鉄道模型社DD51の改修
今年は「鉄道模型社年」になった(そうなのか?)
輸入電機シリーズの工作をしていると「そういえばアレを」と
気が付いたものがある。
ミクロウェイト爆発した鉄模社のDD51
上画像は2006.2.12に撮影したものである。
模型日誌を調べてみると、2005年末に模型収納場所の整理をして
いるときに、久々に箱を開けたらこの状態だった。
その時は「見なかったこと」にして翌年になり、しみじみ確認した
のがこの日であった。
当時はDD51については主力はKATOのDD51があったので
「いつか直そう」と思ってまた箱を閉めたのである(う~ん)
それから18年・・・
今年は鉄模社の車両を!となると、このまま放置しておくのは
精神衛生上よくない!
動力を改修する
状態をさらに確認すると「ほぼ動かない」状態であった。
それでさらに記録を調べると、模型日誌('86年~)には記録が
まったく出て来ない。
このDD51はなんと「高校時代に購入して改造したもの」であった。
購入時点で中古だったものを改修してから45年!
なるほど、それでミクロウェイトなのか(と、納得)
結局、動力装置からやり直しである(遠い目)
モータ交換、ウェイト作り直し
確認するとモータは「やっとこさ回っているだけ」であった。
手持ちの電車用?(交換して残っていたもの)に交換する。
このDD51は床板がヘロヘロなので上にモータ・ウェイトの
20mm幅の固定用床板(サブフレーム)をネジ止めした。
続いて、車内に接着!してあった「ムダに大きいウェイト」を
外して小型のネジ止め式に作り直す。
破損した燃料タンク
問題の燃料タンクを確認する。
内側から「爆発するように破損」しているので、これを直して
使うのは辛い。
作り直すしかないか・・・
新規に作り直し
t0.6で前後、t0.4の板を曲げて側面を作る。
燃料タンクはネジ止めにする
今度はミクロウェイトを入れないぞ!(当たり前?)
とはいえ、燃料タンクは脱着式にしておいた方がいいので
ネジ止め式にしてある。
走行テスト
とりあえず動くようになったので走行テストをする。
う~ん・・・「やっとこ動いている感」である。
さてはて、どうしたものか?
動力装置を整備する
疑わしいのは「ギアボックス内か?」と分解する。
一見、普通の機関車用動力(中央にモータ/ジョイントで
ギアボックスへ伝動」なのであるが、なにしろ50年前のもの
なので中は「え?これなに?」という構造になっている。
一応軸箱メタルのようなもの?になっているのだが、真鍮素材を
カットして作ったものを入れてダイキャストのギアボックスに
「なんとなく嵌め込む」ような構造なのである。
そのため「組み方によっては軸がズレで動かなくなる」ので
状態を確認して何度も組み直して調子を確認する。
動輪軸を抜いて組み直す
結局、動輪を抜いて軸箱メタルを確認する。
それにしてもなんとも不思議な構造である。
軸箱を何度もあれこれ入れ直して状態を確認するのだが、
「入れ方で調子が変わる」という感じはしない。
各メタル部分にグリスを入れて組み立てる。
モータを交換する
ギアボックスの改修結果は「まあまあ良くなったが現代のものと
比較すると軸の周りは渋い」である。
こうなると残る対処は「モータ交換」である。
手持ちの虎の子「エンドウ EN22」に交換する。
K&Dカプラー取付
組んでいて笑ってしまったことがある。
それは「カプラー取付台がない」ことである。
この時代「ボディ取付ネジでカプラーも固定」はよくあった。
(注:個人の感想です)
これではK&Dカプラーはムリなのでアダプタを作って固定する
ことにした。
ようやく改修作業ほぼ終了
幅が少し大きくなったウェイトとモータを入れるために
床板を少しカットして組立完了である。
燃料タンク塗装終了
18年以上壊れたままだった燃料タンクがようやく塗装完了して
完成した。
さすがに高校時代よりは出来がいい?(笑)
走行テスト
なんだかんだで4日もかかってしまった(遠い目)
ようやく「それなりの走行性能」になった。
やっていて思ったことがある。
「今回の作業は高校時代(45年前?)の宿題」だったのか??
この製品が鉄模社でなければここまで手間なことはやらなかった。
やはり鉄道模型社は奥深いのである(さらに遠い目)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
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