鉄道模型社ベースのEB電機の制作(3)
間が空いてしまったが実は地味に工作していた。
前回の話:
EB56特有のテールライト
工作は私の苦手な「ディテール工作」である。
エコーさんがロストパーツを充実してくれたので悩みは
かなり解消したのだが「その車種独自」のものは自分で
作る必要がある。
今回は「ED56(実車)のテールライト」である。
この車両のテールライトは「物凄くシンプルなまん丸」
なのである。
遺品のパーツを整理するとそのパーツが出て来たのだが
これは「本物のED56」で使わなくてはいけない。
(ややこしいなぁ)
あれこれ考えた結果、
・2φカシメを薄くカット
・1-1.5φパイプを薄く切る
・1φネジで止めてハンダを流す
という方法になった。
ディテールパーツを付ける
残りのディテールパーツは手持ちのロストパーツを付けていく。
スイスロコの中でED41とED54に使われている「船の汽笛?」
のようなタイプをエコーさんがロストパーツで作ってくれた
ので助かった。
(昔組んだスケールのED54の時代には無かった(涙))
塗装
今回からガンをタミヤのニードル径0.5φの吐出量の多い
タイプを使うことにした。
(それまではエアテックスの0.2φ)
おかげで塗装がかなり楽になった。
EB56はマッハのぶどう2号、EB54はいさみやのカラー
プライマーである。
EB54の補重
EB電機は車重を200g程度にしてある。
EB56はウェイト付きなので良いのだがEB54は自分で
積まないといけない。
台枠上に板を追加して鉄模社DD51から降ろした(笑)
ウェイトをカットして使用した。
EB56の動力
この動力装置はEB10のものを車輪を交換して使用している。
整備して気が付いたのだが、この構造は故人のED56の動力と
ほぼ同じである。
ED56の方はエンドウの2:16ウォームギアにしてあるが
故人が組み込んだ1:20が余剰になったのでこちらで
使用することにした。
これで「ED23とED56とEB56の3兄弟」になった(遠い目)
これで完成
細かい筆入れをしてライトのレンズ、パンタを付けて完成。
EB54を黒にしたのは正解だったようで、なんかカッコいい。
ところで完成したものを眺めていて気が付いたことがある。
それは「車体の特徴」である。
・EB56(ED56)はメトロポリタンで英国製
・EB54(ED54)はSLMでスイス製
まったく違う国のものなのに
・機械室部分の帯板を使った外装
・機械室が運転室前でスパッと終わっている
・絞り込んだ運転室と機械室部の段差
電装品はどちらもブラウンボーベリーなのだが、その辺りで
ボディデザインに影響が出るのだろうか?
(注:しかしED12はそのような構造ではない)
こういうことはEB電機にするデザインの検討過程で特徴を
洗い出しているから気が付いたことである。
EB54の非ブーフリ式台車側
ボディ制作開始時にはブーフリ式台車をどうするか?で
悩んだが、制作が進むとこちら側をどうまとめるか?
が大変だった。
鉄模社ED54のエッチング車体を使うからである。
カットしても不自然ではない位置でスパッと切るのだが、
結果的には良かったようである。
ボディを分け合った「兄弟」
ED23(2号機)もそろそろ完成である。
このED23とEB56は「同じボディを分け合った兄弟」である。
鉄道模型社マインドがこのように分割されて増えていくのは
なんとなく楽しい。
EB電機完成の後の計画は?
実は「あること」を考えている(遠い目)
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
電気機関車展望[1] 久保 敏・日高冬比古 著 交友社 発行
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著
(株)ネコ・パブリッシング 発行
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