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2014年12月

2014.12.30

大晦日の準備

仕事はヒマなのに、家の用事は多忙で大変である。

その合間に、大晦日運転の準備をする。

Tue2_20141230
 大量の3軸ボギー台車を整備・塗装する

今年のテーマ(なのか?)は「古典機とマツモト模型の客車」である。
まあ、理由はさしてなく「マツモト模型の客車に”買っただけ”がある」のが
気がかりだったのである。
ところで「古典機」であるが、私は蒸気機関車はC51とD50まで、電機は
輸入期まで・・と思っている。

さて、マツモト模型の客車は、旧1号編成とダブルルーフのマロネとマイネフ、
そしてカニ37である。
台車はすべて3軸ボギー・・・枕バネの付け直し、洗浄など・・・かなり手間である。

Tue4_20141230
 さらに高さを調整し、カプラーを交換し・・・

なにしろ”なにもしていなかった”ので、整備は結構手間である。
あと3両が残っている。

Tue3_20141230
 運転スペースも片付けて掃除も実施

運転スペースもオークションで買ったり、整備しようとして出してきて・・と
雑然としていたものを仕舞って掃除した。
これで、大晦日に運転する車両を出すことが出来る。

Tue11_20141230
 どうにか全車整備完了!

ということで、どうにか全車整備完了である。
いよいよ、大晦日に紅白を見ながら運転!である・・・
あ、軽便の車両の整備がまだだった(茫然)

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2014.12.23

日本の航空事始めの地を訪ねて

今日は快晴であった。
こういう日こそ「良し!ふとんを干すぞ!」なのであるが・・・
今日は一味違うのである。

日野熊蔵氏の本を読んで、代々木練兵場での「日本の航空史の始め」を
見に行ってみたくなったのである。

ということで珍しくおでかけ。

Tue4_20141223
 日本航空発始之地記念碑

代々木八幡の駅から歩いて・・・交番で入口を聞いて、西口から坂を
登っていくと、この大きな碑があった。
西口から入ると「こんな起伏があるところで飛行機が飛べるの?」と
思ったが、上に登ると平らであった。

Tue5_20141223
 静かに木陰に並ぶ日本航空草分けの人

そして、日本航空草分けの両名の胸像を見る。
徳川氏は飛行当時? 日野氏は昭和10年くらいの姿?のようである。
今は静かに「かつて自分が飛んだ代々木練兵場の空」を見つめている
ようであった。

Tue6_20141223
 1910年にこの空を飛んだのか・・(遠い目)

胸像が見つめている方向を見てみると、「ああ、この木の遥か上を飛行機で
飛んでいたのか」としみじみとする。
ここで見物していた人も含めて「空への夢」を見ていたのだなぁ・・と遠い目。

Tue7_20141223
 そして、新たに湧いて来る疑問

ところで、日野熊蔵氏の本を読んで、日野式自動拳銃を見ていて気が付いた。
日野式は1903年、南部自動拳銃は1902年と同時期に出てきた製品である。
この両拳銃には「グリップ前にセーフティがある」のである。
ちょっと拳銃に詳しい人は判ると思うが「グリップセーフティが前にある」
というのは、あまり良くないことである。
そのせいなのか?他の拳銃でこの方式を聞いたことがない。
となると、日野氏と南部氏との間でなにか情報交換があったのか?と
考えるのがどうなのだろうか?
南部麒二郎氏 佐賀県出身 1869年生まれ 陸士2期 砲科
日野熊蔵氏  熊本県人吉出身 1878年生まれ 陸士10期 兵科
と、まったく接点らしいところが見られない。
日野氏の性格(自身の独創性を重んじる)からすると、誰かの模倣を
するとは思えないのだが・・・

興味は尽きない。  

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2014.12.21

葛飾柴又

今日は珍しく外出。
忘年会である。

Tokyo1_20141221
Wollensak 50F2.8(クララスのレンズ) 絞り解放

Tokyo7_20141221
Wollensak 50F2.8(クララスのレンズ) 絞り解放

Tokyo3_20141221
 Ektar50F1.9 絞り解放

Tokyo5_20141221
 Ektar50F1.9 絞り解放  帝釈天は16:00になると人が少ない

Tokyo6_20141221
Wollensak 50F2.8(クララスのレンズ) 絞り解放

呑んで食って、あれこれ話をして・・・疲れた。

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2014.12.20

日野熊蔵という人

ダックス以降、模型以外の話が続く。

というか、日野熊蔵という人についてはちょっと前から調べていたのだ。

Sat4_20141220
 きっかけは「坂本竜馬の拳銃」

私はミリタリーマニアではない。
しかし、数年前から「日本軍の拳銃」の不思議な歴史を調べてきていた。
=>坂本竜馬の拳銃はなにか?が関係している。
それを調べるために購入した「Japanese Military Cartridge Handguns 1893-1945」
一番初めが26年式(この銃からして実に不思議)なのだが、2番目は南部自動拳銃・・
あれ?「日野式自動拳銃」・・え?
なんと、あの有名な南部自動拳銃の前に出ているのである。
そのときは「風変わりな拳銃だな」と思って終わってしまったが、のちに他の方面で
調べ物をしているうちに興味が沸いて来たのである。

Sat5_20141220
 日本の航空史に「断片的に登場する日野氏とは?」

NF文庫の「戦後日本民間航空のあけぼの」という戦後の民間航空会社の
話の第一章に「日本の無尾翼機開発と島飛行士」という話が出てくる。
戦前の話なのに?と思っていると、のちに戦後航空史にも関係する伊藤音次郎氏
や島飛行士とともに「茅場製作所に出入りしていた日野熊蔵氏に無尾翼機の具体案
を依頼した」とあるのである。
ここで「日野氏は、1910年12月に徳川大尉とともに日本における初飛行をした、あの
日野大尉である」と書かれている。

なんとなく聞いたことはあるが、画期的なことをした”はず”の人なのに、あまり
聞いたことがないな?と思い興味が出てきた。

さらに「中島知久平伝」では、ライト兄弟より発想したのは早かった二宮忠八氏、
自作グライダーで「日本初飛行」の奈良原男爵(この話は本になっている)話と
ともに日野大尉のグラーデ機の話が出てくる。

ここまでくると「もっと詳細を知りたい!」という思いは強くなった。

そして「日野熊蔵伝」を入手することが出来た。
この本、日野熊蔵氏の郷里(人吉)である熊本の方が執筆・出版した本で、
初版は1977年で、その後2度ほど再版されている。

この本の内容については、読んでいただくのが良い(今は古本でしか買えない
のが惜しい)と思うが、薩摩藩と熊本藩の間にあった「人吉藩(相良藩)」の話から
始まり、代々木練兵場での「日本の空を始めて飛行」までの詳細の歴史、
そしてなによりも「昭和30年代にご存命だった徳川好敏氏、「日野式一号機
(日本初の国産機(飛行は出来なかった)を製造した林田好蔵氏の孫の林田
哲夫氏提供の資料(ちなみに、その工場の場所にはプレートがある))、
伊藤音次郎氏(他にも大勢の方の記事がある)に直接取材した内容はすばらしい。

この本のおかげで、
・まずは国産飛行機(奈良原氏、日野氏など)を作ったが浮揚しなかった
・徳川大尉、日野大尉が航空技術と飛行機購入のために渡欧し、
 どのような活動をしたか。
・代々木練兵場における1910年(明42)10月末~12/15の事実
・そして「日野式自動拳銃とハリー・エル・ダービー氏の著書」との関係
などが良く判った。

さて、その日野式自動拳銃である。

Sat6_20141220
 困ったときの「頑住吉氏の製品」

本で見るだけでなく、「実物の形をしたもの」を手にしたいものである。
苦労して、頑住吉氏の製品を入手。
入手してからも、曲がっているのを直そうとしてボッキリ折って(涙)修理する
などの苦労を経て、どうにか構造を理解出来た。

Sat7_20141220
 南部式自動拳銃と日野式自動拳銃、並べてみてしみじみと

実は南部式も陸軍正式にはなっていない。
(海軍はのちに青島上陸作戦のために大量購入)
南部式は1902年、日野式は1903年なのに掲載順が逆なのは面白い。
「Japanese Military Cartridge Handguns 1893-1945」の著者はHarry L.DerbyIII
&James D.Brownという方なのであるが、ハリー氏はこの日野式自動拳銃に
ついて調査をしているときに、「日野熊蔵伝」の著者の渋谷 敦氏と知り合い、
情報を共有したことが書かれている。
すばらしいことに、この”米国の本”に、日野熊蔵氏と飛行機の話が2ページも
紹介されているのである。
この本は、初版が’70年代なので、「日野熊蔵氏は日本より先に米国で広く
紹介された」ということになる。

それにしても、同じ年代の拳銃でこの両者を比べれる「やはり南部式が
実用的」と思うのは私だけだろうか?

Sat8_20141220
 本のおかげで、日野式自動拳銃のなぞが氷解

日野式自動拳銃はブローフォワード式という”世にも変わった方式”である。
普通の自動拳銃は、スライドが後退して排莢するのであるが、この拳銃はなんと!
バレルが前後して排莢するのである。
となると、、どうやって初弾を装填するか?なのであるが、バレルを引っ張って
行うのは「暴発したら自分の指を打ちぬく」ことがあるからである。
(注:日野氏は事故で親指を撃っている)
「日野熊蔵伝」の付録の平成6年2月5日の人吉新聞の記事に「三重県の旧家の
納屋で見つかった17丁の日野式自動拳銃('92年に見つかり、その後の経緯は
月間Gunやハリー氏の著書にも出てくる)」に「この拳銃は片手で振るだけで初弾
装填」とあるのだ。
なるほど、それで.32ACPという小口径にしては長銃身(重くして遠心力を利用)
なのか・・・と納得した。
でも、それも「ロックがうまくいかないと暴発では?」という疑問が・・・
(注:日野氏は職工が組立て中に暴発させて背中から腹部を貫通・・)

代々木公園には、徳川氏と日野氏の胸像が日本航空界草分けとして
並んで立てられているとのことである。
いずれは見に行ってみたい。

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2014.12.14

復活の大判デジカメ(2)

新パソコンの準備も終わったことだし、天気も良し、無風(大判カメラには
重要なこと)なので、いよいよ野外で撮影である。

Sun2_20141214
 三脚はハスキー4段を3段改を使用、全体はこんな感じ

場所は川崎の日本民家園である。
(撮影とブログ公開は許可をもらいました)
低い位置から撮影するかもしれないので、背の低いハズキー4段改(3段に
なっている)を使用した。

久々に使用したうえに、OSがWinXP=>Win7になり、PhotoShopが
Element2=>11、ベースとなるスキャナがLiDE40=>70になることで
使い勝手がまったく違うので最初は戸惑った。
Win7版のLiDE70のドライバでは、PhotoShopからの読み込み処理が
連続で行えないうえに、jpgで格納が出来ないのである。
そのため、連続で絞り値やフィルタ(IRやND8)を交換してなどの撮影が
結構手間なのである。

それも慣れの問題であるが。

ハスキーの雲台への大判カメラの固定も問題で、ネジを締めても回って
しまうのである。
これについては、パーマセルを巻いてなんとかしたが、移動時もカメラを
付けたまま歩くので、万が一にも脱落して横にいた人がけが!などという
ことになるといけないので、対策を考えないといけない。

パソコン(パナの14インチ液晶)は画面が大きく、サスペンドからの復帰も
早く言うことなしなのだが、やはり晴天で日光があると画面は見えにくい
ことに気が付いた。
このことは、使い方を工夫するべきなのだろう。

さて、撮影結果である。

Sun8_20141214
 Congo210F4.5 絞りF=1:8 ND8+IRフィルタ

Sun10_20141214
 Congo210F4.5 絞り解放 IRフィルタ

なかなかいい感じであるが、画像は加工してある。
帰宅して確認してみると、+2EVくらいでも良かったかも?と思った。
この辺りは、間接式(スリガラスに写った像をスキャン)のコツがまだまだ
掴めていないような気がする。

Sun3_20141214
 さらに「カラー撮影」を行う

今日は40枚以上撮影した。
パソコンのバッテリー残量は20%くらいであった。
最期の最後に、R・G・Bのフィルタを使ってのカラー撮影である。

Sun12_20141214
 かろうじて空がちょっと青い?

う~ん・・・・失敗だ・・・
露出が足りないようである。

ここまでの撮影で3時間ほどかかった。
ああ、疲れた。

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2014.12.07

21世紀の珊瑚模型 ダックス(22)

あれこれとやりつつ、「これはケジメを付けなくては!」と思っていた。

Sun13_20141207
 サドルタンク2号機も塗装を完了!

まいどのことながら、ダックスの塗装は分割単位が細かい。
それに、蒸気機関車は塗装が面倒である。
サドルタンク2号機は、今回の工作と塗装で4両目なのでかなり慣れては
いたものの、やはり面倒であることに変わりはなかった。

Sun14_20141207
 ついにサドルタンクが2両とも完成!

ついにダックスシリーズが全部完成した。
サドルタンク(新旧)が2両、そしてサイドタンク2両である。

ところで、最後の最後で注意点がある。
21世紀ダックス、スチームドームの穴が大きくて、調圧弁と汽笛がグラグラ
なのである。
結局、エコーモデルの0.8-1.0φのパイプを入れて固定するのだが、これがまた
面倒なのと「どうもパイプの胴が出てなぁ」というのが不満なのである。
結局、G17で固定して、後でもっといい方法を思いついたらやり直そうという
ことにした。

Sun15_20141207
 40年近い時を経て、3種類勢揃い

父がサドルタンクとテンダーを購入してから40年近い時間を経て、
21世紀にようやくサイドタンクが加わって3種勢揃いした。
そういう意味では、父と子でようやく実現したことになるのだろう。
ちょっと感慨深い。

当初は「素組みだから3日で3両!」という、今から考えると不可能に
決まっている目標で始まった21世紀ダックスx3両であったが、それには
実は理由があるのである。

1973年のTMSは、私の模型活動に大きな影響を与えた。
その中で、ダックスストーリーは「自分でストーリーを組み立ててそれを
模型に反映していく」という夢を与えてくれた。
今回、サイドタンクが加わって「3種勢揃い」になったところで
 「私的ダックスストーリー」
をやろうと思ったのである。
車両だけでなく、レイアウトも含めたシステムとしての活動を考えたいと
思うのである。

それはともかく、とりあえずは「21世紀のダックス」の話はこれで完結と
しよう。
もっとも、まだ前部カプラーの問題は残っているのだが、それは
日常の話題ということでご勘弁!

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復活の大判デジカメ(1)

そろそろやらなくては・・・と思っていた題材。

大判デジカメ、そろそろやってみたいと思っていた。
しかし、問題があったのである。

Img7_20141207
 最大の悩みは・・・パソコンだった

以前、みなとみらいで撮影したときには、FMV Looxを使用した。
このパソコン、小型・軽量のうえにCPUのスペックが高く、予備バッテリー
まであって最高であった。
そう「マシンとしては文句なし」の性能なのである。

しかし・・・問題があったのだ!
そう「み、見えない・・・」
つまり・・「老眼」である(ち~ん)

画面がまったく見えないのである。
これでは、いくらマシンスペックが高くてもどうにもならない。

ということにメゲて・・・

あれこれと考えた結果は「やはり画面の大きなノートパソコンしかない」
という結論になった。
ということで、今回もある方にパナの14インチ画面のノートパソコンを
手配して頂き、リベンジすることとなった。

レンズはCongo210F4.5という「いつも使う定番レンズ」である。

ということで、まずは室内で試写。

Img1_20141207
 IRフィルタなし、 F=1:8

Img4r_20141207
 IRフィルタ使用、絞り解放(F=1:4.5)

室内の場合、太陽光がガラスを通して来るので多少赤外線が少ない?
のかもしれない。
IRフィルタを使用すると、絞りが1~2絞りはロスすることは経験で知って
いたので、1発で割とうまく行った。

実はここまで撮影するのも大変であった。
久々に使用すると機材を使うコツを忘れているうえに、レンズの絞りリングの
油が固まっていたり・・・などなどの整備が必要であったのだ。
IRフィルタとND8も「あれ?どこに仕舞ったっけ?」という状況(情けない)

パソコンについても、前回まではOSがWinXPだったのがWin7になり
PhotoShopもElement2=>11になり、操作がまったく異なるのである。

こういう煩雑な操作が必要な機材は、事前チェックと習熟が必要である
ことを改めて納得した。

さて、次は室外である(といいつつ、実はベランダに出ただけ)

Img5_20141207
 IRフィルタなし、ND8フィルタ F=1:11

Img6r_20141207
 IRフィルタ+ND8フィルタ F=1:5,6

やはり室外ではIRフィルタが無いと厳しい。

これでテストは終わった。
いよいよあちこち持ち歩いて・・・と思ったのだが・・・
パソコンにWin7の更新ファイルが多数発生して出掛けられず(ご~ん)
本格的撮影は来週に持越しだ。

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