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2020年11月

2020.11.29

ZOOMAR36-82F2.8

紅葉の季節なのであれこれ機材を使って撮影している。
そんな中で、ちょっと変わり者のレンズを使ってみた。
 
Zoom1_20201129
ZOOMAR36-82F2.8登場!
アサペンLXのオーバーホールが完了して、さてどのレンズを?
と考えていたら、このレンズを銀塩で撮影したことたないのを
思い出したので使ってみることにした。
ホクトレンダー(実際はズーマー社)のこのレンズ、
通しでF=1:2.8の高性能ズームレンズと登場時は高級品
だった。
このレンズをなぜ使いたくなったか?
それは「その写り」なのである。
 
Zoom2_20201129
広角側(36mm時)
 
Zoom9_20201129
望遠側(82mm時)
このレンズは「ズームらしい歪みがまんま出る」のである。
広角側のタル型はそれほどでもない?が、望遠側の糸巻き型は
時空の歪みを感じる凄さである。
発色についてもファインダーがまっ黄色というか茶色と
いうかで晴れている日でも曇天気分になる。
うんうん、よしよし!ということで撮影を行う。
 
Zoom4_20201129
ZOOMAR36-80F2.8(広角36mm)F=1:4
建物の柱が微妙に曲がっている。
周辺もちょっと流れている?
 
Zoom5_20201129
ZOOMAR36-80F2.8(広角36mm)F=1:5,6
車両がちょっと膨らんで見える?
晴れの午前中なのに発色が夕陽っぽい?
 
Zoom6_20201129
ZOOMAR36-80F2.8(50mm)F=1:4
標準くらいでは歪みは感じられない。
曇天の日だったが、こんなにどんより暗くなかった。
 
Zoom7_20201129
ZOOMAR36-80F2.8(望遠82mm)F=1:8
電柱が曲がっている。
こんなに暗く(茶色く)写るのであれば+2EVで撮影すれば
良かった?
 
Zoom8_20201129
ZOOMAR36-80F2.8(望遠82mm)F=1:4
右側の電柱、背景のビルが凄いことになっている。
よ~~っく見ると電車前面も「あれ?こうだっけ?」
になっている。
 
以前撮影した記憶が曖昧なので、撮影結果の面白さが
凄く際立つことになった。
実はマウントアダプタで撮影すると50mm以上で無限遠が
出ないのだが、これはレンズの問題なのか?ホクトレンダーの
ボディであればちゃんと写るのか?は謎である。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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2020.11.19

テレマキナ190F4.8

カメラ友人からレンズを数本譲ってもらった。
その中にPlaubel MakinaIII用の190F4.8が入っていた。
ボディは持っていないので「遊び方」を考えないといけない。
Plau1_20201119
まずはα7で使う
久々のデジカメによるレンズ使用である。
中版用レンズなので、鏡筒をなんとかしないといけない。
どこに仕舞ったのか??になっていたミノルタのコンパクト
ベローズを発掘(他にもあれこれ試した)して、パーマセルで
固定して試写する。
 
Plau2_20201119
あれ?なぜに上方が暗い?
撮影してみると、なぜか上(実際の素子では下方)が暗くなる。
EVFで見ていると異常がないので??だったが、友人からは
「α7は最近トラブル(故障)例が多いよ」と言われて
少し凹む。
あくまで個人の調査結果:
 その後あれこれ確認すると、どうやらISO感度を下げて
 低めのシャッター速度で接点のないアダプタ使用で撮影
 すると後幕が残る(らしい)ことが判ってはきたものの
 原因はあくまで不明です(ご参考)
 
仕方がないので、α7IIに撮影をバトンタッチする。
 
Plau3_20201119
Tele-Makinar190F4.8 絞り解放
撮影結果を見ると、なかなかに柔らかい描写でバラなどの
撮影には良い感じである。
ボケ味も光の具合によっては「個性的」になることも確認。
 
いい感じのレンズだとなると、もっと大きなフォーマットで
撮影したくなる。
 
Plau4_20201119
次はハッセル1000Fに装着
やはり中版で撮影したいとあれこれ試すのだが、ブロニカDxは
フランジバックが短すぎてダメであった。
ハッセル1000Fで試してみると、アルプス堂で500円で
購入したミノルタSR時代の接写リングにボール紙を巻いて
ググッと入れると固定出来ることが判った!
嬉しいことに無限遠も出るので撮影してみる。
 
Plau5_20201119
Tele-Makinar190F4.8 F=1:5,6
第一写は久々のハッセルの動作速度を読み切れずに見事に
タイミングをハズした!(ち~ん)
考えてみると、1000Fでは80mmしか使ったことがないので
190mmという望遠になるといきなり被写体がファインダー
に飛び込んでくる(この場所では)のでレリーズがまったく
間に合わなかった。
 
Plau6_20201119
Tele-Makinar190F4.8 絞り解放
バラ撮影は良い感じであった。
ああ、やはり中望遠用のレンズなのだが、と実感する。
こうなると、やはり大判デジをやらなくてはいけない。
実は、このレンズにはその点で下心があった(笑)
 
Plau7_20201119
レンズボードを作成
ベニア板を加工してレンズ取付部はこれまたアルプス堂の
500円コーナーで買ったニコンの接写リングをネジ止めした
ものにパーマセル固定である。
 
Plau8_20201119
Tele-Makinar190F4.8 絞り解放
 
Plau9_20201119
Tele-Makinar190F4.8 F=1:12
ハッセルでは絞り解放でもOKだったものが、大判(といっても
ピントグラスをiPhoneで撮影しているのだが)ではダメと
いうことか(ふむ)
 
Plau10_20201119
続いて野外撮影
外で風景撮影を行う。
ときどき通りかかる人が凄く怪しいものを見る目・・・
 
Plau11_20201119
Tele-Makinar190F4.8 F=1:12
 
Plau12_20201119
Tele-Makinar190F4.8 F=1:22
ああ、明るめのテレマキナでも目玉焼き(中央が過露出で飛んで
しまう)になってしまうのか。
それよりも、大判とはいえ小さめのこのカメラのフォーマットに
190mmは長すぎ?で野外撮影ではワイドが欲しい!(願望)
 
ということで、プラウベルのレンズをとことん遊びきったので
あった(あ~疲れた)
他にも、京セラAFレンズ3兄弟、カードンの続き、ReidIII、
LXなどやっているのだが、そろそろ模型工作がしたい!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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