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2022年12月

2022.12.27

路面レイアウト用のストラクチャ工作

2022年もあと数日。
クラカメ遊びも一段落したのでレイアウト工作に戻らねば!
 
Tate1_20221227
アパートを作る
私の路面電車の風景=昭和の街である(漠然)
あくまで個人的印象であるが「露天階段のあるアパート」が
昭和の街には必須のような気がするので作ってみた。
本来は横4~6室くらいはないと経営が苦しいのでは?と
思うが小型レイアウトでは3室くらいにしないと収まらない。
 
Tate2_20221227
裏側はこんな感じ
昭和のアパートの裏側はこんな感じにディテールを足していく。
 
Tate4_20221227
商店を2度目の改築
続いて「ニセ洋館作り」の商店である。
以前、最初の電鉄軽便レイアウト用に2店舗入居に改装した
ものも「タバコ屋ありの雑貨屋」に改修する。
実際の街の商店も「店舗部分だけ何度も改装」されるので
私もそういうことに向いた構造に作ってある。
 
Tate5_20221227
新規作成を含めて3軒
M'sのキットは右端のものが原型で、それを2階建てにしたものが
他の2軒である。
キットに入っていた看板を仮取付してみたが良い感じ?
 
Tate3_20221227
さんけい民家-3に屋根
風景に向いているか?を確認するためにさんけい民家-3に
屋根を付けるのだが、入母屋なので大変であった。
追加で作るものは切妻にしよう(笑)
 
Tate6_20221227
日本型路面レイアウト伝統の「角の家」
レイアウト全書の瑞穂電気軌道にも登場する角の家は、
私にとっては「路面レイアウトの必須アイテム」である。
最初に作成した長尾軌道 県道線にも当然設置されているが
2015年にM'sのキットを改造して左のものを途中まで作成
して放置プレイになっていたが、追加で1軒作るついでに
完成させることにした。
まったく同じではつまらないので、微妙に仕様を変えている。
 
Tate7_20221227
屋根がやはり面倒
角の家を作るときに面倒なのは屋根である。
さすがに2軒目なのでこの変な形も切るのは少し楽だ。
 
Tate8_20221227
屋根を付けて一応形になった
面倒だとグチりながらも屋根が付くと良い感じである。
ついでに蔵改造の「青年団小屋」にも屋根を付けた。
 
Tate9_20221227
残りの日数であとどれくらい足せるか?
あれこれがんばってどうにかこれくらいの数になった。
年内もうちょっとがんばって2軒は増やしたいがどうなるか?
 
Thu2_20221229
M'sのしもたや
左は窓枠がプリントだった時代(2015年に組んでその後改装)
右が今回組んだもの(窓枠が抜きになった)
キットのままでは奥行がありすぎて小型レイアウトでは
使いにくいことは判っているので奥行を60mmに減らしてある。
  
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
レイアウト全書 (株)機芸出版社 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究5 鉄道友の会 発行
RAILFAN 12月臨時号 車両研究6 鉄道友の会 発行

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2022.12.15

アルパレフレックスのアダプタ(2)

模型作りが停滞したまま12月も真ん中(あほ)
 
Alpar1_20221215
苦労してソンベルアダプタ?が完成
M37接写リング+M42チューブ(の中リング)+キエフの
ヘリコイドという「ヘンタイとしか思えないアダプタ」が
ようやく完成。
一見「まったく合う気がしないパーツ」が実は組合せ可能
になってしまうことを発見するのは楽しい。
(単にアホなのかもしれないが)
 
さて、いよいよ撮影である。
前夜にソンベルとタクマーを使ってしっかりと訓練。
古いカメラは「フィルムを入れて即撮影」とはいかない。
(その労力を模型に使えよ!=>オレ)
純正レンズはAngeniux50F2.9を使うことにした。
このレンズは距離計連動なのでレンジファインダ使用で無難に
成功を狙えるからである(ちょっと悲しい)
 
Alpar3_20221215
Angeniux50F2.9 F=1:5,6(レンジファインダで撮影)
 
Alpar4_20221215
SOM-BERTHOT FLOR50F3.5 F=1:5,6
撮り鉄?についてはレンジファインダで撮影するとファインダの
位置関係(ピントグラスを避けて横にある)の関係かどうも
真ん中に持って行けない。
ソンベル50F3.5での撮影については、撮影したときにはダメかも?
と思ったが現像結果はカッチリ写っていた。
(ちなみにタクマー50F3.5での撮影は失敗)
 
Alpar5_20221215
タクマー50F3.5 F=1:5,6
 
Alpar6_20221215
SOM-BERTHOT FLOR50F3.5 F=1:5,6
残り少ない紅葉の撮影。
快晴のおかげもあってかいい感じに写っている。
同じ条件で撮影してもタクマーとソンベルで微妙の描写が
異なるのが楽しい。
 
Alpar7_20221215
SOM-BERTHOT FLOR50F3.5 絞り解放
 
Alpar8_20221215
タクマー50F3.5 絞り解放
 
Alpar9_20221215
Angeniux50F2.9 絞り解放
絞り解放での3レンズでの撮影。
いい感じ?にハレーション気味になっているが、プリズマレフの
一眼ファインダもボ~っとハレーション気味になるのでピント
合わせが辛かった(単に老眼かも?)
当たり前かもしれないが3本中一番新しい?タクマーがやや安定
した写りになっているように思うがどうか?(気のせい?)
 
Alpar2_20221215
使いにくいカメラでアダプタを使うということ
ウチのプリズマレフは実はシャッター幕交換済の完品である。
それなのにレンズが2種類(もあれば充分?)しかないので
使用頻度は高くなかった。
今回、アダプタを使うことで純正とはまた違ったレンズの
用途うが増えて撮影意欲が向上した。
え?写真の腕前=ヤル気じゃないのか?って?
私の場合、昔の銘機+銘レンズ?を使うことで「この時代の
人はなにを考えてこれを作り、どういう気持ちで写真を見て
いたのか?」を考えるのが好きなのである。
アルパレフの前身、BOLCA1の標準レンズはソンベルの
50F3.5であったらしい、ということを聞いたことがある。
戦前にこのカメラを買った人は、私と同じに「ピントの山が
見えん!(怒)」と思いながら撮影したのだろうか?
そんなことを考えるのは楽しい。
 
おまけ
 
Sat2_20221217
タクマーでの撮り鉄失敗の原因
撮影終了後、タクマー50F3.5でなぜ撮り鉄失敗?の原因分析。
結果、無限遠が出ていなかったことが判った。
t0.8でリングを作って調整したが不足、さらにt0.4のリングを
足してどうにかOKになった。
 
ああ、疲れた。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
製品を改造することはリスクが多いです。
場合によってはカメラやレンズを壊す可能性もあるので
お勧め出来ません。
参考にされる方は「自己責任」で行い、他の人に迷惑を
かけないよう留意しましょう!

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2022.12.13

アルパレフレックスのアダプタ(1)

2022年もあと3週間(しみじみ)
今年は模型よく作ったなぁ、レイアウトも作ったなぁ(遠い目)
Mon7_20221211
大掃除?で発見したもの
レイアウトや模型を作ると予備パーツや資材で部屋が散らかる。
先月から片づけを実施しているのだが、模型だけではなく
カメラ関係のパーツも整理しようと各種マウント(の材料)を
整理していたらアサペンM37の接写リングが出て来た。
それをジ~っと眺めていて思いついた。
「これ、アルパレフのマウント径と同じでは?」
アルパレフのマウントはアルミ製でしかもライカLマウントより
細いのでなかなか良い素材が無くて困っていた。
これはいいかも!ということで糸鋸とヤスリでゴリゴリ切ったり
削ったりしたらなんと!装着可能になってしまった。
しかも笑ってしまうことに一番短いリングは少しオーバーインフ
になるが無限遠が出るのである。
ちょっと得した気分か?
 
Mon8_20221211
ロック部を作る
問題はロック部分である。
アルパレフは距離計のアームが「標準レンズだけ距離計が
使えるようするボタン」がマウント部にあって、交換レンズは
これが作動しないようにマウントが作られている。
(そういうことだけは良く知っている)
そういうボタンがマウントロックのわずか1mmの位置に
あって、それを作るのが面倒なのである。
1晩考えてt0.4の真鍮板をカットしてロック部分を作成した。
(その技術で模型作れよ!=>オレ)
 
Mon6_20221211
これでアサペンのレンズが使えるのだが・・・
なんだかんだでアルパレフ-M37アダプタが完成した。
これでアサペンのレンズが使える!・・・のだが、よ~~っく
考えると手持ちのM37レンズは50F3.5しかない。
アルパレフ/プリズマレフのファインダーでこれを使うのは
どうなんだろうか?
 
Mon5_20221211
美の巨人の格言
途中、面倒なので止めようかと思ったのだが、同時に発見した
キエフのマウント部も加工して使えないか?と考えているうち
に「おお!この姿は!!」
そう!美の巨人 タローマンである!(そうなのか?)
タローマンの格言
「デタラメをやってごらん」
「真剣に命がけで遊べ!」
に励まされてどうにか作業完遂!
う~ん・・・疲れているのかも?
 
疲労感はあるが探求心は続く(それほどのこと?)
 
Mon2_20221211
発掘したキエフのマウントをカットする
なにかの役に立つだろうと、壊れたキエフから外しておいたマウントを
カットしてヘリコイドとして使うことにした。
そう書くと簡単に聞こえるが、ヘリコイドは「カットすると入らない」
のである。
なんとかかんとか工夫してどうにか戻すことに成功した。
(注意!:かなり大変です、マネしないように!!)
 
Tue4_20221213
2個目は作るのが早い
もう1個M37接写チューブを加工する。
120度でどれだけ切ればいいか?どう削るか?は判っている
ので前回よりは楽である(そうなのか?)
 
Tue5_20221213
長年使えなかったソンベルチオのレンズに光が!
出来たパーツをあれこれ組み合わせて無限遠が出るまであれこれ
試行錯誤した。
とりあえず上記のような感じで無限遠が出るようになった。
 
ああ、先は長そうだ(模型作れよ!=>自分)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
製品を改造することはリスクが多いです。
場合によってはカメラやレンズを壊す可能性もあるので
お勧め出来ません。
参考にされる方は「自己責任」で行い、他の人に迷惑を
かけないよう留意しましょう!

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2022.12.05

モメッタI型

ZEISS S-310に続いてコンパクト機の話。
 
Mom1_20221205
ハンガリーのカメラ「モメッタI型」
このカメラを知ったのはチョートクさんの「銘機礼賛2」である。
コロっとしたかわいい姿、出身?がハンガリーとちょっと神秘的な
存在だと思って興味は湧いたのだがなぜか入手する機会が無かった。
それが偶然入手してしまったのである。
このカメラ、MOM社で1954年~1962年の間に製造された
モメッタというものでこれはI型である。
レンズはYMMAR50F3.5で固定、一眼式のレンジファインダー、
小柄ながら本格的フォーカルプレーンシャッターのカメラである。
 
Mom6_20221205
フィルム装填が難しい
II型になると裏蓋脱着式になるのだがI型はバルナックライカと
同じ底蓋脱着式である。
それだけなら良いのだが、独特なボディ形状のためフィルムを
装填するのが難しい。
バルナックライカであればテレカを使えばフィルム側は加工
しなくても装填出来るが、I型は「本来のバルナック機のフィルム」
のように細長くカットしないと装填出来ない。
(注:1時間格闘した結果痛感)
ボディ形状に合わせて2ケ所カクッと曲がるので細くカットしても
引っ掛かることとボディが縦に長いのでスプロケットが奥にある
ので装填は時間をかけて慎重に行うのが良い。
ところで、このカメラコマは24x32と小さいので通常のカメラより
多く撮影出来るのだが、現像上がりはこんな感じになる。
Wed3_20221207
コマサイスが小さいだけではなくコマ間も0.5mmくらいしかない。
そのためプリント屋さんが現像上がりのフィルムをカットするのが
大変で、帰宅してスキャンするのもちょっとコツが必要になる。
  
Mom10_20221205
YMMAR50F3.5 F=1:8 1/500
 
Mom9_20221205
YMMAR50F3.5 絞り解放 1/100
撮影してみるとコンパクトなボディなので持ち歩きが楽で
操作も簡単なので撮影しやすい。
距離計窓が小さいので紅葉撮影(葉っぱにピント)は老眼には
ちょっと厳しいがF=1:3.5のレンズなのでそれほどシビアでは
ないので気にしなけばどうということはない。
レンズの描写はクセのない安定した感じでボケ味も悪くないと
思う。
 
Mom4_20221206
時代は違っても「庶民のカメラ」
今回、3台まとめて入手(一応ジャンク扱い)したものが実は
しっかり使えたことで「救出して良かった」としみじみ。
改めて眺めていて気が付いたことがある。
S-310は1972年、モメッタI型は1954年?のカメラであるが
どちらも「庶民が日常使うカメラ」である。
それで気が付くのが「普及機ではコストダウンのため汎用の
レンズシャッターを使うのにモメッタはフォーカルプレーン
シャッター」である。
この時代、ドイツでは高級機のフォクトレンダーのプロミネント
でもレンズシャッターなのである。
ハンガリーのMOM社凄い・・・で思い出した。
ポロミラーでアイレベルファインダー、世界初?のクイック
リターンミラー一眼レフのデュフレックスはハンガリーの
ガンマ社製であった。
ハンガリーがその時代高度な技術を持つ国だったことに
しみじみするのであった。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2022.12.04

ZEISS S-310

紅葉の季節もそろそろ終わり。
今年はあまり撮影していないように見えて実はそれなりに
撮影しているのだがどれからUPするか?
 
Zs3101_20221204
実は使う予定のなかったカメラ
このカメラ、紅葉撮影結果を現像に行った店に「3台セット」で
売っていたものである。
私の場合、そういう売り方のものは買わないのだが・・・
ちょっと惹かれるものとセットだったので購入。
その1台(後日)はともかくとして、2台あったカメラは
S-310というZEISSのコンパクト機である。
外観は凄くカッコいいが距離計のない「普及機」である。
使い方も判らないし「ジャンク」と書かれていたので不動だと
思ったら偶然動くことが判った。
となると使うしかあるまい!
 
Zs3104_20221204
浅い知識で撮影した結果の「悲劇」
とりあえずフィルムを入れて撮影。
なんとなく”予感”がしたので思いっきり期限切れフィルムを使って
撮影して巻き戻し・・・あれ?凄くクランクが重い!
まあ、充分に回したから・・・絶句(ち~ん)
浅い知識で使った「天罰」を久々に食らってしまった(あほ)
 
Zs3105_20221204
リワインドの方法
詳しい人に巻き戻し方法を確認。
(1)撮影終了時に巻上レバーが中途半端な位置で終わっては
 いけない(注:これが意外に難しい)
 =>正しく収納された位置にしておくこと
(2)巻き戻し時にはレリーズボタンを押し込む
 =>油断して押し方が不足するとフィルムが引っかかる
(3)巻き戻し側はクランクを起こして回すとバネが出てきて
 軸に巻き付くのだが先の注意事項を間違えるとただ
 ぐるぐる回るだけになる(悲劇)
(4)巻上/巻き戻し時は背面の赤いバーがカクカク動く
 ので判る。
 =>これが動かなくなったら終了
ああ、最初から確認してやれば良かった(反省)
 
S3102_20221203
Tessar40F2.8 F-1:8
 
S3104_20221203
Tessar40F2.8 F-1:8
目測の普及機なので「それなりの写り」だと思っていたのだが
上がりを見てビックリ!
「え!こんなに写るの!!」
ネットで検索して調べるとこのカメラのテッサーはZEISSが
きちんと自社製造したもので写りには定評があるらしい。
 
良い方に裏切られてしまった(笑)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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