カツミのモハ30(揺れ枕式)への吊掛モータ搭載(2)
揺れ枕式の台車+吊掛モータによる走行テストである。
いつもの牽引力測定(通称”いじめ”)である
1両(400g)は楽勝!
3両(1200g)も2%勾配(一部3%)をクリア
考えてみると、「同じモータで同じ減速比」なので、大丈夫なのは当然か?
違いは台車の形式(揺れ枕)と車輪系(11.5φ)である。
テスト前には、ギア比が9:30のままで車輪径が増えるとスロー運転が・・・と
思ったのだが、結果はまったくの杞憂で、このモハ30はスロー運転も調子が
良かった。
また、実質側枠固定のリジットなので、集電性能も問題があるのでは?と心配
していたのだが、それはまったく問題なし。
(ED14のときに心配したのはなんだったんだ?)
牽引力計測結果は以下の通り(カッコ内は勾配時)。
空車 4V/0.1A
1両(400g) 6V/0.2A(6V/0.2A 勾配引出しok)
2両(800g) 7V/0.2A(7V/0.3A) 勾配引出し9V/0.4A
3両(1200g) 9V/0.4A 勾配引出し13V/0.6Aでも不可
走行性能的にはまったく問題なしである。
トレーラー2両(600g)を想定して連続走行テスト
結構厳しいテストの次は、「きちんとした編成を想定して」の走行テスト。
1両がだいたい250gなので、600g(2両より多い)で連続走行をさせた結果、
下り勾配は3V、勾配でも7Vであればスムーズに走ることを確認出来た。
(勾配での引出しは8V/0.4A)
この枕梁の構造こそ「吊掛モータでこそ」ではないか?
それにしても、この揺れ枕式の台車、製品化当時はシャフトを通した方式で
あったが、それでこの揺れ枕?という疑問は多いにあった。
製品化から30年近く、この台車の価値がようやく真価を発揮、というところか?
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コメント
そうですか。揺れ枕式+釣り掛けですか。「ウ~ム」揺れる心。
投稿: 美男(備南鉄道) | 2012.11.16 20:11
カツミの揺れ枕式DT10、その効果は?・・・はまたいずれ。
投稿: ム | 2012.11.17 09:16