
グリップのスプリングを平行に横に置くようにしたのではないか?
そうすれば、メカはかなりシンプルになる。

 

Bnanbu5_20110717
 分解はこの2パーツを外すだけ

 

フィールドストラップは、バレルを少し押し下げ、ロッキングボルトを回し、
トリガープレートを外すだけだ。
こういうシンプルな構造を考える人は頭がいいのだろうなぁ(遠い目)

 

Bnanbu3_20110717
 実物と構造を変えた部分が破損・・・

 

操作して遊んでいると動かなくなった。
それで分解したのだが、開けてみるとストライカーをシアーが捕まえる突起が
ボッキリと折れている。
書籍で調べると、これはモデルガン的に変更されている部分だ。
しかも、実物は鉄なのにモデルガンはアルミ製なのでボッキリである。
まあ、どうせダミーカート仕様だからいいか。

 

ところで、前から??だったことがある。
P-08はなぜにこんな複雑なトグルジョイント(尺とり虫)構造なのか?

 

Bnanbu11_20110717
 ブローバック開始(ショートリコイル)

 

モデルガンがあるので動かして確認する。
弾丸が発射されると、ショートリコイルが開始される。
すると・・

 

Bnanbu12_20110717
 背後にある突起に当る。

 

背後にある突起に当る。
この突起はフレームについている。
ここでちょっと粘り・・・

 

Bnanbu13_20110717
 突起をテコの原理で押して、ジョイントとバレルごと動く。

 

フレームの突起をテコの原理で押しながら、ジョイントも下がるとともにバレルも
後退していく。

 

Bnanbu14_20110717_2
 完全に開いた状態

 

こうして排莢を完了する。

 

このしくみ、すごく巧妙な感じがするが、反面きちんと動作させるのは大変だと
思うのだがどうなのだろうか?
P-08の元になったボーチャートピストルは、背面の丸い部分の中に沿ってレバー?
が動いてこの動作をしていた(らしい)が、P-08はこの突起とジョイントのテコの原理
だけでやっているのだから大したものである。

 

機械の知識がちょっと増して嬉しい。

 

さて、次である。

 

Bnanbu6_20110717
 ハドソンのモーゼルミリタリー・・・ちょっと悲しい事実

 

屋根裏で30年近く醸してきたモーゼル。
モーゼルもすごく匠な構造で、分解は背面のラッチをポチッと押すだけで
全パーツがボロっと出てくる。
完全なユニット構造である。
う~ん、まるでCONTAX II型を見ているようだ。
しかし、こちらの方がカメラよりはるかに昔のものなのである。
ドイツ人凄い!

 

で、ここまでやって気が付いた。
あ・・・・ハドソンのミリタリーはショートリコイル機構がないんだ・・・
まあ、それらしきものが見られたからいいか。

 

Bnanbu7_20110717
 いつの間にか増えた14年式

 

きれいなベビー南部を分解するのも・・と思った訳でもないのだが、なんとなく
廉価な14年式を入手してしまった。
しかし、動作がまったくほんとにおかしい。
ということで分解してみる。
フィールドストラップは、トリガーガードを外すときにピンを抜かないといけない
点以外は実物とほぼ同じだ。
P-08から見るとかなり部品は少ない。

 

見ていると、確かにバレルの形はそっくりだし、ボルトも尺は取らないものの
長くしてそのまま後ろに下がるようにしたようにも見える。
ハドソンらしく、問題のモーゼルの影響?のショートリコイル機構は省略(涙)
されているので不明・・
注:この製品はN-1です。
  改良型のN-2,3はしっかりとショートリコイル機構があります。

 

Bnanbu9_20110717
 驚愕の事実!ストライカーの形状が変?

 

この14年式、ストライカーがまったく動かないのである。
分解してびっくり!
なんと!太すぎて中で詰まっていた」のである。
約40年を経過して発覚した事実・・・

 

Bnanbu10_20110717
 ストライカーを修理

 

ストライカーを切って削って・・・修理完了。
しかし、壊れていたのはここだけではなかった。
 ・安全装置の軸が中で曲がっていた。
  =>バレルの欠き取りが足りなかった(ガリガリと削る)
 ・シアー後端部がぜんぜんストライカーに当っていない
  =>曲げたり削ったり
 ・ボルトが渋い
  =>あれこれと調整
う~ん、何やってるんだ? =>自分

 

Bnanbu15_20110717
 問題のストライカーとシアーの接触部分

 

日本軍の不思議な規則がある。
拳銃の携帯方法なのだが、
 ・大小2つの巾着袋が支給
 ・射撃しないときには、弾丸を抜いた銃本体とマガジンを袋に入れる
え?それって咄嗟のときに困らないのか??
しかし、この構造を見て納得。
これっぱかしの引っかかりでは、ちょっとした衝撃でストライカーが打撃
してしまう可能性が否定出来ない。
暴発で死ぬのは嫌だよね・・・・
しかし、戦場で敵に襲われて反撃出来ないで戦死・・・も悲しい。
こういう武器を支給されて戦場に行った方々の気持ちはどうだったんだろう?

 

Bnanbu16_20110717
 南部拳銃のストライカーとシアーの接触部分

 

ちなみにベビー南部の同機構部。
こちらもチラリとしか接触していない。

 

考えてみると、南部拳銃は1903年開発である。
自動拳銃のご先祖様だ。
ベビー南部はこれでも「当時の常識」といえなくもないが、14年式は
20年以上後の拳銃なのに、まだ同様の機構というのはどうなのか?

 

Bnanbu8_20110717
 結局「資料」という口実でなんだかんだと増殖

 

色々なことが判った。
しかし、21世紀になって「初めて自分でモデルガンを買う」ことになるとは
思わなかったなぁ(遠い目)。

 

ここまでやって気が付いたのだが、南部拳銃=>14年式の系譜はなにか
見えたのだが、94年式のまか不思議な構造は??である。
やはり、同年代(1934年)のドイツの拳銃の影響があるのだろうか?
考えてみると、あのワルサーP-38もそろそろ登場の気配(その前タイプの
APはあった)でもあるし、影響はきっとあるのだろう。
しかし、それならなぜにああいう摩訶不思議なものが出来たのか?

 

日本人、こういうメカを作るのが苦手なのだろうか?

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2011.07.10

珊瑚の東洋活性白土2号機、一応完成

まったく暑い。
昨日で梅雨が終わった。

Kyosann6_20110710
 汽笛と安全弁

汽笛は珊瑚の古典機用(大小2個入っている)の大きい方、安全弁は
アダチの小型をカットして使っている(パイプ部)。

Kyosann7_20110710
 ウェイトも搭載したところ。

サイドタンク部にフレキシブルウェイトを入れた。
全重量は38g。

Kyosann8_20110710
 デコーダを入れるスペースを確保。

DCC対応はこの時点で考慮済。
ボイラー部に楽勝で入る。

Kyosann9_20110710
 結構ハードにウェザリング?

一応、DC仕様で走行可能な状態になった。
今回、リキテックスによるウェザリングを試みたり、一応はサウンド
搭載を試したり・・・となんだかんだあったが、珊瑚模型のエッチング
板の東洋活性白土2号機は完成した。
当初オーナが着手して何年経過したのだろう?(遠い目)

PU101を使っているので、ちょっと走行音はちょっと大きい。
それでも、こうして完成車両になった姿を見るのは嬉しい。

Sun2_20110710
 しばし放置プレイになっていたワールド工芸の草軽デキ

東洋活性白土2号をテスト走行をさせているうちに、「そういえば
忘れていたものがあった」ことを思い出した。
ワールド工芸の草軽デキのモータ交換(2度目)が頓挫して、しばし
放置していたのだ。
結局、アルモデルのウォームを使ったモータ交換完了。
走行はまあまあになった。
とはいえ、デコーダ搭載の問題もあるので、草軽のレイアウトを作る
のならば、機関車は乗工社のデキに統一した方が良さそうだ。

21世紀になって、なぜかPUがリバイバルしているのであった。

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2011.07.09

使用前・使用後

ともかく暑い。
ほんとうにまだ梅雨なのか?

Kyosann1_20110709
 塗装を完了した姿

このまま完成にしてしまってもいいのだが、それでは進歩がない。
実感処理を試みてみたい!と思っていた。
間違っても「これがシンガーフィニッシュだ」とは言えないレベルなのは
仕方が無いにしても、何もしないのも21世紀にどうだ?と感じるのだ。

Kyosann2_20110709
 リキテックスを使う

レイアウトで良く使うリキテックスのドライブラシでやってみる。
なぜに、せっかく購入した造形村のコンプレッサーのエアブラシを使わない
のかというと、まだカンが掴めないからだ(爆)

Kyosann3_20110709
 白+フォームグレー(クリームのような薄い茶色のようあ?)

まずはこんな感じ。
汚い・・・というか、ちょっと激しいイメージのような?

Kyosann4_20110709
 さらに黒とローアンバー

少し落ち着いたか?
感覚的には「最初の白っぽい色の処理は不要?」という感じだ。
まあ、こういうことはやってみないと判らない。

Kyosann5_20110709
 MRCのSOUNDERが入るかを確認

今頃かい!と言われそうだが、ようやくサウンダーが入るかを確認。
結果、0.5mm差で入らないことが判明。
キャブ+サイドタンク部は前オーナーが組んだまんまでいけるだろう・・・
と思っていたのだが、ギリギリでダメだったようだ。
もっとも、これで入ったにしても、さらにDZ125とスピーカー・・となると
スペース的にはかなり厳しい。
とりあえずは、DCで一度完成させてテスト、そののちにモバイルだけで
完成としよう。

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