HWSの26年式拳銃(エアーガン版)
私は銃器マニアではない(たぶん)
単純な機械好きであって、「結構複雑でかつマメな整備が必要な機械なのに、
工具なしで分解可能」という、なんとも高度な設計というか、デザインが
行われている”しくみ”に興味があるのだ。
ということで「基本的にはタマを撃つことには興味はない」ので、ときどき
モデルガンを買って構造を見て感心したりする程度である。
なのに、おそらくは20年ぶりくらいにエアーガンを買ってしまったのには
ちょっと訳がある。
なんか「前にも見たような?」HWSの26年式拳銃
このパッケージング、このリボルバー、なにか「見覚えがある」ような・・
そう、HWSの26年式は少し前に「え?こんなマイナーなものがモデルガンに
なるのか?」と登場したのである。
ご丁寧に箱も同じだ。
上がエアーガン、下がモデルガン
グリップの色、シリアルNo.(その字体も)が違うくらいで、外観をぱっと
見ただけでは同じものに見える。
私のエアーガンの知識は「見た目は実物に似ているがあくまでタマが出るもの」
として、ややデフォルメのかかったものである・・・という感じである。
ところが、この26年式はなんら遜色はない。
むしろ、シリンダーが金属製(後述)になり、気持ち重くなっていたりして、
良い感じである。
驚いたというか、興味を引いたのは・・「え?これのどこがエアーガン?」
噂には聞いていたので「中が見てみたかった」のである。
このエアーガン、なんと実物通りにサイドプレートが開いて・・・・「え?中身は
実物通りではないか!」なのである。
実際には少し違いがあるのだが(これも後述)、松葉バネにシリンダーを動かし
ハンマーの機構まで「ほぼ実物通り」というのだから驚く。
「外観がそっくりでタマが出ればよいではないか」という、エアーガンの概念
(自分的に)を大きく超えているのに驚く。
では「少なくともモデルガンとは違う部分」とは?
シリンダーの後ろ側はダミー
エアーガンとしての機構は、シリンダー内に収まっている。
ゆえに、この後ろの部分はダミーのプレートである。
26年式、ブレークオープン式のリボルバー初のエアーガンという名誉も
得て、なかなか大したものである。
というか、この20年くらいで、ここまで進化したのか?
機械部分で唯一違う部分はココ!
機械部分はほとんど実物というか、モデルガンとほぼ同じである。
(よくよく見ると、松葉バネはやや大きくなっているような?)
唯一と言ってもいい「異なる部分」は、ハンマーがバルブを叩く量?を
加減するために、松葉バネを微妙に調整するイモネジが追加(画像中央くらい)
になっているぐらいである。
注意:
エアガンタイプの26年式は、「空撃ち」をガチガチやって遊ぶと、このネジが
引っ込んでしまい、ガス洩れが発生するようになる。
まあ、マメに調整すればいいだけなのだが、そういう遊びは素直にモデルガン
でやるのが無難なようだ。
と、ここまで堪能しての感想。
知らぬ間に、エアガンの世界は「ともかくタマが正確に撃てれば」という段階から
「より実感的に、よりしくみも忠実に、しかもエアガンとしての性能も」と大きく
真価していたのをしみじみと感じた。
で、思うのである。
「鉄道模型(少なくとも自分の作るもの)はこういう風に”より一層の面白さ”」
を追及してきただろうか?という疑問。
私は元々が「ディテールよりは動力性能」という傾向が強かったが、動かす
方はそこそこ新規の試みをしてきたが、より実感的に!とか、より”らしさ”
と考えただろうか?と・・・
こういう製品を手に取ってみると、なにか自分の至らない部分を再認識出来て
面白い。
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