軽便祭りから1週間である(遠い目)
いい刺激をもらったので、「次は自分の模型工作を」である。
悩んでいた「電化ナローの架線高さ」
かなり前に、電化ナロー線の架線高さを60mm=>55mmに変更する話をした。
結果として、草軽デキが走行出来なくなり、かなり遠い目になった。
ああ、これで良かったのか・・・
とはいえ、アルモデルのパンタを使うとどうしても55mmなのである。
この悩みは「架線対応した人にしか判らない悩み」なのだ。
孤独感を感じる一瞬である。
さて、その解決策は軽便祭りで購入した「軽便讃歌V」であった。
ある決断をして、架線高さを60mmに戻す
祭りからの帰りに、軽便讃歌Vを見て・・・「こ、これだ!(きら~ん)」
23ページの「パンタの大きい電車」である。
軽便の電車、なんとまあ高々とパンタを上げ、高い台に載せていることか・・
考えてみると、車両は小さくても”人間の大きさは変わらない”のであるから、
架線の高さはある程度高くないと危険である。
そのため、軽便の車両は車体サイズに似合わないパンタを、しかも16番なら
(なんのこっちゃ)”オーバースケール”と言われそうな高々と上がった
パンタの車両・・・
で、決断した。
「アルのパンタを改造して高くしよう!(しゃき~ん)」
改造は簡単である。
パンタ枠が台枠部に当る部分をウ~ヤ~タ~!(古い!)と指にグニっと
曲げるだけである。
なんだかんだと騙しながら曲げて改造完了。
やってみれば簡単である。
これでパンタ車両と草軽デキの共存完了!
ああ、スッキリした。
この勢いで、三重交通のデハを2両改造!
これで、ウチの電化ナロー車両は全車架線対応を完了!!
(注:草軽デキは「結果的に大丈夫」なだけです)
それで思い出したことがある。
1992年くらいに架線対応の路面電車レイアウト「長尾軌道」を作るときに
架線の高さをどうするか?と悩んだことがある。
当時(今もそうかもしれないが)、HOと16番では「架線高を70mmにするか?
60mmにするか?」という話があった。
(注:人と話していてのことなので、出展は不明)
結局、やってみないと判らないので「じゃ、中間にするか」となったのだが
後でレイアウト全書の「瑞穂電気軌道」の記事を読みい返してみると
65mmになっていた。
こういう偶然ってあるのだな・・と(遠い目)
ならば軽便なら気持ち低くして・・と60mmにしたのであるが、これも
あれこれと悩んだ挙句「なんだ、もともと結果が出ていたのか」という
内容だったのかと感じた。
架線柱、架線を改造して、花巻デハの走行確認
架線高さを60mmにしたついでに、パンタ対応(草軽デキも含む)のために
架線位置をカーブ内側に3mmほど寄せた。
ポールの車両はあまり関係ないものの、一応通過を確認。
(注:実際は架線の分岐部に影響が出る)
このようなことは、”架線を張った人にしか判らない悩み”である。
これも思い出話になってしまうが、私が架線対応をやり始めたきっかけは
DCCを導入して架線対応すれば、何両走らせてもギャップとフィーダを
意識しないで済む!というところが出発点になっている。
そこで「参考になるTMSの記事は?」となるのであるが・・・
まさか、瑞穂電気軌道と同じには・・・と悩んだ挙句、簡便かつ着脱式の
今の方式になった経過がある。
今考えると「ず~ず~しいにも程がある」のだが、若気の至りで、瑞穂電気
軌道の二井林さんに長尾軌道を見て頂く機会を得て、あれこれとお話を
させて頂いた(考えてみると幸福である)。
そのときに「ムさん、最初に”ポールとパンタの共存”と言っていたのに
諦めましたね(笑)」という話になり「いや、いつか実現しますから」と
冷や汗ものでお約束してから、実に20年以上かかって約束を果たした
ことになる。
そう思うと感慨深い。
やれやれ、草軽デハ用に専用レイアウトを作らずに済んだ
草軽デキを走らせてみる。
乗工社のオリジナルのままのパンタでそれなりに走行(笑)
この程度の架線でも張ってあると「電鉄だなぁ」という感じになる。
三重交通デハの走行を確認して今日の工作を完了!
三重交通のデハx2両についても、アルモデルのパンタに交換した。
「架線対応は実感よりも”標準化した安定して動作するパンタ”がいい」
というのも、架線付きレイアウトをやらないと判ってもらえない。
ということで、これで我が家の電鉄ナローが全て架線対応したことが確認
出来た。
架線付きレイアウトは”設備と車両と両方の対応が必要”なので、
面倒だなぁ・・・と思うのだが、動作するようになると嬉しい。
電鉄軽便ナローでは、車両側もレイアウトも新しいことをやっている
ので悩みも多く、何度も「もう止めるか」と思ったことがある。
そんな折、軽便祭りで電鉄系や非電化線でもレイアウトをいっぱい見る
ことでいい刺激をもらった。
その後、一週間考えてみた。
「納得がいくものに作り直す」という案もあった。
しかし、いろいろと検討した結論は「継続」である。
それは”架線対応しているレイアウトを作る労力は大変」だからである。
線路を敷設する苦労に加えて「空中に浮かんだ状態の線路を設置」
のと同じ手間がかかるので、最初からやり直すとまた何年もかかって
しまうのである。
多少の不満は克服して、今あるものを生かして”良いところと悪いところ
を明確にして解決していくべき」なのである。
こういうことも、「他の方の優れたレイアウト」を見たからこそ判断出来る
ことなのである。
やはり、軽便祭りは素晴らしい。
最近のコメント