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2017年5月

2017.05.27

Old Delft ALFINON50F2.8

東急百貨店のカメラ市である。
最近は行くとなにか見つけることが多い。

Old_del6_20170527
 欲しいと思っていたレンズを買う

今回はレクタフレックスで使うM42の中望遠レンズが欲しい・・と
探していたのだが、「あ、これいい」と見つけたのはALPA用の
オールドデルフト アルフィノン50F2.8である。
アルミ製で沈胴するタイプで、以前から所有している38F3.5の
兄弟である。

Old_del1_20170527
 ALPA 6bに装着して撮影する

このレンズ、本来は「沈胴しても大丈夫なアルネアタイプ」で使うべき
なのだが、Type4は壊れており、7は現在修理中。
ということで、ファインダーが明るい?(ALPAとしては)6bを使う。

Old_del2_20170527
 お座りするチョコ君(絞り解放) でトラブル発生

さっそくチョコ君を撮影する。
で、気が付いた・・「あ!45度ファインダーでは下向き撮影が出来ない」
チョコ君をお座り!させると、当然足元に来る。
そう、この角度ではカメラはかなり下向きにするのだが、このレンズは
距離計連動なので最近距離は1mなのでカメラは高めになる。
そうなると、45度では覗き込みにくいのである(呆然)
結局、「たぶんこんな感じだろう」という風に撮影することになった。
なるほど、アルネアの距離計付きファインダーはこういうときに有用
なのか、と納得する。

さて、続いてはお決まりの「ロマンスカー撮影」である。

Old_del3_20170527
 F=1:8 ちょっと古めの写りがまたいい感じ

Old_del4_20170527
 F=1:8 4線全部に列車がいるのが壮観

Old_del5_20170527
 F=1:8 この前面の側で撮影するのは初めて

このレンズ、なにしろ単純な構造なので、油断すると沈胴してしまったり
絞りリングが回ってしまったりするからちょっとだけ注意が必要だったり、
晴天の日にはF=1:8まで絞って撮影しなければいけないときには
ファインダーが真っ暗になって走行して来る電車が良く見えない・・など
使い方にコツが必要なのが楽しい。

一眼レフ用なのに「距離計連動ボディで使いたい」と思うレンズは、
それはそれでまた良いものだ。

追伸 2017.5.30

オールドデルフトのアルフィノン50F2.8、いい感じの写りなので
1/1000が使えるALPA 9dで撮影してみた。

Tue4_20170530
 ALFINON50F2.8 F=1:5,6

Tue5_20170530
 ALFINON50F2.8 F=1:5,6

快晴かと思うと雲が出てくるような天気、カラフルでかわいいデザインの
世田谷線、そしてレンズが「オランダ製」と来ると、なぜかヨーロッパの
風景に見えるから不思議である(注:個人の感想です)

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2017.05.21

ブロニカDxのオーバーホール

Sun4_20170521
 長年使って来たブロニカDxがオーバーホールから帰還

ウチにもう10年以上前からあるブロニカDx。
私にしては珍しく良く使う中版カメラである。

それはいいのだが、なにせ私より年上のカメラである。
一応それなりに手は入っているのだと思うのだが、ウチに来てからの
年数でも10年越えで、2年ほど前からはレリーズだけでなく、絞り込み
ボタンも押さないとレリーズしなくなってきていた。

どうしたものか?と思ったのだが「お気に入りなんだから直そう」
ということで、しばしオーバーホールの旅に出ていた。

手元に戻ってきたのが土曜日、今日は猛暑の中撮影をしてきた。
ブローニー版なのですぐに結果が判らないのが惜しい。

追伸 2017.6.5

現像があがってきたので、バラ園の画像をUPする。

Nikkor75f28_20170605
 Nikkor75F2.8 F=1:5,6

Komura150f35_20170605
 Komura150F3.5 F=1:5,6

Superkomura45f45_20170605
 Super-Komura45F4.5 絞り解放

Zenzanon100f28_20170605
 Zenzanon100F2.8 F=1:5,6

お気に入りの各レンズの写りを久々に堪能出来て嬉しい。
整備の終わったブロニカDxはシャッターも絶好調で、1/1250でも
不安なく使用出来るのが頼もしい。

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2017.05.17

路面電車のトラバーサ(2)

トラバーサの動力部は割とすぐに動くようになった。
実はここまではそれほど難しくはない。

問題は「定位置に止めること」なのである。
前作のトラバーサは「とりあえず動くようにして止める方法は後で」という
やり方をしてかなり苦労した。
結果的には中間位置ではピタリと止まらない・・という残念な結果に
終わった。

反省した結果、今回のトラバーサでは動力部は分離可能、ストッパーも
最初からきっちり検討することにした。

Wed3_20170517
 検討の結果、各停止位置にスイッチを置く方法

定位置に止めるにはどうするか?
とりあえずはスイッチを使うのはいいとして、動作部に1コスイッチを
置くのがいいか? 各停止位置にスイッチを置くのがいいか?
考えていくうちに「スイッチで止めると言っても、両端と中間部では
スイッチの使い方が違うかもしれない」ということに気が付いた。
それに、今後あれこれと変更を加えるときにもスイッチが別々の方が
良さそうに思われるので画像のような方式にした。
稼働部分に腕を付けてスイッチを押すのである。

作動させてみると、スイッチの調整が若干面倒ではあったものの、
意外に動作は安定したものとなった。

Wed4_20170517
 とりあえず4個動作させてみる

格納線+収納線x3本を40mm間隔なのでスイッチは4個である。
笑ってしまうのが「同じスイッチが2個ずつしかない」ので、調整が
微妙に違って面倒だったことである。
(教訓: 部品は規格を統一しよう!=>自分)

とりあえずは「荷重なし(テーブル部がない)」では動くようになったので
テーブル部を作って本格的テストを早く行うことを考えなくてはいけない。

追伸 2016.6.6

Mon2_20170605
 両端のスイッチをレバー作用式に変更

両端で確実にストップさせるため、スイッチをレバー作用式に
変更した。
この方式は、長尾軌道寺町線時代から使っているトラバーサの
方式と同じで、実績のあるものである。
両端で確実に止めないと、動力部が食い込んでしまって壊れる
可能性があるのだ。

そろそろ本気を出さないと「車両を載せてのテスト」に到らないまま
6月が終わってしまう・・・(汗)

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2017.05.14

路面電車のトラバーサ(1)

GWが終わってしまった(遠い目)
しかし、路面電車のレイアウト工作は続く。

路面電車のレイアウトと来れば、やはりトラバーサである。
(注:個人の意見です)

Trav1_20170514
 長尾軌道シリーズでは定番のトラバーサ

私におけるトラバーサの試みはかなり初期の段階から行われていた。
最初は寺町線で、その後何度かの改修と経て、新線に組み込まれて
現在に至っている。

このトラバーサ、小型レイアウトの寺町線での使用を前提に作成した
ため、長さの関係で単車での使用が前提となっていた。
また、ピットの深く(そういうものだと思っていた)、線路数も3線で
しかも格納線が2線しかないので収容能力にも問題があった。
(ポイント1個と変わらないだろう?という意味)
こういう点については「いつか改良型を作りたい」という願望があった。

Trav2_20170514
 何度も改良を経て完成した機関部

なにしろ参考に出来る資料(模型的に)がないので、最初から試行錯誤の
連続であった。
ネジ棒を使うスライド方式はすぐに決まったものの、とりあえずはテーブル
中央部にネジ棒を置いて動かしてみると、線路に接する部分がブレて
なかなか線路同士が合致しない。
結局、ガイドレールを平行に置くことでブレを止めて、線路との合致も
するようになった。
さらに、ストップするための回路を組み込んで・・とかなりの長い時間が
かかった。

このような「第一世代の実用化」の過程で学んだ経験を元に、もっと良い
ものを作れるのでは?と思い、動力部を試作したまま20年近く経過・・

21世紀になり、さらにあれこれとレイアウトを作成した結果として
路面電車のレイアウトを作成することとなり「こうなればやらんと
ダメだろう」ということで、トラバーサを作成することになった。
現在作成中のレイアウトが、交換線の反対側が直線しかなく、
空間が空いているのは実はそのためもあるのだ。

Trav3_20170514_2
 20年近く前に試作した動力部を仕込む

第一世代からの改良点は「平行するレール部は短くてもいいだろう」
であった。
機関部がコンパクトでないと、レイアウトに搭載する際にスペース的に
制約が出るからである。
今回の実用試験開始については、この機関部は変更していない。
動力部については、以前のように苦労してウォームギアを使って
大きな原則をする必要はなく、ギアヘッドモータが使用出来た。
線路数はちょっと機関部を改良して線路間隔40mmとして格納線を
3線とした

なにはともあれ動作することを確認したところで時間切れ。
ここからが大変だ。

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2017.05.07

路面電車のレイアウト工作

ず~っとクラカメの話が続いたが、実は路面電車のレイアウト工作は
地味に続いていた。

Romen1_20170507
 架線接続部の新しい試み

私の路面電車の架線は0.4x0.8の硬い素材の真鍮帯板を使っているのは
ご存じの通りなのだが、接続部(シノハラの#50ジョイントに差し込む)を
この帯板をハンダ付する方法について少し疑問を持っていた。
 ・ジョイントに差し込むと帯板の露出部が0.2mmくらい?しかない
 ・ハンダ付した小片が外れることがある

これを解決する手段として、1.0x1.5のアングル材を使う方式を試すこと
にした。
正確に固定するため、冶具(これが結構時間がかかった)を作成し、
エンドレス1周分の架線を作成した。
結果は現状ではダメで、架線が傾いてしまったり、抜けてしまう
(特にポイント部)ために取りやめとなった。
残念な結果に終わったが、接続部の改善は必要なことなので、
いずれまた改善案を試してみようと思う。

ということに2日ほど費やしてしまった(遠い目)

Romen2_20170507
 交換線を入れて台枠に仮設置してみる

台枠については、以前軽便レイアウトの試行用に作成したものを
改造して使用することにした。
長さは910mmのままで幅を460mmに減少、片側は80mm角を
落としてある。

今回のレイアウト案について、複線にすることも考えた。
そのために910mmX560mmの板を持って室内と外に出したり・・のテストを
したのだが、結果は「必ずぶつかるか出られない」ので単線案になった。

Romen3_20170507
 運転してみると・・・単車しか使えない!

架線の接続部を通常のものに交換し、交換線の分岐架線を作成して
運転をして「よしよし」と思っていたのだが・・
この交換線「単車用」の作成した(当初計画)のを思い出した。
さて、どうしたものか?
検討の結果、10cm延ばすことにした。
ポイント部を分割式に改造して、組みレールを入れるようにした。

さらに運転テストをしていると、なぜかボギー車だけポイントでショートする。
なぜなんだろう?と調査すると意外なことが判明した。

Romen6_20170507
 急カーブポイントの盲点

単車(N電)では平気なのに、ボギー車ではなぜショート?
テストの結果「え?そうなの?」ということが判った。
交換線のポイントは選択式になっている。
そのため先端レールは一体式である。
それは別に普通のことなのだが、路面電車ならではの急カーブポイントと
して、実物の「先端レールが他方に分岐しているときにガイドレールになる」
のを真似してみることにした。
(注:こう考えた時点で大きな間違いをしている)
実物は両方のレールで+-が異なったりしない。
ところが、当然模型では「絶縁されていないといけない」のである。
単車の場合は、フランジが接触しないのだが、ボギー車は「ガイドレールと
してフランジが当たる」という「構造としては正しい」状態になっていた。
う~む、なんというおバカな自分。

Romen10_20170507
 フランジが当たる部分を絶縁

結局、フランジが当たる部分を絶縁することにした。
ポイントを分解してプラ板を接着出来るように削り、プラ板を貼ってまた
削る・・という地味な作業。

さて、交換線の線路延長工事である。

Romen4_20170507
 10cm延ばして架線も長いものに交換

Romen5_20170507
 これでボギー車も安心

これで「基本的な線路配置」はこんな感じ?ということを確認出来た。
「なんだ、単純な小判型線路じゃないか」と言われるかもしれないが、
こうやって「少しでも小さくする工夫」をしながら、納得して線路配置と
台枠の大きさを決めていくのは大事なことだと思っている。

Romen8_20170507
 架線分岐部の固定方法など、課題は多い

この線路配置も「基本タイプ」であって、実はここからあれこれと試行錯誤を
していくし、台枠も改造の手が入ることになる。
架線分岐部についても、ポール対応するためには位置調整をしないと
いけないのであるが、架線柱間に線を張って引っ張る・・という方法は、
実感的ではあるものの、実際に維持していくためには面倒である。
こういう「運転にかかわるもの」は「模型的構造」を考えないといけない
のだと思っている。

この状態でしばらく運転をしていると、レールクリーニングをすることになるの
であるが、架線と架線柱があるとクリーニングが結構大変である。
ハンガー式で片方は開いている状態(維持の容易さを考慮)であるにも
かかわらず、かなりの頻度で手を引っかけて架線を外した。
(注:脱着出来ることは「致命的な破損」を防ぐ意味がある)

Romen11_20170507
 集電装置はビューゲルの改善が課題

架線側はほぼすべての集電装置をカバー出来るようになった。
それはいいのだが、一番使いそうなビューゲルが期待した使い勝手の
ものが無いのが悩みである。
=>走行方向を反転したときにビューゲルがうまく向きを変えない
他にも、パンタグラフのクロス線の交差なども考えないといけない。

課題は山積みである。
まさに「レイアウトに完成なし」ということか?

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2017.05.02

CASCA IIとRectaflexで江ノ電

クラカメ撮影は、ロマンスカー=>世田谷線=>都電=>江ノ電で
仕上げである(なぜ?)
ということで、CASCA IIとRectaflexを持って出発。

Ca21_20170502
 Culminar50F2.8 F=1:8

Ca24_20170502
 Culminar50F2.8 F=1:8

カスカで撮影すると、なぜか古い写真になるのがいい(そうなのか?)
シャッター速度は1/250なのだが、やはり微妙に幕が残る感じ。

続いてはレクタフレックスである。

Re2_20170502
 Zuiko135F3.5 F=1:5,6

Re3_20170502
 Zuiko135F3.5 F=1:5,6

さすがは近代的レンズ、M42版のZuiko135F3.5はこういうときに便利だ。

Re1_20170502
 Biotar58F2 F=1:5,6 トリミングあり

Re5_20170502
 Biotar58F2 F=1:5,6 

こちらもさすがのZEISSのレンズ。
しっかりと写る。

こうやって使っていると、慣れてくるとレクタフレックスの方が扱いやすく、
かつ、写りが安定しているのが素晴らしい。

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