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2012年10月

2012.10.25

ED14(カワイ+つぼみ堂)のモータ(4)

いよいよ牽引力測定である。

ちなみに、自重は332gである。
機関車としては軽量ではあるが、吊掛モータは粘着が良い(空転しない)ので
この程度で十分であることは、過去のテストで実証済だ。

Thu2_20121025
 牽引力測定(通称”いじめ”)には、こういうリスクもある

さっそくテストを行うのであるが、ときどきこういうことがある。
なにしろ、重量級の貨車(1両400g)を牽引して、2%(一部3%)を全速力で
登るのである。
今回、このED14は台車の枕梁から伸びたアームにカプラーが付いている
という方式をテストしている。
ぶっつけ本番では、カプラーが外れてしまい・・・こういうことが起こる。

ああ、デッキは仮だし、塗装もしてなくって良かった。

カプラー高さを調整して、本格的にテストである。

Thu4_20121025
 意外にもあっさり4両(1600g)を牽引して勾配をクリア

計測結果は以下の通り。
 空車      : 4V/0.1A 
 1両(400g) : 6V/0.2A
 2両(800g) : 7V/0.2A
 3両(1200g) : 8V/0.3A(0.4A)
 4両(1600g) : 9V/0.4A
カプラーの調整というか、上下動を止める工夫をしないと危険なので、今日は
ここまでで止めた。
走行させてみると、スローも効くし、1台車0.1Aのはずなのに、消費電力も少なく
て驚いた。
さらに勾配(2%(一部3%))途中からの引出し試験。
 2両(800g)  : 8V/0.4A
 3両(1200g) : 14V/0.6A
 4両(1600g) : 引出し出来ず
このモータは定格は一応9Vである。
しかし、短時間であれば、この程度の電圧には耐えられる。

とりあえず、テストが可能な状態での試験なので、ここから仕上げていかないと
いけないのだが、9:45のギア比は十分以上の成果が出せた。

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2012.10.24

ED14(カワイ+つぼみ堂)のモータ(3)

今日はいよいよ走行テストのための組立を完了する。

Wed1_20121024
 配線をして、ウェイトを搭載する

配線を行い、注油をしてモータの調子を見る。
床板+台車で105gの重さであった。
自重を300g程度にするため、ウェイトを搭載する。
結果として、268gになった。

Wed2_20121024
 デッキはなんと!カワイの古いED14のものを修理して使う

なにしろ時間がないので、入手したカワイのED14の古いデッキを
直して使う。
まあ、愛嬌があっていいだろう。
どうせ仮なのだが、初試験走行に付き合わせるのは粋だ。
パンタも載せただけである(碍子の手持ちがない)

ということで、まだまだ不完全なところはあるが、牽引力計測には
問題はない。
ちょっと動かしてみると、なかなかに調子は良さそうだ。

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2012.10.23

ED14(カワイ+つぼみ堂)のモータ(2)

ともかく、ギア比9:45のテストを行うため、ED14をなんとかする作業。

Tue1_20121023
 モータを組んで、台車に組み付ける

なにしろ急いで作業をしているので、マメに撮影出来ないが、台車を
組んでモータを組んで、組み付けてみる。

Tue2_20121023
 モータの固定はこんな感じ

モータの固定はこれだけである。
動輪が大きいので見やすいかと思って撮影。

Tue3_20121023
 機械部分のチェックで今日は時間切れ。

配線して動作確認まで行きたかったが、機械部分の確認で今日は
終わってしまった。
それでも、台車関係、モータ関係、床板は新製・・・と慌しかった。

9:45ともなると、モータと車軸との距離があるので、ギアのかみ合わせ精度
の維持が難しい。
1組の修理に結構時間がかかった。

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2012.10.22

ED14(カワイ+つぼみ堂)のモータ(1)

台車の工作が進んだので、吊掛モータを作る。

ギア比は9:45である。
いつものように、協育歯車のモジュール0.3のギアをスライスする。
ここでちょっと面白いことになった。
モータのピニオンが9になっているのは、10.5φの車輪などで使う
歯数30枚などにおいて「互いに素」になることを意図している。
この前に、新型電機用の動輪においても、40枚を使ったのでその
関係は崩れなかった。
ここに来て、きっちり5になってしまった。

Mon1_20121022
 確認の結果、+2.3mmである

45枚ギアを車軸に入れて確認すると、+2.3mmであった。
適当に真鍮棒やら板やらを貼って軸を作る。

Mon2_20121022
 ということで、こういう感じになる

もうすっかり手馴れたもので、こんな感じになる。
こうやってみると、「もう少し大きなモータが欲しい」と思うのは欲張りか?

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2012.10.21

ED14(カワイ+つぼみ堂)とモハ30(カツミ)

昨日から腰が痛い。
しかし、独身者は自分のことは自分でやらないといけない(当たり前?)

先日、模型のお仲間とあれこれと話をしたときに「カツミのモハ30に
吊掛モータを搭載したら面白いよね」ということになったのだが、
あ~、今日は腰が痛いなぁ・・・と思っていると・・・・

Sun1_20121021
 モハ30到着する、完成品なのがありがたい!

電話があり、なんと現物が到着してしまった。
完成品のMなし(だけ)をお持ちとのことで、それを譲ってもらうことに
なったのである。

う~ん、これは幸せか?
キットは2両持っているが、現状の模型製作状況では、いつになったら
完成するやら?なのである。
揺れ枕可動により吊掛モータの効果を一刻も早く確認するには「やはり
完成しているもの」に頼らなくてはいけないのだ。

Sun2_20121021
 分解して台車の構造を確認する

さっそく、台車を分解して確認する。
なんとも複雑である。
きちんと動作しないので、修正もしなくてはいけない。
とりあえず、台車枠を塗装する。

その隙に、ED14(カワイ・つぼみ堂混成)の台車の工作開始。

Sun3_20121021
 台車はかなり修正しないときちんと動かない

なにしろ複雑な構造のうえに、調べてみると部品が足りないところも
あって、修正と調整にはかなり時間がかかった。
画像を見てもらうと、あちこち削ったり切ったりしているのがお判り
頂けるだろうか?

Sun4_20121021
 どうにか苦労して台車を組んだ状態

とりあえず、揺れ枕がきちんと動作することを確認出来た。
この状態で、吊掛モータをどう搭載するか?を検討する。

Sun5_20121021
 ED14の台車改造も行った

カワイのED14の台車を、可動式に改造した。
というか、ここまでやると「全部作ったのと同じではないか?」という疑問
もある(遠い目)
吊掛モータは、車重が300g程度であるため、台車枠をがっちり組んで
しまったものでは集電が不足して(低電圧を多用する)しまうので、
普通の台車のように可動式にしなくてはいけない。
ED14はデッキは車体に付いているので、それに向いているだろう・・・と
いうことで改造対象にしたのである。
あとは、連結部分を枕梁から板を延ばして付ける構造にすれば、なんとか
走行可能になる。

などとやっていたら夜になった。
気が付くと、腰の痛いのはどこかに行ってしまった。
猛烈に忙しいと、痛みは消えるおか?

しかし・・・まだまだやることがいっぱいである。
考えてみると「なんか、余計なこと言って仕事増やしてないか?」と
思う私なのであった。

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2012.10.17

吊掛モータ関係の作業計画

すっかり涼しくなった。
これで、工作が進む?

私はロコ屋である。
なので、電車の手持ちがない。
せっかく吊掛モータが実用になったので、搭載して試験・・と思うと、買うなり
作るなりしないといけないので、それなりに手間である。

Wed3_20121017
 鉄道模型社のクハ65を改造して・・・

「よし!鉄道模型社のクハ16(65)が生かせる!」と喜んだ。
で、苦労してたつた模型のクモハ12040を(組むだけでも大変なのに)クハ16200
にして、あとはクハをクモハ11にして!と思ったのだが・・・
調べていて気が付いた・・「あ!南武支線にいた17m車は非貫通だ!」

う、う~ん・・・・

実はなんとなくそんなことが起こる予感もしたので、ピノチオのクモハ11300と
サハ17(旧31系)を買ってあった。
しかし・・・・サハをクモハに・・・
また苦労しそうな気配が・・・(けんなり)

Wed4_20121017
 45枚ギアのテスト車両を探して

旧型電機の動輪対応として、45枚の歯数のギアのテスト車両を探していた。
「これがいいのでは」と思ったのが、ED14なのである。
台車について、ちょっと案があるのだ。
で、車体はつぼみ堂のED11のものをおごり、台車はカワイモデルのED14の
ものを使うという案で行くことにした。
(注:背景にいるつぼみ堂のキハニ5000はロンビックイコライザのテスト用)

Wed5_20121017
 台車の塗装を剥がして確認すると・・・・

改造計画を立てるために塗装を剥離。
確認すると・・・・う~ん、台枠の車軸の入る穴が・・・
パーツも欠品あり。

なにかこう「仕事を増やしただけじゃん!(号泣)」の気配。

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2012.10.16

訃報

突然の訃報に驚いています。

Tue12_20121016
 2010年の軽便祭りにて

平尾社長さんとは、2010年の軽便祭りでお会いして、閉会後に食事を
しながら模型のお話をしました。
スクラッチビルドを積極的に行うその姿勢に熱いものを感じました。
レイアウトもお持ちで、「私もいつかは!」という影響も受けました。

もっともっと、作品を見たかったです!

ご冥福をお祈り致します。

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2012.10.14

田中光学(Tanack)

Tanack1_20121014

今日はいろいろとやっていた。
ただし、鉄道模型関係ではない。
もう10年近く揃えるのに時間がかかっていた田中光学のカメラが
ようやく発表できる程度に揃ったのである。

田中光学は、実は私の住んでいるところに近い、登戸に工場があるメーカー
だったのである。

まあ、きっかけはもっと単純だったのだが、ある程度収集が進むまで・・・と
思っていたら、10年近くかかってしまった。

Tanack13_20121014
 本邦初公開(というほどか?)の最後の試作機

地元のメーカーということで「まあ、機会があったら買うか」とか思っていたら
実は「どの本にも幻となっている」試作機を入手してしまうことから、今日に
至るという、ラッキーなのか?運命なのか?の収集であった。

まだこれからコンテンツは追加していくのだが、興味のある方はどうぞ。
http://mitaka.or.tl/choco_kun/

さて、17m国電(南武線・鶴見線)をなんとかせんとなぁ(遠い目)

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2012.10.08

第8回 軽便鉄道模型祭り

今年も祭りの季節がやってきた。

Maturi1_20121008
 今年のエッチング板、静鉄駿遠線キハ03

Maturi2_20121008
 買いました!杉山模型さんのダージリンタンク用の客車!

Maturi3_20121008
 シェフさんのダージリン編成にも会えました!

Maturi4_20121008
 Oナロー版のダージリン編成。 現地の話も聞くことが出来ました。

Maturi5_20121008
 私がもう何年もぜんぜん作れない草軽レイアウトをOナローで見る
 ことが出来て感動!

Maturi6_20121008
 親子でレイアウトとは・・・素晴らしい技術を伝承して欲しいです。

Maturi7_20121008
 岸和田のパワーを感じました!

Maturi8_20121008
 だんじり祭り・・・・う~ん、奥深い車両群。

Maturi9_20121008
 猛烈な高低差を走る線路・・・・究極の高山鉄道か?

Maturi10_20121008
 凄い!岸壁をギリギリに登って行く姿は・・・凄すぎる!!

Maturi11_20121008
 「ケートラ」緩いカーブを1ユニットにして繋いでいく新しい試み?

Maturi12_20121008
 ということで、こんな感じで買い物しました。

今年も熱気を感じました。
この他に、書籍として「基隆1966」を買いました。
本を買う前に、Oナローのダージリンの方とお話ししたのですが、日本では海外
の鉄道の本の販売は厳しいとのことで、今回の書籍の売り上げ次第ではダージリン
も・・ということをお聞きしました。
なるほど・・・・と思ったりした体育の日でした。

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2012.10.07

タツタ工業のクモハ12040(2)

鉄模社のクハ16を「なんとかカットする部分を減らして」ということの
ために、南武支線の2両編成にして・・という目的で、軽い気持ちで
購入したタツタ工業のクモハ12040の続きである。

Tatsutakumoha1_20121007
 結局、屋根部分を切り落とすために平らにする

Tatsutakumoha2_20121007
 屋根部分を切り落とし、カツミのモハ30とスタイルブックと比較

Tatsutakumoha3_20121007
 ドアと窓枠をハンダ付け

タツタ模型のこの手のキットは、旧モハ30系が窓の幕板の高さが+1mmで
あることを間違えている。
そのごかまし方をじっくりと考える。
結果、数少ない寸法が合っている前面はそのまま、連結面側は側面に
合わせて-1mm下げることにする。

Tatsutakumoha4_20121007
 連結面側ぼドアが引き戸なのに・・・なんで嵌め込みに??

こういう根本的に寸法を間違えているのがタツタ工業らしい(怒)

Tatsutakumoha5_20121007
 t0.3の板を曲げて屋根板を作る

Tatsutakumoha6_20121007
 切妻なので、あとは組み立てるだけだ

Tatsutakumoha7_20121007
 まずは側面と妻板を組んで、屋根板を現物合わせで組む

Tatsutakumoha8_20121007
 ダブルルーフ => 切妻への変化がこうなるのか?・・・・と

前トイ、シル・ヘッダーを貼って、いい感じになった。
私の地元の南武支線にこれがいたのか、と思うと懐かしい気持ちになる。

さて、これで鉄模社クハ16は、ほとんどそのままでクモハ11にすることが出来る。

鉄道模型社の車両を「少しでもオリジナルの姿で残すため」には、こんな苦労も
必要なのである。

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2012.10.04

タツタ工業のクモハ12040(1)

もうすっかり秋である(遠い目)
秋といえば、祭りである。
もうすぐ、あの「軽便祭り」である(ち~ん)。

さて、それとは関係ない話題(いいのか?)

吊掛モータが実用化を完了し、搭載する車両を増やそう・・・と考えると、そういえば、
カツミのモハ30を大昔に購入したことを思い出した(凄く遠い目)
このモハ30は、台車が揺れ枕式になっており、まさに「吊掛モータ向き」であり
この機会を逃してはならない!と思った。
(注:なんていいつつ、逃しまくりです(ご~ん))

それはいいのである。
モハ30を発掘して「モハ・サハ・モハの3両編成だ!」と燃えて発掘すると・・・・
は?・・・・(絶句)
あれ?モハが2両しかない。

・・・・・・お金が無かったのか・・・・・・(どご~ん)

これはいかん!(何が?)
こうなったら、モハ30系をなんとしても1両足そう!(なぜ?)
などと言っていたら・・・

Tatsukumoha1_20121004
 う~ん、ネコ跨ぎしていた・・・・「タツタ工業の17m国電」・・

なんでこういうものを見つけてしまうんだろう・・・
(いや、もう2週間前から知ってます)
かつて、「コイツはいかん!」と思っていた、タツタ工業のエッチング多用の
17m国電シリーズの、モハ30系改造の電車である。
プロトタイプは、たった1両(しゃれかい!)しかない、30系から改造のクモハ12
である040号機である。

しかし・・・・

Tatsukumoha2_20121004
 もちろん一筋縄ではいかない・・・ 30年の時を経て・・・

状態を確認。
窓、ドアの輪郭は??、折り曲げの断面はおかしい、屋根のカーブ変・・・

さあ!腕の見せ所である!!(あるのか?)

Tatsukumoha3_20121004
 まず、分厚い真鍮板で作られた端鏨で挟んで折り目を修正

Tatsukumoha4_20121004
 折り目を修正した後で、木材で丹念に歪みを修正

Tatsukumoha5_20121004
 最後はヤスリ、キサゲブラシ、ワイヤーブラシで磨く。

まあ、おおよそこんな工程を経て、さらにヤスリで窓とドアの輪郭をおおよそ
修正する。
削りすぎると無くなってしまう(あうあう)ので、適度なところを判断するのが
コツである。

Tatsukumoha7_20121004
 最終的に図面と合わせていくと・・・・

おおよその修正が終わり「これで箱組みできるか」というところまで来た。
確認すると、屋根の板が短く(2mmくらい)車体幅が34mmにしかならない。
また、車体が2.5mm長い。
妻板が車体の中に納まらないので、前に貼るとさらに+0.8mmである。

まあ、うまいことやろう。
鉄模社のクハ16、それに発掘したカツミのモハ30x2両・・・・
吊掛モータのおかげで、電車増殖中の予感。

そして・・・軽便祭り(だんじり祭り)まで、あと4晩寝るとだ!!!

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