中村精密のNSEの吊掛モータ化
もうそろそろ動力変更ネタも無くなるだろう・・・と思っていた。
しかし、避けて通れない車両があった。
中村精密の3100系(NSE) R490では完全に妻がくっ付いてしまう
R550でもギリギリの隙間
DCCサウンド化したい! そう、中村精密の小田急3100系(NSE)である。
年末にR490とR430のエンドレスを敷設して確認した結果、R490でもダメだった
のである。
改めて確認してみると、R550でも??であった。
まあ、ここまで来れば「根本的に直せばいいのだ」と居直れる。
さっそく吊掛モータ化をする(9号車を改造)
吊掛モータは上に出っ張らないので、足回りはそのままで対応可能
吊掛モータを台車に入れること自体は今までと変わらない。
中村精密の足回りは、車体にボルスターが付いているうえに、床板は別に
なっていて、全体的に低いところがミキのSE(3000系)とは違う。
こういうときに、吊掛モータであればボルスターがそのままで行けるので
楽なのだが、配線を別構造の床板にするのが面倒である。
また、床板があまりに低いので、補重はブロックのウェイトを載せることに
なった(結果、153g=>278g)
車体のみのボルスターを長くしてR490対応
中村精密のNSEは、ボギー車=車体のみでボルスター=ボギー車という
構造になっている。
要するに「とっても長いドローバー」なのである。
ということで、短縮編成で2号車と10号車の「車体のみ」のものボルスター
を長いものに変更する。
R490を走行テスト!
結果、あっさりと走行するようになったが、ときどきショートする。
カーブで車輪が触ってしまうので、ボルスターに絶縁処理をする
床板が低く、ボルスターも低いので、車輪が触ってしまうことが判明。
ボルスターを絶縁処理をして対処。
続いては「本線走行テスト」 2%勾配を6両編成で登る
平坦線は大丈夫なので、続いては6両編成(4号車・片ボギーを追加)に
よる勾配線のテスト。
動力車のみ : 5V/0.1A
編成 : 9V/0.3A(勾配で0.4A)
勾配途中からの牽き出し : 10V/0.5A
これで、フル編成(11両)のときには、もう1ユニット入れれば大丈夫である
ことが判った。
しかし、問題が発覚!
ごく稀にショートするのだ!!
苦労して原因を調査すると・・・・
絶縁側の車輪がフログに落ちるとき・・
ボルスター止めネジの頭にモータが当たって微妙にレールに
苦労して確認した結果
・カーブポイントに
・フログ側が絶縁車輪のときに、そちらがフログに落ちて
・吊掛モータがボルスターの止めネジに当たり
・モータの底がレールを擦る
ということが判った。
う~ん、なんという微妙な話!
しかも、モータは走行前方向のものだけが当たるのである。
ボルスターのネジを交換し、モータ底を絶縁
たまにしか発生しない現象なので、ボルスターのネジの当るものを
頭の小さいネジに交換、モータ取付を若干上にあげた。
そして、底の部分をビニールテープで絶縁。
これでたぶん大丈夫だろう。
なにかこう、スッキリした気分。
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コメント
ツリカケのNSEというのもおもしろいですね。実物はもちろんカルダン車ですよね?
投稿: ヤマ | 2013.02.05 23:51
ヤマさん、こんにちは
東急5000系でもそうでした(笑)
まあ、こんな感じ?という動力ではあります。
投稿: ム | 2013.02.06 06:47
吊り掛けモーターに換装しただけでなく、最終的に「R490を走る」ように、完璧にレストアされたのですね!
「トラブルの原因追求~改良」の手順が分かり、読み応えのある記事でした。
投稿: 穴熊 | 2013.02.06 13:51
穴熊さん、こんにちは
小田急ロマンスカーシリーズは「DCCサウンドによるミュージックホーン」を楽しむために、動力変更をしなくては・・・と何年も・・でした。
で、やってみると、SEもNSEも結構手間で、どっと疲れました。
投稿: ム | 2013.02.06 23:01