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2020年2月

2020.02.29

富井電鉄デハ1300の動力化(1)

富井電鉄の路面電車が到着。
Sat4_20200229
さっそく、走行させるための工作を開始。
 
Sat5_20200229
大きさの比較
パッと見た目に「大きな車両だな」と感じた。
縮尺が微妙に違うものの、三重交通と花巻デハと比較。
車体が大きいのはいいのだが、やはり台車が中央寄り過ぎるし
パンタ中心と離れすぎている。
 
Sat6_20200229
手元にある動力を使う
とりあえず動かすために、下回り交換して余剰になっている
花巻デハの動力を使用することにした。
 
Sat7_20200229
とりあえずこんな固定方法
製品についていた床板?を加工したのだが、幅が狭すぎて
台車が首を振れない。
仮に固定するために、7x7アングル材をタップを切って
車体側は両面テープで固定した。
 
Sat8_20200229
アルモデルのパンタが使える!
パンタグラフの脚の穴はアルモデルと同じであった。
ネジ止めする際には中央に1.4φネジ穴は開ける必要がある。
 
Sat9_20200229
あっさり「架線対応」した車両が出来た
架線高60mmの草軽風レイアウトで走行テスト。
いとも簡単に架線対応したデハが1両増えた(笑)
 
さて、ここからどうするか?
色々と考えてみよう。

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2020.02.28

路面電車用のトーマ新モータ(#6051)による動力装置

今年は「路面電車の車両とレイアウト」の活動を再開しようと
思っている。
 
Motor4_20200228
6%勾配登坂テスト
#6051とインサイドギアの組み合わせによる登坂テスト。
結果は良好で、助走なしでいきなり6%の勾配をスロー走行で
するすると登っていく。
元が低速重視の走行装置なので、スロットル操作なく登り/下りを
してくれるのは助かる。
先に試作した14:1のウォーム使用吊掛モータも快調なのだが、
単軸であっても1両に動力装置x2は面倒である。
ストックしてあるインサイドギアが使えれば申し分ない。
 
Motor5_20200228
色々考えた結果、こんな感じ
縦型モータ仕様で困るのは「路面電車の小さな車体に収まらない」
ことである。
モータは小さいのだから、ブラケットを小さくすれば良い。
この件は”言うは易い”の典型である。
なにしろ、モータには固定するものが何も付いていないのである。
2日ほどあれこれ試した結果が、上画像のようなものである。
簡単で手間のかからない方法にするのが苦労と言えば苦労で
あった。
”銅線で縛る”という原始的方法など使わず「3Dプリンタで作成」
とならないのが悲しい(笑)
ギアは14:1を使用している(これも余剰パーツ活用)
車輪は日光の9.5φに交換。
 
Motor6_20200228
車体内には幅11mm
縦型モータ仕様では幅20mm、今回作成のものは11mm。
銅線で縛る方法は強度面で少し疑問もあるが、路面電車用は
自分がスロー走行するだけなので問題は無いだろう。
 
Motor10_20200228
カツミのN電の車体に収まった
アルモデルの単台車を色々と改造して、ようやくカツミのN電の
車体幅に収めることが出来た。
インサイドギアを使うことで、床板の切欠きを小さくすることが
出来たので、集電ブラシの取付は簡単に済んだ。
 
Motor7_20200228
快調に走行するのだが・・・
走行テストを行うと「お!快調!」・・・ん?
なんとも音がうるさいのである。
おいおい、DCCサウンド搭載のための動力なのに、これでは
ダメではないか!
 
Motor8_20200228
残された方法は「ウォームギア交換」
なにか手は無いものか?
一番簡単な方法は「ギア交換」である。
縦型モータを交換するときに使うウォームギアは、エンドウの
16:2を愛用している。
スムーズによく動くし、音が静かだからである。
現代のモータは低速からトルクがあるので、無理に減速するより
素直に低電圧で回転を落とせばよい。
このギアを使用すれば、モータの回転も低く出来るので
静音化出来るのではないか?
 
Motor9_20200228
静かになったし・・・(遠い目)
結果は予想通りであった。
あっさり問題解決。
このモータは低電圧でも回転が安定しており、トルクもあるので
低速運転は快調である。
進行方向で少し音のレベルが変わるのだが、調整していけば
いずれは解決しそうである。
え?なんで最初から16:2のウォームを使わなかったか?
「余剰の14:1を活用してお金ケチりたかったからさ(フッ)」

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トーマの新モータ(#6051 #6061共通)のモータブラケット

トーマの新モータは単体では固定出来ない。
そのため、専用のモータブラケットを作る必要がある。
まだ試行錯誤中であるが、以下のような方法で対処している。
 
Motor1_20200228
取付部はこの2個の部品
・車体への固定部(画像は縦型モータ用)
・モータを締め付ける板(t0.4の10mm幅板を曲げる)
作成するものはこれだけである。
 
Motor2_20200228
しっかり固定する方法
真鍮の板に真鍮の帯材で押し付けただけでは当然固定出来ない。
そこで登場するのが両面テープである。
接する面に適当に貼るだけである。
このモータは、かなりの負荷をかけても温くもならないのは
実験済なので、熱で両面テープが劣化はしないはず。
(継続検証中)
 
Motor3_20200228
どちらのタイプでも似たような手順
特に凝った構造ではないので、どちらのタイプにも対応可能
なのは当然である。
つぼみ堂のBタンクは#6051=>#6061に交換していずれ
牽引力測定を行う予定である。

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2020.02.23

トーマの新型モータ(#6051)(2)

先日のテスト結果について色々と考えていると、あることに
気が付いた!
スピードが出ない・・・「あ!これなら低速性能が良いはず!」
 
Motor1_20200223
手持ちの26mmインサイドギアを生かす
現状で単台車の路面用動力として使用可能なもの
(1)今では貴重なダルマヤ(23mm)
(2)吊掛モータ
がある。
私が吊掛モータ使う理由は、小型単車にサウンドDCCを搭載
するためである。
ダルマヤの動力装置は優秀なのだが、動力が車体内に大きく
出てしまうためである。
吊掛モータ化で解決はしたが、他の選択肢があるか?は
検討してみたいと思っていた。
 
Motor2_20200223
ギア比は14:1

以前から「手持ちのインサイドギアを使えないか?」と
思っていた。
軸距の異なる車両を作るためのギア確保のため、見つけると
購入していたもののストックがあるからである。
車輪についても、日光の9.5φが入手可能になっている。
トーマの小型モータを使用すれば、車体内に出っ張る部分を
小型に出来るのでやってみることにした。
ギアは今のところは14:1であるが、エンドウの16:1が入手
可能なので、低回転が得意な#6051と組み合わせれば
丁度良い低速性能の動力が作れるのでは?
モータブラケットは3Dプリンタ・・・などというハイテクでは
なく真鍮板をてきとーに曲げたもので作るのだが、3個も
作ると手際よく作れるようになった(笑)
 
Motor3_20200223
走行テストの結果は良好

偶然にも?用意していた路面の下回りで走行テストを行う。
結果は極めて良好で、静音で低速走行が可能なことを確認した。
 
Motor4_20200223
次の課題は「ロンビックの足回りに組み込む」
動力の走行性能は確認出来たので、次はどうやって組み込むか?
である。
さてはて、どうしたものか?

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2020.02.17

トーマの新型モータ(#6051)(1)

新型モータの#6061のテストは行ったが#6051の方が
まだである。
外径が8.0mmと+1.0mm太いこのモータは、格納スペースの
制約が大きい小型/古典蒸気機関車での活用を期待している。
そうなると、評価テスト用ロコはロット式でなければ困る。
ということで、搭載候補の機関車を探すのだが・・・
 
Motor1_20200217
つぼみ堂Bタンクを整備
テスト候補はカツミのCタンク(旧型)を予定していた。
ところが、いくら探しても出て来ない。
困り果てたところで発見したのが、このBタンクである。
車体は壊れているし、車輪のメッキも劣化しているし・・・
結局、諦めて?これを使うことにした。
ハンダが外れていたキャブ後部を直し、台枠側はK&Dカプラ取付と
モータを台枠内に収めるために最大限開口部を広げる。
 
Motor2_20200217
結局、台枠内にモータ収まらず
 
Motor5_20200217
超小型モータをこの方式は意外に困難
当初予定では、台枠内にモータをスッポリ入れて車体内は
空っぽにして大きなウェイトを入れる予定であった。
開口部を広げた結果、床板固定のリベットやら動輪押さえ板の
問題もあって難しいことが判った。
(大きな改造をすると時間がかかる)
縦型モータの取付穴を使うことにしたのだが、そのためには
モータが小さすぎてどう固定するか?が難しい。
L字形の板を作ってそれを縦型モータの取付部に固定するように
して、その板にモータを#6061と同様の方法で取り付ける
ことにした。
出来たものを見て思ったのは「キャブ内に直立しているもの
があるとジャマ」である。
体積は激減しても、直立しているとスペース効率は良くない。
 
Motor3_20200217
ウェイトを作る
モータがジャマしているものの、動輪真上は空洞になった。
ここに大きなウェイトを乗せるのだが、集電ブラシを避けないと
いけないので、地味にウェイトを追加していく。
 
Motor4_20200217
走行テスト
ウェイトだけでなく、モータのウォーム噛み合わせの調整に
集電ブラシの当たり具合など、あれこれやってようやく
快調に走るようになった。
平坦線で370gの貨車牽引では、問題無く走行した。
 
追伸:2020.2.20
本格的牽引力測定を行った。
 
Motor1_20200220
テスト中にトラブル発生!
大型レイアウトでの牽引力測定時に大トラブル発生!
重量貨車を牽引して勾配にかかったところで、うぃ~んという
モータ音はするのにロコは動かない。
ま、まさか・・・
ロックタイトがダメになってウォームが外れてしまった。
ムリなテストでの発熱のせいか?穴がユルいウォームのせいか?
は不明であるが、ともかく修理しないとどうにもならない。
結局、アロンアルファで再接着してテスト再開。
過酷?ではトラブルが多い。
 
Motor2_20200220
牽引力測定は意外な結果
ようやく動き出したので牽引力を測定する。
走らせ始めて気が付いたのは「前回(#6061)より加速が
よくない」ことである。
スペックを比較
         #6061   #6051
ギア比      16:2    14:1
動力伝達     ギア     ロッド
自重       184g    160g
車輪径      10.5φ    11.5φ 
減速比も大きいし、回転数も低いので想定される結果では
あるものの、それだけでは無いような?
勾配では600gでは勾配途中で停止、15v/0.05Aで500gを
牽引して登坂した。
勾配途中引き出しは400gが可能で12v/0.05Aの10分の
連続走行では発熱はまったくなかった。 
(途中でイモネジが破損してテストを中止)
※注意
(1)今回の牽引力測定は「動力装置の限界」の確認が目的であり
  ”どこまで過酷に扱うと壊れるか”を見ることもその範疇に
  入っている。
  そのため「同テストの実施で破損する可能性は高い」ため
  実施はお勧めしない。
(2)条件が一定ではないため、「モータ自身の性能差」を
 判断する基準とはなりえない。
 

両モータとも、他の用途での使い勝手を検討する予定。
なんにしても「新しい動力を使いこなす」ことは難しい。

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2020.02.12

日東科学のビスタカー(6)

そろそろ完成させないと次のことが出来ない。
ストレス感高し!
 
Vista1_20200212
モハの屋根上配線を検討
そもそもこのビスタカーが長年着手されずにいた原因は
「実車のもとが皆目判らない」ことであった。
関東在住の私にとっては、憧れはしても実車を見る機会は
少なく、細部が皆目不明であった。
このままではニンゲンがダメになる!と今年になってきた見切り
発車したものの、??が発生すると手が止まる。
それでもどうにかあと少しのところまで来て、最大の試練!に
突き当たってしまった。
「屋根上がどうなっているか判らない」
TMSのスタイルブックは側面はあるが上からの図がない。
ネットの時代(古!)なので調べるのだが、10100系の屋根上
画像というのは意外にも見つからない。
さてはて、どうしたものか?
結局、数少ないモデル化の画像(細かい部分は??)を元に
紙に書いて検討するという、3Dプリンタもレーザーカットも
登場しない超ローテク。
 
Vista2_20200212
試作してみる
とりあえず図にはしてみたものの、自信がないので試作してみる
ことにした。
FUJIモデルの屋根上配管止めとエコーのヒューズ箱をあれこれ
試行錯誤して感じを確認する。
結果、0.4φの配管だけでは飽きるので、パンタ間接続の線?は
0.6φにすることにした。
 
Vista3_20200212
ランボードを付けてから配線
パンタ間接続の線?はなぜ曲がって向こう側に?
これがかなり謎だったのだが、結果的にランボードがあることを
発見した!(それほどか?=>自分)
3x1アングル材でランボードを作る。
0.6φの配線をランボードを避けるように配線。
次は2本線でヒューズ箱へ向かう線だが、止め金具に入れる
作業が面倒くさい(というか老眼で見えない)
 
Vista4_20200212
平行線を止めて線を曲げる
2本平行線を止めてから、ヒューズ箱に入る部分を曲げる。
10100系のこの配線はヒューズ箱に入り方が独特で、現物合わせで
何度も試行錯誤しながら工作を行う。
かなりイラッとする作業。
 
Vista5_20200212
どうにか工作完了
配線の末端をそれっぽくして、なんとか完了。
前面の仕上げも終了。 
 
Vista6_20200212
部品を付けて全体の雰囲気を確認
継ぎ目の仕上げと部品取付は一応完了。
とりあえず全部部品を付けて調子を確認。
しばらくの間、確認してから塗装となるのだが、塗り分けが
難しい車両は苦手だなぁ(子供か!=>自分)

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2020.02.06

日東科学のビスタカー(5)

いつの間にか2月になってしまった。
 
Vista1_20200205
動力を組み込む
資料探しとあれこれディテールパーツをどうするか?で手間取って
1ケ月以上かかってしまった。
ようやく「あとちょっと」まで来たので、動力を組み込んで
走行テストをすることにした。
連接部にもモータを搭載する可能性があるので、吊掛モータを
使用する。
モータ搭載前で188gあるので「片台車なら150gあれば十分」と
経験的に判断した。
で、結果は・・・あれ?スムーズに走らないぞ。
吊掛モータにしては走行開始時に珍しく空転したり、モータが
回らなかったりと動作がおかしい。
仕方がないのでモータの状態を確認するのだが、特におかしな
ところはない。
 
Vista5_20200205
連接車ならではの問題?

あれこれ確認してもパワー不足。
どうやら、動力搭載されていない台車に隣の車両の重量がかかる
状態ではバランスが悪くて粘着が低下するようである。
さてはて、どうしたものか?
 
Vista2_20200205
急遽搭載するモータは?
結局、連接側台車にもモータを搭載する。
そのこと自体はいいのだが、新しく組むのも面倒でもあるし、
追加予算が厳しい(超現実的問題)
 
で、気が付いた!
先日のトーマモデルワークスの新型モータテスト時に
ロンビックイコライザのテスト用動力を見つけたのだが、
それには「量産前評価用モータの1,2号」を使用していた。
このモータ「どこまでやったら壊れるか?」を確認しようと
過酷にもほどがあるテストを行ってきたのだが、ついに壊れ
なかった「つわもの」である。
よし、この強運に賭けよう!ということで搭載する。
 
Vista6_20200205
連接部台車の苦労

連接側台車はセンターピンにフィーダを繋げない。
モータが入って狭い枕梁にどうにかラグを取付。
 
Vista3_20200205
ウェイトも搭載
ウェイトはプラ床板の真ん中を切って36gと取り付けた。
これで作業完了。
 
Vista4_20200205
余裕のパワーで快調に走行
この編成の重量
モハ:188g=>230g
サハ:91g
クハ:169g
全体で490gとなり、吊掛モータ(4個全て並列)では余裕の
状態になった。
走行させると当たり前なのだが、なんの不安もない走行ぶりで
ある。
 
あとちょっとなので、サハの工作を行う。
 
Vista7_20200205
いい加減に貼ってある雨どいを直す
0.6φ真鍮線をいい加減に貼ってあるので、屋根の段差部分が
浮いていた。
全部剥がしてやり直すのは簡単だが「元ある素材を生かす」のが
模型職人である(そうなのか?)
ハッキリ言って、そういう工作には慣れている。
まずは長い方にきっちりハンダを回してから、いい加減になっている
段差部分を半分ほどにヤスって削り帯線にして、じわじわと
屋根のカーブに合わせてハンダ付けする。
Vista8_20200205
ネジがダメになっているので1.4φネジに換える
あちこち補強をして、床板?を戻すのだが、t0.4の板に2.0φの
ネジは無理があり、ダメになっていた。
仕方がないので、1.4φのネジ穴を開けて、床板?が平行になる
ように(取付部が斜め)帯線を貼って補正する。
 
さて、あとはモハの屋根上配線と仕上げだ!

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2020.02.02

RX100IIIの液晶モニタルーペ

トーマの新モータのテストを行っていると、こんなものが到着。
 
Rx1_20200202
HAKUBAの液晶モニタールーペ
RX100IIIを野外で使っていると、当たり前?かもしれないが
液晶モニタが良く見えない。
EVFもあるのだが、老眼なのでやはり良く見えない!
(グチか?)
どうにかならないか?ということで、液晶モニタを使って
みようと安めのものを購入。
 
Rx2_20200202
とりあえず装着
購入したものの、さてどうやって液晶に装着するか?
素材の関係で安直にパーマセルが使用出来ない。
ならば!ということでボール紙で枠を作ってはめ込み、
そこにパーマセルを貼り付けるようにした。
 
さて、使い勝手を確認する。
 
Rx3_20200202
普通に撮影
 
Rx4_20200202
低い位置の接写
使用感は以下の通り。
(1)モニタールーペが付いたからといって液晶が綺麗に見える
  ということはない(という当たり前の事実)
(2)とはいえ、日向で液晶が見えにくいのは劇的に改善
(3)Fnボタンが押しにくい
(4)低い位置のものを接写するのが楽
 (液晶モニタを傾けることが出来る)
 
Rx5_20200202
それにしても・・・デカい
このように角度を付けて使うと、接写でなくても便利である。
これはいいぞ・・・で、気が付いた。
「なんか、凄くデカくないか?」
結論はもうちょっと使ってからになりそうだ。

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