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2020年10月

2020.10.31

ミリタリーカードン

すっかり寒くなった(そろそろ紅葉?)
近年の「あまり使っていない銀塩カメラ使おう運動」で
思い出したのがこのカメラである。
 
Sat1_20201031
15年以上未稼働のミリタリーカードン復活!
このカメラは、エクターレンズを使いたいために購入したものの
ボディが無かったのでちょっと後で購入したものである。
せっかく購入したのに、距離計が薄くて見えない!ために2回ほど
使用してからそのままになっていた。
カメラのHP見直し時に「使用感が判らないのは良くない」という
ことで、距離計修理を含む整備に出したものが戻ってきたので
撮影を行った。
 
Sat3_20201031
故障?と思っていた巻上問題
久々に使用する前にチェックして気になったのが巻上ダイアル
の動きである。
バルナックタイプのカメラでは、巻上ダイアルは時計回り
(一部例外もあるが)に一方方向にしか回らない。
ところが、このカメラではどちらにも回るのである。
あ~、壊れているのかぁ(唖然)
整備完了して戻ってきたので、恐る恐る回してみると・・・
あれ?やはり逆にも回るぞ(驚)
これはきっとなにかある!
手持ちの資料(クラカメ専科 No.24)の田中長徳さんの記事を
読むと、ミリタリーカードンは過酷な用途(極寒地など)に対応
するため、スプロケットに力がかからないようにするなど
通常のバルナックタイプとは違う仕様になっていることが
判った。
中の構造を見ていないので詳細は不明だが、実用上は問題ない
ので良しとしよう(クラカメとの付き合い方)
 
Sat4_20201031
テスト撮影で判ったこと
さっそくテスト撮影するのだが、どうせならとこれまた
あまり使っていなかったLマウントレンズを数本出してきて
交換して使用することとなった。
最近では珍しいピーカン!
ああ、幸運に恵まれたと現像上がりをみると・・・あれ?
何枚か極端な露出オーバー?になっているコマがある。
1/1000がダメなのか?とさらに確認すると・・・
あ!これ光漏れだ!(驚愕の事実)
スクリューマウントなのでボディを水平にマウントを上に
向けてレンズ交換していた・・・(アホ)
ああ、なんという基本的失敗!(痛恨)
原因は判ったものの、それにしては盛大に上下左右から
光が漏れているのはなぜ?
 
Sat5_20201031
15年前の衝撃の出来事
このカメラを購入した15年以上前、Ektar47F2(軍用)を
装着したときにこの悲劇?は発生した。
このカメラのスローダイアルには手袋をしていても操作出来る
ように小さなノブが付いている。
それはいいのだが、その位置が問題なのである。
エクターにはフォーカシングするためのダイヤルがついて
いるのだが、これがこのノブにモロにぶつかるのである!
スローを操作して下げておけばいいのだが、うっかりそのまま
レンズ着脱すると上画像のようなことになる。
今回の件で気が付いたのは「このカメラは野外(極寒地)で
レンズ交換をするような使い方は想定していないのでは?」
ということである(注:個人の感想です)
そういえば、エクター35mmとか90mmなどの交換レンズは
無いのはそういう理由なのかもしれない。
 
そのようなことがあったので、2回目の撮影は曇天の日になった。
初心を取り戻してレンズ交換も注意したので光漏れは発生しなかった。
 
Sat6_20201031
Ektar50F2 F=1:2.8
 
Sat7_20201031
Ektar50F2 F=1:2.8
 
Sat8_20201031
Ektar50F2 絞り解放
 
戦争中にドイツからカメラ購入出来なかったことから、戦後に
軍用に製造されたカメラとして、他にReidも所有しているが
カードンと比較すると色々な違いが判って楽しい。
リードについても近々使用してみよう。
 

注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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2020.10.24

キネ・エキザクタの修理と撮影

久々にカメラ市がある・・・それで思い出したことがある。
カメラのHPで内容が中途半端になってキネ・エキザクタの
ページである。
 
Exa1_20201024
10年以上動作しなかった理由
このキネ・エキザクタは友人から譲ってもらったものである。
当時、レンズが1本しかなかったので使われずにいたのだが、
HPに追加しようとして・・・動かなくなっていた。
どうしたものか?と7年経過。
私はExaktaの修理を教わったことがある。
それから20年・・・
ダメ元でやってみようと思い、苦労して開けてみた。
さすが80年前のカメラ、リボンとシャッター幕が切れているし
テンションもユルユルになっていた。
 
Exa2_20201024
苦闘8時間でなんとか復活
残り少ないシャッター幕をカット、痛んでいるリボンを
どうにか使える長さに調整する。
テンションをどのくらいかければいいいか?をすっかり
忘れていたり、正しい幕位置の調整などをやっていると、
痛んだリボンが切れる(涙)
どうにかこうにか1/1000がOKになったのは8時間以上
経過してからだった。
 
ところで、カメラを開ける(上に抜く)のに苦労したのは
左側のダイキャストボディの精度が光線漏れしないくらいに
精度が高くピッチリ入っているので、シャッター幕が破損して
リボンや幕が膨らんでいると引っかかって抜けないのである。
それにしても、80年前のドイツのダイキャスト製品の
精度の高さには驚く。
 
Exa3_20201024
手持ちのExマウントレンズで撮影
なにしろ危なっかしい修理なので「動いているうちに」
撮影である。
手持ちのExマウントレンズを使って撮影である。
 
Exa4_20201024
Helioplan40F4.5 F=1:5,6
 
Exa5_20201024
Helioplan40F4.5 F=1:5,6
 
Exa6_20201024
Auto-Quinaron35F2.8 F=1:5,6
 
Exa7_20201024
Angeniux90F1.8 F=1:4
 
この後、2本目のフィルムで撮影中にリボンが切れたり、
再修理したらリボンが短すぎて露出不良・・・などなど、
修行感が高かったが、おかげで「なぜ左手操作なのか」が
判ったりしたのは楽しかった。
 

注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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2020.10.15

ダージリン風改め山岳レイアウト(2)

山岳レイアウトの工作は続く。
(ブログUPのタイミングが難しい)
 
Sangaku1_20201015
地形のベースとなる発泡スチロールを接着
作業軌道部分の走行テストで問題がないことを確認してから
地形のベースとなる発泡スチロールを接着していく。
両側は逆スロープの岩山(立山砂防っぽく)にするので、
少しゴツくなっている。
 
Sangaku2_20201015
車両が接触しないように削る
逆スロープ部を削るのだが、5tDLであればもっとギリギリに
出来るが、杉山模型のロコはサイズが大きめなので大きめに
削らないといけない。
ちょっと悩ましいところだが、それでもギリギリにするべく
丹念に作業する。
表面がギザギザになるよう、カッターナイフなどで鋭く
刻みを入れるなどの加工も行う。
 
Sangaku3_20201015
削った発泡スチロールにテッシュorペーパータオル
岩石部分はテッシュで表面の凹凸が出るように、土の部分は
ペーパータオルで緩く表面が出るように水で薄めた木工ボンドで
貼り付けていく。
 
Sangaku4_20201015
表面に砂、灰、土などを撒いて着色していく
テッシュなどがある程度固まったところで、ベース色(茶、
グレーなど)を塗って乾燥させる。
その状態で一度乾燥させてから、塗料入り木工ボンドうすめ液を
塗って砂をかけ、灰を撒く。
ドライヤーで乾燥させてドライブラシ、また砂や灰を足す・・・
という繰り返しで実感を出していく。
 
Sangaku5_20201015
着色と表面処理を繰り返す
今回は土の部分には「乾燥させた土」を撒く方法も行った。
この辺りの技法はプラモデルのダイオラマ工作の本を参考に
している。
「使えそうな素材」を生活の中で見つけるアイデアはさすが
だと感心する。
 
Sangaku6_20201015
逆スロープ部分
ゴツゴツとして張り出した岩肌の感じはまあまあ?
いろいろな車両と組み合わせて、追加処理を行っていく。
 
Sangaku7_20201015
通称「背びれ断崖」
ダージリン風にしていたときには、対面側から「降りて来る
線路」が見えて今一つだった。
今回、線路を台枠のギリギリの位置までずらしたうえで、
間に断崖(向こう側からはスロープ)を追加して車両の姿が
見えないようにした。
 
Sangaku9_20201015
作業軌道部分の土の感じ
発色の調整と土の粉を撒いてこんな感じに仕上げた。
この部分を、草の植生にするか?林鉄の作業軌道風にするか?
じっくり考えてみよう。
 
Sangaku8_20201015
中央岩も表面処理してバラストを撒く
3つある岩山は、少しずつ色調を変えていく。
ダージリン風時代からの中央の岩山は、茶色を少し入れて
表面のギザギザを少なめにしてある。
地形もまあまあ出来たのでバラスト撒きを行った。
 
さて、ここからどう進めるか?
建物は無く(スペースがない)背の高い木もない風景なので
コンクリート製の高架部分が出来たところで一度完成にする?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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彼岸花撮影(2)

レイアウト工作が優先して更新をサボってしまった。
ALPA9dでの撮影の次は「オールドデルフト3兄弟」である。
(なぜ?)
通常はアルネア7を使うのだが、Elcar90F2.5(Niバグ)を
使うかもしれないので6bを使用した。
(結果的にはアルネア7で良かったのだが)
 
Higan1_20201015
Alfinon50F2.8 絞り解放
このレンズは38F3.5と共通のヘリコイドなので、1mまで
しか寄れないのが悲しい。
 
Higan2_20201015
Algular135F3.2 絞り解放
軽くて地味な外観のこのレンズは、意外に寄れてよく写るので
ALPAでちょっと遠出して撮影をするときには荷物がコンパクトに
納まって楽なのでよく使うレンズだ。
 
Higan3_20201015
Alfinar38F3.5 絞り解放
知らない人が見たら一眼レフ用には見えないこのレンズは
先の50F2.8の逆で寄れるし良く写る便利ナレンズ。
 
Higan4_20201015
MACRO SWITAR50F1.9 F=1:5,6
 
Higan5_20201015
MACRO SWITAR50F1.9 F=1:5,6
もはや説明の必要がないこのレンズ、絞っても解放でも
楽しいレンズだ。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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2020.10.09

ダージリン風改め山岳レイアウト(1)

以前から考えていたことがある。
「杉山模型のロコが似合うレイアウトが欲しい!」
 
Sangaku1_20201009
2012年に制作したダージリン風レイアウト
同じことを以前考えたことがあった。
杉山模型のダージリンタンク購入に合わせてバタシアループを
小さいスペース(600x380)に押し込んだものである。
初めて草撒き器を使うなど、結構頑張ったのであるが・・・
う~むコレジャナイ感が・・・
結局、箱に入れて使用されない状態になってしまった。
一時はこのレイアウトを売却?して新規作成と思ったのだが、
ループ線を作るのはそれなりに手間・・・(遠い目)
検討の結果、ダージリンという縛りは忘れて「山岳鉄道」の
設定にして大きく改造して使うことを決断した。
 
Sangaku2_20201009
ループ線裏側を中心に大きく改造する
改造のポイントは以下の通り。
(1)ループ線クロス部を高架線にする
 制作時にはこちら側は「裏側」の設定で、ほとんど見ない
 面になっていた。
 ループ線の上がり切った線路が台枠ギリギリに無理やり
 付けられており、橋も高さをクリアするためにいい加減な
 ものだからである。
 これをどうするか?(以下、設定のためのストーリー)
  山岳線として人気のあるループ線であったが、クロス部
  の先の路盤が崩落して不通になってしまった。
  大きく地形が変わってしまったので、コンクリートの
  高架線にすることになった。
  工事を開始すると「勾配前に待避線が欲しい」との
  要望が運行部署から提出された。
  以前から、登坂前に給水と燃料補給の場所が必要な
  区間だったのである。
  地元と協議の結果、新駅を設置することになった。
(2)道路?になっていた部分を作業軌道とする。
 ダージリン鉄道が「道路と平行」に線路があるので
 「なんとなく坂道」にしてあった。
 この部分がコレジャナイ感を高めていたのである。
 ダージリン風というのは止めて、山岳鉄道にするので
 思い切って作業軌道(桟道)にすることにした。
(3)地形(山部分)も森林風にする
(4)カーブはR120=>R177に変更して勾配を緩くする
  (6%=>5.5%) 
改造の方針は決定したので、線路外周部分と地形を剥がす。
 
Sangaku3_20201009
待避線(駅)と高架部分の工事を開始
どうまとめるか?を考えても良い案が出ない。
結局、作りながら考えることにした。
まずは高架部(高さ46mm)を付けて、作業軌道(桟道)に
続くカーブ部分の軌道部分を作る。
2つ目のフィーダもこの部分に設置する。
 
Sangaku4_20201009
台枠の角を80x80カットする
 
Sangaku5_20201009
台枠梁追加、2個目のフィーダ/コネクタ設置
 
Sangaku6_20201009
作業軌道(桟道)の脚を作る
まずは作業軌道の勾配を決めるために3か所の脚を
作成する。
道床を固定したときに梁が外れないように1mm角材を
打ち込んで強度を上げてある。
 
Sangaku7_20201009
作業用軌道の道床部分(半分)を取付
脚を固定し、道床を上面に接着する。
勾配がスムーズになるよう注意してクリップで固定する。
 
Sangaku8_20201009
残りの脚を実測しながら作成して軌道を完成する
道床が完全に固定されたことを確認してから残りの脚を
作成する。
脚は10度毎に設置してあるので1.7mmずつ下がるのだが
実物はもうちょっとザックリしている(笑)ので、実測して
脚を作ることになるが、計算値と大きく異なると勾配の値が
違ってしまうので、計算値との差を確認を行う(結構面倒)
 
Sangaku9_20201009
作業軌道を塗装、線路を敷設してエンドレス開通
1日時間を空けて完全に接着剤が固まったことを確認してから
塗装を行う。
線路を敷設してようやくエンドレスが開通した。
 
Sangaku10_20201009
勾配5.4%の走行テスト
杉山模型のロコで走行テストを行う。
ダージリンタンク、ガーラットは34gを牽引して登坂可能。
2軸駆動のクライマックスは20gくらい?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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彼岸花撮影(1)

猛暑から一気に秋
雨の日が多いので撮影出来ないかも?と思っていたが、
晴れた日にALPA9dにフィルムを入れて撮影を行った。
Al5018_20201009
MACRO-SWITAR50F1.8 絞り解放
 
Al1002_20201009
KINOPTIK100F2 絞り解放
 
Al3535_20201009
ALPAGON35F3.5 F=1:4
 
フィルム半分ほど撮影したところで、ALPAではないレンズを
使用する。
 
Ang5015_20201009
Angeniux50F1.5 絞り解放
 
Kom8514_20201009
Komura85F1.4 絞り解放
久々にコムラー85F1.4を使って「暴れるボケ味」を堪能。
注:撮影時はほぼ無風
 
Eli9025_20201009
Elicar90F2.5 F=1:4
このレンズは前オーナーは歯医者さんで、実際に口腔撮影で
使用されていたもののようである。
絞り解放で撮影したかったのだが、ピンが凄く薄くて
「どこのもピントが合わない写真」になってしまうので、
やむなくF=1:4で使用している。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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