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2022.10.12

新電鉄軽便レイアウト(3)

線路敷設を完了したので次は架線である。
が作成する路面電車や電鉄のレイアウトは「架線集電対応が
必須」になっている。
それは続行運転やサウンドDCCを行うためには架線を使う
ことにメリットがあるからである。
反面、架線集電や架線の敷設については模型的には参考になる
ものが少ないので基本は全て自分で考えなくてはいけない。
 
Dente21_20221012
架線柱の台座
私の使う架線システムは「すべて脱着式」である。
充分に強度を確保するようにはしているが「空中に敷設」する
ものは破損する可能性は高く、また「人間のケガを防ぐ」ために
必要時には外れることが必要だからである。
路面電車の長尾軌道シリーズ発足時には「裏側からナット止め」
だったのだが、その方法では架線柱脱着時にレイアウトを縦に
する必要があり、ストラクチャなどを壊すことがあった。
最近ではハトメを台座にして架線柱側は網戸のゴムを使った
脱着式が定番になっている。
今回、ハトメを圧入する治具(画像左上)を強度のあるものに
作り変えた。
 
Dente22_20221012
ハトメを圧入
万力を使って真鍮板にハトメを圧入する。
簡単に見えて「ちょっと狭い穴にハトメを圧入」することは
コツが必要で、圧の加え方を失敗するとグチャっと潰れる。
 
Dente23_20221012
台座の設置
私が使う架線柱の台座は2種類ある。
・ゴムを使用した上から差し込むだけ
・2mmネジで下側からナット止め
後者は架線給電用のフィーダ線を付けるためのもの(画像下側)
なのだが、差込式でもナットは使えるので今回は前者だけを
使用する。
ちなみに架線柱の仕様は以下の通り。
・架線高さ:60mm
・設置位置:レールセンターから25mm
こういうことは早めに「標準化」して、台座や架線柱を量産して
おくと実使用時に便利である。
(破損したときの予備パーツ確保が楽)
 
Dente24_20221012
架線作成治具(先端部)
架線を脱着するしくみはPECOのN用ジョイント(ちょっと加工)
したものに0.8帯板(t0.4mmでちょっと特殊な真鍮帯板)の先に
1.0mm帯板(t0.3)の小片を付けたものを使う。
これまでは目見当でハンダ付けしていたのだが、それでは
作業に時間がかかることと「老眼」が辛いので上画像のような
治具を作成したら劇的に楽になった。
画像上のものが長い架線用、下は分岐部などの短い線用のもの
である。
 
Dente25_20221012
架線作成治具(分岐部)
ポール/パンタを併用する場合は「共用可能な金具」で
分岐させる必要がある。
そこにハンダ付けするための治具は上のようなものである。
 
架線、架線柱、台座と用意出来たところで設置である。
当然ながらそれについてもコツがある。
 
Dente28_20221012
架線柱設置(基本的カーブ)
直線はどうとでもなるがカーブの段階で考えないといけない
ことがある。
上画像はR177のカーブ築堤上に架線柱を設置したものだが
ちょっとでも現物の知識がある人は「違和感」を感じるの
ではないか?
そう「架線柱の位置がセオリーに反している」のである。
ちょっと専門用語を使うと「直接ちょう架式のトロリー線で
ハンガータイプ/各柱引きにする場合は架線柱は外側」なので
ある。
張力をかけた架線をカーブに添わせるためには外側に引っ張る
必要があり、バックボーンを入れるにしても架線柱は外側に
ないとそれを張ることも出来ない。
では「判っているクセになぜそうしないか?」
理由は簡単「模型として使うときジャマ」だから(笑)
実物と違ってレールや架線の維持、スタックした車両の救助は
人間が手を入れて行うのである。
架線柱があると維持が困難である。
こういうことは「あるべき論」でやってしまうと、そのうち
面倒になって「架線システムを止めてしまう」原因になる
のである。
こういうことは「生きていくうえでの知恵」である。
 
Dente26_20221012
架線柱設置(分岐)
Dente27_20221012
上から見たところ
分岐が入るとグッと面倒になる。
しかもこのレイアウト「分岐した先が急カーブ」なので
さらに面倒である。
先に述べたように「模型的都合で架線柱を内側」にしたい
のだが分岐+カーブでは車両が架線柱に接触してしまう。
そのため、仕方なくハンガータイプの架線柱を1本外側に
設置して、交換線側はクロススパン(線路中心から30mm)
になっている。
このような場合に架線をうまい具合の位置にするには
ジョイントの設置位置と架線長さの調整が必要で
経験が必要となる。
これがポールだけ、もしくはパンタ/ビューゲルだけにして
しまえばかなり簡単になるのだが妥協はしない。
 
Dente29_20221012
架線敷設完了
治具の改良のおかげもあって架線設置は割と早く済んだ。
駅側から眺めてみると、こちら側はストラクチャの設置など
まだまだ考えないといけないことが多い。
とりあえず棚田&山側から地形を付け始めるか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
鉄道模型趣味 No.302
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行
鉄道工学 森北出版株式会社 発行

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