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2022.03.21

液体クラッチ動力の応用(1)

しばらく路面電車関係が続いたので息抜き?に違うことを
ることにした。
 
Oilc1_20220321

小型ベベルギアが手に入った
過去にいさみやの液体クラッチを使った気動車の動力装置を
試したことがあった。
そのとき一つやり残したことがある。
その動力装置のギアボックスはクラインギアを使用していた
のだが、この液体クラッチは「減速なしで使う」ように計画
されていた、ということである。
前回のテストは2013年7月なのだが、当時は模型に使える
小型のクラウンギアが入手出来なかった。
それから9年・・・
たまたま模型友人がまったく別用途でそれに向いているギアを
発注したことが判ったので2セット譲ってもらった。
 
Oilc2_20220321
ギアボックス作成
前回のクラウンギアのギアボックスの経験を生かしてベベルギアを
使ったギアボックスを作成する。
このベベルギアの軸径は1.0φなので、車輪はカツミの打ち込み
のプレーン軸(2.0φ)を使用した。
シャフト側は1.0φのまま使用、ギアの固定はネジ止めである。
ジョイント部の曲がり抵抗を減らすためにギアボックス側の軸受は
可能な限り短くしてある。
(これが結構大変であった)
 
Oilc3_20220321
動力ユニットを作成
動力ユニットは2013年のときと基本構造は同じである。
ここで一つ不思議なことが発生。
なぜか振動が発生するのである。
え?前回はそんなことは無かったのに??
とりあえず液体クラッチ後部に受けを追加して振動を
低下させるよう対策をした。
また、5分以上負荷をかけると繋がりが悪くなる?ことが
あるので「ひょっとすると回転数が足りないのか?」という
ことでトーマモデルの高回転型(16000rpm)コアレスモータを
キドマイティ規格で使用可能にした。
 
Oilc4_20220321
液体クラッチ動力を搭載して走行テスト
使用する車両はカツミのニッケルボディのキハ35である。
ユニット搭載後の重量は211gである。
走行させてみると「お!快調だぞ」と思ったものの・・・
5分程度走らせると速度低下して最終的には停まってしまう。
停止した状態ではモータが過回転している。
確認してみると液体クラッチが発熱している。
走行して中のオイルが攪拌されると発熱して粘性低下して
キドマイティの回転数ではダメなのか?
トーマモデルの高回転モータを使用してみても・・・同様。
クラッチ本体の発熱低下のためにシャフトを伸ばしてジョイント
の屈曲を減らしたりギアボックスの軸短縮(前述)を行って
みたが解決せず。
ここで気が付いたのである。
ひょっとして液体クラッチのオイル抜け(劣化)では?
2013年に使用したクラウンギア仕様のキハ17をテストすると
同様に5分程度で停まってしまった。
 
Oilc5_20220321
とりあえず車載テストは完了
この液体クラッチは構造的に少しずつオイルが抜ける。
そのことから「寿命は3~5年?」という話であったが、
製造後30年以上経過しているのである。
2013年時点で使えたことが奇蹟だった(遠い目)
ギアで減速せず動力伝達して空転しないので静粛。
それを目指して作られたものであるが、その片鱗をちょっと
実感出来たから良しとするか(さらに遠い目)
 
ひょっとすると改善策があるかもしれない。
その前に「もう一つ試すこと」がある。
気持ちを切り替えてそっちをやってみよう。
 
それにしても・・・ぜんぜん息抜きにならないぞ(笑)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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