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2023年9月

2023.09.28

いさみやの豆タンク(6)

ようやく大きな工作が終わった(はず)
完成に向けて細かい工作をこなす。
 
Mame1_20230927
煙突のタップ切り
煙突と座をどうやってボイラーに止めるか?
少し考えた結果、1.4φネジを煙突側に切ることにした。
 
Mame2_20230927
煙突をボイラー内からネジ止め、シリンダブロックからも
1.4φネジで固定する。
下側のネジは普通の蒸気キット同様に板をハンダ付けして
タップを切った。
 
Mame3_20230927
キャブ取付板
説明書によるとキャブ取付板のネジ間隔が間違っているとの
ことで指定の方法で板を付けてネジ穴を開けた。
やってみて判ったのだが、普通にネジ止めすると微妙に
センターに来ないことが発覚(ち~ん)
結局、台枠側の穴を1.6φの長孔にすることで解決。
(古典的手法?)
 
Mame4_20230927
カプラー取付
添付のカプラーを改造して使えるようにした。
シリンダブロック下に入る部分は大胆にカットしないと
入らなかったが、これだと絶縁にならない?と思ったが
気にしないことにした(おおらか)
 
Mame5_20230927
ようやく接着
キャブ手摺/ドアノブを付けてハンダ付けは終了!
これでようやくホワイトメタルパーツの接着である。
ああ、これで完成だ!・・・あ!キャブ下ステップを
付けてない(呆然)
 
Mame1_20230928
ボイラー取付ネジは1.7φにした。
取付部分(通常の前面板部分)はt0.2しかなくてネジの
頭だけで止めると歪んでしまうのでt0.4の板で裏打ちを
して補強した。
(もっと広く補強を入れるべき?)
 
Mame2_20230928
ステップ取付
洋白帯板を曲げて板を簡易治具にしてハンダ付けした。
 
Fri3_20230929
キャブ内に裏打ち
サイドタンクを付けて気が付いたのだが、ロコを手で
持つときにサイドタンクを持つと前妻がペコッと歪むことが
判った。
これは精神衛生上悪いことなので、t0.3の板を接着して
補強を行った。
 
Mame3_20230928
どうにか組立を完了。
塗装は軽便祭の後にやるとして「あの儀式」を済ませないと!
(次回に続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.27

いさみやの豆タンク(5)

下回りの工作の次は上回りである。
私はこのキットを見たとき「このキャブは」とちょっと警戒して
はいたのだが・・・
 
Mame1_20230926
曲げる前に寸法確認を行う。
説明書によると窓上1.5mmの位置からキュッと曲げて
そこから緩やかにカーブしていくことになっている。
こうやって眺めると判るがキュッと曲った肩の部分が
側板の延長でなく庇部なので曲げのときに咥えることが
出来ない。
う~む、ちょっと嫌な予感・・・
 
Mame2_20230926
悩んでいては進まないので説明書の通り万力に咥えて
曲げてみた。
う~ん、やはり肩のキュッとした曲げが出ない(う~ん)
ま、ここまでは予想してはいた(けどショックではある)
さて、ここからは「長年やってきた技(ゴマカシ?)」の
腕を見せるしかない!
 
Mame3_20230926
角材を使って微妙な曲げをする。
この作業と並行して大きな丸棒で屋根のカーブを付けたり
しながら緩くカーブを曲げていく。
ある程度曲がるのだが肩のキュッは出ない(そりゃそうだ)
庇部分もまっすぐのままである(う~ん)
 
Mame4_20230926
こうなったらと真鍮板を使って微妙に肩を曲げていく。
t0.8の真鍮板x2枚を微妙に使って庇部分を含めて肩のキュッを
付けていく。
 
Mame5_20230926
かなり苦労してなんとか妻を付け始める程度に曲げた。
終わってから気が付いたが、このキットはt0.4の真鍮板に
抜きが出来るくらい深くエッチングをかけている。
ならばエッチングで掘り下げた部分(通常の面)はt0.3
だろうと”いつもの調子で”曲げに入ったのが失敗であった。
厚さを計測するとt0.2で場所によってはそれより薄い?
くらいであった。
考えてみれば、手に取った段階で薄い!と思ったのだが
その感触から確認しなかったのは失敗であった(無念)
昨今の繊細なキットは私には向かないのだろうか?
それはともかく、真ん中を仮止めして妻のカーブに
カーブを合わせてハンダ付けの準備を済ませる。
 
Mame6_20230926
キャブが小さいので手持ちで仮止めして組む。
前の妻はそれでもなんとか固定出来た。
問題は後ろの妻である。
ドアの抜きがあるため側面は「t0.2の1mm無い帯板」に
なっている(う~ん)
そこを指で摘まんで妻を仮止めしようとするとグニャっと
曲がって「強烈な絶望感」に襲われることになる。
その毎に歪みを修正してまたやると・・・である。
どうにか克服してドアを付けるのだが、ドア下がネジ固定の
折り曲げになっているので治具が使えない!
仕方なくピンセットで位置決めするのだが、ここでまた
細い側面が曲がる・・・(虚脱感高し)
 
Mame7_20230926
苦闘の末、どうにかキャブ組み終わった(虚空)
ようやく真ん中を正式に接合する。
 
Mame8_20230926
ボイラーを丸める
径は10mmなので、長年使っているベンツのバルブを
使って丸めていく。
蒸気機関車を組んでいると「硬い丸い棒」をいっぱい
もらっておくと吉である。
 
Mame9_20230926
ようやくここまで出来た。
力尽きてしまったので今日はここまで!
 
山場は超えた?が上回り工作は続く(ち~ん)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.25

いさみやの豆タンク(4)

猛暑は少し緩和。
しかし、今夜も「老眼地獄編」は続く・・・(遠い目)
 
Mame1_20230924
弁室に0.6φの穴を開ける
ここでもミニバイスが大活躍である。
説明書ではここに0.6-0.4のパイプを入れることになっているが
省略することにした(典型的老眼対策)
 
さて、次はガイドヨーク+バルブロット回りである。
本来はディテールパーツなので「動力部テストとは関係なし」
のはずなのだが、このキットでは集電ブラシの取付に関係する
のでここをパスすることが出来ない(う~ん)
 
構造的には簡単だが細くて微妙に精度が要求されるので
治具を使う工作が連続する。
 
Mame2_20230924
ガイドヨークを取付板にハンダ付け
両面テープと角材で簡易治具を上画像のように作成した。
 
Mame3_20230924
バルブロッドとスライドバーに伸びる部分をハンダ付け
ロッドをセロテープで止めてハンダ付け、その横にガイドヨーク
のカットした残りをハンダ付けする。
ここでは厚い板材が治具として活躍する(これは定番)
 
Mame4_20230924
ロッカーアームを先のバルブロッドをハンダ付けしたときに
の応用で厚板+角材で治具を作ってハンダ付けする。
位置関係は動輪間の中間にロッカーアームが来るように
する(この位置決めが意外に面倒)
 
Mame5_20230924
ガイドヨーク+バルブロッドの長さ合わせをする。
切り過ぎると1からやり直しになるので慎重に進める。
長さの目安は下に置いた方眼紙の目盛りを参考のため撮影して
おいた。
 
Mame7_20230924
いよいよ動かくためにモータとウォームギアをロックタイトで
固定する。
キットの取付板の穴を広げずにウォームがピタっと合うのは
設計が良い証拠か?
 
Mame6_20230924
集電ブラシを作る。
プリント基板にベリ銅線をハンダ付けする。
この後、これを現物合わせで曲げていくことになる。
 
Mame8_20230924
ガイドヨークをうまく避けるように集電ブラシを曲げる。
これが結構大変で、あっちを合わせるとこっちが接触、
そちらを合わせるとこっちがタイヤに触らない・・・が
連続する(ち~ん)
やっているうちに、いっそガイドヨークを省略するか?とも
思ったが「ここで諦めたらニンゲンがダメになる」と思い直して
なんとか組み込むことが出来た。
走行テストをするとスムーズに動くので元設計が良いことを
実感出来た。
 
Mame9_20230924_20230925005201
下回りが出来たところで眺めてみる
ここまできて、ふとナローのコッペルと並べてみた。
なるほど、ほぼ同じ大きさである。
元々のいさみやの豆タンクの企画では9mm、10.5mmの
製品を作って「ポーター機の素材」にすることも考えていた
と聞いている。
こうやって「自分で組んでその小ささを実感」した。
 
ようやく下回りの工作がほぼ済んだ。
次は上回りである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.24

いさみやの豆タンク(3)

いきなり涼しくなった。
これはいよいよ「ハンダ付け工作の秋」である。
反面・・・老眼には辛い(季節関係なし)
前回以上に小さいものを組む「地獄編」である(ち~ん)
 
Mame1_20230923
ピークルーペ使用
前回0.4φの穴を開けたクロスヘッドにピストン棒をハンダ付け
する。
固定+水平を出すために上図のようにやるのが私流である。
ハンダがちゃんと回っているか?をピークルーペでじっくり
確認して作業を進める(早くも「地獄編」の始まり)
 
Mame2_20230923
メインロッド+ピンのハンダ付け
前回にリンクを貼った(2011年)を見て思い出した。
(記録は大事である)
いさみやのt0.5の方眼紙を治具にしてメインロッドを固定して
クロスヘッドとのクリアランス(0.3mmくらい?)を空けて
ハンダ付けをする。
方眼紙の目盛りで判ると思うが極小ハンダ付けで可動部分に
ハンダを流すのは瞬間芸でかなり疲労する。
 
Mame3_20230923
クリアランス
位置関係はこのようになる。
両面テープにピンを付けて作業するため「うっかり飛ばし」
が発生しない。
0.3mm程度の隙間にするようにいさみやの方眼紙をt0.2~
t0.5の組合せで調整するのが楽だと思う。
(ここでも目視確認が老眼には辛い)
 
Mame4_20230923
クロスヘッド裏に板を貼る
ここまででも「地獄編」なのだが工作はさらに続く。
クロスヘッド裏側にt0.2の板を貼らないといけない。
少し考えた結果、1.5mm帯板(t0.2)を上図のようにすることで
ハンダコテでハンダを流す余地を作り(一瞬で効果的に流す)
余り部分は後でカットすることにした。
こういう「敢えてはみ出し部を付ける」のは金属工作を
長くやってきたものの悪知恵である(笑)
 
Mame5_20230923
仮組みして余分をカット
組んでみてピストン棒の余りをカットする。
この作業は後で何度でも出来る(笑)ので短く切り過ぎない
方が良い。
(失敗するとかなり泣きを見るから)
 
Mame6_20230923
クロスヘッドと各ロッドの関係
ここまで工作するとクロスヘッドと各ロッド(+ピン)の
関係が確認出来る。
この時点でクリアランスがどうなっているか?を確認する
ことは蒸気機関車工作の要である。
場合によってはシリンダブロック側の直しが発生することも
あるのでサボらずマメにやるのが吉である。
(ちゃんと出来ると「満足感」もある)
 
Mame7_20230923
ブレーキ関係を付ける
ここまででかなりパワー(老眼力)を使い果たしているのだが
最後の力を振り絞ってブレーキ関係を付ける。
台枠側にパーツを付ける穴がないので自分で開けて、ロッドを
通す支持部は裏側から角材に両面テープに貼って押しながら
ハンダを流して止めるのだが位置決めは難しい。
アーム部分は上画像のようにいさみや方眼紙で支持して
ハンダを流した。
 
Mame8_20230923
ウェイトを接着
これで台枠へのハンダ付けは済んだのでウェイト兼ネジ止め部
を接着した。
硬化すればようやく動力を入れることが出来る。
  
なにはともあれ「老眼には辛い作業」は済んだようである。
しかし、工作はまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.23

いさみやの豆タンク(2)

一夜明けて今夜も修行(ち~ん)
 
Mame9_20230921
シリンダ部の穴開け
スライドバー(0.6φ)とシリンダにパイプを入れる穴(1.0φ)
の穴を開ける。
シリンダが傾いているので小型バイスで固定したうえで
斜め角度を付ける。
この作業は老眼には辛い・・・
 
Mame10_20230921
クロスヘッドの穴開け
極めて小さいクロスヘッドに穴を開ける。
・ピストン棒:0.4φ
・クロスヘッドとメインロッドのピンの穴:0.7φ
 (ピンの径が0.6φ)
画像で見ると太いドリル+大きなパーツに見えるが
ドリル径は0.4φでクロスヘッド先端が細いので
老眼で位置合わせするのは辛い。
 
Mame11_20230921
シリンダブロックを組む
シリンダ部が出来たのでサドル部分にハンダ付けする。
ロストパーツの接合部の仕上がりとサドル側の穴位置に
ズレがあって左右の高さ合わせや水平を出すのにかなり
苦労した。
 
Mame12_20230921
苦労の末にシリンダブロックを入れてみる
1.0φパイプをロックタイトで固定して台枠に入れてみる。
この時点では問題無さそうである。
 
Mame13_20230921
やはりやってしまった!
今回もMWのキット(野村組、井笠ジ5)のEリングと同じ
失敗をやってしまった。
そう!「パーツを飛ばして紛失」である!(あほ)
クロスヘッドとメインロッドの穴開け後の具合を確認する
ためピンを入れて確認していたら・・・ピン!
工作室内を捜索するも発見出来ず!
こうなると残り2個で勝負!・・・疲れたから明日だな。
 
過去のクロスヘッド部の組立の記録発見!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.22

いさみやの豆タンク(1)

それそろ猛暑も終わるだろうか?
もうすぐ軽便祭なのだが出展ではないので特に準備は
ない(はず)である。
 
そんな状況で新しい車両である。
タイトルにもあるが「いさみやの豆タンク」である。
この製品、元々はいさみや創業何周年記念(年数忘却)で
発売になるはずだったのだが、諸般の事情(秘密)で
製品化されなかったものである。
それがまさか!令和になって製品化されたのである。
ということですぐ購入して組み始めた。
 
Mame1_20230921
台枠パーツのチェック
説明書に従って(私にしては珍しい)台枠から組んでいく。
台枠のプレス抜き?は反りもなく良いパーツである。
それでも油断せずに確認していくと前側(シリンダブロック)が
微妙に傾斜していることが判った。
う~む、これは前梁のハンダ付けは面倒だぞ(早くも波乱)
 
Mame2_20230921
前梁をどう組むか?
台枠先端が微妙に上がっていくタイプなので前梁を
単純に角材を使った治具で組むことは出来ない。
それと謎だったのが「シリンダブロック+上回りを固定する
ネジ穴」がなぜか台枠切り欠き中心に穴が来ないのである。
う~ん、それは私がなにか勘違いしているのか?
シリンダブロックのパーツを出してきて説明書と見比べ
ながら確認するとやや前寄りに来るので良いらしいことが
判った(カプラー取付の都合?)
あれこれ考えた挙句、3mm角材+両面テープで治具を
作って固定することにした。
 
Mame3_20230921
治具を反対側から見たところ
簡易治具なので位置を簡単に固定しているだけなので
慎重に位置確認してハンダで仮止めして確認する。
やっていて気が付いたのだが台枠の差込部は結構削ったり
して調整しないと位置決め出来ないことが判った。
(それは台枠先端部も同様)
 
シリンダブロック取付のため切り欠きの高さと合わせるため
こういう面倒な治具を使った。
この問題、もっと数を作る(同じタイプの台枠で他のポーター
が製品化された場合)のであれば動輪の穴部分を固定する
治具を作るのが良いと思う。
(今後そういうことがあれば考えてみよう)
 
Mame4_20230921
前梁仮止めでチェック
両側の台枠を仮止めしたところで洗浄して、動輪を入れて
組立精度を確認する。
(画像がヘボなので歪んで見えるが)この段階で車軸が
斜めになっていないかなどを確認することが重要である。
(後梁を付けると大きく調整出来ないから)
 
Mame5_20230921
後梁を仮止めしてさらに確認
台枠後部は斜めにはなっていないので仮止めはやや容易である。
こちらも仮止めで洗浄=>動輪を入れて確認を慎重に行う。
 
Mame6_20230921
ロッドピンにスリットを入れる
ただ動輪を入れただけではダメなのでロッドを付ける。
このキットでは以下の作業が必要である。
・ロッドピンの頭にスリットが入っていない
 =>自分で切り目を入れる
・動輪に1.0φネジを切る
後者はいいのだが、ロッドピンのスリット切りは治具を
作って糸鋸で切るのだが凄く小さいので老眼にはかなり
辛い作業である。
ところで、このロッドピンであるがネジ部が1mm程度
になっている。
金属輪芯であればそれでも良いとは思うが、POM(樹脂)
輪芯にタップを切っていれる場合、ネジ部はもっと長い
方がPOM側のネジをダメにしてしまうことが減るので
はないか?(少なくとも心理的安心感はある)
(注:個人の感想です)
 
Mame7_20230921
とりあえずロッドを付けてみた
モーター取付板をハンダ付け(これも治具作ったが撮影忘れ)
この取付板はそのまま入れると台枠が膨らんでしまうので
ヤスって入れた。
問題その時に決めた「寸法」である。
前/後梁の仮止め時に何度も計測した結果、台枠幅は
「たぶん12.5mm程度なんだろう」と判断してその幅になる
ようにした。
(注:あくまで個人の判断です)

こういうことがあると思うことがある。
最近のキットは組み立て方の説明は親切なのだが、
私のような年寄りは「手順の説明より図面」を
入れてくれるといいのに、と思うことがあるがどうだろうか?
せめて寸法(と誤差範囲)だけでもあると助かるのだが・・・
(注:個人の希望です)
先日MWの井笠ジ5のキットを組んだが、説明書の展開図
(というんだっけ?)でどのパーツがどのようについているか?
が判るようになっているのは大変役に立った。
この手の図は画才がないと難しいのだが、やはり初見の
キットでは助かるものである。
(注:個人の感想です)
 
Mame8_20230921
ウェイトの固定位置と集電ブラシ
次に台枠内ウェイトにネジのスリーブx2を入れる。
ロックタイトを使用したが、上下から入れるので間が
あって、ソロソロっと入れているとズボッ!と落ちて
焦ることがあった(あほ)
このキットではこのウェイトで動輪押さえ板と集電シューの
板を固定する仕様になっている。
鉛ウェイトは当然接着である。
試しにウェイトを上から置いたものが上画像である。
これでいさみや店頭にあった組立見本で「このウェイト
はどうやって固定しているのだろうか?」と感じた謎は
理解出来た。
ついでに集電ブラシのプリント基板を説明書に指定に
従って4mm幅にカットした。
(注:シェアリングで切れますがお勧めしません)
 
それはいいとして、この後もハンダ付け工作があるので
この時点でウェイトの接着は出来ない。
そうなると困ることがある。
それは「動輪押さえ板が付けられないとロッド連動の
テストが出来ない」のである。
これはモデラー個人の考え方の違いだと思うが、私も
私に模型作りを教えて父も「動力部がちゃんと動くことを
確認せずにディテール工作をするのは問題がある」と
いうポリシーである。
あれこれディテールを付けてしまったあとで(最悪は)
台枠は組み直し!となったら大変である。
結局、セロテープで動輪押さえ板を仮止めしてロッドを
入れてみた。
ちょっと調整が必要であったがなんとか動きそうである。
 
工作の手よりあれこれ考えて進めたので時間がかかった。
今日はここまで。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.13

帰ってきた!トレインスコープ

今年もやってきた!
そう!軽便鉄道模型祭である。
この季節になると、なぜか私が思い出したように始めることがある。
それが「トレインスコープ」である。
前回の試みは2019年だった。
この時点で使えるようにはなっていたものの、完成度が
低かった(遠い目)
Vtrcar11_20230913
電源車を作成
前回もレール給電ではダメだった。
一応今回もやってみたがやはりダメだった。
=>古い製品(2004年)なので電源安定用のコンデンサが
  ダメになっているのかも?
2019年の経験を元にCR2の電池BOXを作りトレーラーも
専用車になった。
 
Vtrcar1_20230913
簡易軌道レイアウト(全景)
車輛が整備出来たので走行テスト(撮影?)を行う。
電鉄軽便レイアウトでもやってみたが、風景としてはこちらの
レイアウトの方が向いているかも?
 
Vtrcar2_20230913
家の前(斜め位置)
車輛や人形をいっぱい設置して効果を確認する。
Vtrcar3_20230913
にぎやかな家の前
カメラを真横にすると「飛び去って行く人達」でやや不満が
あるので、斜め前方にカメラを向けて撮影を行う。
このレイアウトは「ほぼ直線がない」のでロコが微妙に
入るのがカッコいい?
 
Vtrcar4_20230913
踏切? 付近
家の前を通過して踏切を走行。
Vtrcar5_20230913
横断者がクッキリ
割とリアルに横断者がスッと入って来るのが案外いい感じ。
トレインスコープを使うと効果的人形配置が出来る?
 
Vtrcar6_20230913
湿原地帯を通過する
このレイアウトで「ある意味特徴のある地形」である。
Vtrcar7_20230913
湿原と鹿(なんで?)
苦労して(染み込んで)流したクリアウォーターが
効果を出している?
ただの風景では寂しいので湿原にいる動物として
鹿を置いてみた。
(実際はどういう動物がいるのだろうか?)
 
Vtrcar8_20230913
放牧地
ここは草撒き+牛の人形でいい雰囲気の場所である。
(上から見た感じが清々しい)
Vtrcar9_20230913
のびのびとしている牛達
単に「牛がいる風景」ではなく手前にバイクを入れると
変化が付いて良い。
この画像を見ると「なぜ柵を付けないか」が理解して
もらえるだろうか?(カメラ写りが悪いから)
 
Vtrcar10_20230913
R150でもS字カーブがあると辛い
今回の走行テストで判ったこと。
・R150+S字カーブがあるとK&Dカプラーはムリ
 =>朝顔型での上画像のようにかなり捩じれている
 =>台車マウントにしないとダメ?
・低速走行可能なロコ(カメラ写りがいい)が意外に
 少ない(これは努力目標?)
 
追伸 2023.9.15
Fri4_20230915
車輛を改良
テストの結果判ったことは以下の通り。
・R150/S字カーブでは車体固定のK&Dは連結出来ない(涙)
・朝顔カプラーに交換しても捩じれてときどき脱線
・朝顔カプラーにロッドを刺す作業が老眼には辛い(涙)
・カメラと電源のケーブルが硬くて装着しにくい
まずはいさみやで購入してきたGMの菱形台車に交換して
走行をスムーズにしてカプラーを台車マウントにする。
ボルスターについてもパイプとワッシャでバネ入りにする。
 
Fri5_20230915
R140/S字カーブ
改良の結果、S字カーブ通過の問題は解決。
この後でカメラと電源車のケーブルを柔らかいものに
交換した。
 
Fri6_20230915
撮影の結果を反映
走行性能改善したトレインスコープで味噌汁軽便レイアウトを
撮影する。
結果、茅葺屋根の家を手前に移動すると良いことが判った。
「乗客目線」でレイアウトの風景を検討出来るのは
トレインスコープの面白いところである。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2023.09.06

水素材の研究(2)

猛暑だからか?水素材の研究は続く。
前回「大波小波が”あるもの”に応用可能」と書いた。
それは「滝」である。
(涼しさを求めている?=>自分)
 
Taki2_20230906
滝の水流の作り方
これは海の波をつけていて気が付いた。
大波小波の粘り+動きが付けられる特性を使うと「滝の流れが表現可能」
ではないか?
やってみると
・大波小波だけではダメ
・透明な芯としてサランラップを細く伸ばして塗るとOK
ということが判った。
その線で何個から試作して太さや表現方法を検討した。
 
Taki3_20230906
川底と滝
準備として川底+滝部分を作る。
発泡スチロール+テッシュで作るのですぐ出来る(笑)
川岸部分は「あとで追加表現する」のでディープウォーター
(以後DWと称す)で漬かる部分までで良い。
 
Taki4_20230906
滝を作って貼り付け
先に記載した方法で滝の流れを作る。
滝つぼ内の表現もするため、瀑布っぽい表現も加えた。
 
Taki5_20230906
1回目のDW流し込み
滝の流れを固定してDWを流し込む。
流し込みは「深いところ」だけに止める。
川部分の深いところを緑色、滝つぼは波音の青を入れる。
量は少な目で良い。
それは「最初の流し込みではDWがは浸透して這い上がっていく」
からである。
=>不足を感じれば次で足す方がいい
 
Taki6_20230906
2回目のDW流し込み
1回目のDWが硬化したところで波音の薄い青をごく少量入れた
ものを流し込む。
 
Taki7_20230906
波紋を付けてドライ部分を仕上げ
2回目のDWが硬化したところで仕上げに入る。
水面にジェルメディウムで波紋を付けて、川岸の乾いた部分に
砂、土、草を撒く。
岩部分はターフを撒く。
これで滝サンプル完成である。
少しだけ満足感あり!
 
追伸 2023.9.17
Sun8_20230917
衝撃!滝の色が・・・
滝を作って1週間以上・・・
水素材が変色しないか?をチェックしていたのだが、
なんと!滝が茶色になってしまった。
どうやら芯に使ったサランラップが変色したようである。
大波小波の素材となにか反応するのだろうか?
次に滝を作るために「芯になる素材」を探さないと!
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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2023.09.03

水素材の研究(1)

たまたま始めたディープウォーターによる水表現だったが
(以降ディープウォーターをDWと称す)
せっかく始めたので「試せることは全部やる」ことにした。
(連続して作業しないと「忘却」するから)
 
Umi1_20230903
海(海岸)を作る
DW用の染料として波音2色(海)を購入したので試す。
まずはサンプル海岸を作る。
 
Umi2_20230903
波音1色
まずは単色で作ってみた。
う~ん・・・コレジャナイ感が(注:個人の感想です)
 
Umi3_20230903
色を3層にしてみる
サンプル海岸をさらに作って複層で流し込んでみる。
個人的な好みとしてはインク(青)を深い部分に入れたものが
発色は良いような気がする。
これで色はいいとして、ベタなぎ状態では海とはいえない。
波を付けようとしたものの、川の流れの波紋くらいなら
ジェルメディウムでもいいのだが、海としては物足りない。
 
Umi4_20230903
大波小波を使う
追加で大波小波を購入。
使い方は割と簡単。
(1)大波小波をベタッと厚めに塗布
(2)ドライヤーで加温して少し固める
(3)ヘラで表面を引っ搔くように整形
(4)ボリューム感が足りなければさらに塗って繰り返す
 
Umi5_20230903
波付け処理後はこんな感じ
海の場合は何度か塗布して引っ掻くことで上画像のような
感じになる。
必要があればドライブラシで白を入れると良さそう。
 
Umi6_20230903
色見本
川も作業見本を作ってみたのだが、川底の出来栄えをチェックする
ためにDW+染料のサンプルを作っておくと上に置いても目視確認を
することが出来て便利である。
こういうことは「何度も作業した結果の知恵」である。
 
大波小波を使っていると「あるものに応用可能」であることが
判った。
水素材研究はまだまだ続く。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献
ジオラマテクニックバイブル 瀬川たかし著 成美堂出版

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