« IMONの温根湯ボールドウィン(5) | トップページ | 乗工社の雨宮5tと珊瑚のDC12(2代目) »

2011.08.09

ハドソンの14年式の話(3)

ハドソンの14年式の話がなぜか続く。

40年以上ハドソンで製造されてきた日本の拳銃のモデルガン、14年式は
3バリエーションある。
'90年代にそれまでのN-1からクオリティ向上したN-2が発売になった。

私も21世紀になってからそれを入手したのだが、どうも調子が今一つである。
(というか、モデルガンは入手当初から不調のものがほとんどのような気が?)
何が不調かというと、こんな感じである。
・ボルト(コッキングピース)を引くと重い
・マガジンが空の状態でボルトはホールドオープンするがガッチリ噛みこんで
 マガジンが抜けなくなる(=どうしようもなくなる)
・バレルを押すとショートリコイルっぽく動くのに、ボルト(コッキングピース)を
 引いてもショートリコイルしない
どうせ中を見たかったので、フィールドストリッピングしてみる。

Japang9_20110807
 分解は簡単

当たり前のことだが、分解(フィールドストリッピング)は簡単ではある。
しかし、N-2からはどうも「かっちりと組み合わせる」ようになったせいか?
各部のかみ合わせが固く、結構バラすのは大変であった。
具体的には、バレル+エクステンションを抜くためにはトリガーガードを外す
だけでいいのだが、
 ・実物にはないピン(トリガーガード脱落防止)が曲がってしまうほどに
  強く打ち込んであるのでなかなか抜けない
 ・マガジンキャッチを強く推してトリガーガードを下に抜くのだが、そのマガ
  ジンキャッチの形状が悪い(バリがそのまま)まま入れてあるので、うまく
  押し込めない。
という状況なのだ。
それをだましだまし、メッキ(なんと金メッキ!)を痛めないようにジワジワと
抜くのに20分ほどかかった。
(ああ、この時間を模型工作に使いたい・・・)

バラした後で、あちこち確認すると、またしてもファイアリングピンが(N-1の
ときに問題になった)エキストラクターに噛みこんで(上側に厚すぎる)いたり
する。
トリガーガードの組み付け部分を削って調整する(金メッキなのに)。
あちこち削り、組み付けを確認し・・・・地味な作業である。
(ああ、模型工作が・・)

Japang11_20110807
 N-2の特徴であるショートリコイルの機構

さて、一番?の問題のショートリコイルしない件である。
N-2でこの機構がやっと追加になった。
ロッキングブロックとその取付部分である。
もっとも、N-1もどうももともとはその機構をつけようと考えていたフシがあって、
エクステンション部に「それを切り落とした跡」とおぼしきものがある。
ということは、これがあると不調になるから?(ブローバックを阻害する)なの
ではないか?と気が付く。
しかし、N-2ではわざわざつけたのだから、なにかそれを克服しているはずなの
だが・・・・

あれこれと組み付けを確認したり、ロッキングブロックの動きを調整したり・・・
(ああ、ほんとにまったく模型工作が・・)

Japang12_20110807
 衝撃の事実発覚!

実物の本を持ってきて「なんでショートリコイルしないんだろう??」と
考えていると・・・・
あれ?これって・・・・
ロッキングブロックは、ブローバック開始時はボルトの切欠き部分に入った
状態になっている。
しかし・・・このN-2のロッキングブロックは・・「長さが足りない!」
う~ん、これはひょっとしてダミー??(かなりの脱力感)

Japang13_20110807
 改めて実物の機構を見る

実物のロッキングブロックは、この通りボルトに入った状態である。
これがショートリコイルして少し下がる(5mmくらい)と、フレーム側の切欠き
(外から見ると穴が開いている)に落ち込んでロックを解除する。
このしくみ、決して日本の考えたものではなく、モーゼルミリタリーの機構を
取り入れたものである。
(ちなみに、ハドソンのモーゼルミリタリーはこの機構を省略(う~ん))

考えるに、マジメにこの機構を組み入れたものの、ブローバックさせようとすると
このバネの力がさらに加わってブローバックが阻害されるため、結局は「見た目
だけ」の機構にしたのであろう(遠い目)
まあ、バレルを押すと微妙にショートリコイル(3mmくらい)するし、外側から見ると
それらしいものが見えるから満足感はそれなりである。

モデルガンも「模型なんだなぁ」と思うのであった(すごく遠い目)

それにしても、この整備で金メッキに一部汚れが出てしまった。
なるほど、それでメーカーは「作動を確認して出荷」は出来ないのか・・と納得
するのであった。

あれこれと「鉄道模型と似たところがあるもんだ」と感心。

|

« IMONの温根湯ボールドウィン(5) | トップページ | 乗工社の雨宮5tと珊瑚のDC12(2代目) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31629/52429967

この記事へのトラックバック一覧です: ハドソンの14年式の話(3):

« IMONの温根湯ボールドウィン(5) | トップページ | 乗工社の雨宮5tと珊瑚のDC12(2代目) »