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2016年8月

2016.08.21

路面電車と架線(ポールとパンタ/ビューゲル共存(2))

台風がなんと! 3つが接近中!!
そして、猛暑である。

それはともかく、路面電車の架線対応は続く。

Sun1_20160821
 各種集電装置の車両を用意する

「手押し電車でのポールのテストが終わった」ので、ちゃんと動力で走る
車両でのテストである。
ああ、これらの路面電車「もう10年以上動かしてないな(遠い目)」
動力を整備し、古いデコーダを外したうえで、各種集電装置を装着する。

Sun2_20160821
 ポールが車体中央にない車両は大変

N電のように「車体中央にポールの取り付け位置がない」ものは多い。
こうなると、分岐部の位置を厳密に固定出来るようにしないといけない。
結果、メッセンジャー+引き棒で分岐部を引っ張ることで位置決めを
行うことで対応した。

Sun3_20160821
 分岐部はいけそうなので量産する

ということで、分岐部の構造はこれで良いことが判ったので、量産を
開始する。
(作り方については、かなり量産向きにした)

Sun4_20160821
 パンタのシューが90度クロス部で引っかかるのを解決する

まず、KATOのPS16(架線集電対応)が付いていたモ510をアルの
パンタに交換する。
パンタ台が大きすぎるのだが、それも直していると時間がかかるので
仮の台(って、板だけど)に乗せてある。

90度クロスは、実はポール対応の金具なしでもパンタが引っかかる
ことが多い曲者である。
これをどう解決するか?
架線側にあれこれつけてみたり、パンタの高さやバネを調整したり・・
と苦労した結果、シューの幅をx1.7にすることで対応出来た。

Sun5_20160821
 忘れていたZパンタも改良する

パンタまでの作業・・・文字にすると簡単そうに見えるが、実際は
考えて試し、考えてまた試し・・・を何度も繰り返している。
ディテール工作はコツコツと作業を続けていけば進捗するが
"しくみ"は成功しなければ思考と作業はゼロ」なのである。
ああ、でもどうにか目途がついた・・と思ったら「あ!Zパンタが!」
慌てて分岐とクロスに対応する工作をする。

ああ、疲れた。
それにしても、今回活躍の「長尾軌道 県道線」は1995年?に着工して
から、レイアウトコンペに応募したり、その後も何度も改造をして21世紀も
現役である。
「レイアウトに完成なし」のホームラン王!のような存在である。

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2016.08.14

路面電車と架線(ポールとパンタ/ビューゲル共存(1))

今年から「山の日」が出来て、お盆休みに多少の余裕が出来た。

といいつつ、実は模型に使える時間はそう多くない。
歳を取るとあれこれとやることが増える(遠い目)

Sun10_20160814
 まずはアルモデルの古典市電をロンビックイコライザにする

吊掛モータx4個を組み、ポールの取り付け部(絶縁)を作り・・と
これはこれで面倒である。
最後はアルの市電の足回りをロンビックイコライザにする作業である。
「なんとかチョロい方法で」とあれこれ考えた結果、パイプを2種に
ハトメを使ってテコ部が動くようにして解決した。

さて、いよいよ「ポールとパンタ/ビューゲル共存」の架線分岐部の
試作である。
この試み、もう何度試したことか(かなり遠い目)

Sun11_20160814
 まずはポール先端部を試行錯誤

YAMA模型のポール先端部分を、まずはパイプから加工した
シュー式にしてあれこれと試行錯誤する。
結果・・・「これ、あまりいい結果出ないね(ち~ん)」ということになった。

この後、元のロストパーツの先端部を削って広げることで解決。
試行錯誤で「ダメなものを確認」するのは大事だ。

Sun12_20160814
 架線分岐部についても試行錯誤

こちらについての「作りやすく動作確実」なものをあれこれと試す。
結果としては、
 ・1x3x1のチャンネルを組み合わせる
 ・架線は直角に曲げて差し込むことで強度確保
という方法で対処した。
(こう書くと簡単に見えるが、確実な動作の寸法を出すのが難しかった)

Sun13_20160814
 さらに架線の長さを調整、パンタと共存出来ることを確認

ポールだけでも大変なのに、パンタのシュー部の通過確認まですると
結構手間である。

ああ、疲れた。

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2016.08.07

アルモデルの古典市電(2)

今日も暑い。

アルモデルの古典市電(ロンビックイコライザ)の工作は続く。

Sun4_20160807
 車体、そして台車回りを組んで・・・合わせてみると(唖然)

まずは昨日仕上げる時間の無かった屋根上歩み板をつける。
ポールを付けるため、結構面倒であった。
次はいよいよ下回りである。
床板を作り、台車回りは日東科学の路面電車とほぼ同じに作る。
(こう書くと簡単に見えるが、結構大変)
さて、車体を組み合わせてみるとビックリ!
アルモデルの市電の車体裾回りは23mmしかないので、25mm幅の
ロンビックイコライザ仕様の足回りは入らない(呆然)

さて・・・どうしたものか?

Sun5_20160807
 車体裾部をカットする!

色々と試してみると、どうやら車体裾部をカットして、その外側に
板を貼ることでなんとかなりそうだ。
ということで、大胆にカットして試してみるとなんとか収まった。

Sun6_20160807
 車体裾にt0.2の3mm帯板を貼ることでどうにか解決

可動する台車の位置を少し調整し、車体側はt0.2の3mm幅の
帯板を貼って・・どうにか形になった。

今日はここまで。
なんとか形にはなったが、まだロンビックイコライザの機能は
まだ組み込んではいない。

先にロンビックイコライザの下回りを組み込んだ日東科学の
市電と比べると、アルモデルの古典市電もかなり小さい。
この大きさのものに、可動する足回りを組み込む難しさを
しみじみと実感している。

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2016.08.06

アルモデルの古典市電(1)

猛暑である。
こういうときに、ハンダ付けをするのは辛い!

Sat3_20160806
 ハンダこてのコテ先を交換する

猛暑である。
こんなときに「新しいコテ先を作る」のは辛い。
コテ先を前はいつ交換したか?(遠い目)
調べてみると、どうやらアカエのコテ先を使っているようである。
購入したのは20年くらい前か?
アカエについては、とっくの昔に過去帳入りしている(遠い目)
会社を半日休んで秋葉原で交換用コテ先を探した結果、見つけたのが
IMONさんであった。
とはいえ、当然アカエのコテ先ではなく、石崎電機の「似たもの」で
あった。
とはいえ、こういう「大事な工作をするための交換部品」を売っている
というのは立派である。
モデラーのために、この姿勢を守って欲しい。

購入したものの、他メーカーなので当然そのままでは使えない。
この猛暑の中、バーナー、金床、ハンマーを使ってコテ先を
キンキン!と叩いて整形する。
このコテ先、21世紀の製品なので「摩耗しにくい銅」になっている
ようで、猛烈に硬い!
昔はガスレンジで炙って…も出来たが、IHになってしまったので
バーナーで地味に炙るしかない。
20年前の自分だったら・・・平気だったかもしれないが・・・
この猛暑にこの体力勝負!
次のコテ先交換(20年後?)にはムリかもしれない(遠い目)

それはともかく。
ロンビックイコライザの路面電車のテストは、「最新の製品」でも
試したい。
ということで、コテ先交換記念!も兼ねてアルモデルの古典電気
のキットを組むことにした。

Sat4_20160806
 上回りを組む。 多少の変更を実施

スケールやディテールに凝るつもりはないので、基本はキット素組み
のはずなのだが、架線集電対応ということもあり、モニター屋根の
屋根を脱着可能にするなどの変更を行った。
どうにか、上回りは形になったので、次は下回りだ。

新しいコテ先を使っていて思ったこと・・・「ああ、もっと細くしたかった」
まあ、しばらく使っていると熱で柔らかくなる・・・だろう。
その頃には涼しくなっているだろうから、またガンガン叩くか。

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2016.08.03

日東科学の路面電車(2)

暑かったり、突然豪雨になったり・・・・
日本の夏は大荒れである。

さて、日東科学の路面電車である。

Wed4_20160803
 まずはポールの車体側固定部

架線集電をするとなると、当然ポールの取り付け部分を絶縁しないと
いけない。
という話をしていて思い出したのだが、だるまやのポール(遠い目)は
車体側の取り付け部が絶縁/ナット止めになっていた。
21世紀になって、こういう製品が無いのはなぜなのだろうか?
=>架線集電などしないとメーカーは思っている?

グチはともかくとして、製品がないのであれば自分でなんとかしないと
いけない。
あれこれと考えた結果、以下のような構造にした。
 ・絶縁部はカツミのドローバーのブッシュを使う
 ・ここに1.5-2.0φのパイプを入れる(ロックタイト固定)
 ・その中に、2mmほどの長さで1.2-1.5φのパイプを入れる
  =>それに1.4φネジを切る
 ・絶縁部は車内側からシリコンチューブを刺して固定(原始的)
なんともはや、面倒なことである。

Wed5_20160803
 アルの台車をロンビックイコライザにする

続いては、アルの単台車を可動式にしてロンビックイコライザにする。
このようなことは「実車がどうとか、スケールがどうとか」という問題を
超えた”純粋に模型としての構造”である。
さんざん考えた結果、現物合わせで以下のような構造にした。
 ・台車枠の中央に1.2-1.5φパイプを2mmの長さで刺す
  =>フクシマのパンタビスに合わせてある
 ・可動部を上下1mm以内になるようセンタ部に工作をする
 ・う~や~た~!とてきと~に曲げたテコ部を入れて、台車枠を
  可動になるようにする。
 ・適当にピンを入れてテコが可動するようにする
まさに「現物合わせの科学」である(ち~ん)
こういうことは、もうひらめきと試行錯誤の工作の連続である。
なんともはや原始的で、とても几帳面なスケールモデラーとは言えない。
(最初からそんな崇高な人だと思ってないけど)

Wed6_20160803
 単台車をロンビックイコライザにする試みがようやく・・

こうやって出来てみると、出たとこ勝負のこのような仕組みが
意外にちゃんと動作するから面白い。
諦めないでしつこくやるのが「新しいしくみ」を実現する方法なのかも
しれない(かなり遠い目)

というところで、今日はここまで。
できれば、もうちょっとまとまりの良いしくみに再検討したいような
気がする。

まあ、それでいいのか?と言われそうだが
「人間、なんでもやってみないと判らない」と思う。
資料や図面に頼っていては新しい発想は生まれないのだと思う。
(注:個人の感想です)

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