21世紀の珊瑚模型 ダックス(4)
風邪は治る気配もない。
家のこともいろいろと大変で、結構大変である。
それはともかく、21世紀の珊瑚模型ダックスである。
ボイラー部とキャブを組む、左旧製品、右今回製品
下回りを組んだので旧製品の上回りを載せると・・・やはり微妙に
違う。
ちょっと嫌な予感・・・
ということで、今回製品の上回りを組むことにした。
旧製品で既に苦労したところは「どうして言われたまま組んだのに
キャブ切き欠けに当る?」のジョイント部を最初から広げる。
これって・・・「40年前からダックスを知っていないと判らない」という
ノウハウが必要?という部分である。
知らずに組んでも、グラインダーで切削すればいいのだが、最初から
広げておいた方が楽ではある。
思いのほか精度が高い、しかし、組む順番を考えた方がいい部分
キャブ下のネジ止め用板もこれくらいカットしておいた方が、なにかあった
ときに楽である。
この辺りも、旧製品からの経験である。
キャブは思いのほか精度が高い。
むしろ、そのせいで組む順番を考えないと「あれ、前部板が入らない」という
ことになる可能性がある(こういうことは、経験で察知する)
私は以下の順でやったので、参考のため一応書いておく。
(あくまで参考である)
・全パーツの歪みを”ガラス板でチェック”して、直角も出す。
・まず、後部窓パーツを仮付けする。
・両側面パーツを付け、後窓パーツ部を本格的にハンダを流す。
=>このときに、前部にt0.4の隙間があることを良く確認すること
・サドルタンクについては、木部パーツ取付け
・キャブの歪みをきちんと修正して、最後の前面をハンダ付け
まあ、こんなことは誰でも出来る簡単なことなので、言うまでもない
ことである。
ボイラー/煙室部については、サドル固定用の板、エントツ、ボイラー部
(ドームを載せて確認する)が揃うようにチェックしてハンダ付けする。
これは蒸気(とくに古典機)を組むときには基本中の基本なので、誰でも
出来ることだろう。
サイドタンク機は、ボイラー固定の板にサイドタンクを付けるので、さらに
サイドタンクの水平が取れるように注意することが必要になる。
ウチには、テンダーとサドルタンクしかないので、この部分を組むのは
初めてなのだが、漠然と乗工社のあひると同じだと思っていたので、
「え?この方式では後で調整出来ないじゃん」と驚いた。
まあ、そうならそうで、どうにかなるから良いのではあるが。
横から見たところ、各部のバランスをチェック
これでようやく各部のチェックが出来た。
こういう組み方のものは、キャブとボイラーの接続部で屈曲することが
あるので注意が必要である。
今回はどうにか問題がないようだ。
ところで、サイドタンク部なのであるが、どうしたことか?給水ハッチが
サドルタンクのネジ止めが1つ入っているだけである。
これは?どういうこと??
私はてっきり珊瑚模型なら1000のタイプ、または乗工社のあひるのタイプが
入っていると思ったのだが、どうしてなのだろうか?
21世紀の珊瑚模型のダックス、「鉄道模型は甘くないぞ!」という
警鐘をモデラーに与えているのだろうか?
注: このブログの内容は、あくまで私見である。
世の達人モデラーは素組みでサクっと組んでいるはずである。
素人の発言を鵜のみにしてはいけない!
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コメント
☆モデラーたるもの「自分の知性で判断」するものである。
☆21世紀の珊瑚模型のダックス、「鉄道模型は甘くないぞ!」という警鐘をモデラーに与えているのだろうか?
昔はまともに組むと合わない、走らないというキットが横行していたので、モデラーたる知性と気概が必要だったのですが、最近はそういうものなくても鉄道模型楽しめる自体になってしまったので、一服の清涼剤にはなりそうですね。
投稿: ゆうえん・こうじ | 2014.10.17 09:11
ゆうえんさん、こんにちは
ダックスの名誉のため補足すると、'73年の製品については精度も高く、予備パーツも売ってくれて、組み易くするための治具も付くなど「日本初のナローゲージモデル」としての素晴らしい製品でした。
(それで気が付いたのですが、今回の製品(サイドタンク)に組立治具がないような?)
精度も高く、キャラメルモータなので調整はちょっと面倒でしたが、”まともに組むと走らない”というものではありませんでした。
しかも「未塗装がキットより安かった」のです(笑)
そのような訳で、私も父も「自分で組んだことがない」ので、初体験であります。
投稿: ム | 2014.10.18 12:38
ムさん、こんばんは
確かに珊瑚製品は組立・調整はちょっと?面倒でしたがまともに組めば走りましたね。失礼しました。
>しかも「未塗装がキットより安かった」のです(笑)
最初のバラキットは、サイドタンクとサドルタンクの両方のパーツとキャブも木製と鋼製の2種類のパーツが入っていたらしいですね。
別売りの下回りとオプションパーツを買えば、2両できたらしいですね。
こういう構成のキットは、日本の模型史上ではダックスだけでしょうか?今回もスペシャル企画でそういうキットも出ればよかったですね。まあサドルタンクとサイドタンク両方買えば、最初のバラキットと下回り+オプション買ったのと同じですけど・・・
投稿: ゆうえん・こうじ | 2014.10.23 19:45
ゆうえんさん、こんにちは
私もぜんぜん知らなかった(当時は小学生)のですが、初代ダックスは動力部をコアにして他の部分は全部選択可能(完成後も組み換え出来る)なのですよね。
なので、キャブ、フロントデッキ/シリンダブロックがゴソっと外せるようになっていて(ネジ1本)、これがまた面倒だったりする(笑)のですが、面白いと思います。
キットは、キャブが2種、ボイラー部が2種になっていたそうで「今回の生産でもせめてキャブが選べるか?」と勝手に思っていた私なのでした。
投稿: ム | 2014.10.24 07:03