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2021年7月

2021.07.28

草軽風レイアウトの改修(1)

猛暑の日が続く。
簡易軌道風レイアウト工作が一段落したので、次は
草軽風レイアウトの改修を開始する。
 
Kusa1_20210727
500x350の小型レイアウトの改造
このレイアウトは「黒子の思想」を試すために作成した
ものである。
一応、分岐はあるが使うでもなく、実質「グルグル回るだけ」
であることが不満であった。
不満(コレジャナイ感)があるとどうしても稼働率が落ちる。
こういうときに思うのである。
「使えるレイアウトの最小限の要素とは何か?」
それは大きさ(路線長)なのか?運転形態の複雑化なのか?
複数列車が同時走行/交換して走行なのか?
 
Kusa2_20210727
拡張部の大きさを検討
レイアウトの必要要素?を考えた結果「せめて列車交換」に
改造ポイントを置くことにした。
というのが「あまり大きくすると保管や補修が難しくなる」
からである。
小型・軽量にしておくとひっくり返したりして改修出来るし
その気があれば持ち出して使うことも出来る。
元が小型のこのレイアウトなので、拡張範囲は少しでも小さく
したい。
R140のレールと追加ポイントを置いて地味に検討する。
 
Kusa3_20210727
台枠拡張部と追加
 
Kusa4_20210727
裏っ側から見たところ
 
Kusa5_20210727
張出構造は脱着可能
結局、台枠短辺側は50mm、長辺(ポイント追加)は
40mm追加することにした。
追加部は張出式にして「今後の進展で気に入らなければ
作り替えるため外せる」よう構造になっている。
短辺側は50mm幅角材なので取付は簡単だったのだが、
ポイント追加側は台枠構造が複雑で、脱着式にするために
凝った改造をする必要があった。
ゴム道床と線路を設置して、草軽デキと花巻デハで走行
テストを行い、無事走行することを確認した。
 
通常のレイアウトはここから地面とストラクチャーなので
あるが「架線集電レイアウト」はまだ先がある。
そう「架線システム」である。
 
Kusa6_20210727
架線システムテスト用台枠作成
架線対応は「自分で試行錯誤するしかない」世界である。
今回は架線固定と台座部分の改善を行う。
新しいことをするということは「色々とテスト」が必要と
なる。
そのためのテスト台枠を作成するところから始める。
 
Kusa9_20210727
架線柱台座の改善
最近使い始めたハトメを台座に使う方式では以下の内容を
改善した。
(1)ゴム差込式での固定を硬くすること
(2)作業工数削減(ハンダ付け省略)
色々と試した結果、ハトメに2/3まで切れ目を入れて圧入すると
内径が0.5mm減って(タイトになる)ハンダ付けが不要になる
ことが判った。
 
Kusa7_20210727
クロススパン架線柱、ハトメ資材変更
クロススパン架線柱は中間部に1.4φネジを入れることで
スパン線を脱着することが可能になる方式である。
作りながら考えるのが「ハンガータイプとクロススパンは
どちらがトータルコストが安いか?(作成~維持)」
である。
(1)ハンガータイプは素材の種類が多い。
 =>洋白丸線、角線など
(2)クロススパン式は「なんでも2セット」
 =>柱、台座など
(3)工数
・ハンガータイプは各種洋白線を使い、穴あけ加工が多い
・クロススパンは1.4φネジ固定が手間(タップ切り)
 =>それを2回行う必要がある
(4)保守
 どちらも丈夫なので本体が壊れることはほぼゼロだが
 架線固定のためのジョイント部のハンダが外れることが
 あったり、台座位置が微妙で調整が必要になることが
 ある。
 ・ハンガータイプは本体を外して補修
 ・クロススパンタイプはスパンを外すだけ
そんなことを考えていたら、黒染のハトメが売っている
のを発見!
おお!これで塗装工程が減った!
ああ、なんという地味な喜び。
 
Kusa8_20210727
作成したものをトビカで塗装
地味なことを考えながら作成したパーツを塗装する。
基本はこれの繰り返しである。
細密化とはまったく程遠い「実用一点張り」の工作に
我ながら笑ってしまう。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
鉄道模型趣味 No.302
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2021.07.24

出番の少ない?クラカメで撮影(1)

猛暑の日が続く。
梅雨で撮影出来ない日が続いたが、ようやく快晴の日が連続する
ようになったので「出番の少ないカメラ」で撮影することにした。
 
Came1_20210724
CASCAII Culminar50F2.8 F=1:8
 
Came2_20210724
CASCAII Culminar50F2.8 F=1:8
1年以上使っていない(はず)のカメラを使おう!ということで
まずはシュタインハイルのカスカII型を使う。
元々幕速が遅めの調整になっているのは知ってはいるが
現在どのくらいの速度?なのかが判らない。
今回からISO200のフィルムを使う(ISO100入手難)ので
一段と条件が厳しくなってしまった。
撮影結果を確認すると「幕速1/200という感じか」という
レベルでしっかりと露出オーバー。
ネガ撮影なのでPhotoShopで補正可能な範囲だったので
どうにかこうにか上記のような結果になった。
 
Came3_20210724
FOCA OPLAREX50F1.9 F=1:8
 
Came4_20210724
FOCA OPLAREX50F1.9 F=1:8
続いてはFOCAのPF3
レンズは最高級?のOPLAREX50F1.9が付いているのだが
このレンズ「絞って使うと印象派の画」の描写になるという
謎のクセ?があるのは覚えていた。
撮影結果は上記の通りで「写真」というより「絵画」
ウチにはOPLAR50F2.8付のFOCAFLEXもあるのだが、
別に特徴のない(笑)普通の写りである。
絞り解放で光の具合の良いところだといい感じかも?に
なるのだが・・・
これがフランス流なのか?FOCAの方針なのか??
 
Came6_20210724
KODAK EKTRA Ektar35F3.3 F=1:8
 
Came5_20210724
KODAK EKTRA Ektar135F3.8 F=1:8
最後はエクトラである。
レンズはEktar35F3.3、50F3.5、135F3.8を使用した。
こちらは定評のある?エクターをF=1:8まで絞って使うので
ぜんぜん問題なし。
 
Came7_20210724
猛暑下で使うカメラ?という濃さ
久々の銀塩撮影にこの濃いメンバー。
使い終わってから気が付いたのだが「こういうものばっかり
使うから結果的に一番使わないのはライカ」という事実に
気が付いてしまった(驚愕の事実)
相変わらずのコロナ感染拡大で自由に撮影して歩ける状況には
ないのだが、早く正常化して銀塩撮影に出かけて行きやすい
状況になってもらいたいものである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」であり、
各レンズの描写コメントは「個人の感想」です。

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2021.07.12

簡易軌道風レイアウトの改修(2)

メイン?の建物が出来たので地面改修に着手する。
 
Kani1_20210712
地面を剥がす
前回の改修で「なんとなく地面」にしていただけの部分を
剥がしてやり直す。
テーマは「これだけぬかるんでいたら軌道がいるよね?」
剥がして思い出したのだが、前回のときに追加した
分岐の先っぽに小型ターンテーブルを付けようとして
断念して塞いだ円形が見える。
左下方の丘は1/3の大きさに縮めることにした。
 
Kani3_20210712
新しい素材を使う
地面表現のため「いつかは使おう」と購入してあった
タミヤの情景テクスチャーペイントを使って「ぬかるんだ地面」
を表現することにした。
 
Kani4_20210712
他の素材とも組み合わせて使う。
メディウムジェルでシケった感じ、灰と砂を混ぜてザラッと
した感じにしてリキテックスで色を調整する。
(注:茶色が赤土っぽい色しかないのはなぜ?=>タミヤ)
 
Kani5_20210712
道路部分の着色がやや失敗?
3種類の情景テクスチャーペイントを地面塗布。
質感はいいような気がするが、道路部分は赤っぽさが抜けず。
 
Kani6_20210712
砂、土、ターフ(2種)あいうえお
道路部分の色調を調整して砂・土撒き、ターフ(2種)を撒いて
仕上げを行う。
カットした山も仕上げを行ったが「家を建てるために客土
する土を取って小さくなった山」を模型でやるのは珍しい?
 
Kani7_20210712
草撒きを行う
5種類の草を地面の仕上げ方を考えながら地味にチビチビと
撒いていく。
広範囲にドバっと幕と「芝生」になってしまうので、元の地面と
景色としての感じを考えながら草が起立した状態になるように
掃除機&ドライヤーを使いながらの作業は結構時間がかかる。
 
Kani8_20210712
湿原部分は泥炭になっていく感じに
湿原を拡げる部分はレジンを流して「泥炭になっていく」
感じになるように草を木工ボンドで直植えしてさらに
着色を行った。
 
Kani9_20210712
レジンを流し込んで待つ
翌日までボンドの乾燥を待ってからレジンを流し込んだ。
1/2は染み込んだり広がってしまったりするので、作業は
2日がかりになる。
 
Mon7_20210712
とりあえずいい感じ?
結局、2015年に作成した建物は転用して作り直し、地面は以前から
やろうと思っていた「新しい工法」を試すことになった。
このレイアウト、花巻風として作成したのが2003年。
2015年に簡易軌道風に改造してからも3度目の改修である。
「レイアウトに完成なし」の典型か?
 
Tue13_20210713
建物を固定
家を固定して今回の改修は一応完了!
小物は地味に追加していこう。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合があります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
軽便賛歌VI 南軽出版局 発行
簡易軌道の風景 古川邦雄 著 レールロード 発行
根室拓殖鉄道 高橋 捗 加田芳英 著 勇興印刷所 発行
ダイオラマ パーフェクション 吉岡 和哉 著 (株)大日本絵画 発行

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2021.07.05

簡易軌道風レイアウトの改修(1)

電鉄軽便レイアウト1(花巻風)もある程度進捗して、
2番目のレイアウトは架線システムを少し改良したものを
使おう、ということでしばし工作を停止。
車両工作をしてもいいのだが「たまには架線がないもの」
をやって息抜きをするか!という気持ちになった。
 
Kani1_20210705
建物がある側を改修する
このレイアウトは元々は花巻電鉄風だった。
それを牧草地/湿地を草撒き器を試用を含めて改修したもの
なのだが、反対側はそれらしい建物を作成したものの、
ここからどう進めればいいのか?が思いつかないので
中途半端な形のままであった。
今回はこちらを改修する。
 
Kani2_20210705
どうしたものか?
問題はどうするか?である。
運よく簡易軌道の本が出版されたので、それを参考にして
進めよう!と思ったものの、いざ検討するとあまりに
面積が少なくて実際の車両設備や乳業関係の建物など
とても入る余地がない!
台枠を拡張/線路配置も考えたが、そうすると
「コンパクトであること」のメリットが失われてしまう。
3日ほど検討した結果、やり方を変えることにした。
「誰でも知っているあのドラマのシーンをやろう」
 
Kani3_20210705
「三番目の家」を作る
日本人なら誰でも知っている?「北の国から」
そう言いながら私は1話も見たことが無い(はず)のだが、
なぜかこの建物だけ覚えている。
調べるときに名称が判らず苦労したが、「三番目の家」という
呼称であった(注:その名称で北海道に現存)
外観は判ったものの、寸法などは建具のサイズから想像する
しかない。
最初に60x100x65で試作(画像右)したが「大きいなぁ」
と思ったので60x90x60に変更(画像左)した。
天窓は友人によると「ロフトの窓だった」とのことなので
右に15mmシフトするなどデザインを確認した。
 
Kani4_20210705
建具の準備
まずはエコーモデルの窓枠/戸を塗装する。
「北海道の風雪で磨かれた風」をどうするか?
複数種類のペンキを風雪で劣化する毎に塗り重ねた風にする
ために何種類ものプラカラーを殴り書きするように塗る。
こうなると「綺麗に塗装」するより手間である(笑)
 
Kani5_20210705
トタン板は地味に紙を貼る
60x90x60でカラーペーパーを使って建物を作成する。
トタン屋根は「皺にならないように貼れる紙」を探したら
カレンダーの裏紙だった(笑)
凸凹もある複雑な面に細く切った紙を密着させて貼るので
結構手間であった。

 
Kani6_20210705
塗装して建具を入れる
塗装して実感処理、窓枠と戸を入れるとこんな感じ。
おお!結構いいではないか!
 
セットが出来た(ん?)のでドラマ撮影。
 
Kani7_20210705
シーン1:父との別れ
父:出ていくんか!
兄弟:だって、父さんガンコだから
自転車:チリンチリン
 
Kani8_20210705
シーン2:出発の合図
車掌:列車出ま~っす!
運転士:東京行くのか、寂しくなるな
牛:モ~
馬:ひひ~ん
 
Kani9_20210705
シーン3:見送る父
父:元気でやれよ
自転車:チリンチリン
気動車:ぷわ~ん!
運転士:危ないよ!どいて!!
牛:モォ~
馬:ヒヒィ~ン!
で、あの曲が・・・
 
さて、次は地面の改修だ。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合があります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
軽便賛歌VI 南軽出版局 発行
簡易軌道の風景 古川邦雄 著 レールロード 発行
根室拓殖鉄道 高橋 捗 加田芳英 著 勇興印刷所 発行

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