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2024年3月

2024.03.24

鉄道模型社DD51の改修

今年は「鉄道模型社年」になった(そうなのか?)
輸入電機シリーズの工作をしていると「そういえばアレを」と
気が付いたものがある。
 
Dd511_20240324
ミクロウェイト爆発した鉄模社のDD51
上画像は2006.2.12に撮影したものである。
模型日誌を調べてみると、2005年末に模型収納場所の整理をして
いるときに、久々に箱を開けたらこの状態だった。
その時は「見なかったこと」にして翌年になり、しみじみ確認した
のがこの日であった。
当時はDD51については主力はKATOのDD51があったので
「いつか直そう」と思ってまた箱を閉めたのである(う~ん)
それから18年・・・
今年は鉄模社の車両を!となると、このまま放置しておくのは
精神衛生上よくない!
 
Dd512_20240324
動力を改修する
状態をさらに確認すると「ほぼ動かない」状態であった。
それでさらに記録を調べると、模型日誌('86年~)には記録が
まったく出て来ない。
このDD51はなんと「高校時代に購入して改造したもの」であった。
購入時点で中古だったものを改修してから45年!
なるほど、それでミクロウェイトなのか(と、納得)
結局、動力装置からやり直しである(遠い目)
 
Dd513_20240324
モータ交換、ウェイト作り直し
確認するとモータは「やっとこさ回っているだけ」であった。
手持ちの電車用?(交換して残っていたもの)に交換する。
このDD51は床板がヘロヘロなので上にモータ・ウェイトの
20mm幅の固定用床板(サブフレーム)をネジ止めした。
続いて、車内に接着!してあった「ムダに大きいウェイト」を
外して小型のネジ止め式に作り直す。
 
Dd514_20240324
破損した燃料タンク
問題の燃料タンクを確認する。
内側から「爆発するように破損」しているので、これを直して
使うのは辛い。
作り直すしかないか・・・
 
Dd515_20240324
新規に作り直し
t0.6で前後、t0.4の板を曲げて側面を作る。
 
Dd516_20240324
燃料タンクはネジ止めにする
今度はミクロウェイトを入れないぞ!(当たり前?)
とはいえ、燃料タンクは脱着式にしておいた方がいいので
ネジ止め式にしてある。
 
Dd517_20240324
走行テスト
とりあえず動くようになったので走行テストをする。
う~ん・・・「やっとこ動いている感」である。
さてはて、どうしたものか?
 
Dd518_20240324
動力装置を整備する
疑わしいのは「ギアボックス内か?」と分解する。
一見、普通の機関車用動力(中央にモータ/ジョイントで
ギアボックスへ伝動」なのであるが、なにしろ50年前のもの
なので中は「え?これなに?」という構造になっている。
一応軸箱メタルのようなもの?になっているのだが、真鍮素材を
カットして作ったものを入れてダイキャストのギアボックスに
「なんとなく嵌め込む」ような構造なのである。
そのため「組み方によっては軸がズレで動かなくなる」ので
状態を確認して何度も組み直して調子を確認する。
 
Dd519_20240324
動輪軸を抜いて組み直す
結局、動輪を抜いて軸箱メタルを確認する。
それにしてもなんとも不思議な構造である。
軸箱を何度もあれこれ入れ直して状態を確認するのだが、
「入れ方で調子が変わる」という感じはしない。
各メタル部分にグリスを入れて組み立てる。
  
Dd5110_20240324
モータを交換する
ギアボックスの改修結果は「まあまあ良くなったが現代のものと
比較すると軸の周りは渋い」である。
こうなると残る対処は「モータ交換」である。
手持ちの虎の子「エンドウ EN22」に交換する。
 
Dd5112_20240324
K&Dカプラー取付
組んでいて笑ってしまったことがある。
それは「カプラー取付台がない」ことである。
この時代「ボディ取付ネジでカプラーも固定」はよくあった。
(注:個人の感想です)
これではK&Dカプラーはムリなのでアダプタを作って固定する
ことにした。
 
Dd5111_20240324
ようやく改修作業ほぼ終了
幅が少し大きくなったウェイトとモータを入れるために
床板を少しカットして組立完了である。
 
Mon2_20240325
燃料タンク塗装終了
18年以上壊れたままだった燃料タンクがようやく塗装完了して
完成した。
さすがに高校時代よりは出来がいい?(笑)
 
Dd5113_20240324
走行テスト
なんだかんだで4日もかかってしまった(遠い目)
ようやく「それなりの走行性能」になった。
 
やっていて思ったことがある。
「今回の作業は高校時代(45年前?)の宿題」だったのか??
この製品が鉄模社でなければここまで手間なことはやらなかった。
やはり鉄道模型社は奥深いのである(さらに遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。

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2024.03.18

鉄道模型社ベースのEB電機の制作(2)

久々にこのテーマ。
前回:
 
Eb1_20240318
ED56=>ED23改造
EB56を作るきっかけになったのは、故人の遺品の話からだった。
元々譲ってもらったED56(中古でやや作りが甘い)があったが
そこにさらに遺品としてED56が来たので「違う使い方を」と
ED23に改造したのである。
(注:そのED23の話は近々報告予定)
 
Eb10_20240318
EB56作成は2008.7.20
上記改造から3年ほど経過してカットした前面を使って
EB56(ボディ)を作成した。
t0.3真鍮板に帯板を貼り、それを曲げてボディを作る方法は
かつてEF50やED38を作成した方法と同じである。
 
Eb2_20240318
モニターとランボード
EB56は下回りはカツミのEB電機なので車体の仕上げである。
モニターとランボードを作成して取付。
 
Eb3_20240318
あとはホーンとライト類
前面下デッキ?はオリジナルのED56用を少し短めに取付。
仮組してED56と並べてみるといい感じである。
灯火類とホーンを付ければ完成である。
ED56の独特なテールライトをどうするか?は思案中。
(注:ED56についても近々報告(予定))
 
次はEB54である。
 
Eb4_20240318
EB54の下回りデザイン検討
車体は前回UPした経緯で作成したものの、実物?とは
まったく異なる下回りのデザインがなかなか決まらず
停滞していた。
先日「突然デザイン案が降臨」したのでボール紙をカットして
作って検討。
 
Eb5_20240318
台枠とブーフリ式台枠
前後台枠部をt0.6板で、ブーフリ式台枠、反対側のカバーを
t0.4板で作成してみた。
まあまあか?
 
Eb6_20240318
久々の金網貼り
下回りが進捗したのでボディの仕上げを開始。
ランボードを作成/取付し、車体側面ルーバーの金網をハンダ付け。
金網貼りはひょっとすると10年以上ぶり?
金網はほつれてしまうと困るので4辺をハンダを流しておくのだが
これが面倒な作業なのである。
 
Eb7_20240318
カプラー取付
上にデッキ(網板)があるのでカプラー台は床板とは別に
する必要がある。
t0.6とt0.8を組み合わせて脱着式のカプラー台を作成した。
 
Eb8_20240318
デッキ部
デッキ部はスケール機よりは簡素化してある。
フクシマの網目板を貼り、0.5φ洋白線で手スリを付ける。
手スリ付けは2019年の京福テキ512以来久々の工作?と
いうことで少し手こずってしまった。
ステップはアダチのハシゴを使ったが、そろそろ手持ちが
無くなってきたのが気になっている。
屋根上にはエコーモデルの真鍮製エアータンクを取付。
 
Eb9_20240318
なかなか良い感じになった?
なんだかんだと手がかかるEB電機なのだが、手をかけただけ
良い感じになった?
 
Eb13_20240318
鉄模社のパーツを使うのがこだわり?
ブーフリ式台枠のディテール作りにはかしめと50年くらい
前の鉄模社の蒸気用ロストパーツ(当時の130円は結構高い)
を使ってみた。
ボディに鉄模社ED54の車体をカットして使うくらいなので
「コソっとロストパーツが鉄模社」というのはよ~~っく
見ないと判らない「こだわり」である。
こういうことが「自作する楽しさ」だと思う(遠い目)
 
EB電機をやると思うことがある。
それは「長さが短いだけで労力はスケール機と同じ」である。
結局、前面はほぼ同じ構造、パーツ類(ライト、汽笛、パンタ等)は
スケール機と同じなのだから当然ではある。
それでもこのタイプの模型を作るのは「フリースタイルの楽しさ」を
感じたいのである。
 
実物(実寸)への忠実度や縮尺とは関係ない「模型の楽しさ」が
あるのではないか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
電気機関車展望[1] 久保 敏・日高冬比古 著 交友社 発行

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