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2011年5月1日 - 2011年5月7日

2011.05.07

修理職人(4)

ここ2日ほど、雑用があったり、なんとなく疲労気味だったりして工作が停滞した。

D50_move1_20110507
 宮沢のD50。廉価ながらもなかなか良く走る。動力のテストにはいい素材だ。

ちょっと前のUPに、IMONのコアレスモータを使いたい!という話をした。
その素材として、宮沢のD50をチョイスした。
ところで、宮沢のD50の動力は、第三動輪にゴムジョイント経由でギアボックスが
あるという、ある意味定番の動力の形式である。
それが悪いという訳でもないのだが、現代的な目でみると「こんなおもちゃっぽ
い動力の伝動でいいの?」という疑問が残る形式である。
事実、動かしてみるとギアボックスが台枠内で踊りまわって、まったくもって音が
うるさいのである。
これでDCCサウンド化したところでどうたってんだ!(怒)という感じである。

ギアボックスがブルブルと振動する原因ははっきりしている。
モータが台枠側に固定、ギアボックスは動輪側のギアに「なんとなく付いて
いるだけ」の形式で、その間がゴムジョイントなのだから、振動しない方が
おかしいのである。
まあ、そうなると解決方法は簡単で、モータとギアボックスが一体になる形式、
つまり、吊掛モータにすればいいのである。

D50_move2_20110507
 20年くらい前にやった吊掛式の形式を作る。

この解決方法は、20年くらい前にすでにやっていた方法がある。
かつて、500号記念のTMSコンペに出したEF50の記事にちょこっと述べた、
簡易式の蒸気機関車の吊掛式モータ化である。
そのときには私も若くて潔癖症だった(?)ので、洋白板のt0.4で作ったが、
もうそろそろ50歳ともなると、「そんないい材料使わなくても平気さ」という
サトリが開けているので、t0.4の真鍮板でサクっとブラケットを作る。

D50_move3_20110507
 ジョイントはカチカチにならない樹脂製

ジョイントは以前は蒸気機関車で良く使うゴムジョイントだった。
しかし、ゴムを使うと短いと2年、長くても6年でカチカチになってしまうので
最近では透明な樹脂製のものを使うようになった。
少なくとも、5年では変化なしである。
これを使うのは、ギアボックスをエポキシで止めるときに、ある程度自由度が
あって、作業が楽だからという意味もある。

D50_move4_20110507
 ギアボックスはエポキシで固定。

相手がダイキャストなので接着剤で固定する。
エポキシで止めるやり方が一番簡単である。
20年前にこのやり方を考案(?)したのだが、現在確認してもビクともしない
ので、+ネジによる固定が不要であることは検証済だ。

D50_move5_20110507
 宮沢模型の台枠はダイキャストで厚めのため、ブラケットを現物合わせでカット。

20年前に作ったときには、アダチの真鍮製フレームであったため、台枠間に
余裕があった。
宮沢模型のダイキャストフレームは素材のため厚く、台枠も削ったが、モー
タブラケットもかなり大胆にカットした。
こういう「現物合わせ」の作業も、模型職人の腕の見せ所である。
(見せても感心してくれる訳でもないが)

D50_move6_20110507
 いよいよ、IMON1616のモータブラケットを作る。

秋葉原で購入したモータの次は、いよいよ本命のIMON1616コアレスである。
このモータ、取り付けネジの間隔が10mmとフルイチ1630と同じなのが
大変助かる(後で、フルイチに変えられるから)。
作り方は、モータ固定部分の寸法が違うだけである。

D50_move7_20110507
 モータブラケットをある程度ルーズに作っておくのがコツ。

私がやっている吊掛式モータブラケットのコツは「後で修正可能なように、
ルーズに作っておく」ことである。
素材が柔らかい薄めのt0.4板なので、後でギアボックスやモータと付けた
ときに、誤差はグイっと曲げて現物合わせで調整してしまうのである。
こういう「ある意味いい加減」なことで凌ぐのは、私も色々なことを経験して
きて「カッチリしていることだけが最善の解決方法ではない」という、ある
意味老境の域に達したということであろうか?

D50_move8_20110507
 ということで、2両の動力が出来た。

さて、「同じ条件」による、モータ違いの動力が出来た。
これで果たしてどのくらいの差が出るのか??
本当に楽しみである。

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2011.05.04

修理職人(3)

続きである。

Wed1_20110504
 残りのM車をT車化するため、枕梁を作る。

1両に動力車を集めるために、もう1両(パワトラ2個)をT車化する。
M車の経験で、枕梁は作った方が早いことは判っている(普通にない幅なので)
ので、t0.8の真鍮板を切って作成する。

Wed2_20110504
 組み立ててとなりの車両を置いてみる。

M車のボルスター(パワトラ用)をそのまま使えるよう工夫した。
高さも、新M車のように高くはならないようにしてある。

Wed3_20110504
 3100系のモータ交換

力が不足し、勾配(2%)を登るとかなり苦しいため、モータをEN16から
EN22(高速)に交換し、パワーアップを行う。
というか、元々はEN22だったのだが、微妙に腹を擦る(ポイントなど)ため、
径の小さいEN16に交換したのだ。

Wed4_20110504
 モータブラケットを作り、レールとのクリアランスを見る。

Wed5_20110504
 交換完了。

高さを調整し、モータを黒く塗ったところ。
これでパワーアップ作業は完了した。

そして、走行テストを実施。

Wed10_20110504
 2%購買を軽々と上る3000系!

SE車、楽々と2%購買を駆け上がる。
みごとに動力変更は完了である。
隣の車両(1,3号車)のボルスターの高さを変える必要はあるが、それは
DCCサウンド化のときにでもやることにしよう。

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2011.05.03

修理職人(2)

GWという連休なのであるから、本来はレイアウトなどを作りたい。
しかし、実際は「面倒だからず~っと着手しないでいた」ものをやることになる。

Tue2_20110503
 新しいモータを試そうと思う。

以前から「テストしてみたい」と思っていた、IMONの1616コアレスを購入した。
このGWに、ほとんど外出も外食もせずに、こういう高価なものを購入して、それなりに
前向きなことをやろうとしている私は偉い??
それにしても、フルイチの1630と比較すると、IMON1616はとっても小さく見える。
しかし、製造年度で20年近く差があるのであるから、高性能を期待したい。
さて、何に搭載したものか?
動力のテストは、その駆動系もなんとかしなくてはいけないので、テストに及ぶまで
の準備が大変なのである。
そういう意味では「鉄道模型職人」にふさわしい作業か?

さて、長年「やらなくては!」と思っていた作業に入る。
ちょっと前に、名鉄のミュージックホーンをDCCサウンド化する話をした。
実はそれよりも前に、地元である小田急のロマンスカーをDCCサウンド化するべく
準備をしていた。
しかし、ご存じの通りで、小田急のロマンスカーは連接車で、動力を1両に集める
のが結構面倒なのである。
3100系については数年前に実施したものの、どうも性能的にDCC化に適している
ような感じではなく、3000系(SE車)については、MIKIの動力(パワトラ4個)を
1両に集めるのが面倒で、そのまま放置した形になっていた。

そんなときに、名鉄がDCCサウンド化し、ミュージックホーンを実現した。
地元の車両を放置する訳にはいかない。

Tue5_20110503
 いよいよ、3000系の改造に入る。

いよいよ、MIKIの3000系の改造に入る。
この車両、3100と同じで故人の遺品なので、失敗することはできない。
かなりの覚悟のもとに作業開始だ。

Tue3_20110503
 さっそく難題!

MPギア(24.5mm)を使うために、エンドウのEタイプの枕梁をあてがうと、2mmくらい
不足している。
さっそく難題である。
結局、両側をカットして、t0.6の板をハンダ付けして幅を広げるのだが、これが結構
面倒な作業であった。
これで1晩費やす鉄道模型職人・・・

酒を呑みながら、次の作戦を練る。

さて、翌日。

Tue4_20110503
 いつものフリーハンドの図面

鉄道模型職人たるもの、正確な図面は引かない。
(おいおい・・)
これからの作業工程を考えるための略図を書く。
これをもとに、あてずっぽうに作業を進めていく。

Tue6_20110503
 枕梁を塗装(カラープライマー)して、ボルスターを決める。

エンドウのボルスターにt0.8くらいの絶縁ワッシャを加えた高さにする。
元々、隣の車両を載せるパーツはそのまま使う。
結果、3mmほど高くなる。

Tue7_20110503
 床板を作り、ボルスターもそれなり。

床板は元のものを参考に、t0.6の板から切り出す。
ボルスターの出っ張った部分は、t0.8から切り出す。
モータはエンドウEN22(高速)を使い、私にしては珍しいMP(24.5mm)を使用。
なにしろ、連接車は台車上にモータがあるインサイドギア方式は不可能である。

Tue8_20110503
 ウェイトは2個に分けて188gである。

8両をこの1両で走行させるため、ウェイトは多めでなくてはいけない。
ウェイトは、依然、鉛を溶かして作ったものを使用し、188gを確保。

Tue9_20110503
 隣の車両を改造する前に載せてみる。意外に違和感なり。

ここまでサラっと書くと簡単に見えるが、動作確認を済ませるまでに結構な
試行錯誤とやり直しがあった。
走行テストをするためには、
 ・隣の車両との高さ調整
 ・もう1両のパワトラ車をトレーラー化
という作業が必要となる。
こうして試してみると、M車の両側はとりあえずはこのままでもテストが可能な
ように思われる。
さて、パワトラ2台のM車のT車化をしないと!

まったく、鉄道模型職人のGWは忙しい。

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2011.05.01

修理職人(1)

ようやく長時間座っても平気なくらいに腰が回復。
GW3日目にして、ようやく模型工作が出来る。

鉄道模型も機械の要素がある以上、整備や修理が必要となる。
若いころは車両も少なかったし、「ああ、欲しい」と思ってもそう簡単には
数も増えないので、整備の悩みは少なかった。
しかし、そろそろ50歳が目の前になってくると、作ったり購入した車両も
人間と同じに古くなってくる。
また、若い頃に作ったものは雑な工作で動きが悪かったりする。
DCCサウンド化するとなると、動力装置は徹底的に見直さなくてはいけない。
こうして、新造車両にかける時間は減り、既に完成して「いつかはレイアウト」
というような車両整備ばかりをやるようになる。

GWに入る前から、整備待ちの車両は大量である。
優先順位をどうするか?

Mente1_20110501
 カツミのC12からサウンドデコーダとLN14を外し、モータを換える。

かなり前に、Nゲージ用のサウンドデコーダのテストをするためにカツミの
C12のモータをLN14(高速)にして、DCCサウンドにしてテストをした。
とっくに元に戻すべきだったのだが、何年も忘れていた。
そんなことをしている間に、エンドウのLN14が生産完了(号泣)
もったいないので、モータを秋葉原で購入した普通のものに変えて、アナログ
仕様に戻した。
とっても地味な作業だ。

Mente2_20110501
 ひかり模型(動力は天賞堂)のモータを交換する。

数年前に、天賞堂の旧型EF級のモータをMV8から全てEN22(高速)に
交換した。
そのとき、これまたテストのためにLN14をEF58に搭載して、性能比較を
行った。
これはこれでそのままでも良かったのだが、小田急3100系または3000系
のMP化のために使うかもしれないので、EN22に交換した。

ああ、とっても地味だ。
しかし、走らせて遊ぶためには、大事な作業でもある。

Mente3_20110501
 来るべきレイアウト上をビデオカーで撮影するために

息抜きに、ビデオスコープを超久々に発掘し、携帯TVで見られるか?を
テストする。
=>結果、やはり専用アンテナがないとダメなことが発覚(悲しい)

続いては、宮沢模型のD50を更新するため?に、天賞堂のD50に置き換え
るべき?とのことで、ちょっと痛んでいるものを廉価に購入したものの、整備が
面倒だったので、すっかり放置していたD50を整備することにした。

Mente4_20110501
 ようやく開けてみた天賞堂のD50

Mente5_20110501
 開けてみるとサウンドの接点のパーツのみが・・

どうも走りがおかしいD50だったのであるが、中を見ると中途半端にサウンド
のパーツが入っている。
その割には、接点がないのだが・・(ひょっとして、購入時に外したか?)

Mente6_20110501
 ギアボックス部を分解・清掃

天賞堂の蒸気機関車で、私はこのタイプのギアボックスは初めてで
ある。
ちょっと動力装置を知っている人なら判ると思うのだが、このモータ支持
の形式では、モータの軸受けに注油が出来ない。
なにしろ、樹脂で固定ネジをご丁寧に固めているくらいなので、「じゃあ、
整備はしなくていいのかよ!(怒)」という構造である。

注:この2130モータはフルイチさんですが、軸の注油は当然必要です。

しかも、モータブラケットとギアボックスを1本の1.4φのネジで「片方から」
締めて固定するようになっている。
これでは、軸のセンターが出なくて、振動が出たり回転ムラが出たりして
モータが痛む。
結局、ネジの受け側に1.6φの穴を開けて、変形せずに固定できるように
改修した。
なるほど、そのせいで分解させたくないのか・・・って、それじゃあ、
モータに注油するためにお店に持っていくのかよ!(怒)という気持ちに
なってくる。

Mente7_20110501
 結構時間をかけてモータ+ギアボックスを調整して組み付け。

モータをLN14(高速)に交換しようと思ったのだが、面倒なのでとりあえず
そのまま戻してみた。
フルイチ2130は回転数は9000rpmくらいだからちょっと・・・という気はする
のだが、まあ、1度この動力装置での牽引力測定をしてみるのもいいだろう。
テンダーは、特に改修する部分は・・・と思ったのだが、なぜかK&DのNo.5が
付かないために穴を開け、カプラー高さが低いのでボルスターにワッシャを
入れて調整した。

Mente8_20110501
 なんと!ダミーカプラーだった前部のカプラーをK&Dに交換

前部のカプラーはどうなんだっけ?と確認すると・・・・
あれ?ダミーカプラーがハンダ付けされている・・・(遠い目)
交換することをまったく考えていない。
ああ、なんだかなぁ・・・
結局、ダミーカプラーを糸ノコで切り落とし、なにしろランボードの板が薄い
ので1.4φのネジを切る。
カプラーを入れて調整すると、先台車の排障器が当たるので切り落とし
イコライザ(TPシステムとも言う)の高さ調整もする。
ああ、めんどくさい・・・・
やはり、私の遺伝子が「このD50の整備は絶対に面倒だぞ」と教えて
いたから、ズ~っとサボっていたのか!(と、正当化する)

Mente9_20110501
 どうにか走行する状態になった。

やれやれ、D50が走るようになった。
ここからどうするか?は、やはり走行テストをしてから判断か?
しかし、このカメカメ走行速度だと、DCCサウンドの同調が難しいのだが・・

まだまだ整備待ちの車両はあるのだが、かなりグッタリ気味である。
走行テストもしないといけないのだが。

それにしても、天賞堂の蒸気機関車完成品に、穴を開けたり糸ノコでガリガリ
切り込むとは・・・・・(遠い目)
テンダーも本体も切りまくりである。
いくら外観がヘタっているとはいえ、考えてみると凄い度胸である。
私はやはり「芸術系」ではなく「職人系」のモデラーなのだと実感した。

改造をして「ああ、良く作った」と満足していたのでは、真の職人とはいえない。
その成果を確認しなくてはいけないのである。

Sun1_20110501
 牽引力測定。いつものコースの2%勾配を上る。

恒例の「いじめ」である。
鉛貨車(1両400g)を牽引し、いさみやレイアウト(最大2%(一部3%も?))を走行する
テストである。
重い貨車を牽引して、エンドレスを1周しなくては記録にならない。

Sun2_20110501
 結果、2.25両(900g)を牽引した。

テストの結果、2%勾配込みで2.25両(900g)は楽勝で牽引し、2.5両はギリギリで
ダメであった。
数値だけ見ると、「新しい天賞堂の蒸気機関車にしてはいいじゃん」という風に
見える。
ここで、「同じ条件で計測しておいた結果」が生きてくる。
重量は機関車本体だけである。
 C53(カツミ) 485g LN14(高速)     4.0両(1,600g)
 C51(古い天賞堂) 390g LN14(高速) 4.0両(1,600g)
 D50(宮沢) 452g フルイチ1630    4.0両(1,600g)
そして
 D50(天賞堂) 391g フルイチ2130  2.25両(900g)

先輩機関車の記録、偉大である。
これから、あれこれと試さないといけない。
しかし、こんなときに、エンドウLN14が生産完了とは・・・・
先の道のりは長い!


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