ビドムとは?
猛暑だというのに、ビドム修行は続く(なぜ?)
ところで、若者にとっては「ビドムって何?」という状態であろう。
(いや、全員か)
ということで、それなりに解説を試みることにする。
(というか、自分が忘れているので)
参考文献:
ライカのアクセサリー(下) 中村 信一著 朝日ソノラマ
なお、使い勝手については「個人の感想」である。
この上に載っているものがビドムである
IIIfの上に載っているもの、これがビドムである。
これだ!と言っておいてなんなのだが、実は正式名称はビドムではない。
焦点距離を変更して使えるファインダーの総称は
「ユニバーサルファインダー」である。
ライツから発売されたものを大別すると
(1)鉄砲ビドム(VISORなどタイプ別に複数の型番あり)
(2)ビドム(VIDOM)
(3)正像ビドム(VIOOH)
とあり、私が使っているものは(3)である。
()内は型番で、VIDOMがユニバーサルファインダーの総称になった
ようである。
他の型番は発音が難しいからだろうか?
このなかで、73mmに対応しているものは(1)の一部である。
以降は(3)をビドムと呼ぶことにする。
パララックス補正は距離に合わせて傾斜する
画像は3.5feet(約1m)にした状態である。
レンズ側のピントを合わせて、ビドムのパララックスを補正する。
レンズもビドムもfeet表示とm表示があるのだが・・・まあ、こんなものか
という感じなので私はタイプが違っても気にしていない。
無限遠の状態でも少し角度が付いているので、使い方のコツを
掴まないと微妙な写りになってしまう。
焦点距離の設定はリングを回して行う
焦点距離は35mm~135mmまでと広い範囲で対応している。
アタッチメントを付けると28mmにも対応するが、アタッチメントが
ビドムより高いので購入していない(笑)
画像から判る通り、73mmの設定はない。
Hektor73F1.9は1931~1942と長期間でもあるし、約7200本も作られている
ので、すべてのビドムが対応していてもいいと思うのだが、どうして
対応しなかったのだろうか?
(正像ビドムは1939~1964なので、ますますそう思う)
グチはともかくとして、先に撮影したときにはα7を使いながら
撮影範囲を決めて、8.5cmの文字の下くらいにしたのだが、
結果は・・だったので、8.5cmのノッチ部に9cmの位置に設定
して使用することにした(個人の経験値なので不正確)
ということで撮影してみる。
カメラはIIIf、レンズはもちろんHektor73F1.9である。
(1/1000を使いたかったので)
普通に構えて撮影 F=1:5,6
結果的に成功である。
やや広い範囲が写っているような気がする。
(ま、いいか)
縦位置での撮影・・・ F=1:5,6
ビドムの傾きを計算に入れて縦位置を・・ダメだった(遠い目)
ということで、修行はまだまだ続く・・かもしれない。
おまけ 2017.7.14
ユニバーサルファインダーの話をしていて思い出した。
変わり種「タナックのファインダー」 え?この刻印は?
これもユニバーサルファインダーの類だと思うのだが、タナックの
ファインダーを持っている。
購入した理由は「8.5cmの刻印」なのである。
タナックコレクターの方(いるのか?)はご存知だと思うが、タナックは
10cmと13.5cmはあるが8.5cmは無いのである。
ということは・・・「幻の8.5cmのレンズ」があるのかもしれない。
そういう想像をしているとワクワクする。
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