毎年軽便鉄道祭に参加して思うことがある。
それは「出展者と見学者の距離感が近い」ことである。
お願いするとすぐ自分の車両を走らせたり撮影出来たりする
のは楽しいし、自分のレイアウト作りの参考になる。
今回は小茂内鉄道さんにほぼ1日密着?運転体験をさせて
頂いた。
かつてのTMS(レイアウト全書を読んだ人はご存知)では
かつては「レイアウト探訪記」があって楽しかったのを思い出した
のでそれっぽく書いてみることにした。
注:あくまで雑談なので「べき論」ではありません。
小茂内鉄道全景(俯瞰)
この風景、実は展示終了前にお願いして駅側から撮影させて
もらったものである。
オーナー氏と「味噌汁軽便鉄道の風景」を会話した中で
「なにがあるといいのかな?」という雑談をした。
(1)田んぼ
・私からは「日本の田園風景のマストアイテムなのに良い
素材がないよね」とボヤき。
・オーナー氏からは(今回は)時間が無かったのでKATOの
芝職人(長いタイプ)を使ったが、KATOのおかげで単色の
タイプのものが出たので助かった。
・その後の雑談では「いっそハイテク草撒き器で稲のように
撒けるやつがあれば」という話も出た(願望)
(2)田舎の駅(後述)
(3)田舎の街並み
=>消防団の建物はどんなものがいいか?で結構
あれこれ意見が出た(笑)
(注:画像内では蔵の後ろにあります)
=>配置については後述
(4)川
・私からは「季節によって水量などで川の表情が変わるよね」
=>今年だと猛暑なので水量が凄く少ない、など
=>オーナー氏からは「水量少な目にすると夏にしか
見えないよね」(なるほど)
・オーナー氏から「田んぼ側から見たときに川のレイアウト
の横切り方は違う方が良かったかも?」という話
=>私からはこの角度(駅側)から見るとこれがベスト
のように思う。
(5)生垣
・オーナー氏は「あれこれ試した結果、この方式(スポンジに
葉っぱを撒く)のが良かった」とのこと
・私からは「枝葉感を出そうとあれこれ素材をミックスして
作ったらキモいものになった」という参考にならない
話をしてしまった(ち~ん)
味噌汁軽便鉄道における駅とは?
この話は背景ボードを外して「駅のイメージとは?」で
雑談をした。
味噌汁軽便鉄道の駅のイメージ分類
(1)存在感のあるタイプ(笑)
・しっかりとしたホームがある
・駅舎や付属施設(詰所、トイレなど)がある
・交換線、貨物用の引き込みがある
=>実物では尾小屋、頚城、西大寺、井笠?
(2)言われないと気が付かないタイプ
・併用軌道で道のあるポイントで止まる
・ハッキリとしないホームがなんとなくある
=>実物では沼尻?
この話、「結局どうしてそうなるんだろう?」という話になり
・尾小屋や沼尻は鉱石輸送などで終点-終点での貨物輸送が
中心なので「貨物拠点だけしっかりした駅になって、中間駅は
”停車すればいいか”」の発想だった?
・井笠や西大寺は旅客中心&乗客が多いので「駅舎が必要」
だったからかも?
・会話して「鉱石輸送はないのに頚城は中間駅にも貨物ホーム
があるよね」となり、味噌汁軽便の奥深さを感じる(遠い目)
線路を挟み込む街並み
私の作るレイアウトはサイズが小さい(=余裕がない)ので
線路配置は台枠ギリギリになり、エンドレス外側にストラクチャーを
配置する構成を試す機会がなかった。
小茂内鉄道では「田舎の街並み」として併用軌道を建物で囲う
デザインになっているが、撮影してみると良い感じである。
=>配置が巧みなので撮影がしやすい
ところで、これは帰宅して画像を見ていて気が付いたのだが、
・オーナー氏:生真面目な性格?なので住宅が多い
・私:街並みを作ると飲食店や宴会が出来る旅館がある
=>レイアウト全書の探訪記で「バー(呑み屋)で会話」
を刷り込まれている?
この辺りは好みの問題?(笑)
続いて車両を走らせながらの話。
私も味噌汁軽便レイアウトを作っているのだが、オーナー氏と
話が合ったのが「味噌汁軽便はかつての軽便レイアウトの主流
だったのに、気が付くとあまり見かけなくなった」という
話である。
そういえば私の制作動機も「ウチには何台もレイアウトあるのに
味噌汁軽便がない」であった。
そんな話をしていると「味噌汁軽便に合う車両って?」という
話になった。
私は「旅客車両としては単端がいいかも?」
沼尻のガソ
井笠のジ5
こうやって単端を走らせていてオーナー氏との会話。
私:かつてはこの20人乗りで商売になったんだよね
オーナー氏:昔は乗客が少なかった?
私:しかもエンジントラクター用の25馬力!
オーナー氏:それでよく走ったよねぇ
私:九十九里鉄道はのちにV8で100馬力に交換した
のを自慢したと本に出ていた。
オーナー氏:時代ですねぇ
私:乗ってみたいよね
オーナー氏:乗り心地悪いけど楽しそう
私:乗車して終点でターンテーブル押したいね
(私はその夢実現のためターンテーブル作成)
オーナー氏:ターンテーブル回しだけでもやりたい!
私:単端の製品って今はないんだよね(HOn30)
オーナー氏:増えるといいね
トレインスコープ
「別の角度でレイアウトを見るツール」としてトレインスコープを
使用させてもらった。
実際に乗客気分になってレイアウト探訪記」が面白いか?
実際の撮影結果は以下の通り。
田園風景と建物
橋からの風景
駅(改札口)
駄菓子屋さん?
え?なんで静止画なんだ?って??
撮影結果を確認して「一番心配していたこと」がやっぱり
発生していたのである。
そう!「にやにやしているオヤジ(要するに私)」が
ガッツリ写っているのである!(あほ)
それはともかく、この製品は20年近く前のものなので、
もっと性能の良いカメラが欲しいと思ったりするのであった。
車輛のあれこれ
今回の私の車両はDCCサウンド搭載車中心であった。
サウンドについてはMRC Sounder(SL,DL)を使用しているので
車輛に合致している?という問題はともかくとして、音量は
あるのでオーナー氏からも「音出るといいよね」という話に
なった。
SLのMRC Sounderはサウンドカー方式
軽便のSLではサウンド一式ロコ内に収まらないので
Sounder+スピーカーはトレーラーに搭載して、ロコとの
接続は「レールで繋がっている」形式である。
この方法、過去にやってぜんぜんブラスト音が出なくて
軽便祭に出すことを断念(涙)
今回は集電ブラシを作り変えてそれなりに改善。
実走させてみると、それでもポイントのフログ(絶縁)で
音が切れてチグハグなブラスト音になってしまった(無念)
この方式は「サウンドカーがあれば全蒸気Sound化」が
出来る(笑)ので引き続き改善方法を検討の予定(遠い目)
他にも花巻デハ(SFX004搭載)もあったが、電車の音は人が
多い展示会場ではやはり地味であった。
さて、サウンドは好評だったが、オーナー氏から「そういえば
貨車がないね」と言われてしまった!
しまった!沼尻イメージのこのレイアウトではやはりセタと
車掌車がないと!(反省)
オーナー氏からは「来年は車両も充実させますよ!」という
話を聞いて、私もなにか作ろう!と思うのであった!
味噌汁軽便の風景とは?
1日「密着味噌汁軽便鉄道」をしていると、そのイメージは
どんなものか?ということを改めて考えることになった。
オーナー氏と話ながら「普通にあった日本の田舎の風景」
「ああそれ見たことある」なのかな?と、結論はないが
方向はそのような感じなのかと・・・
貴重な体験をした1日であった(ありがとうございます)
ということで、来年に期待して終了!
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
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