カワイモデルED911
12月になった。
2019年もあと1ケ月を切った。
そうなると「年内完成車両を1両でも増やしたい」となる。
模型職人の季節である。
ということで、鉄模社の車両工作はしばしお休み。
(京福テキ512は塗装しよう)

カワイモデルのED911
私が子供の頃には「高級品」でとても買うことは出来ない
模型であったが、令和になってまさか入手出来るとは思わなかった。
開けてみると「ああ、本当に一体鋳物だ」と感心する。
ここまでは良い話なのだが、当然動かない(ち~ん)

とてもリアルな構造のボルスター
アングル材を組んで作っている下回り、ボルスターはエボナイト?
のような材料でリアルといえばリアルな作りである。
これだけ嵩張るボルスターなのに、インサイドギアのモータ取付部が
低すぎて当たってしまう。
そのせいかは不明(後で判る)だが、ショートして動かない。

バラして各部を整備
カワイモデルのED911は下回りはグレーだったはず。
なぜか黒く塗装されているのだが、塗りがテキトーでムラがある。
仕方がないのでベンジンで洗浄して、台車枠はさらに洗浄して
トビカで塗装を行う。
インサイドギアは分解して車軸を抜ける変わった構造なのが
幸いして整備は楽であった。
ボルスターは片方がまっすぐなままだったので、インサイドギアの
当たり部分を削る。

モータ取付台を作成する
古いモータを使用するインサイドギアは、取付部が低くいため
かさ上げしないといけない。
手持ち車両をほぼ全てシールドモータに交換する作業の中で
かさ上げとネジ穴間隔をするために簡単な変換取付台を
作る方法は手慣れたものである。
このモータの場合は、取付ネジが1.7φなのでその変換も兼ねている。

とりあえず走行テスト
あ~面倒せぇ~、と思いながら組立完了。
さっそく走行テスト!・・・あれ?動かない。
盛大にショートしている。
整備したのになんで? と1時間もかかって調べた結果、
台車枠の1つがブレーキシューのハンダ付位置が微妙に間違って
いて、絶縁側の車輪に当たっていた。
グラインダーで削って対応完了!
ああ、疲れる・・・

ヘッド/テールライトのレンズを入れて整備完了
上回りはガラスを交換、ヘッド/テールライトを入れて作業終了!
・・・あ!屋根上の配線! と思ったが、調べるのに時間がかかりそう
なので後にしよう(妥協)
ウェイト無しでも440gあるので、しばらくはこのまま使うことにした。
走行させてみると、低速での走行性能が良いいい感じのロコに
なった。

台車の刻印
台車の洗浄をしているときに気が付いたのだが、拡大してみると
「カワイ」の刻印が入っていた。
え?スケールものの模型に自分の名前!(笑)とも思ったが、
刻印を入れたくなるくらいに意欲作の自負があったということ
なのだろうか?
そういうことを想像するのがまた楽しい。
さて、次に早く完成しそうなものはなんだ?
「模型職人」の年末進行は続く。
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コメント
元のモーターはカワイのL-3とかL-5ではないようですね。
台車の刻印はKTMとかNikkoとかも入っていますが、表側に入れるのはさすがにカワイ?!
投稿: ヤマ | 2019.12.25 22:16
動力台車の取り付け方が付随台車の取り付け方と似ているところがすごいですね。数十年前、小学生の頃、動力台車を木製床板に取り付ける方法がわからず、小高の台車付属のボルスターで、穴あき床板の縁の細いところに取り付けていました。行きつけの模型店で店の主人に見せたところ、動力台車用のボルスター(枕梁?)と無料で交換してくれたことを思い出しました。
投稿: 田中俊樹 | 2020.06.09 14:22