模型用液体クラッチ(ボギー車に搭載)
梅雨が明けたかと思うとすぐに猛暑である。
なにしろ、工作室は冷房がないので、これからの工作が辛い。
さて、いよいよ液体クラッチのユニットをボギー車に搭載する。
「鉄板」のエンドウキハ17に液体クラッチのユニットを搭載
単軸用のギアユニットは、トルクに耐えるように前車軸に板を渡している
液体クラッチ+モータは既にユニット化していたので、床板を加工して
取りつけるだけである。
むしろ、「台車にギアユニット付単軸を入れればよいだろう」と、たかをくくって
いたものが、実際には軸トルクで暴れまくってしまうので、なんだかんだと工夫
した結果、前軸に板を渡してトルクを吸収するようにした。
初めてやることは、結構こういう試行錯誤に時間がかかる。
シャフトの長さも調整する
ギアボックスが長く車体中央に出っ張るので、シャフトの長さをどれくらい?
にするかが難しかった。
結局、走行テストを行いながら、+5mmすることになった。
「いかにも液体クラッチ車の発進」になるように車重も調整
さらに、モーターだけ回転=>回転が上がるとヌルっと走り出す、という
感覚を表現するため、車重を調整する。
結局、282g=>261gになった。
さらに、トレーラーのキハ16(この車両も「鉄板」)も199gにして、台車も調整
して転がりを良くしている。
R550で走行テスト、いかにも液体クラッチ気動車の走りが楽しい
モータだけ回転して(その音が結構エンジンっぽい)、やがてヌルっと走り出し、
トレーラーを牽かせるとまた走行状態によりモータ音が変化して・・・と
「走りを楽しめる」動力装置を堪能出来る。
TMSも’80年代くらいまでは、こうした「鉄道模型らしい動力装置」の記事が
あったものだが・・・
まあ、楽しいので、さらにあれこれ工夫してみよう。
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コメント
はじめまして。まさはると申します。とても興味深く拝見させていただきました。中学生の時に見た昔のTMSに、車輛コンペの記事が出ていて、その出品車輛の中のOゲージのキハ17は流体継ぎ手が使われていました。審査員のコメントには気動車らしいと表現されていたのが気になって以来約30年、小型の流体カップリングを探しましたが未だ見つかりません。まさか30年前に試作されていたなんて衝撃です。矢張り気動車は1軸駆動でかさ歯車、トルコンなんて作ってみたいです。(トルコンは無理としても流体クラッチなら何とかなりそうで)私の範囲は車輛は小私鉄や国鉄の古い車輛ばかりです。
投稿: まさはる | 2014.01.17 21:30