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2024.02.20

FOCAの交換レンズ

久々のカメラねたである(遠い目)
 
Foca20_20240220
広角レンズ
今年もカメラ市の季節になった(遠い目)
たまには都会に行くのもいいかと行ってみた。
買うモノはないよなぁ、と思っていたのだが見つけてしまった。
5年前にFOCA PF3Lを購入した。
購入時に「レンズ交換するか?」と考えた結果、割り切って
標準レンズだけでいくと決めてこの機種となった。
そうは思っていてもレンズ交換機なので他のレンズも使ってみたい。
噂では35mmが良いレンズらしいのだが、FOCAの広角レンズは
前玉が柔らかいのか?程度の良いものが見つからない。
面白いことに「諦めが付くと見つかる」もので、上画像のレンズを
購入することが出来た。
ウチにはボディの元箱もあるのだが、レンズの箱もなんとも
おしゃれである。
 
Foca22_20240220
レンズ外観とフード
FOCAのスクリューマウントのレンズなので距離計連動ではない。
そのおかげか?ライカのズマロン35F3.5が145gと重いのに対して
このレンズは45gと軽量である。
それは良いのだが、このレンズ「鏡筒に被写界深度目盛りがない」
のである。
FOCAにはこのレンズ専用ボディ(PF1,PF1bis)があるくらい
なのだがなんともサッパリしている。
これではパンフォーカスで撮影するのに困るのではないか?
よく確認すると、F=1:8と3mの刻印が赤くなっている。
この位置で使えばパンフォーカスになる?
それだけでは不便なので、試しに紙でフードを作り、F=1:5,6と
8の被写界深度を書いてみた(凄い手作り感)
準備は出来たので試写である。
 
Foca29_20240220
OPLEX35F3.5 F=1:8 パンフォーカス
 
Foca23_20240220
OPLEX35F3.5 F=1:5,6 無限遠
撮影結果を見て驚いた!
このレンズで撮影したコマは全てピンボケなのである。
パンフォーカスで撮影したものだけでなく、無限遠でそうなるのは
おかしい。
しかもOPRALEX50F1.9で撮影したコマは問題なし。
これはどうしたことか?
 
Foca24_20240220
原因は「謎のリング」
このレンズ、購入時から??だったことがある。
それは「装着するとマウント部に隙間が出来る」のである。
購入時に疑問は感じたものの、カメラ屋さんの「ちゃんと確認
しました」という言葉を信じたのである。
あれこれ考えた結果、マウントに嵌っていたリングを外して
ピントグラスで確認するとピンボケが解消した(う~ん)
このリング、さらに確認するとクリップを延ばして丸めたもの
であることが判った。
(自分でもクリップで同じものが作れた(笑))
このリング(クリップ)の径は0.8φあるので、それだけ
フランジバックがズレていれば当然ピンボケなのである。
わざわざ作成したのだから「ナニか理由」があったはずだが
目的はナニ?=>前オーナー
 
フランスのレンズなので「こういうピント調整もあるのか」と
思ってしまったのが敗因だった。
クラカメは「自分を試すアイテム」だと改めて実感した。
 
気を取り直して再トライである。
 
Foca30_20240220
OPLEX35F3.5 F=1:5,6
 
Foca31_20240220
OPLEX35F3.5 F=1:5,6 
前回のピンボケとほぼ同じ位置で撮影してみた。
結果は問題なしである(遠い目)
 
Foca25_20240220
OPLEX35F3.5 絞り解放
レンズ購入後なぜか天気が悪くて発色が今一つ?
 
Tue7_20240305
OPLEX35F3.5 F=1:5,6
 
せっかく新しいレンズを買ったのに雨続き。
悔しいので(c) 新橋周辺を撮影=>カメラ市最終日に行く(なぜ?)
 
Foca1_20240222
OPLEX50F3.5のセットを購入
久々に新橋=>愛宕山と歩いてみたのだがすっかり変わっていた。
「昭和の風景」は無くなってしまったなぁ(しんみり)
そんな気持ちのまま松屋のカメラ市へ。
最終日なのでレンズやカメラをじっくり見ることが出来て楽しい。
そして見つけてしまったのである!
ピッカピカのOPLEX50F3.5である。
しかも!純正ゴムフード+レンズリアキャップ付きである。
今までリアキャップがないのでレンズ持ち歩きに困っていた
のだが、その悩みが解消した。
 
Foca2_20240222
FOCA純正フード
なんといっても感動の純正フードである。
なにが驚きって「60年前のフランスのゴムフード」である。
ウチにはもっと後年のZEISSの前凹ウルトロンのゴムフード
(の残骸)があるが、欧州製品のゴムは姿を留めるものが
ないのである。
それがなんと!完全な状態である!(感動)
この感動は「凍土層から完全な状態のマンモスを発掘」の
ような驚きである。
おかげで「レンズ先端部分の溝」をどうやって使って
装着するのか?が解明出来た。
 
Foca3_20240222
実使用は手作りフード
オリジナルフードに感動したのだが、問題は実使用である。「
永久凍土層から発掘したマンモスくらい貴重なゴムフード
(そうなのか?)を使うのは気が引ける。
(ボロッとなったら絶望感に襲われるから)
ということで、いつものように紙を丸めてフードを
作成した。
先にフードを作成した35F3.5についても撮影結果を反映して
4mm長いものを新規作成した。
 
Foca4_20240222
OPLAR50F3.5 絞り解放
 
Foca5_20240222
OPLAR50F3.5 絞り解放
とりあえず撮影してみてビックリ!
凄く良く写るレンズではないか!
暗いレンズなのでもうちょっと被写界深度深くなるか?と
思ったのだが、ピント合わせた部分はカッチリ! 後ボケは
クセのない良いボケ味である。
 
Foca34_20240301
OPLAR50F3.5 絞り解放
 
Foca35_20240301
OPLAR50F3.5 F=1:5,6
 
元々所有しているOPRAREX50F1.9は面白いのだが
「個性的すぎる写り」なので普通に写る標準レンズが欲しかった
のだがようやく夢がかなった。
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
クラシックカメラ専科 No.45 世界のライカ型カメラ

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