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2024年4月

2024.04.26

鉄道模型社ベースのEB電機の制作(3)

間が空いてしまったが実は地味に工作していた。
前回の話:
 
Eb561_20240426
EB56特有のテールライト
工作は私の苦手な「ディテール工作」である。
エコーさんがロストパーツを充実してくれたので悩みは
かなり解消したのだが「その車種独自」のものは自分で
作る必要がある。
今回は「ED56(実車)のテールライト」である。
この車両のテールライトは「物凄くシンプルなまん丸」
なのである。
遺品のパーツを整理するとそのパーツが出て来たのだが
これは「本物のED56」で使わなくてはいけない。
(ややこしいなぁ)
あれこれ考えた結果、
・2φカシメを薄くカット
・1-1.5φパイプを薄く切る
・1φネジで止めてハンダを流す
という方法になった。
 
Eb562_20240426
ディテールパーツを付ける
残りのディテールパーツは手持ちのロストパーツを付けていく。
スイスロコの中でED41とED54に使われている「船の汽笛?」
のようなタイプをエコーさんがロストパーツで作ってくれた
ので助かった。
(昔組んだスケールのED54の時代には無かった(涙))
 
Eb563_20240426
塗装
今回からガンをタミヤのニードル径0.5φの吐出量の多い
タイプを使うことにした。
(それまではエアテックスの0.2φ)
おかげで塗装がかなり楽になった。
EB56はマッハのぶどう2号、EB54はいさみやのカラー
プライマーである。
 
Eb564_20240426
EB54の補重
EB電機は車重を200g程度にしてある。
EB56はウェイト付きなので良いのだがEB54は自分で
積まないといけない。
台枠上に板を追加して鉄模社DD51から降ろした(笑)
ウェイトをカットして使用した。
 
Eb569_20240426
EB56の動力
この動力装置はEB10のものを車輪を交換して使用している。
整備して気が付いたのだが、この構造は故人のED56の動力と
ほぼ同じである。
ED56の方はエンドウの2:16ウォームギアにしてあるが
故人が組み込んだ1:20が余剰になったのでこちらで
使用することにした。
これで「ED23とED56とEB56の3兄弟」になった(遠い目)
 
Eb565_20240426
これで完成
細かい筆入れをしてライトのレンズ、パンタを付けて完成。
EB54を黒にしたのは正解だったようで、なんかカッコいい。
ところで完成したものを眺めていて気が付いたことがある。
それは「車体の特徴」である。
・EB56(ED56)はメトロポリタンで英国製
・EB54(ED54)はSLMでスイス製
まったく違う国のものなのに
・機械室部分の帯板を使った外装
・機械室が運転室前でスパッと終わっている
・絞り込んだ運転室と機械室部の段差
電装品はどちらもブラウンボーベリーなのだが、その辺りで
ボディデザインに影響が出るのだろうか?
(注:しかしED12はそのような構造ではない)
こういうことはEB電機にするデザインの検討過程で特徴を
洗い出しているから気が付いたことである。
 
Eb567_20240426
EB54の非ブーフリ式台車側
ボディ制作開始時にはブーフリ式台車をどうするか?で
悩んだが、制作が進むとこちら側をどうまとめるか?
が大変だった。
鉄模社ED54のエッチング車体を使うからである。
カットしても不自然ではない位置でスパッと切るのだが、
結果的には良かったようである。
 
Eb566_20240426
ボディを分け合った「兄弟」
ED23(2号機)もそろそろ完成である。
このED23とEB56は「同じボディを分け合った兄弟」である。
鉄道模型社マインドがこのように分割されて増えていくのは
なんとなく楽しい。
 
EB電機完成の後の計画は?
実は「あること」を考えている(遠い目)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
電気機関車展望[1] 久保 敏・日高冬比古 著 交友社 発行
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著
            (株)ネコ・パブリッシング 発行 

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2024.04.20

鉄模社ED56の制作(2)

「元は同じ車両」なので悩みはやはり同じ?
 
Ed561_20240420
パンタをどうするか?
ED56のパンタは大柄である(ザックリした表現?)
故人は関西私鉄の電車に使われている横碍子タイプを
購入して箱の中に入れてあった。
実車の資料を見るとED56のパンタは「普通に下に置く」
タイプである。
どうやら故人も「さてはてどうしたものか?」と手が止まった
らしく、中心位置(これがあとで問題になる)に穴を開けた
ところで終わっていた。
さてはてどうしたものか?
私の場合、こういうときは電車では「パンタ台を脱着式」に
して楽をしようとするのだが、機関車は櫓?を組んだパンタ台
のものはほとんどない。
不本意ではあるが手持ちパンタの在庫を発掘すると、
枠は同じで台座部は「いわゆる天賞堂方式(PS14)」のものを
発見した。
う~んこれなんで買ったんだっけ?=>自分(謎)
考えても用途は無さそうなのでED56に使うことにした。
 
さて、そうなるとED23同様にパンタ台をどうするか?
 
Ed562_20240420
3mm角パイプを使う
発掘して気が付いたのだが「あれ?このパンタ用の碍子がない」
天賞堂のこのタイプはプラ製の碍子を差し込んで真ん中のネジで
固定する。
ところがその碍子がないのである(絶望)
う~む、そうなるとパンタ台を作ってネジ止めか(遠い目)
で、どうやって作るか?
あれこれ悩んだ結果、ED23のときに使った3mm角パイプを
半分にカットして使うことにした。
(肉厚がt0.5はあるのでタップが切れるから)
とりあえずt1.0の板で治具を作り万力に咥えて糸鋸で
カットしてみる。
 
Ed563_20240420
高さを揃える
カットしたものは高さにムラがあるのでヤスリで揃える。
この方法、慣れて来ると反対側は「切らずに使える」ことも
判った(ラッキー!)
 
Ed564_20240420
当然こうなる
正確に固定するため治具(17x19の穴)を作って屋根上に
置いてみた。
当たり前なのだが屋根カーブ分で浮き上がってしまう。
これは内側削らないとダメか(ふむ)
 
あれこれ検討して手順を決める。
(製作法を記録しておくと後で便利?)
 
Ed565_20240420
1.0φのネジを切る
角パイプの状態で0.9φの穴を開けて1.0φネジを切る。
 
Ed566_20240420
t0.8+t0.3
脚の高さを0.8mmにするためt0.8の治具を作り、糸鋸の
刃の厚さ分のt0.3を入れた高さで万力で咥える。
(このやり方次第で色々なパンタ台が作れる)
 
Ed567_20240420
糸ノコでカットする
糸ノコで縦に切り目を入れて横からカットする。
(注:この方法はバイスや万力の口金を痛めるのでお勧めしない)
 
Ed568_20240420
t0.8で削る
脚の水平を出すだめt0.8治具に合わせてヤスリで仕上げる。
 
Ed569_20240420
内側を0.2mm下げる
t0.6の治具を作成して内側を0.2mm削る。
 
Ed5610_20240420
セロテープで治具ごと固定してハンダ付け
4個パンタ台を作ったところで治具を使って屋根上に固定する。
あれこれ確認した結果、故人の開けた穴は使えない(涙)ので
セロテープで固定する。
上画像を見ると判るが、パンタ台に「予め1φネジを切る」のは
このように固定するためである。
(ネジは作業後でサビサビになる)
ところで、このパンタは「スケールではない」のでパンタ台位置は
当然「なんとなく」である。
(帯板を踏まないようにしてある)
 
Ed5611_20240420
パンタを仮止めして確認
出来たところでパンタを置いて感じを確認する。
まあ、こんな感じか。
パンタ位置を気にするのは「大きなパンタがモニターに干渉
しないか?」が問題だからである。
結果は良好であった。
 
Ed5612_20240420
勢いに乗じてランボードも取付
パンタ位置が決まったのでランボードとモニターも取り付けた。
よしよし、グッと実車感が出たぞ。
 
走行可能になり車体パーツもここまで付けると
「お!いい感じではないか」
という気持ちになってくる。
 
ED23とED56ももうすぐ完成?
(とか言いつつ、違うことをやりがちなのだが)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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2024.04.15

鉄模社ED56の制作(1)

ED23の工作も進み「共通仕様」も決まった。
ついに本命である。
 
Ed561_20240415
故人の作りかけの改修検討
ED23も「結果的に遺品」なのだが、ED56は本当に「遺品」
なので慎重な扱いになっている。
故人はモデラーとしてはスキルのある人だったので作りは良い
のである。
そうなると「出来ればそのまま完成に持ち込みたい」
しかし、現実問題として「使って遊ぶものである鉄道模型」の
宿命として動力装置の仕様(走行性能や整備など)は
自社仕様にしておかないと後で困ったことになる。
分解して工作の計画を立てる。
 
Ed562_20240415
車体台枠は作り直す
ED23のときにも気になったのがこのロコの車体下の台枠表現
である。
実物写真を見ると車体下のチャンネル材が見えるのである。
ではその通りにするか?というとそこが悩ましい。
模型としてのチャンネル材で実用的に使えそうなものは1x2x1
なのだが、実際に使おうとすると大きいのである。
大きなチャンネル材を入れると妙に腰高になる。
実物写真でもチャンネル材は見えたり見えなかったりするので
サイズ的には0.8x1.5x0.8が欲しい(笑)
ED23(2両あるうちの後者)では結局0.8帯板で簡素に済ませた。
ではED56ではどうするか?
故人の付けたものは2.5mm以上の高さ(外してみたらレール)
があり、このままでは腰高になってしまう。
少し悩んだが外すことにした。
 
Ed563_20240415
台車の改修
次は台車である。
故人は「動力装置はギアボックス化すべき」と判断していた。
(存命中にその話は聞いていた)
ギアボックスはなんと!35mmギアボックスを2個使って
片方はギアを抜いて貼り合わせてボックス化していた。
ガッチリした構造でそのまま使うのは問題ない。
基本的にはインサイドギアなのでキヤノンのモータで
1:20のウォームギアを使用する「当時標準」のものである。
そのままでもいいかとも思ったが、ウチの鉄模社輸入電機は
上画像のモータ+2:16ウォームが標準となっているので
ED56でも標準仕様に合わせることにした。
台車枠についてはED23と仕様を合わせるため一部パーツを
剥がすことにした。
 
Ed565_20240415
台車の構造
ギアボックスと台枠の接続部は2φネジx2だったのだが、
カプラー取付ネジ兼用は問題があることや精度に問題のあった
ので1.4φネジx4に変更した。
センターピンはED23より2mm高くして同一仕様とした。
 
Ed564_20240415
モーター搭載
改造してあってもインサイドギアはED23と同じものなので
高さを上げるスペーサを入れて2:16のウォーム仕様にしてある。
 
Ed566_20240415
ED23と同等仕様
台車が組みあがったところでED23と比較。
外側の台車枠は分解する必要がないので前後端梁は固定にして
あるが外観は揃えてある。
センターピン仕様は同一なので「その気があれば両車で
台車振替も可能」である(笑)
長年「鉄道模型を走らせて遊ぶ経験」をしていると、
走行部分については「ディテールより維持が容易」を
優先するようになる。
入手が容易なパーツで共通仕様にして、整備も簡単な動力が
長く鉄道模型で楽しむコツだと思っている。
 
Ed567_20240415
床板をED23仕様に合わせる
床板とボルスター部はED23と同一仕様に改造した。
この方式は鉄模社輸入電機シリーズの共通仕様でもある。
 
Ed568_20240415
下回りを組んで走行テスト
走行部分の改修が済んだので仮組みして走行テストを行ったが
快調であった。
さて、ここからはディテール工作である。
 
遺品を組むときに「故人の遺志(制作途中)」をどこまで
生かすか?は悩ましい問題である。
私は「走行させて遊ぶ」ために必要なことは手を加えて
全体のイメージを残す方針でやっている。
 
次はED23と同じく「パンタグラフ」の悩みである(続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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2024.04.11

鉄模社ED23(2号機)の制作(3)

私は鉄道模型社の鳥飼社長に「ムさんはアバウトだから」と
言われるような人間である(遠い目)
(このネタが判る人はマニア)
とはいえ、一応モデラーの端くれなので「気になったもの」は
作らないと気が済まない。
ED23の制作を進める過程で資料を見ていて気が付いたしまった。
「このデッキ中央のふくらみはなんだ?」
考察は後にして改造に着手する。
 
Ed231_20240411
改造を開始
問題は「既にハンダ付けしてしまった網目板」である。
剥がして全部やり直す手もあるが今となっては貴重はフクシマの
網目板をムダにするのは惜しい(そこか)
あれこれ考えた結果、Pカッターとヤスリで彫り込んで9mm幅で
ベリッと剥がした(単純)
同時にデッキ外側のカーブも整える。
 
Ed232_20240411
折り曲げた板を貼る
4mm幅の網目板を作り、両端1mmを折り曲げたものを作る。
これをハンダ付けする(地味)
 
Ed233_20240411
デッキ下支えの表現
実物写真を見るとデッキ下側に支えのようなものがあるので
0.8mm帯板を貼って斜めにヤスる。
なんだかんだで結構悩んだのだが、やってみたら簡単な
工作であった(遠い目)
 
工作が済んだので「なぜこうなったか?」を考察する。
 
Ed234_20240411
ED56と比較
 
Ed235_20240411
上から見たところ
並べてみて気が付いたことがある。
(1)工作前には「デッキ高さはED56時代より低い」と思っていた。
 しかし実際は「同じ」であった。
(2)ではなぜ「中央を網目板だけ曲げる」という簡素な(笑)な
 工作を行ったのだろうか?
 上画像を見ると「ED56時代の正面ドア下はかなり段差がある」
 のである。
 この段差、旅客用だった時代は「それほど使わないから」あまり
 気にならなかったのかもしれない。
 しかし、ED23は貨物用機でデッキ下にはゴツい入換作業用の
 ステップまで付いている。
 当初は「まっすぐなデッキ」だったのだが、現場改造している
 うちに「この段差は無くした方がいいのでは?」と思った人が
 いたのではなかろうか?
 とはいえ昭和16年の緊急時なので「いまさらデッキを全部作り
 変える時間はない」ということで網目板を曲げたものを付けて
 対応したのではないか?
(3)緊急時なのだからデッキは「単純に長方形」でも良かったはず
 である。
 しかし、実際は微妙なカットになっている。
 上から見た画像を見て笑ってしまった。
 切り欠けている部分はED56時代の特徴あるテール取付部と
 同じ位置で、その前は元々の網目板位置(渡り部分)と
 同じではないか。
 テールランプの位置を合わせた理由はなんだろうか?はともかく
 この部分だけは妙に几帳面である。
(4)こうやって改造して気が付いたのだが、ED23のデッキ支え
 の下枠はED56のテールの位置である。
 模型的には1mm奥(気が付いたけど手遅れ(笑))
 
実物資料には「なぜこうなったか?」は記載されていない。
現実にはありえない「実物(新旧)を並べてみる」という遊びは
模型でしか出来ない。
こんな遊びが出来るのが模型の楽しさである。
 
ED23もほぼ目鼻が付いた。
いよいよ「本命」に手を付けるか?
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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2024.04.10

鉄模社ED23(2号機)の制作(2)

ED23(2号機)の工作は続く。
 
Ed231_20240410
パンタグラフはKATOのPS13
ED56時代は大柄なパンタであったが、ED23は資料によると
カーボンシューを使うためにPS13に交換されている。
このキットが発売になった時期はなんとかなったのである。
しかし!令和の時代にはPS13使用は困るのである。
昭和=>平成へと時代が流れ、フクシマ模型が無くなって
しまったのである!(絶望)
結果「パンタグラフ欠乏時代」の到来である。
ではどうするか?
試行錯誤した結果、KATOのクモハ40用のPS13を使うことに
した。
購入したものに以下の加工を実施。
(1)通常の固定方法(中央ネジ止め)を止めてパンタ船固定の
 ピンだけ残す工作
 =>表面のメッキが強烈に硬いので糸鋸がダメになる(涙)
(2)1.0φネジ+ガイシで固定するための穴開け
 =>表面のメッキが強烈いに硬いので0.9φドリルがダメ(涙)
注意!
製品を加工or加工して使用することは「自己責任」です。
結果、工具類がダメになるのは仕方のないことです。
そのことが理解出来ない人はやってはいけません!
(メーカーにクレームを入れるなどは以ての外です)
 
Ed232_20240410
パンタ台をどう作るか?
ED23(PS13仕様)の特徴は「異常に背の高いパンタ台」である。
形態は台形で模型寸法としては4mm程度である。
まずは自分で真鍮板をカットして曲げて作ろうとして挫折(ち~ん)
強度があって(ネジ止めするから)精度の高い素材はないか?
検討した結果、3mm真鍮角パイプを使うことにした。
(1mm背が低いことは妥協(ありがち))
 
Ed233_20240410
パンタ台の制作
3mm真鍮角パイプを3.5mm長にケガいて真ん中に1.0φネジを
切ってからカットする(地味)
 
Ed234_20240410
パンタ台の精度確保
KATOのPS13はガイシ部が「本来は細いプラパーツが入る」ものを
ムリクリ1.0φ穴を開けている。
ここに1.0φネジを入れるので精度高くパンタ台を付けないと
取付が出来ない。
色々考えた結果、14x19の穴を開けた板で治具作成。
これを使ってハンダ付けした。
ところで、実物の写真を見るとパンタ後ろ側の台は「帯板より前」
になっている。
どうやら(実物は)ED23用に取付枠を作成しているらしい。
しかし、模型ではどう~にもならないので妥協する。
 
Ed235_20240410
取付完了
パンタ台の取付を終わってPS13を取付てみる。
なかなか良い感じである。
 
Ed239_20240410
ランボード取付
面倒なパンタ台取付を終わったのでランボードを付ける。
脚部分はキットのものを使うがキット純正の「木目板」は
私好みではないのでt0.3の3mm帯板に変更してある。
(この辺りは「製作者の好み」である)
 
Ed236_20240410
モニターを作る
ED56=>ED23改造を始めたときの予定では「モニターは
ED56のものを使う」予定であった。
工作が進展して資料を調べていくうちに、ED23に改造された
ときに抵抗器増加=>方熱のためベンチレター取付/モニターを
大型化していることが判った。
「ま、いいか」にしようかと思ったが、せっかくあれこれマジメに
やったので結局t0.3板をカットしてモニターを作成する。
 
Ed237_20240410
キットのもの(ED56)より大きい
出来たものは中央から両脇の帯板を超える長さにした。
キットのものと比べるとかなり大きい。
 
Ed238_20240410
真鍮部分の工作はほぼ終了か?
車体、台車ともかなり工作が進んだ。
ホワイトメタルパーツの接着、手スリ、ヘッド/テールライト、
汽笛で工作終了か?
 
ここで「あること」に気が付いてしまったのである(続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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2024.04.03

鉄模社ED23(2号機)の制作(1)

タイトルを見てこう思う人が多いだろう。
「おいおいED23は1両しかいないぞ!」
これにはちょっとした訳がある。
 
Ed231_20240403
それは2005.5.17の出来事
ED23(2号機)はかつてはED56であった(ん?)
私が以前からED56を探していたことを知っていた模型友人が
「もう一両組んでいるから」と譲ってもらったのである。
さて、それをどう組もうか?と考えているとご不幸があって
その1両も遺品として私のところに来ることになった(合掌)
そうなると「ED56が2両というのはどうも」となり、先頭部分を
カットしてED23のボディに改造した。
そこまでは良かったのだが・・・
 
Ed232_20240403
ED23初号機登場!(ん?)
悩んでいる間にEBで鉄模社純正のED23を見つけてしまった。
そちらについてはその後FABで購入したEF58用サウンドデコーダを
搭載するために大改造(床板と動力装置)を行った。
(EF58用のサウンドデコーダは長いのでこのボディが調度良かった)
こうなると「ED23が2両というのもなぁ」になる。
ということで車体だけが保存状態になっていた。
それが「今年は鉄模社年!」ということで遺品のED56に着手前の
ウォーミングアップで工作再開となった。
=>ということで2号機なのである
 
Ed233_20240403
車体と床板
同じ車両を2回目である(なんだそれ)
色々と考えた結果「ウチの鉄模社電機標準仕様」ということで
初号機と同様にボディに4x4アングル材を付けて床板も同じ構造で
作成する。
 
Ed234_20240403
台車も標準仕様
このキットの台車はエッチング板2枚重ねでホワイトメタルの
パーツを接着するタイプである。
鉄模社の場合、この構造だったりパーツがロストになったり、台車
そのものがロストになったりと時代で変化するのは不思議である。
動力は鉄模社のキット標準でインサイドギアにする。
初号機ではインサイドギアも2個作成(DCCテストのため)と
パワーがあったが、このロコはEF66から外した35mmの
インサイドギアを使うことにした。
そのままではモータが床板に当たるので3mmカプラー台とt0.8の
板でスペーサーを作って高さを上げてある。
台車については枕梁、前後端梁ともネジ止めにして分解可能に
するのも標準仕様である。
 
Ed235_20240403
走行テスト
床板と台車(枠)が出来たので走行テストを行う。
無難な仕様なのであっさりテスト完了した。
ところで組んでいて面白いことが判った。
2号機は先頭部分を私が図面を見ながら作ったので「スケール」
になっているはずなのだが、床板を初号機サイズで作ってある
ことに気が付いた。
なんと!「台車前端部が車体から少しはみ出す」のである。
計測してみると初号機が2mm長かった。
まったく同一ロコを作って寸法が違うのは面白い!
(ボルスターセンタを1mm内側にしてあっさり解決)
 
Ed236_20240403
ブレーキロッドを付ける
台車で困ったのがブレーキロッドである。
この車両、実物はかなり複雑にリンク(テコの原理?)して
両締めブレーキにしてあるのである。
あれこれ考えた結果「それっぽければいいか?」ということ
になり、真鍮板に洋白0.8mm帯板と0.4φ洋白線を貼ったり
曲げたりダメだったら引っ剥がしたり・・・と試行錯誤。
ようやく「それっぽくなったか?」というところで、今度は
手順確認にもう一組作ってみた。
(要するに台車1個分)
念には念を入れたうえで台車枠にロッドを付けた。
 
Ed237_20240403
これでようやくパーツが接着出来る?
笑ってしまうことに、ロッドを1台車付けたところで
台車枠下のアングル表現の帯板を付けないといけなことに
気が付き、苦労して1.2mm帯板をハンダ付けした。
残り1台車は最初からそれを付けてからロッドを付けたが、
今度はそれまでの手順(前画像の説明)が狂って逆に手間が
増すという悪循環・・・・
3日かかってようやくここまで来た。
台車はホワイトメタルパーツを接着すれば一応完成か?
で、気が付いたのである。
「ひょっとしてこの苦労をED56でもやるのか?(絶望)」
 
さて、次に悩ましいのはパンタグラフである。
ED23はPS13を「妙に背の高い座」で使っている。
どうしたもんだろうか?
 
やはり鉄道模型社は奥深いのである(続く)
 
注意!
ここに記載されていることは「私の個人的経験」です。
参考にされてもいいですが、正解である保証はありません。
進捗状況によっては、内容を変更する場合もあります。
参考文献:
国鉄輸入電機の系譜(上)(下) 吉川文夫 著 (株)ネコパブリッシング 発行

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