CASCAIIの謎(驚!)
ようやく紅葉撮影が出来る。
それはいいのだが、晴れの日が予想しにくいのがこの季節だ。
クラカメのレンズは、快晴、しかも空が蒼い日がいい。
特にエクターはそうだ。
とはいえ、そうそう都合よく晴れてはくれない。
そんなことを考えつつ、紅葉を撮影すべくクラカメの動作確認をする。
(デジカメを持っているにもかかわらず)
動作確認をするCASCAII。そんなときに・・・・
紅葉撮影に何を使うか?
ContaxI、Ektra、ALPA・・・・・濃いメンバーが続出する。
最新式のカメラなら、別にホイっと持って出ればいいが、クラカメともなると
事前準備が多い。
そのような状況なので、候補に挙がるカメラは全部稼動確認をする。
ミュンヘンの老舗(LeizeやZeissより古い)シュタインハイルのCASCA IIも
一応動作確認をすることになる。
すると・・・・
巻き戻しダイヤルが回らない・・・・なぜだ?
シャッターはなんだかんだで一応ちゃんと動いている。
距離系はかっちりとF=1:8分ズレている(クラカメだからいいのだ)。
さて・・・・と巻き戻しダイヤルを回して驚いた。
ビクりとも動かない。
こんなほとんど触らないところが?
ああ、壊れたか・・・・・
ガンダムUC(Vol.4)を見ながら調査した結果、以前「ネジが脱落している」と代わり
のネジを入れた結果、ギヤを圧迫しているらしく(なんだかなぁ)、そのせいで
巻き戻しが出来なくなっていることが判明。
要するに「ネジは脱落している状態が正しい」のである。
修理して動かなくなる・・・・やはりクラカメは侮れない。
しかし、ここからがビックリなのだ!
唐突に巻き戻しダイヤルが外れる・・・しかし、これは・・・
なんだかんだと調べていると、巻き戻しダイヤルとボディの間の隙間が広く
なってきた。
CASCA IIはNikonSPと巻き戻しダイヤルの構造が同じである。
つまり、ファインダー(ブライトフレーム付き)を避けて、ギアを入れて巻き戻し
の軸を通してある。
そういえば、Nikon SPの真似?をしてLeotaxGもこの構造にしている。
(これが華奢で故障の原因になっている)
この構造にギアが見えるようになったのだ。
へ~、こうなっているんだ・・・とか思っているうちに、なんと!巻き戻しダイヤル
が外れた!!(絶句)
今までは、いずれ修理するときにどうやって軍艦部上のダイヤルを外す
のか?と考えていたのだが、こうやって意図せずに脱落すると、かなり焦ったり
するものだ。
結局、CASCA II型の巻き戻しダイヤルは、
・軍幹部にダイヤルを押し付けつつ回すと軸がそれなりに締まっていく
・ダイヤルを引き上げながら送りの方向に回すとネジが外れる
のである。
あまり送りの方向に自分でダイヤルを回すことはないが、気をつけていない
と、巻き戻しダイヤルが外れて驚くことになる。
しかも、フィルムが入っている状態では、巻き戻しダイヤルを固定出来ない。
(ギアがダイヤルに打ち込みだから)
こういう構造も、量産品というクォリティではない。
千台あるかどうか?というCASCA IIらしい「未完成な形態」だ。
こういうことが判ることは、ある意味楽しい。
というか、知らずにいると猛烈に焦るので、早く判って良かった。
(ココロが広いな!=>自分)
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