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2011年11月

2011.11.27

26年式拳銃

今年になって、なんとなく「日本の拳銃の構造はどうなっているのだろうか?」
ということに興味を持ち、現物は入手できない(そりゃそうだ)ので、モデルガン
を探して入手していると、タイミングが良かったのか?今まで製品がなかった
ものまで発売になったりする。

 

国産初の拳銃、26年式などはまさにその典型である。

 

26nensiki1_20111127
 左上から中田商店の文鎮、頑住吉製、ハートフォードのもの

 

なにしろ26年式はモデルガンになったものが少ないので、オークションで
見つけるとうっかり購入してしまっていたら、ここまで揃ってしまった。

 

26nensiki12_20111127
 月刊GUN(復活祈る)2001年4月号の26年式の特集より

 

ところで、現物は明治26年製(1893年)なので26年式である。
(皇紀の番号を使うようになるのは、昭和も日中戦争くらいから)
それまではS&WのNo.3フレームを海軍が使っているくらいの日本の拳銃の
歴史であったものが、騎兵用として使うとなると、シングルアクションの
銃では困るから?であろうか??ダブルアクション化されることになった。
米国でも、コルトのピースメーカー(1873年)やS&WのNo.3の軍向け改良の
スコフィールド(1875年)がシングルアクション(では、米国の騎兵隊は
困っていなかったのか?という大いなる疑問が??)からダブルアクションに
更新されたのが1892年であるから、時期的にはほぼ同じ時期である。
そういう時代だったのであろうか?
ちなみに、ウェブリー&スコットMK-I(1887年)はいいとして、ヨーロッパでは
自動拳銃がボーチャードピストル(1893年)モーゼルミリタリー(1896年)と
出てくるような時代であった。

 

26nensiki2_20111127
 中田商店の文鎮モデル。

 

長年、この文鎮しか製品がなかった。
重量543g(実測)
ちなみに、実物は924gもある。
(南部自動拳銃とほぼ同じ)
こうやってみると、文鎮と呼ばれる割には結構良いプロポーションである。

 

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 ようやく可動するモデルが実現した、頑住吉氏製造の26年式。

 

私は最近まで知らなかったのだが、'90年代に活躍されたモデラーの方
の頑住吉氏の販売した26年式。
重量は222g(実測)

 

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 刻印もカッチリと出ており、キャストモデルとしてはかなり良い出来

 

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 後ろから見た姿。プロポーションも良い。

 

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 シリンダーのカウンターボアードもしっかりと表現

 

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 実物の工具なしで分解出来る機構を表現しているのはさすが!

 

このモデルを入手するまでは、正直言ってキャストモデルは・・・と思っていたが
現物を手にすると、重さは仕方が無いとして、出来については「よくぞここまで
と感心した。

 

さて、いよいよハートフォードの26年式である。

 

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 94年式でおなじみの箱

 

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 満を持して発売?になっただけに、さすがのカッチリ感

 

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 ハンマー、ストッパーを金属にして、実物とほぼ同じ構造

 

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 もちろん、シリンダーのカウンターボアードもしっかりと表現

 

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 ちなみに、ウェブリー(マルシン)などは実物でもリムの掘り込みはして
 いない(工作力のない日本がなぜそのような面倒なことを?)

 

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 松葉バネを使った「まさに実物通り」の機構をついに実現

 

さすがはハートフォードというところで、金属パーツを適宜使用して、まさに
実物通りの構造を実現している。
重量感もあり、527g(実測)である。
シリンダーは実物通りにクルクル回ってしまう(笑)のもリアルに表現し、
工具なしに分解できる機構もカッチリと作動する。
グリップ(プラ製)を外すときに、松葉バネがビ~ンと外れてしまうのがちょっと
驚くが、なにかが壊れることはない。

 

それにしても、21世紀のモデルガンはかっちりしたものだ、と感心する。

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2011.11.20

ケ90

昨日は大雨だというのに、名古屋に行ってきた。
目的は名古屋に引っ越した友人に会うことなので、まあいいか!と思ったが、
カメラ仲間の集まりなのであるから、本来は撮影して歩く予定であった。
結局、「どうせ天気が悪いから、普段使わないものを使おう」ということにした。
M9購入後、すっかり出番のないM8とMマウント改造のホロゴン16F8である。
デジカメなので、ISO2500に設定すれば、なんとか撮影は可能だ。

リニア・鉄道館に行ったのだが、大日本軌道(雨宮)のケ90がなぜか野外に
展示してあった(なぜ室内でないの??)
カットモデルになっているが、興味深いのでM8+ホロゴンで撮影。
偽色、ノイズ出まくり(ISO2500だから)だが、まあいいだろう。

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 ケ90は117系(新快速)といっしょになぜか野外

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 サイドビュー、カットモデルだ

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 反対側はこんな感じ

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 ロッド類はこんな感じ

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 キャブ内はさっぱりと器具類は撤去されている

K926_20111119
 後ろ姿、案外いい状態で残っているので、室内へ移動して欲しい。

この後は宴会だった。
懐かしい人との歓談は楽しい。
東京に戻ると、今度はこっちが大雨警報。

そして、今日は快晴。
なんだかなぁ。

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2011.11.13

乗工社 草軽デキ12の組立(1)

先週からず~っと風邪気味で調子が悪い。
今日も、DCC運転会があるという話を聞き、小田急3000(SE)にサウンドを
搭載して・・・と思ったが、このダルい状態でサウンドを作って・・という意欲が
湧かないのでヤメることにした。

しかし、寝ているのももったいないので、軽い工作をすることにした。
乗工社の草軽デキ12のキット組みである。
先行して購入した完成品がレイアウトにいい具合なので、増備である。

Sun1_20111113
 説明書を見ながら、部品構成を確認する。

キットは4タイプを作れるようになっている。
先に購入した完成品は、FS-4というタイプであることが判明。
今回は、デッキ部が丸いR-4を組む。
説明書を見ながら、部品を確認する。

Sun2_20111113
 小さいものは目が辛い!と思いつつ、ここまでは楽勝。

ああ、小さいものを見るのは目が辛い・・・と思うのだが、基本的にはボディは
難しいところはない。
乗工社のキットも、結構折りたたみ式なのだな・・・と思いながらの工作である。

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 先台車もなんとか組む。

ワールド工芸のキットでもそうだったが、先台車の組みは結構面倒である。
ちょっと指先を熱くしつつ組んだ。
(小さいので治具を作る風ではないので)

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 一番面倒と思われるパンタの組立

パーツはそれほどではないが、このキットで一番面倒そうなパンタの組立。
説明書を見ていても、どうもイメージが湧かない。
完成品を見ながら組み立てることにする。

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 この治具は・・・・使えないことが判明

このキットには、パンタを組むための治具がついている。
しかし・・・・これはどう使うの?
治具を使うと、パンタの枠がひし形になるし・・・
結局、使わない方がいいと判断した。

Sun6_20111113
 ここまで組んで、あとは微妙に差し込んで組み立てる

ここまで組んで、あとは真鍮線を小さく出っ張らせたパンダ台に差し込んで
組み立てる。

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 先台車、パンタが組みあがった。

パンタ上枠を差し込んで組み、ちゃんと上下するようにするのに苦労した。
とはいえ、なんとか無難にここまで出来た。

あとは、ボディのディテール工作と動力部だ。

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2011.11.08

草軽の車両増備!

レイアウトプランもだいぶ決まってきたので、そのための車両を増やすことにした。

Tue2_20111108
 乗工社 デキ12、ワールド工芸 ホハ17II。

走行テストの結果、乗工社デキ12が快調であったので、1両追加することにした。
まずはDCC版とDC版の2両が必要だからである。
(レイアウト工作がある程度進むまでは、DC版は必要)
客車については、ホハ30が大柄で、ワールド工芸が39g、乗工社は52gもあって、
もう少し軽い客車があれば、ひょっとするとワールド工芸のデキ12も使えるかも
しれないからである。

Tue3_20111108
 夕食前に軽く工作を開始。

重さを量りたいので、サクっとホハ17を組むことにした。
それにしても、台車はロストだし、折り曲げ済、屋根は曲げてあって、精度も高く
このキットはなかなかいい。
妻の側面に回る部分が、細かく折り曲げるという「トラップ」があって、結構ヒヤっと
することもあった(この画像)

Tue4_20111108
 1.5時間ほどで箱になった。

最近のキットなので組みやすい。
1.5時間で箱になったので計量してみると、26gであった。
う~ん、重量的にはちょっと微妙?

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2011.11.07

草軽風レイアウト(勾配試験2)

草軽デキの走行テストの続き。

Mon2_20111107
 ホハ30×2両牽引テスト。 まずはワールド工芸のデキ12

客車2両で2%勾配を登るテスト。
ワールド工芸(モータはアル0813)による勾配登坂は、ダメであった。
モータのパワーは余っているので、あとちょっと重ければ・・・なのだが。

Mon3_20111107
 乗工社デキ(アルモータに換装)は楽勝で登坂

さすがというか、乗工社のデキは楽勝で2両を牽いて2%勾配を登る。

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 2%勾配の横に水平に線路を置いて「登ってる感」を確認。

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 客車も置いて比較してみる。

勾配線に近づけて車両を置くと、結構いい感じである。
よしよし、これはいけそうだ。

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2011.11.06

草軽風レイアウト(改め電化ナローレイアウト?)

草軽の車両のテストを行ったので、いよいよレイアウトの制作に入る。

Sun1_20111106
 ベニヤ板をカットして、レイアウトの大きさを検討する。

さっそく、DIYの店で材料購入。
うっかりして、Miniで出掛けたので、ベニヤ板が積めない(900X900)かと
ちょっと焦った。

900X900は大きくて仕舞っておくのもしんどいので、ついでに 900X600と
900X450にカットして、花巻風レイアウトと大きさを比較。

Sun2_20111106
 結局、花巻デハも走らせることにして900X450に決定。

当初は、700X450で草軽だけにしようと思ったが、よく考えると、わざわざ両鉄道
別にレイアウトを作るのも無駄なので、900X450にして、両方を兼ねるレイアウト
にすることにした。
さっそく、購入してきた角材で台枠にして、TOMIXのレールを置いて運転して
雰囲気を確認する。

Sun3_20111106
 勾配の効果は?

2%の勾配をつけることで、スイッチバックに見えるか?を確認しなくてはいけない。
こうやってみると、さてはてどうなのか??
花巻デハは重さもパワーもあるので勾配はへっちゃらなのだが、草軽デキはバランス
の良くなりスタイルと軽量さゆえに、勾配は結構しんどい。
しばしテストをして、勾配をつけるかどうか?を考えよう。

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2011.11.05

草軽デキの本格的テスト

草軽風レイアウトを作るため、本格的なテストを行った。

実は風邪気味で頭痛い、のど痛い、お腹もゴロゴロしてきている。
こういうときに、走行テストをしてトラブルがあるとますます悪化しそうだ。

Kusagarutest1_20111105
 テストに使用する草軽の車両達。

テストする車両の重量をまず計測。
 ・草軽デキ(ワールドのまま)        28g
 ・草軽デキ(モータをアル0813sに交換)  30g
 ・草軽デキ(乗工社)             35g
 ・ホハ(ワールド)               39g
 ・ホハ(乗工社)                52g
ホハの重さが、こんなにも違うのには驚いた。

Kusagarutest2_20111105
 平坦線でのテスト。スイッチバックで駅に入るテストも行う。

ワールド工芸の作りのままのデキ12は、キャブを前にしての牽引において
ホハ(ワールド)を牽くことが出来なかった。
面白いことに、アルモータに交換したデキは楽勝であった。
やはりモータの出力に余裕があることは大事なのだ。

Kusagarutest5_20111105
 当たり前だが、R144のポイントでは脱線する。

TOMIXのR144ポイントではホハの台車がねじれて脱線する。
これは仕方が無い。

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 キットに標準でついてくる金具。デキのカプラーのクリアランスに注目!

キットに付いてくる金具で連結したところ。
なんとかギリギリで大丈夫である。
客車を牽引すると、デキの先台車とカプラーのクリアランスがギリギリである
ことが判る(カーブはR177)。

Kusagarutest4_20111105
 ちょっと長めの金具にする。

短いままだと脱線しそうなので、少し長めの金具にしてみた。

Kusagarutest6_20111105
 勾配線のテストを開始。

平坦線は判ったので、勾配をつけてテストする。
やはり、スイッチバックに見せるためには、ある程度勾配を付けたい!

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 ワールド工芸オリジナルのデキは、まったく登れず。

Kusagarutest8_20111105
 モーター交換したワールドのデキは楽勝で登坂する。

まずは3%勾配のテスト。
平坦線でダメなのだが、勾配になればオリジナル状態のワールド工芸の
デキは坂は登れない。
モーター交換したデキは、ちょっと負担がかかりながらも5Vで平然と登坂する。
乗工社のデキは4Vでホハはワールドでも乗工社(重い方)でも楽勝。
続いて2%勾配のテスト。
乗工社デキは楽勝なのは当たり前で、ワールド工芸のアルモータ版も楽に
登ることを確認した。

他にも、スプリングポイントの通過は、ワールド工芸のデキはダメ、乗工社版は
楽勝(先台車の構造の違い)であることも判った。

さて、この結果を元にPECOの線路を敷設してみよう。

もっとも、その前に風邪をなんとかせんと・・(ああ、朦朧とする)

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ローバーミニの謎のパーツ(完結編)

オイル交換のついでに、問題のパーツを交換した。

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 コネクタの材質は改良されている。

問題のインジェクションの空気温度バキュームパイプ。
新品の価格は@2,000円。
この前の'92年式(3本の長いパイプでコンピュータに直接挿してある)よりは
安いのだそうだが、この壊れたものだけが妙に高価なのだそうだ。
ボロボロになったコネクタ部分は、材質が違うので改良されたようだ。

Fri3_20111104
 プラグも交換。しかし、このカーボンは・・・

ついでにプラグも交換。
私はあまりこういうものにこだわらない(じゃあ、何にこだわる?と聞かないように)
ので、安いプラグに交換してもらった。
@400円なり。
予想はしていたが、猛烈なカーボンの付着。
それにも増して、こんなにギャップが開いていていいのか??
白金プラグだからなのか??

交換後、乗ってみると「おお!」
凄い快調!スムーズに回転し、振動も少ない。

ああ、もっと早くにやっておけばよかった。

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