大判デジカメは続く(2)
イギリスの大判カメラのデジカメ化の続きである。
注意!
この記事の中で、C社のスキャナの性能というか、写りについて話をしているが
それはあくまで「改造してテストした結果の筆者の個人的見解」である。
決して、製造メーカーがこのような使い方を推奨している訳でもなく、保障など
しているものではないことを良く理解すること!
(製造メーカーも筆者も、問い合わせ等に一切対応しない)
スキャナ取付時の-20mmは、スケールを置くことで解決。
ピントグラス=>スキャナ取付で+19mmの差が出てしまう件は、さてはて
どうしたものか?
色々と考えてあげく、「そうか、交換時にスケールを置いて前進させればいいのか」
ということに気が付いた。
これなら、荷物も増えないし簡単である。
使用レンズのPROTAR
このレンズは、プロター(シリーズV)である。
短焦点の超広角の定番。
F値は16。
イメージサークルは8x10ぎりぎり。
面白いのは、Zeissのパテントでミラノ製造(らしい)という、イタリア製のレンズ
だということである。
(ここまでオーナー談)
絞りは4段階で、ローターを回転させるタイプである。
ということで、照明を追加してLiDE70により撮影。
暗いレンズ(前回は日中撮影、今回は夜)なので、照明を追加して撮影を行う。
スキャン画像(全景)
スキャン範囲を中央指定(絞り解放)
スキャン範囲を中央指定(1絞り)
スキャン範囲を中央指定(2絞り)
スキャン範囲を中央指定(3絞り(最も暗い)
室内光+スタンドレベルで、1絞りまでは実用範囲のようである。
LiDE70は、やはりLiDE40より感度が高いように思う。
LiDE70の問題点、それは「キャリブレーション時の照明の明るさ」
大判デジカメ対応に改造したスキャナの問題は、起動時のキャリブレーション時に
センサーにある程度の明るさの光を当てなくてはいけないことである。
LiDE40は、室外では曇天程度の日差しでok、室内でも蛍光灯下でokなので
あるが、LiDE70はかなり明るめの卓上ライトで思いっきり照らしてやっと
動作する。
室内であればそれでもいいのだが、野外ではLiDE70は使えないことになる。
色々と簡単な照明をテストしてみた(パネルライトと携帯用蛍光灯)のだが
両方ともダメであった。
(もちろん、LiDE40は大丈夫)
祈るような気持ちでデイライトでキャリブレーション・・・
本当に祈るような気持ちで、LiDE70をデイライトでキャリブレーションしてみた
がダメであった。
困ったなぁ・・・・
とりあえず、デイライトで撮影。
LiDE70のキャリブレーション問題は後で考えるとして、とりあえず撮影をしてみる。
LiDE70 絞り3段(最大絞り値)+ND8×2枚
LiDE70 絞り3段(最大絞り値)+ND8×2枚+IR/UVフィルタ
いずれも、中央部分のいいところをスキャンした画像である。
やはりLiDE70はかなりの高感度である。
ND8を2枚重ねしても辛い。
(注:今日はやや曇天気味の晴れ)
では、LiDE40ではどうなるのか?
LiDE40 絞り3段(最大絞り値)+ND8
LiDE40 絞り1段+ND8+IR/UVフィルタ
こちらは使い慣れているせいもあるか、安心感がある。
こうしてみると、どこでも使える大判デジカメという観点では、やはりLiDE40
の方が向いているのか?と思う。
カメラとスキャナ取付枠を外すためのレバーを追加
ところで、カメラ本体とスキャナ取付枠を止める金具が外しにくい(奥の
方に入ってしまうので)ので困っていた。
レバーを追加して、簡単に外せるようにした。
細かい改良である。
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