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2021.02.22

ピノチオの箱根登山改修(2)

いよいよ動力装置である。
 
Hako1_20210222
ダルマヤの25mmを使う
'92年?くらいから架線集電式の路面電車レイアウトを
作成している。
当時の路面電車動力といえばダルマヤである。
17mm、20mm、23mm(単車)は他の選択肢は無かった。
当然、ウチの車両もこれらの動力を使っているのだが、
問題は「乗り入れしてくる中型車両」である。
低速走行の性能を路面電車に揃えるとなると、同じダルマヤの
動力装置を使いたくなる。
だったら使えばいいじゃんか!と言われそうであるが、
上画像のダルマヤの25mm動力装置は当時の段階で生産終了
していたうえに販売された数も少なく入手難であった。
あちこちの模型屋巡り(注:ネットオークションは無い時代)
それなりの数を揃えて一部車両(名鉄モ520など)に搭載
したところで違うことを始めてストックパーツ化(遠い目)
気が付くと20年近く経過して他の選択肢(吊掛モータなど)
もある中でどうしたものか?
検討の結果「出し惜しみする理由は無いから使おう」という
ことになった。
久々に使おうとすると、台車枠取付方法を少し見直したり
モータはアルモデル1015になったりと小変更を行うこと
になった(要するに「手間」)
 
Hako2_20210222
ぎりぎりで納まった
この箱根登山の車体は「木製床板の取付方法」と同じで
横梁があるものなので干渉して納まらないか?と心配した
のだが、ほんとうにギリギリで搭載することが出来た。
 
さて、次は「新しい動力装置」である。
 
Hako3_20210222
トーマモデルのモータを使用する
トーマモデルのコアレスモータ2種が発売になり、昨年は
16番の車両への活用方法を検討した。
低速用(8φ)については、路面電車や地鉄車両用として
活用出来るのではないか?と思ったところで終わっていた。
この機会に確認しておいた方が良いだろうということで、
1両分動力を作成することにした。
簡単・スムーズかつ廉価な動力をどうやって作るか?
昨年の試行により、大量にストックのあるインサイドギアを
活用するのが良いことは判っている。
さっそくこの車両の台車を洗浄・塗装して、インサイドギアを
黒染めして整備した。
エンドウ16:2のウォームを使うために1.0-2.0φ変換シャフトを
作成してモータブラケットを作成してみた。
 
Hako4_20210222
モータブラケットを作り直して装着完了
 
Hako7_20210222
ボルスターは小型のものでギリギリ
先に作成したものは枕梁は平気であったがボルスターが
入る隙間が無かった(笑)
2日ほど考えて形状を変更してOKになった。
モータが小さいので床板の切り欠きは小さく、特別なパーツ
無しでボルスター直付け出来るので便利である。
(注:ただし、取付が面倒なので改善が必要?)
 
Hako5_20210222
2種の動力の比較
吊掛モータ車は既に作成済なので、これで3種揃った。
これで走行性能(牽引力、登坂、低速)の比較が可能に
なった。
個人的には、床板はデコボコなく切り欠きを最小に出来る
方式がサウンド搭載や室内取付でもメリットがあるので
いずれはそういうことも試すことが出来る。
 
Hako6_20210222
R140カーブ通過確認
直近でやりたかった確認は「現在作成中の複線路面レイアウト
における各動力の走行性能」である。
実はダルマヤ動力導入を決めたときにはR150を限界と
していた。
たった10mm大したことないだろう?と言われそうであるが
このくらいの急カーブでは5mmでも影響は大きい。
試してみると、ダルマヤ動力は通過はムリ(現状)である。
 
地鉄車両の入線可能となると、やはりR177で単線にする
検討も必要なのかもしれない。
 

注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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